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金沢超CSⅡ 準々決勝:むった vs. ダイヤマンX

 ダイヤマンXが持ってきたのは、《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》をフィニッシャーとした『デ・スザーク』。これは広島のプレイヤーぎゃる男が構築し、直近で圧倒的な結果を残してきたリストだった。
 対してむったは青黒赤の『墓地ソース』。GP5thでも使用した彼にとってのベストデッキであり、フィーチャー卓で《スパイラル・ドライブ》を打って勝ったと言えば、覚えている人も多いのではなかろうか。
 準々決勝からは2本先取。必然的に、長期戦となる。



Game 1

先攻:むった

 先攻はむった。2ターン目、《異端流し オニカマス》でスタート。ダイヤマンXは≪ルソー・モンテス≫《卍 デ・スザーク 卍》を切ると、むったの《百万超邪 クロスファイア》を落とす。
 次のターン、《暴走龍 5000GT》をチャージし、《戦略のD・H アツト》を召喚。少し考えてから《一なる部隊 イワシン》《爆撃男》を切り、≪ルソー・モンテス≫を処理する。続けて《異端流し オニカマス》でシールドを攻撃に行く。
 ダイヤマンXは3マナ、ここで召喚するのは《堕魔 グリギャン》
 これに対し、《“乱振”舞神 G・W・D》で合わせたむった。《堕魔 グリギャン》を破壊して1ドローすると、なんと引いたのは《龍装者 バルチュリス》。むったは全軍で総攻撃を開始、もちろん2体目の攻撃に合わせて《龍装者 バルチュリス》を宣言。これにはダイヤマンXも表情を変えざるを得なかった。4体の攻撃が通りシールドはゼロ。返す手段のないダイヤマンXは、早々に投了を宣言。次のゲームへと切り替える。

むった 1-0 ダイヤマンX



Game 2

先攻:ダイヤマンX

 1戦目で負けたダイヤマンXが先攻。
 2ターン目、《堕魔 ドゥンブレ》でシールド抱えつつゲームを開始。一方のむったは《戦略のD・H アツト》を召喚するとなんと《一なる部隊 イワシン》を2枚ディスカード。《一なる部隊 イワシン》《爆撃男》を捨て、《堕魔 ドゥンブレ》を処理すると既に墓地は4枚。
 ダイヤマンXは《堕魔 グリペイジ》《“乱振”舞神 G・W・D》を抜くが、返しのむったは≪終焉の開闢≫《》が2枚墓地に落ち、回収は悩ましいところだったが、ここは《“乱振”舞神 G・W・D》を選択。
 まずは《卍 デ・スザーク 卍》を擁立したいダイヤマンX。《堕魔 ヴォガイガ》を召喚し、無月の門を宣言。《堕魔 ヴォガイガ》は魔導具をしっかり墓地に落としたことで《卍 デ・スザーク 卍》が門を開き登場した。
 むったは≪サンキュー・ホタッテ≫でドローを進める。既に墓地は11枚。

 5ターン目、ダイヤマンXとしてはここはリソースを拡張したい。《卍月の流星群》を唱え、一旦《卍 デ・スザーク 卍》を破壊し、《堕魔 ヴォガイガ》《堕魔 グリペイジ》を使い回す。続けて《堕魔 ドゥンブレ》をプレイし、《卍 デ・スザーク 卍》が再び門を開けた。
 むったはノーチャージから《【問2】ノロン⤴》を召喚でエンド。
 ダイヤマンXは《堕魔 ヴォガイガ》を召喚し、さらにもう一枚《堕魔 ヴォガイガ》《堕魔 ドゥポイズ》から2体目の《卍 デ・スザーク 卍》を着地させる。
 むったは《戦略のD・H アツト》から《暴走龍 5000GT》を2体並べるが、≪法と契約の秤≫より《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》が2体の《卍 デ・スザーク 卍》飲み込みバトルゾーンに登場。下に入ったカードはちょうど10枚。無限の銀河が開かれ、ダイヤマンXが2本目を奪い返す。

