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超CSⅥ群馬 :TOP5カード

ライター:河野 真成(神結)

 超CSⅥ福岡を経て、群馬へとやってきた。
 前回の環境からはエキサイティング・デュエパ・デッキが発売され、幾つかの新規カードが追加された。
 
 マイナーチェンジと言える変化ではあるが、果たしてどのように環境へ影響を与えたのだろうか。
 今大会で象徴する5枚のカードと共に、振り返ってみよう。

第5位:《ブルー・インパルス / 「真実を見極めよ、ジョニー!」》

 エキサイティング・デュエパ・デッキには幾つかの新カードが収録されているが、中でも最も注目されたカードは《ブルー・インパルス / 「真実を見極めよ、ジョニー!」》だろう。  やや癖のあるカードではある。
 
 ≪ブルー・インパルス≫の召喚条件は「相手のターンの終わりに、その相手のクリーチャーが自分より4体以上多い」状態でなければならず、自分のデッキがある程度クリーチャーを横展開するようなものだと、この条件は達成しないだろう。
 呪文面も、基本的にはトリガーで唱えるか、或いはスマッシュ・バーストによって唱えることになるはずだ。

 加えて上下ともに、「勝ちに行くカード」というよりは「勝ちに行くまでの状況を作る」カード、要するに凌ぐためのカードであり、別に勝ち筋を用意しなければいけない。

 《流星のガイアッシュ・カイザー》のように、リソースを拡大出来るカードというわけでもない。それ故に手札にキープしておくのも難しいカードとは言える。
 
 しかしこれらを踏まえて、噛み合ったデッキでは抜群の威力を発揮した。

 それが【フィオナアカシック】での採用だ。

 特定の状況・ターンまで耐え切れれば即勝ちも狙えるこのデッキとは非常に相性もよく、攻め込んできたときの切り返しや耐久にかなり大きな役割を果たせる。
 加えて《巨大設計図》という強力なドローソースで拾えることから、手札キープが難しいという問題も解決してくれる。
 
 前回の超CSⅥ以上の躍進を見せた理由として、このカードの存在があったことは間違いないだろう。

第4位:《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》

 超CSⅥ福岡ではやや消化不良に終わったものの、今大会ではしっかりと結果を残したのが【火自然アポロヌス】だ。  環境上のデッキの多くが4ターン目以降にビッグアクションを用意する中、3ターン目のフィニッシュを見据えるこのデッキは、「何もさせずに相手を倒す」ことが出来る。
 
 加えて3ターンでフィニッシュすることに絞って言えば、その再現性は【水火マジック】を上回る。加えて、こちらはG・ストライクも効かない。
 
 【4c邪王門】や【ブレスラチェイン】などの受けるデッキが【水火マジック】の《単騎連射 マグナム》だったり、或いは【フィオナアカシック】【水闇魔導具】などに不利が付く都合で環境に少ないのも追い風だったと言えるだろう。
 
 また今大会ではよりフィニッシュの精度を高めた【水火アポロヌス】もトップ8入りを果たした。
 こちらは速度を大きく犠牲にする代わりに《ネ申・マニフェスト》からのより確実な一撃を武器としている。

第3位:《瞬閃と疾駆と双撃の決断》

 トップ8のデッキで使用された枚数はなんと16。実の半数のデッキが4枚採用していたのが、この《瞬閃と疾駆と双撃の決断》だ。  【水火マジック】では主軸となっているカードであり、【光水火マナ退化】や【水火アポロヌス】ではコンボでのフィニッシュを狙うためのカードとなっている。

 このカードは、様々な効果・運用があるが、大きく言えば「手札を1枚使って速度を1段階上げるカード」だ。

 極論を言えば、このカードを使わなくても2ターンに分けてカードを使ったり、2ターンに分けて攻撃をしたりすれば、同じ事は出来る。
 しかし現環境は3ターン目と4ターン目に大きな分岐点があり、3ターン目までに強い動きがあるかどうかは、【フィオナアカシック】や【水闇魔導具】に対して勝つ上では非常に重要だ。

 その1ターンを縮めるための、《瞬閃と疾駆と双撃の決断》である。 
 今回の超CSⅥでは、いつも以上に1ターンの速度が勝負に大きな影響を与えていたと言えるだろう。

第2位:《アビスベル=ジャシン帝》

 速度による支配が環境の大半を占める中で、幅広いレンジのでの戦いで結果を残したのが【闇単アビス】だ。  そのデッキの中心となっているのが《アビスベル=ジャシン帝》であることは言うまでもないだろう。
 アグロデッキやコンボデッキに対して一定の強度を保ちつつ、コントロールからカウンタープランまで取れる。

 またこのデッキのポイントとして、《アビスベル=ジャシン帝》の能力もあってアビス全体に大きなアッパーが掛かり、アビスであればだいたいのカードが採用候補となり得る。結果、相手視点だとリストが非常に読みにくい。
 
 こうした内容から、大型大会に強いデッキではないかとも言われていた。今シーズン、既に大型大会(4.8倍CS)で三度の結果を残しているのはやはり伊達ではなかったか。

第1位:《完全水中要塞 アカシック3》

 そんな中、見事優勝に輝いたのが【フィオナアカシック】であった。  超CSⅥに続いての連覇達成となったが、前回の優勝の影響もあっただろうか。今回は予選突破数最大と、堂々のトップとなった。
 他のデッキが大きな変化を受けない中で、前述したように《ブルー・インパルス / 「真実を見極めよ、ジョニー!」》を獲得し、防御力が向上。各デッキが全体的に速いターンでの決着を狙う中で、それを凌ぎきった格好となった。
 
 《完全水中要塞 アカシック3》は群馬のみならず、今回の超CSⅥ全体を象徴したカードと言えるだろう。

おわりに

 以上が、今大会のトップ5カードとなる。
 
 そしてこれにて、今シーズンの主要大型大会は終わり、残すは招待制の全国大会のみとなった。
 3/31にどのような結末が待っているのか。楽しみにしておこう。
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