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全国大会2018 中四国エリア予選:トップ5カード

 今回二日間にわたって行われた中四国エリア予選だが、今回は以前までの『赤青覇道』の独壇場を跳ね返す、激動の二日間といえるだろう。

 二日間を総括して、5枚のカードを通して振り返るとしよう。


第5位:《》

 『火水覇道』というデッキタイプが今まで頂点、またはそれに準ずる位置に居続けた確かな理由は、その対応性が深く関係していると推測する。

 基本の動きは《“必駆”蛮触礼亞》《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》による強烈な「ゴリ押し」にあるが、これが通用しない相手がメタゲームの移り変わりによって増えてきたのは事実だ。

 そもそも踏み倒しによる登場を許さない《異端流し オニカマス》《ポクチンちん》《》
 破壊以外の手段により除去を行う《魂穿ツ煌世ノ正裁Z》《唸る鉄腕 ギリガザミ》
 これらにより、単に一本道のビートダウンでは咎められてしまうのがオチだろう。

 それでは、と満を持して登場してきたのがこのカードだ。

 4マナ、スピードアタッカー、2回攻撃と第二の「ゴリ押し」手段としては十分。仮に破壊されたなら下側の≪ダイナマウス・スクラッパー≫が発動。一緒に攻撃したクリーチャーへの殴り返しを抑制でき、間接的な打点確保も可能。

 『火水覇道』には《異端流し オニカマス》という強力なアタッカーもいるため、堅実に強くシールドに圧をかけれる、このカードがランクインした。


第4位:《超機動罠 デンジャデオン / 地獄極楽トラップ黙示録》

 1日目のベスト16に母数1ながらも2位という好成績を収めた『光自然ツインパクト』だが、トラップ呪文とツインパクトカードを綺麗に収めることが可能になったのはこのカードのお陰があるだろう。

 ツインパクトカードはクリーチャー面と呪文面の双方をフルに活用することでその真価を発揮することができるが、全てのデッキが両面を使えているわけではない。
 例えば、『水闇《阿修羅サソリムカデ》ループ』によく採用されている《無法地帯 マクラーゲン/無法警報PSY》はその典型例と言えるだろう。このデッキを使っているプレイヤーのうち、何人がクリーチャー面で使ったことがあるだろうか。

 『光自然ツインパクト』はデッキのツインパクトカードの多くを両面とも使用する機会があり、動きに多様性を持たせることができるのが強みと言えるだろう。

 特に《超機動罠 デンジャデオン / 地獄極楽トラップ黙示録》はクリーチャーとしても、呪文としても優秀で、≪地獄極楽トラップ黙示録≫でS・トリガー付きの裁きの紋章が付いたシールドをシールドごと剥がしてしまうことができるのは貴重だ。
 ≪超機動罠 デンジャデオン≫ の罠金乱舞で≪地獄極楽トラップ黙示録≫を撃つ光景を見ると、いかにこのカードが強いかが一目瞭然だろう。

 勿論、《》《》も見逃せない。《ナチュラル・トラップ》自体の初出はかなり遡ることになるが、その威力は姿を変えてなお健在だ。


第3位:《ナゾの光・リリアング》

 今回『火水覇道』が意識され『水光トリガービート』『光ゼロサッヴァーク†』が増えた影響から『火光轟轟轟』は目立った活躍をしなかったが、破壊耐性のあるアタッカーとしてはかなりのポテンシャルを秘めたこの一枚がランクインだ。

 そして、何よりも二日目の優勝、しゃくれ副店長の謹製デッキでは大活躍だった。

 《ナゾの光・リリアング》の効果で覚えておきたいのは「コスト3以下の光の呪文を唱えられる効果」だが、これはキズナ効果であるため、《記憶の紡ぎ 重音》などの他のキズナ効果持ちがあればその効果を使うことができることだ。

 《記憶の紡ぎ 重音》は攻撃しなければコスト5以下の呪文を唱えることができないが、さらに横に《ナゾの光・リリアング》を添えればそれだけでコスト5以下の呪文を唱えることができる。

 エスケープによる破壊耐性も備えており、殴り合いにも除去コントロールにも強いこのクリーチャーの活躍が今後も見逃せない。


第2位:《煌世主 サッヴァーク†》

 1日目と2日目で大きく分布が入れ替わった今大会だが、ベスト16の詳しい分布は以下のようになっている。

1日目(Aブロック)
 火水覇道             ・・・3
 水光トリガービート        ・・・3
 光ゼロサッヴァーク†       ・・・2
 水闇《阿修羅サソリムカデ》ループ ・・・2
 火光轟轟轟            ・・・2
 光自然ツインパクト        ・・・1
 水単《I am》ループ        ・・・1
 闇単デ・スザーク         ・・・1
 4Cビッグマナ          ・・・1
 
2日目(Bブロック)
 光ゼロサッヴァーク†       ・・・6
 水光トリガービート        ・・・2
 3Cビッグマナ          ・・・2
 火t水轟轟轟           ・・・2
 火水覇道             ・・・1
 白単重音メタリカ         ・・・1
 水闇デ・スザーク         ・・・1
 赤緑ジョーカーズ         ・・・1

 元々『火水覇道』の対策をするために『光ゼロサッヴァーク†』、『水光トリガービート』が多い環境だったが、二日目になってその多さはほぼ倍加。
 表彰台の常連客となっていた『火水覇道』も二日目には僅か一人まで減り、《煌龍 サッヴァーク》《煌世主 サッヴァーク†》採用デッキが半数と環境の極端な変化を見せた。

 ここまで意識されていては流石のトップメタもその座を譲らざるをえない。
 そして二日目の決勝ラウンドに上がったのは『光ゼロサッヴァーク†』、『水光トリガービート』と『ビッグマナ』、『赤緑ジョーカーズ』などそれらに有利が取れるであろうデッキ、そしてさらにそれらに有利が取れるであろう『轟轟轟』。

 歪ではあるが、三角形はできていた。しかし歪故、一番数が多い『光ゼロサッヴァーク†』が相性差を無視して優勝の座を狙いに来ることができた。

 これから環境の中心は『光ゼロサッヴァーク†』になるのか?
 大きな環境の変わり目となった今大会、今後の動きが見逃せない。


第1位:《》

 『光ゼロサッヴァーク†』、『水光トリガービート』が跋扈するこの環境では、ミラーであるか否かにかかわらず、このカードの存在が間違いなく重要になるだろう。

 クリーチャー側も呪文側も、その性能は折り紙付き。
 性能だけを見た時、《制御の翼 オリオティス》《ファイナル・ストップ》と考えると、このカードのどこに弱い要素があるだろうか?
 ≪奇石 ミクセル≫側はS・トリガーで出てくるトリガー獣を封殺、≪ジャミング・チャフ≫はS・トリガー呪文を封殺。

 今大会でも、特に≪ジャミング・チャフ≫側での攻勢、押し切って勝利という展開が多く見られた。

 ただ、≪奇石 ミクセル≫側が使われていないのかと言われるとそうでもない。
 『赤青覇道』のメインウエポン《“必駆”蛮触礼亞》からの早出しを防げるほか、《ドラゴンズ・サイン》《ヘブンズ・フォース》《サッヴァークDG》など、多くの環境内の踏み倒しカードが弾ける。
 一枚で可動域がかなり大きい故、使い手のクリーチャーとしての召喚か、呪文として使うよう温存するか、カードパワーの高さが目立つゆえにプレイヤーの腕が試される一枚だ。

 2日目のトップ3が全てフル投入、決勝ラウンドの多くの場面で最終兵器となりえたこのカードに敬意を表し、今大会のトップカードとしたい。
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