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超CSⅦ横浜 Round 2:マラかっち vs. 使用デッキは後日動画で公開

ライター:鈴木 響太(ボルスズ)
撮影者:瀬尾 亜沙子

 デッキビルド、それは自己表現の場。デッキビルド、それは飽くなき研究の成果。

 超CSⅦ横浜、ここに2つのデッキビルダーチームが激突した。  チーム使用デッキは後日動画で公開は、未開のデッキを紹介する動画投稿者をメインに据えたチームだ。のんねむオーケストラの両名は日夜、まだ見ぬデッキを紹介しているし、新カードでのデッキをいち早く紹介するYamadaもまた、ビルダーの1人だろう。  対するマラかっちは日本有数のデュエル・マスターズ調整チーム。dottoの【火水タッチ光バスター】は今なお語り草なのはもちろん、最強位決定戦において《コッコ・武・ルピア》を採用した【火単我我我】を持ち込んだ◆ドラ焼きもまた、高いビルドセンスの持ち主であることは疑いようもない。さらに、北のあーさんもデッキビルダーとして広く知られており、3人とも全国大会出場経験者のつわものだ。

ビルダー屋とビルダー屋、プライドをかけた戦いの幕が、今上がる。

C卓 オーケストラvs◆ドラ焼き

先攻:オーケストラ  そこに広がっていたのはチーム戦とは思えない、異様な光景だった。
 静寂。方やそれぞれが駆るデッキの専門性ゆえに、此方それぞれに預けた信頼がゆえに、どちらも一切の相談なくゲームが進行していく。

 先に動いたのはオーケストラ。《電脳の女王 アリス / 不埒な再侵入》《制服槍 ブータン》とアウトレイジを続々マナチャージし、≪♪やせガエル 負けるなケローラ スパイラル≫によって手札を整える。

 相手の【UKパンク】はコンボ色の強いデッキ、自身の【水闇COMPLEX】とのマッチアップでは、ロングゲームは避けたい◆ドラ焼き。3ターン目にややスローな《DARK MATERIAL COMPLEX》登場から、立て続けに《異端流し オニカマス》の投入でアタッカーを揃えていく。

 ビートダウンの気配を感じ取ったのか、返すオーケストラは4ターン目《戦慄の魔女 アリス / 神にも届く旋律》で手札を調整。続く◆ドラ焼きが《電脳の女王 アリス / 不埒な再侵入》のプレイに留まったのを見て、なおも《戦慄の魔女 アリス / 神にも届く旋律》を追加投入し待ちの構えを見せる。

 じりじりとした時間が続く中、仕掛けたのはやはり◆ドラ焼きだった。  後攻5ターン目、3コストで登場した《飛翔龍 5000VT》によって、《DARK MATERIAL COMPLEX》へ2枚チャージ。さらに《闇参謀グラン・ギニョール》をムゲンクライムで召喚し、コストに使った《飛翔龍 5000VT》を手札にバック!次ターンのプランを確保したうえで、《異端流し オニカマス》で攻撃を仕掛ける。
 パワー5000以下のクリーチャーの登場を縛っているターンにできるだけシールドを削り、ワールド・ブレイク時の反撃リスクを抑える作戦だ。

 虎視眈々とカウンターを狙うオーケストラ、ここはS・バックのチャンスだったが、シールドからやってきたのは《暗黒鎧 ダースシスK》。不運にも数少ない非アウトレイジの回収でここは失敗に終わる。

 なおもカウンターを狙うオーケストラ。またしても《氷牙レオポル・ディーネ公 / エマージェンシー・タイフーン》で手札を整え、《制服槍 ブータン》を捨てるのみでターンを返す。  不気味。「後は仕掛けた罠を踏ませるだけ」とでも言いたげなオーケストラを前に、マナに置かれた《終絶電融 パワーロビン》《制服槍 ブータン》のテキストを確認する◆ドラ焼き。