むった 1-1 ダイヤマンX



 緊張感が漂う。両者カットを入念に行い、静かにシールドを展開する。
 2本目まで互いのデッキが、それぞれの持ち味や動きを発揮してきた。デッキ相性的にも互角であろう。
 最終ゲーム、勝利はどちらに転がるのか。



Game 3

先攻:むった

 3戦目はむったが先攻。まずは2ターン目、《【問2】ノロン⤴》を召喚。対してダイヤマンXは≪ルソー・モンテス≫《》を引き抜いた。
「ここで抜かれてなかったら次のターン《百万超邪 クロスファイア》が着地してたんですよね。このタイミングだと処理されないはずなのでほぼほぼ勝ちだったのですが……」
 むったが試合後こう残した通り、このハンデスはかなり強力だった。
 ≪終焉の開闢≫を失ったむったはチャージのみでカードはプレイせず、《【問2】ノロン⤴》で1点。ダイヤマンXは《堕魔 グリギャン》を召喚し、墓地と場を整えていく。
 状況が芳しくないむっただったが、次のドローは殿堂カード《プラチナ・ワルスラS》。迷わず《【問2】ノロン⤴》を進化させ、攻撃に向かう。ダイヤマンX、ここは《堕魔 グリギャン》でブロック。むったはゲームを続行できる手札を手にした。
 そんなむったに流星群が襲い掛かる。《卍月の流星群》が唱えられると、《堕魔 グリギャン》《堕魔 ヴォガイガ》が場に現れ、無月の門を宣言。《堕魔 ヴォガイガ》は再度《卍月の流星群》を手札に加え後続を確保すると、《卍 デ・スザーク 卍》《プラチナ・ワルスラS》を割ってバトルゾーンに現れる。
 もっとも、ここまではむったにとっても想定内だった。≪終焉の開闢≫を唱えると《》を拾い、ここで考える。ダイヤマンXのマナは5。手札は3枚。ここで《卍 デ・スザーク 卍》を破壊すれば次のターンでの再擁立は難しいと判断した。であればここは、≪龍装鬼 オブザ08号≫《卍 デ・スザーク 卍》を破壊し、ターンを終了する。
 だがダイヤマンXはここで一枚上手の回答を持っていた。
≪龍装鬼 オブザ08号≫が着地すると《卍 デ・スザーク 卍》を破壊されることは分かっていたので、このカードはキープすべきだろう、と」
 ダイヤマンXが召喚したのは《堕魔 ヴァイシング》。1枚で2つの魔導具を生み出すカードだった。《卍 デ・スザーク 卍》が再度現れ、《堕魔 ヴァイシング》が呼び出した《堕魔 ヴォガイガ》≪法と契約の秤≫が手に入ると、ターンエンド時に≪卍月 ガ・リュザーク 卍≫が着地する。これで王手だ。
 むったはこれにはどうすることもできなかった。《暴走龍 5000GT》を形作りに召喚したものの、≪法と契約の秤≫《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》を呼び出し、ダイヤマンXに勝利を導いた。 むった 1-2 ダイヤマンX

Winner:ダイヤマンX



「この形とは練習してなかったんですよ」
 試合後むったに確認してみると、やはりそういうことだった。3本目、試合を決めたのは≪ルソー・モンテス≫によるハンデスだったのは間違いないが、微妙なプレイの迷いはあったのかもしれない。
《追憶人形ラビリピト》が入ってないタイプなら、もうちょっと溜めてもよかったかもしれませんね」
 それでも、彼は墓地ソースというデッキをベスト8まで押し上げた。彼の情熱、信念、プレイは称賛すべきものだろう。

 さて、勝利したダイヤマンXは準決勝へと駒を進める。
 《龍装者 バルチュリス》が出てきて1本目を取られたときは流石に肝を冷やし、敗退も覚悟したという。
 それでも、以後の試合を冷静に戦い抜き勝利を掴み取った。
 無限の銀河はあと2回、彼に勝利をもたらすのだろうか。
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