金沢超CS:メタゲームブレイクダウン
1206人もの参加者が集まった超CSⅡ石川。
これはなんとDMGP1stとほぼ同じ動員数で、選手たちのやる気も相当なものになると読み取れる。
その中で7回戦もの長い予選ラウンドを勝ち抜き、決勝ラウンドに進出した128名のデッキは以下のように分かれていた。
・ドギラゴン剣:29
(光水火:16、水火:5、闇火:4、光火自然:2、火タッチ光闇:1、光闇火:1)
・ジョーカーズ:21
(火ジョラゴン:16、ゼロタッチ火ジョラゴン:4ガンバトラー:1)
・卍 デ・スザーク 卍 :16
(闇単:13、闇タッチ光:3)
・ミラダンテXII:13
(光水自然:7、光水:1、光水闇:5)
・“轟轟轟”ブランド:10
(火単:5、光火:4、自然タッチ火:1)
・ブライゼシュート:6
(5c:6)
・モルトNEXT:5
(火自然:2 光火自然:3)
・チェイングラスパー:4
(自然タッチ光:4)
・デッドゾーン:4
(闇火:4)
・ジャバランガループ:4
・メタリカサザン:4
(光単:2、光タッチ水:2)
・ハンデスコントロール:3
(水闇:1、光水闇:2)
・レッドゾーン:2
(光火:2)
・その他:7
「デュエマクエスト・パック ~伝説の最強戦略12~」の発売、そして新たなる殿堂の発表から1ヶ月。環境の解析も進み、各プレイヤーが至極のデッキを持ち込んだことだろう。
最大母数は『ドギラゴン剣』。29人と決勝トーナメントの約1/4を占める結果となった。
その後、『ジョーカーズ』『卍 デ・スザーク 卍 』と続いていく。
今回は勝ち進んだアーキタイプの中から、いくつかのデッキから考察していきたいと思う。
多種多様なパターンのある『ドギラゴン剣』だが、今回の一番人気は《タイム1 ドレミ》や《》を採用し、序盤の動きを強めた光水火型だった。
《Dの牢閣 メメント守神宮》や《閃光の守護者ホーリー》といった強力なS・トリガーと、《蒼き団長 ドギラゴン剣》の持つ攻撃力の両立が強力かつ、人気を得たのだと考えられる。
それ以外にも《月光電人オボロカゲロウ》の手札交換能力を活かして《蒼き団長 ドギラゴン剣》を走らせやすくした水火バスターもしっかり勝ち抜いており、今後も見かけることになるだろう。
しかし『ドギラゴン剣』の最大の魅力はやはりデッキ構築時の自由度の高さだ。
今回優勝した《守護炎龍 レヴィヤ・ターン》のように、どんなカードと組み合わさるかわからないこのアーキタイプは今後どんなカードと組み合わさるのだろうか。これからも目が離せないだろう。
《アイアン・マンハッタン》を代表とする強力なクリーチャー達と、《ポクチンちん》と《波乗りザブンプル》という新規メタカードが刺さる環境になっているのも追い風だろう。
今回の超CSⅡでは火文明の防御札を使う構築と、《アイアン・マンハッタン》以外はゼロ文明で固め、《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》や《戦慄のプレリュード》を使う構築の2つが見られた。
《ジョット・ガン・ジョラゴン》型の『ジョーカーズ』はまだ研究途中であることから今後どちらが主流になるかは、まだ読めない。
しかしこの超CSⅡにおいては火文明のカードを採用した『ジョーカーズ』の方が人気であり、準優勝までしたことを考えるとしばらくは火文明型に人気が集まりそうだ。
殿堂発表前までメジャーであった《ガンバトラーG7》型は今回1人。
《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》が消えても、あの攻撃力はまだまだ健在ということだろう。
だが普段と違ったのは《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》のExWin能力を使い安定した勝利を狙う構築が3人勝ち進み、内2人はTOP4入りと大変素晴らしい結果となった。
もちろん、従来の構築も《追憶人形ラビリピト》と《》のパッケージによるコントロールキラー的側面を持ちつつ、《卍 デ・スザーク 卍》の盤面制圧能力を兼ね備えている。
