デュエル・マスターズ

メニュー
商品情報

超CSⅣ宮城 :TOP5カード紹介

ライター:塚本 樹詩
撮影者:堀川 優一

殿堂改定前最後の大型イベントとなった超CS Ⅳ 宮城。様々な思惑が交差した中で活躍したデッキたちの中から印象に残った5枚のカードをランキング形式で選出していく。また、別記事にあるメタゲームブレイクダウンと併せて読むと、より味がするのでおススメだ。

第5位:《邪眼教皇ロマノフⅡ世》

 決勝ラウンドに進出したデッキの中で一際存在感を放ったデッキがある、その名は【ロマノフ・ワンショット】。

 《邪眼教皇ロマノフⅡ世》の効果を使い倒すチェーン・コンボで、存在自体は既に広く認知されていることだろう。しかし、フィーチャーマッチでのインタビューの際、このデッキを使ったrutenは驚くべき事実を伝えた。

ruten『クロニクル・デッキが発売してから《邪眼教皇ロマノフⅡ世》でしか大会に出ていません。』

 尚、このデッキの発売日は2015年8月8日。今大会は2022年8月15日開催なので、7年もの間、rutenはこのデッキを使い続けていた。こんな凄いことがあるのだろうか!?それだけでない、rutenは予選ラウンドを通過している。《邪眼教皇ロマノフⅡ世》の最大値と正解のリストを引っ提げて、超CSを自己表現の場にすることに成功したruten。

 こういったことに出会えることも大型大会ならではの醍醐味といえるので、ここでは堂々の5位にランクイン。

4位:《禁断英雄 モモキングダムX》

 殿堂改定により《禁断英雄 モモキングダムX》《未来王龍 モモキングJO》がコンビ殿堂となり【JO退化】が使える最後の大会となった超CS Ⅳ 宮城。全国大会に参加経験もあるような強豪たちがこぞって選択し、有終の美を飾るかのように思えたこのアーキタイプだったが、今大会では環境を牽引しすぎて、メタゲームによる包囲網が敷かれていた。しかし、その影響力は無視できなく、結果準優勝まで登り詰めた最強アーキタイプのキーカードが、ここでは4位に。

3位:《予言者クルト GS》

 予選ラウンドの上位卓に衝撃が走っていた。メタ外デッキによる奇襲、意識外の攻め、そんな鋭く尖ったようなデッキがメタゲームを破壊していた。

 デッキリストには《予言者クルト GS》をはじめ、光文明の特色である1マナパワー500のクリーチャーが実に12枚も採用されていた!そこに《奇石 ミクセル / ジャミング・チャフ》《検問の守り 輝羅》《タイム3 シド》といった妨害手段もしっかりと採用され【火単速攻】が少なくなった環境で速さと妨害の両立を成立させたスクラップによる快進撃が行われていた。

スクラップ
デュエル・マスターズ 超CSⅣ宮城
オリジナル構築
 39 クリーチャー
4 《「超愛の衛生姫」》
4 《予言者クルト GS》
2 《予言者クルト》
2 《希望の親衛隊ラプソディ》
4 《検問の守り 輝羅》
4 《天翼 クリティブ-1》
4 《》
4 《絶対の畏れ 防鎧》
2 《タイム3 シド》
4 《英知ザクス・コット》
4 《龍装者 バルチュリス》
1 《“轟轟轟”ブランド》
 1 呪文その他
1 《オリオティス・ジャッジ》


 スクラップによる珠玉のリストも掲載しておくので、是非見て欲しい。とにかくリスト勝ちだなと思うインパクトが凄く、ここでは亜種も増えアーキタイプと成立した《予言者クルト GS》が3位に。

2位:《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》

 全国大会後、数々の大会を経てメタゲーム内で成長してきたアーキタイプ【アポロ侵略】のキーカードがランクイン。

 【JO退化】に並ぶゲームスピードの速さと、フィニッシュ力が注目を集め、単に【JO退化】キラーとしてだけでなく、メタゲーム内の仮想敵としてしっかりと認知されるまでになり、その結果、今大会では火+自然の構築だけでなく水+火の構築も活躍を見せていた。

 水文明の役割としてはドロー手段だけでなく、《ネ申・マニフェスト》のシンカパワーを使ってより《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》による決定力を上げるアプローチや、《終末の時計 ザ・クロック》という安心感のあるトリガーの採用と、自然文明にない武器を持っているようだ。

 決勝ラウンド進出率も高かったのが印象的であったが、TOP8に残ったのは火+自然の構築であり、2種類ともを一括りにすると結果、使用者が多かったので、ここでは2位という結果に。

 尚、殿堂改定の影響も無いように見えるので、今後更に活躍することも見込めるので、次の超CSでの動向も気になるところだ。

1位:《CRYMAX ジャオウガ》

 今大会で優勝したひんたに、使用した【水闇自然ハンデス】を象徴する1枚は何かと問いかけたところ、躊躇なく答えたのが今回の1位《CRYMAX ジャオウガ》だった。

 元々、このアーキタイプのフィニッシャー枠は《Q.Q.QX. / 終葬 5.S.D.》であったが、押しのけて採用されるほどこのカードの存在は大きく、前回までの超CSでジワジワと母数を増やしていったこのアーキタイプを優勝へと押し上げる結果となった。

 前回TOP4となった《神羅ケンジ・キングダム》のデッキでもフィニッシャー枠として採用されているなど、注目されるきっかけはあり、活躍する土壌はできたように思えるが、現DMPランキング1位のプレイヤーが使って大型大会で優勝したともなれば、その実力はお墨付きだと言えるだろう。

 2位の《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》同様、次の環境でも制限なく使えるアーキタイプなので、これらとどう付き合っていくのか?が環境を攻略する鍵になることは間違いないだろう。

 そして、《CRYMAX ジャオウガ》を如何に上手く使うか、というのもまた攻略のポイントになりそうなので、納得の1位という結果になった。

 このランキングやメタゲームブレイクダウンが次の環境へのヒントとなれば幸いだ。

 ランキングは以上となるので、次回、超CSⅣ京都でのTOP5カード記事もお楽しみに。

PAGE TOP

TM and © 2024, Wizards of the Coast, Shogakukan, WHC, ShoPro, TV TOKYO © TOMY