リモートデュエマスペシャルトーナメント 第5回戦:よしゆき vs. かつん
ライター:伊藤 敦 (まつがん)
メタゲームというものは、脅威→解答→さらなる脅威→さらなる解答……という風に回っていくものだ。
だが、2ブロックなどの狭い環境においては、有効なメタがカードプールにないためにいつまでも猛威を振るい続ける、強すぎる脅威が生まれてしまうことが往々にしてある。
では、このリモート2ブロックという環境においてそんな脅威があるとしたらそれは何か。
その答えが、この第5回戦の対戦で明らかになる。
よしゆきはGP9thでイヌ科とともにカリヤドネループを使用し、3位に入賞したプレイヤー。
対するかつんは超CSⅢで4位、関東エリア予選で優勝など安定して好成績を残す、デュエマ歴15年のベテランである。
強豪同士のマッチアップ。ハイレベルな対戦が期待できそうだ。
Game
そんな二人のゲームはしかし、意外にも高速の決着を見せることになる。
先攻のよしゆきが《U・S・A・ELEKI》《燦燦-ザサン》チャージから2ターン目に《U・S・A・NIKER》、さらに《U・S・A・NIKER》チャージから3ターン目に《BIRIBIRIII・ビリー》という立ち上がり。
対するかつんは《大樹王 ギガンディダノス》《完全不明》チャージから《霞み妖精ジャスミン》でブーストし、3ターン目は《悪魔龍 ダークマスターズ》を置いてターンエンドでまずはS・トリガーに期待したいというところ……だったのだが。
先攻4ターン目、よしゆきが《瞬閃と疾駆と双撃の決断》をチャージしつつ召喚したのは《正義の煌き オーリリア》!
かつん「……お、終わったんだけど……」
《ミステリー・キューブ》などのトリガーからの逆転を夢見ていたかつんに、あまりにも厳しい現実が付きつけられる。
そのままよしゆきは《BIRIBIRIII・ビリー》の攻撃時のマジボンバーで手札から《巡巡-スター》を出し、《BIRIBIRIII・ビリー》をアンタップしながら1枚目ブレイク。続けて再び《BIRIBIRIII・ビリー》で攻撃、マジボンバーで《U・S・A・NIKER》を出して召喚したばかりの《正義の煌き オーリリア》にスピードアタッカーを与えつつ2枚目ブレイク。
さらに元から出ていた《U・S・A・NIKER》の攻撃によって今出たばかりの《U・S・A・NIKER》にスピードアタッカーを付与しつつ3枚目ブレイク。SAを得た《正義の煌き オーリリア》の攻撃で4枚目ブレイク。SAを得た《U・S・A・NIKER》の攻撃で《巡巡-スター》にスピードアタッカーを付与して5枚目ブレイク。
SAを得た《巡巡-スター》でダイレクト。
呪文を封じた上でマジボンバーの強みである連続攻撃が綺麗につながり、よしゆき先攻4ターンキル!
Winner:よしゆき
かつん「《正義の煌き オーリリア》はマジでダメw」
よしゆき「今回の環境は《正義の煌き オーリリア》がかなり強そうですよね」
各種パーフェクト呪文や《ミステリー・キューブ》を一網打尽で封じることができる《正義の煌き オーリリア》は、リモート2ブロック環境を定義している1枚と言えそうだ。
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