◆ドラ焼き「そうだよね~……。」

 自身の認識が誤っていないことを再確認し、冷静に《終止の時計 ザ・ミュート》を投下。引き込んだカードを見て、決意を固めると《DARK MATERIAL COMPLEX》《飛翔龍 5000VT》を続けて召喚。

 プランの変更はなし。ここが攻め時と言わんばかりに≪電脳の女王 アリス≫でプレイヤーを攻撃。シールドは《氷牙レオポル・ディーネ公 / エマージェンシー・タイフーン》、アウトレイジではない。《神聖牙 UK パンク》を捨てたのを見て、《闇参謀グラン・ギニョール》でも攻撃!
 ようやくアウトレイジを引き当てたオーケストラは、待望の≪ 神にも届く旋律≫をS・バックで発動。目当てのカードはあるのか……。  メクレイドでやってきたのは《神豚 ブータンPUNK / ブータン両成敗》。ダイレクトアタックまで届かない現状、ウルトラ・ドロン・ゴーを狙えるこのカードはまずまずの成果といったところか。  ここまで果敢に攻め込んだ◆ドラ焼きも、この結果を受けて一度冷静になる。
 ≪神にも届く旋律≫がバトルゾーンから手札に帰っている今、リスクを背負ってでも《異端流し オニカマス》まで動かすべきか。
 日本有数のデュエマロボットがはじき出した答えは、ステイ。
 絶妙なアクセルとブレーキのバランス、これもまた◆ドラ焼きの大きな武器だ。

 シールドは残り2枚、限られたカウンターのチャンスをものにするべくオーケストラも動き出す。
 《冥土人形ウォカンナ・ピエール》をマナチャージすると≪♪やせガエル 負けるなケローラ スパイラル≫を2連発。目当てのカードを呼び込み、すぐさま召喚されたのは《飛翔龍 5000VT》《DARK MATERIAL COMPLEX》のチャージこそ許すも、相手の攻め手を一気に奪うことに成功した。

 1体目の《DARK MATERIAL COMPLEX》《異端流し オニカマス》チャージで7枚、2体目の《DARK MATERIAL COMPLEX》《アーテル・ゴルギーニ》、2枚の《終止の時計 ザ・ミュート》《忍蛇の聖沌 c0br4》が敷かれたのを確認したオーケストラは、《DARK MATERIAL COMPLEX》に向けて《神豚 ブータンPUNK / ブータン両成敗》を特攻!
 ウルトラ・ドロン・ゴーを起動させ、《俺神豚 ブリタニア /「カツキング、俺とお前の勝負だ!」》が満を持して登場する。
 3枚の≪♪やせガエル 負けるなケローラ スパイラル≫と2枚の≪神豚 ブータンPUNK≫、さらなるドロン・ゴー先の《神聖牙 UK パンク》を回収してターンを返した。

 最大限の用意はなされた。ここから先は、無法者の旋律が神へと届くのか否かの戦い。

 覚悟を決めた◆ドラ焼きは《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》《DARK MATERIAL COMPLEX》の贄となったことを確認すると、最後の攻撃に挑む。

 満を持して動き出した《DARK MATERIAL COMPLEX》の攻撃に呼応して、その能力で《アーテル・ゴルギーニ》が登場。
 パワー5000以下のクリーチャーを縛られている今、選ばれた蘇生能力は不発に終わり、そのままシールドがブレイクされる。

 当然、オーケストラの手には≪神にも届く旋律≫がある。シールド2枚に対して1枚のみの祈りにも似た宣言、逆転の女神にその旋律は……

 届かなかった。呼び出されたのは最後の《戦慄の魔女 アリス / 神にも届く旋律》

 せめてもの抵抗とデッキトップとボトムに1枚ずつ返すオーケストラを前に、神を打ち落とすデュエマロボットの最終攻撃が宣言された。

Winner:◆ドラ焼き  先んじて勝利を納めていた北のあーさんと合わせてマラかっちは2勝。古豪の威厳を見せつける1試合となった。

Winner:マラかっち
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