超CSV新潟:TOP5カード紹介
ライター:河野 真成(神結)
4月のGPも終わり、場所によっては毎日CSが開催されているデュエル・マスターズ。環境に様々な変化があった中で、今回の超CSⅤ新潟を迎えた。
今回は、この大会の中で活躍した“最強のカードたち”をTOP5という形式でお届けしようと思う。
第5位:《謀遠 テレスコ=テレス》
《謀遠 テレスコ=テレス》はアビス・レボリューション第2弾「忍邪乱武」に収録された新カード。アビスのカードではあるが、アビス同士のシナジーというよりも単体のカードとして評価され、【闇火テレスコ=テレス】という形で完成。今大会の目玉デッキとして、大きく躍進した。
能力はブロッカー、ハンデス、ドローソースというシンプルなものではあるが、それを1枚で兼ね備えるともなれば話は別。特に「メタカードをバックアップ出来る」ことが求められる現在の環境において、ハンデスとドローが出来るテレスコは、非常に心強い。
5コストということで、《鬼寄せの術》から3ターンで召喚することが可能。そうでなくとも、チャージャーと合わせて4ターン目の着地は見込めるだろう。
先にも書いたように、このカードはアビスである。カードプールの追加によっては、よりアビスと組み合わせて使われるようになるかもしれない。
今後の活躍に注目したい。
第4位:《我我我ガイアール・ブランド》
最強位決定戦、そしてDMGP2023-1stで頂点に立った火単エースだが、今大会の下馬評はあまり高くなかった。環境的に火単は一歩後退した立場におり、アグロデッキの主役の座はアポロヌスに譲っていた。《ドアノッカ=ノアドッカ / 「…開けるか?」》などに苦しむケースが増えたからだ。実際、TOP128の数でも火単はアポロに大きく差を付けられている。
しかし環境からやや後退していたことが逆に功を奏したのか、火単へのガードは全体的に下がっていた。それはメタカードの取り方に顕著に表れている。かつてはテンプレだった【水闇自然ジャオウガ】の《キャディ・ビートル》だが、現在は多くが《若き大長老 アプル》へと変わっている。
TOP128に残った【火単我我我ガイアールブランド】の数は4人だったものの、TOP16の時点では2人が残っていた。1人は惜しくも敗れたが、レコードは見事にTOP8へ進出。《我我我ガイアール・ブランド》強し、を印象づけたのだった。
第3位:《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》
TOP8に3人を輩出した【火自然アポロヌス】。優秀すぎる補助パーツに恵まれた《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》は、今大会でもっとも多くのシールドをブレイクしたカードであったことだろう。
このデッキは「3ターンで揃える」デッキにしては、その成功率は随分と高い。アポロ自身も《ヘルコプ太の心絵》、《進化設計図》、《エボリューション・エッグ》と全てでサーチ出来ることもあって、デッキに無駄が少ないのだ。
受けの強いデッキが苦境に立たされている現環境では、アポロの通りがいいのは必然。
今回の好成績も納得と言えるだろう。
第2位:《CRYMAX ジャオウガ》
【水闇自然ジャオウガ】、そして新たに登場した【闇火テレスコ=テレス】でもフィニッシャーとして活躍したのは、やはり《CRYMAX ジャオウガ》であった。コントロールが得意だけど、試合によっては間延びしがち……そういったデッキの弱点を、この1枚は補ってくれている。【闇火テレスコ=テレス】も、このカードによって格段にゲームを決めやすくなった。文字通りのクライマックスを担当してくれている。
進化カードであるが故、《幻緑の双月 / 母なる星域》の呪文側から3コストで登場出来るのも魅力的。耐久するときの強さも一級品で、無理に勝ちにいかずとも破壊+ハンデスによって後続をシャットアウトする使い方も出来る。万が一トップからスピード・アタッカーなどを引かれても、敗北回避能力まで付いている。
と、上から下まで強いことしか書かれていない《CRYMAX ジャオウガ》。今大会も主役として、決勝戦の最後の最後まで戦った。
今後も競技シーンにおいて、数々のシーンに登場することになるだろう。
第1位:《絶望神サガ》
この大会の最強は何だったか、と問われればやはり《絶望神サガ》だった。そのデッキの強さについて語るのは他の記事に託すとしても、TOP5カードの1位として相応しいと思う点に「サガデッキはどれも強く、結果を残した」という部分が挙げられるだろうか。
具体的には現状のサガデッキは大きく【水闇ダンタルサガ】【水闇DOOMサガ】【水闇火ダンタルサガ】の3種類に分類されるが、そのどれもが予選を突破している。それも1~2人とかではなく、全て5人以上だ。
一般的にダンタル型に比べてDOOM型は弱点を指摘されることもあるし、その逆もある。水闇火の色配分が事故ることもある。
しかし、それも実は「サガ同士で比べたら」の話なのかもしれない。
以上が、今回のTOP5カードの紹介である。
大阪大会ではここからどのように変化を遂げるのか、楽しみにしたい。
TM and © 2024, Wizards of the Coast, Shogakukan, WHC, ShoPro, TV TOKYO © TOMY