しかしジョーカーズの《ポクチンちん》を始め、墓地をリソースにすることを許さないカードが環境に存在するため、今後の課題はどうやってそれを乗り越えるかになっていきそうだ。
『シャコガイルビッグマナ』で使われていたシノビギミックを使い非常に高い防御力を備えた新しい『ミラダンテXII』は環境が固まってきた今だから生まれたデッキと言える。
今までの光水自然型は踏み倒しへのメタカードを苦手としていたが、《Dの牢閣 メメント守神宮》のタップキルで弱点を解消しているのも魅力だ。
もちろん『ロージアダンテ』も健在。しかし《追憶人形ラビリピト》のハンデス効果が非常に厳しいため、なにかしらの工夫が必要となってくるだろう。
しかしこのアーキタイプの魅力は意識されなくなった瞬間に一気に駆け抜けることのできる圧倒的な攻撃力だ。
また、どんな文明のデッキでも採用の余地があるため、いつ新しい形に生まれ変わっても不思議ではない。軽量メタクリーチャーをふんだんに採用した光火型、展開力に優れる自然型など、今回もその可能性を存分に見せてくれた。
高速デッキの新しい形として、今後も期待が持てるだろう。
しかし上位のデッキも完全に固まっているわけではなく、数こそ少ないが《ハッピーとラッキーの一撃》入りの『光水メタリカ』などの新しいデッキが勝ち上がることもあり、超CSⅡがこれから環境に及ぼす影響はいかなるものだろうか、選手たちのさらなる研究に注目したい。
これはなんとDMGP1stとほぼ同じ動員数で、選手たちのやる気も相当なものになると読み取れる。
その中で7回戦もの長い予選ラウンドを勝ち抜き、決勝ラウンドに進出した128名のデッキは以下のように分かれていた。
・ドギラゴン剣:29
(光水火:16、水火:5、闇火:4、光火自然:2、火タッチ光闇:1、光闇火:1)
・ジョーカーズ:21
(火ジョラゴン:16、ゼロタッチ火ジョラゴン:4ガンバトラー:1)
・卍 デ・スザーク 卍 :16
(闇単:13、闇タッチ光:3)
・ミラダンテXII:13
(光水自然:7、光水:1、光水闇:5)
・“轟轟轟”ブランド:10
(火単:5、光火:4、自然タッチ火:1)
・ブライゼシュート:6
(5c:6)
・モルトNEXT:5
(火自然:2 光火自然:3)
・チェイングラスパー:4
(自然タッチ光:4)
・デッドゾーン:4
(闇火:4)
・ジャバランガループ:4
・メタリカサザン:4
(光単:2、光タッチ水:2)
・ハンデスコントロール:3
(水闇:1、光水闇:2)
・レッドゾーン:2
(光火:2)
・その他:7
「デュエマクエスト・パック ~伝説の最強戦略12~」の発売、そして新たなる殿堂の発表から1ヶ月。環境の解析も進み、各プレイヤーが至極のデッキを持ち込んだことだろう。
最大母数は『ドギラゴン剣』。29人と決勝トーナメントの約1/4を占める結果となった。
その後、『ジョーカーズ』『卍 デ・スザーク 卍 』と続いていく。
今回は勝ち進んだアーキタイプの中から、いくつかのデッキから考察していきたいと思う。
ドギラゴン剣
2018年7月14日に行われた殿堂入りレギュレーションの影響を最も受けたと思われるこのアーキタイプだが、研究を重ね再び環境に帰ってきた。多種多様なパターンのある『ドギラゴン剣』だが、今回の一番人気は《タイム1 ドレミ》や《》を採用し、序盤の動きを強めた光水火型だった。
《Dの牢閣 メメント守神宮》や《閃光の守護者ホーリー》といった強力なS・トリガーと、《蒼き団長 ドギラゴン剣》の持つ攻撃力の両立が強力かつ、人気を得たのだと考えられる。
それ以外にも《月光電人オボロカゲロウ》の手札交換能力を活かして《蒼き団長 ドギラゴン剣》を走らせやすくした水火バスターもしっかり勝ち抜いており、今後も見かけることになるだろう。
しかし『ドギラゴン剣』の最大の魅力はやはりデッキ構築時の自由度の高さだ。
今回優勝した《守護炎龍 レヴィヤ・ターン》のように、どんなカードと組み合わさるかわからないこのアーキタイプは今後どんなカードと組み合わさるのだろうか。これからも目が離せないだろう。
ジョーカーズ
