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超CSⅦ横浜 :ジャッジインタビュー:八十島 拓海氏

ライター:原田 武(たけじょー)
撮影者:瀬尾 亜沙子

-新たに「歴史」を動かすものたちよ、集え-


 来たる9月、第11回となるデュエル・マスターズ認定ジャッジ試験が開催される。合格者には認定ジャッジ資格が与えられ、大型イベントで優先的にジャッジとして活動することを認められる。

 そしてその活躍の場は大型イベントのみに留まらない。全国各地のチャンピオンシップの運営に携わる認定ジャッジも多く、競技プレイヤーが安心して全力を注ぐことのできる環境が整っているのは彼らの尽力によるところが大きい。円滑な大会進行、公正なジャッジング、DMPランキングでの認定ジャッジボーナスポイントの付与などのあるいは「当たり前」になっているかもしれない光景は、プレイヤーを支えんとする認定ジャッジのひたむきな熱意に支えられて初めてもたらされているのだ

 いまやデュエル・マスターズというコンテンツを構成する柱の一つと言って差し支えない存在、認定ジャッジ。その資格を手にできる他にない機会がこの認定ジャッジ試験という訳だが、読者の皆様はその応募資格をご存知だろうか。認定ジャッジ募集ページより引用しよう。

① 応募時点で14歳以上の方
② デュエル・マスターズの知識に自信があり、やる気のある方

……この二点のみである。知識とやる気を兼ね備えた熱意あるデュエル・マスターズファンに向け、幅広く門戸が開かれているのだ。

 今回はそんな試験を突破した認定ジャッジのなかでも、弱冠17歳で資格を取得しその後も精力的に活動している八十島 拓海氏にインタビューすることができた。

インタビュー:認定ジャッジ 八十島 拓海氏

--今日はよろしくお願いします。早速ですが、まずは軽く自己紹介をお願いできますか。

八十島「えーっと、どこから話せばいいかな。第8期のジャッジ試験で高2の時に資格を取って、その後は札幌のプレミアムミックスCSとかブックオフ札幌南2条CUP、あとは全国に遠征して大型大会のジャッジをやってます」 --高校2年生にしてジャッジ資格を取得というのはかなり珍しい経歴かなと思うのですが、どのようなきっかけがあったのでしょうか。

八十島 Twitter(現X)で告知を見かけて、楽しそうだなって!ちょうど高2の春ごろからCSに出始めたんだけど、その時にジャッジって本当にいるんだ!ってなって。今までと全く違う目線からカードゲームに関わるのも面白そうだなって思ったんだ」

--そこにちょうどジャッジ試験の告知があった、ということですね。「楽しそう」「面白そう」という気持ちがジャッジ資格の原動力になったとのことでしたが、実際にジャッジになった後はどのようなお気持ちでしたか?

八十島「もちろんすごく面白かったし、なにより尊敬できる先輩ジャッジにいっぱい出会えた。技術面でも人間的にも見習うことばかりだね」 --楽しさは勿論、様々な面から尊敬できる先輩方に出会えたと。

八十島「第1期の山田 侃生さんはじめ、白服の方々は特に尊敬しているかな。あとお世話になった方だと3期のねっしゅー(秋山 紘樹)さん。ジャッジになろうって思った高2の頃、全然ジャッジの知り合いがいなくて。思い切ってSNSで連絡してみたのがねっしゅーさんだったんだよね」

--そんないきさつがあったんですね!

八十島「当時好きだった《天風のゲイル・ヴェスパー》についてねっしゅーさんが呟いてた、みたいな理由だったと思うんだけど、面識なかったのにすごく丁寧な返事を貰って…… その後も初めてジャッジ参加した大型大会の超CSⅣ仙台で一緒に稼働する機会があって、そこでもいろいろ教えてもらった。俺がズボン忘れた話知ってる?」

--え、知らない知らない。 八十島「ジャッジってドレスコードがあるじゃない?ジャッジシャツ、ネームプレート、黒の長裾ズボンってやつ。俺、初めてだったからズボン忘れちゃって。黒の短パンで行っちゃったの(笑)」

--お前なあ。

八十島「(爆笑)で、急遽裏方チームに配属されて、そこのリーダーがねっしゅーさん、と」

--巡り合わせといえば巡り合わせですが……ずいぶん強烈なエピソードですね。

八十島「いや~、今でこそ笑い話だけど、当時はマジで凹んでたね。まあこれをきっかけに色んなジャッジの方に知ってもらえたから、結果オーライってことで……(笑) その後の超CSとかGPでもねっしゅーさんのチームでやらせてもらって、毎回色々勉強させてもらいました」

--偉大な先輩方に感謝ですね。


--さて、話は変わりますが、つい先日第11回認定ジャッジ試験の開催が発表されました。ジャッジを目指す皆さんにアドバイスがあればお聞きしたいです。 八十島「面識があってもなくても構わないので、是非現役のジャッジに連絡を取ってみてください! 試験の内容など答えられない部分もありますが、ルールへの疑問やジャッジとしての立ち振る舞いについては教えてくれると思います。優しい人ばかりなので!」

--ありがとうございます。八十島さんはルールに関する模擬試験なども作成・公開されていますよね。

八十島「そうですね。あれは昔の俺みたいに、ジャッジになりたいけどジャッジの知り合いがいない若い人への助けになればいいなと思って作りました。こんなのあったらよかったな、を形にした感じだね。後輩のジャッジに「おかげで受かりました!」って言ってもらえることも増えたかな」 八十島ジャッジの仕事はとてもやりがいがあるし、そこで得られたつながり、人間関係は本当にかけがえのないものになる。俺個人としては初志貫徹というか、自分の意志を強く持つことが大切だと思ってるので、是非頑張ってほしいです。」

--最後までありがとうございました。


「面白そう!」というシンプルな感情をきっかけに若くして認定ジャッジとしてのキャリアをスタートさせ、今も最前線で成長を続ける八十島氏。彼の姿に刺激を受けるジャッジも多いという。

かくいう筆者もその一人だ。ジャッジ試験の対策に八十島氏の模試を活用し、資格取得後の現場でも大いに助けられている。頼りがいがあるあまりに、同年代であることを知ったのは知己を得てしばらく時間が経ってからだった。今では愛すべき友人であるが……やはり私にとって、八十島氏は尊敬すべき先達なのだ。

かつて八十島氏が憧れ、今も追い続ける先人たちの背中。八十島氏自身も今や、その背中で後輩たちに教えを示しているのである。

-新たに「歴史」を動かすものたちよ、集え-

 今回のジャッジ試験のエントリー〆切は8月13日(火)いっぱいとなっている。

 あなたがもし少しでも、認定ジャッジとしての活動を「面白そう!」と思うなら。まずは一歩、踏み出してみてはいかがだろうか。

 大丈夫、なにも恐れることはない。偉大な先人達がいる。頼れる仲間がいる。デュエル・マスターズを愛する友が待っている。だから。

 次は君だ。
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