超CSⅨ福岡 決勝Round 2:ぺぺろんにっち vs. キスケ
ライター:小屋 悠雄(sword)
撮影:坂井 郁弥
この福岡の地へおよそ1600人ものプレイヤーが集まったアドバンスフォーマットでのこの大会も、長い闘いを経て64人まで絞られた。そしてそこに生き残った人の中には、もちろんアドバンスフォーマットを極めし者もいた。
このフィーチャーテーブルに現れたぺぺろんにっちも、アドバンスの求道者の1人である。
アドバンスCSの最前線として名を挙げられる【PleiadesCS】に高頻度で出場している熱いプレイヤーでありながら、時にCSの運営に立つ認定ジャッジとしての顔も持つ、競技面においてマルチな活躍を見せる男である。
そんなぺぺろんにっちの実力の高さは、ベスト64にまで勝ち上がっている時点で証明されていると言っても過言ではないだろう。
そんなアドバンスにおける実力者に、京都のプレイヤーであるキスケが相対する。
順位先攻というルールに則り、予選順位を確認する両者。
キスケ「57位です。」
ぺぺろんにっち「121位なんで先攻どうぞ」
まだまだ優勝までの道のりが長い決勝ラウンド2回戦、一体どのような試合となるのか。
いよいよ試合が始まる。
先攻:キスケ
キスケの最初のマナチャージは《大集合!アカネ&アサギ&コハク》。
そのカードと超次元ゾーンの並びを見るに、キスケのデッキは概ね【4Cテレポート】であることを理解したぺぺろんにっちのマナチャージは《暴龍のT ミリオンベジータ》。
超次元ゾーンには7種のドラグハートが置かれていながら《ガイアールの伝説》が2枚置かれていることから、ぺぺろんにっちの使用デッキは【火水自然モルトVERSUS】であることが判明する。
【4Cテレポート】vs.【火水自然モルトVERSUS】
お互い方向性の違うアドバンスのミッドレンジデッキ同士の戦いとなった。
動き出しが早かったのはぺぺろんにっち、後手2ターン目の《メンデルスゾーン》は2枚マナブースト(マナ加速)に成功してターンを返す。
しかしキスケはそれに対し、《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》を設置。
マナ加速をしながら、相手の【双龍覇王 モルトVERSUS】による展開に対して待ったを掛ける。
ぺぺろんにっちのターンが回り、手札を眺めて様々な選択肢を検討するためにキスケに一言声を掛ける。ぺぺろんにっち「マナセットから考えます」
この【火水自然モルトVERSUS】というデッキは、ドラゴンを主軸としながらも繊細なプレイングを多く求められるプレイ難易度が少し高いデッキである。
そのため、ぺぺろんにっちのように相手の盤面や手札の状況によってはマナチャージからプランを考える必要があるのだ。
少考の末、《BARUGA-雷座87》をマナチャージしてから《ボルシャック・栄光・ルピア》を召喚。
しかし、マナに置かれたのは《メンデルスゾーン》だったことにより、2枚目のマナブーストができずにターンを返してしまう。
キスケの4ターン目、《大集合!アカネ&アサギ&コハク》をマナチャージした後に自分のマナゾーンに火と光のマナが合計5枚以上あることを確認し、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》を4マナで召喚し、《ボルシャック・栄光・ルピア》を破壊してそのままターンを返す。これにより、次のターンのぺぺろんにっちの展開を妨害することに成功する。
逆にキスケの展開を妨害し返すこととなり、ぺぺろんにっちがゲームの主導権を握り直した…ように見えた。
いや、そもそも妨害はできていたはずだった。
キスケのハンドキープが、さらにその先を見据えていなければ。
キスケのターンに切り替わった直後、突如として《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》が攻撃宣言。
その時、キスケの手札から2枚のカードを見せられる!!
《轟く跳躍 テレポートゾーン》の侵略と《剣轟の団長 ドギラゴン王道》のD・D・Dが同時宣言される!!!
《轟く跳躍 テレポートゾーン》の効果により、相手の《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》はすぐに超次元ゾーンへ跳ばされ、跳次元召喚によって≪GQ 笑沙-4≫が現れる。
そして、その≪GQ 笑沙-4≫の上に《剣轟の団長 ドギラゴン王道》が進化!!
《剣轟の団長 ドギラゴン王道》の能力で現れたのは《宇宙妖精エリンギ》。手札とマナを増やしてリソースを増やしていく。
ここで全ての効果処理が終わり、ぺぺろんにっちに《轟く跳躍 テレポートゾーン》のW・ブレイクが入る。
シールドトリガーは、無い。
そして、《剣轟の団長 ドギラゴン王道》の攻撃時、現れたのは再び《宇宙妖精エリンギ》。
リーサル+1の打点を作り、残った3枚のシールドをT・ブレイク!!!
ぺぺろんにっちは、息を吐きながら1枚ずつシールドのカードを確認していく…。
そこに、シールドトリガーは……
無い!!
キスケによる《宇宙妖精エリンギ》のダイレクトアタックは、ぺぺろんにっちが一瞬手札を眺めて現実を呑みこんだ後、とある一言を添えて静かに受け入れることとなった。
ぺぺろんにっち「ありがとうございました。」
WINNER:キスケ
【4Cテレポート】のデッキパワーと、キスケのハンドキープが見事に全て噛み合った試合だった。
試合を進める中で緊張が伝わりはしたものの、実力者相手にこのプレイングを貫き通したキスケの胆力には、驚きと感動を与えられた。
しかしぺぺろんにっちも、行動制限が何一つ掛かっていない状況で攻撃が通ったため、あと1ターンさえ稼げればあの状況を捲れる可能性が非常に高かったのだ。
終盤はワンサイドゲームに見えても逆転の可能性が最後まで残されていた紙一重なゲームだった。
この素晴らしいゲームを執り行ってくれた両者には拍手を贈ろう。
キスケ「ここまでデッキに勝たせてくれてたので、このままデッキにキャリーされ続けたいと思いますw」
という謙虚な言葉を聞かせてくれたが、この戦いに勝ってベスト32に駆け上がったキスケの未来は、希望に溢れていた。
ゲーム終了後、自分はぺぺろんにっちへ「ライター」でありながら「戦友」としても話を聞きに行った。
【火水自然モルトVERSUS】というデッキ選択に至ったのは、やはりいつもアドバンスの調整(練習)をしているグループによる総意だったという。
最後は【火水自然モルトVERSUS】と【4Cバイク】かの2択になり、長い戦いの中で複数回当たりやすい【4Cテレポート】に対して落としにくい前者での選択となった。
ぺぺろんにっち「《響命龍覇 リンクウッド&ヒビキ》を踏めばだいぶあったけどな〜」
と、試合直後は悔しさが溢れ出ていたが、それでもベスト64という成績は十分に素晴らしいものである。
しかし、話を続けていくことで気づかないうちにぺぺろんにっちは前を向いているのだ。
心の立ち直りの早いところは彼の良いところだ。
その心意気でまた新たな目標を見据え、次の戦いの場へと赴くのである。
これは勝手な私情ではあるが、
ライターである自分として、彼の試合をずっと書きたかったのだ。
しかし、それが上手くいくゲームばかりではないことを改めて痛感した。
だからこそ、これからも彼の活動を陰ながら応援していきたい。
いつか彼が大型大会の決勝に上がるその日まで、自分は彼と共に前を向いて歩き続けるだけである。
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ぺぺろんにっち 超CSⅨ福岡 アドバンス構築 |
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キスケ® 超CSⅨ福岡 アドバンス構築 |
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