《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》を失ったジョーカーズは、火文明のジョーカーズと《ジョット・ガン・ジョラゴン》を中心に組み替えられた。《アイアン・マンハッタン》を代表とする強力なクリーチャー達と、《ポクチンちん》と《波乗りザブンプル》という新規メタカードが刺さる環境になっているのも追い風だろう。
今回の超CSⅡでは火文明の防御札を使う構築と、《アイアン・マンハッタン》以外はゼロ文明で固め、《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》や《戦慄のプレリュード》を使う構築の2つが見られた。
《ジョット・ガン・ジョラゴン》型の『ジョーカーズ』はまだ研究途中であることから今後どちらが主流になるかは、まだ読めない。
しかしこの超CSⅡにおいては火文明のカードを採用した『ジョーカーズ』の方が人気であり、準優勝までしたことを考えるとしばらくは火文明型に人気が集まりそうだ。
殿堂発表前までメジャーであった《ガンバトラーG7》型は今回1人。
《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》が消えても、あの攻撃力はまだまだ健在ということだろう。
卍 デ・スザーク 卍
人数が多く、どのようなデッキと対戦するか分からないという超CSにおいて、どんな相手とも渡り合えるこのデッキは環境の三番手として安定した人気を誇った。だが普段と違ったのは《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》のExWin能力を使い安定した勝利を狙う構築が3人勝ち進み、内2人はTOP4入りと大変素晴らしい結果となった。
もちろん、従来の構築も《追憶人形ラビリピト》と《》のパッケージによるコントロールキラー的側面を持ちつつ、《卍 デ・スザーク 卍》の盤面制圧能力を兼ね備えている。
しかしジョーカーズの《ポクチンちん》を始め、墓地をリソースにすることを許さないカードが環境に存在するため、今後の課題はどうやってそれを乗り越えるかになっていきそうだ。
ミラダンテXII
根強い人気を持つ《時の法皇 ミラダンテⅫ》。今までは《ドラゴンズ・サイン》を使った『ロージアダンテ』と呼ばれるタイプが多かったが、今回の超CSⅡでは新たな相棒《》を使った光水自然型が多く使われていた。『シャコガイルビッグマナ』で使われていたシノビギミックを使い非常に高い防御力を備えた新しい『ミラダンテXII』は環境が固まってきた今だから生まれたデッキと言える。
今までの光水自然型は踏み倒しへのメタカードを苦手としていたが、《Dの牢閣 メメント守神宮》のタップキルで弱点を解消しているのも魅力だ。
もちろん『ロージアダンテ』も健在。しかし《追憶人形ラビリピト》のハンデス効果が非常に厳しいため、なにかしらの工夫が必要となってくるだろう。
“轟轟轟”ブランド
デュエル・マスターズ史上最速のデッキである『“轟轟轟”ブランド』は、環境が進んで攻撃を受け切られることが増えたため、今回は少なめの本戦進出率となった。しかしこのアーキタイプの魅力は意識されなくなった瞬間に一気に駆け抜けることのできる圧倒的な攻撃力だ。
また、どんな文明のデッキでも採用の余地があるため、いつ新しい形に生まれ変わっても不思議ではない。軽量メタクリーチャーをふんだんに採用した光火型、展開力に優れる自然型など、今回もその可能性を存分に見せてくれた。
高速デッキの新しい形として、今後も期待が持てるだろう。
総括
環境解析も進み、目新しいデッキと言うよりは練り込まれたデッキが上位に進んでいる印象を受けた今回の超CSⅡ。しかし上位のデッキも完全に固まっているわけではなく、数こそ少ないが《ハッピーとラッキーの一撃》入りの『光水メタリカ』などの新しいデッキが勝ち上がることもあり、超CSⅡがこれから環境に及ぼす影響はいかなるものだろうか、選手たちのさらなる研究に注目したい。
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