超CSⅧ北海道 主催者インタビュー:清水 俊樹氏
ライター:川﨑 大輔
撮影:瀬尾 亜沙子
初の北海道での開催となった超CSⅧ北海道。様々な地方で精力的に開催を続ける超CSについて、主催者を概評して清水 俊樹氏にインタビューをさせていただいた。
イベント広報という仕事
--「本日はお忙しい中、インタビューにご協力いただきありがとうございます。まず、最初に清水さんの超CS主催チームでのお仕事についてきかせていただけますか?」清水「大会中は、イベント広報としてカードボックスのXアカウントから大会の様子をポストする仕事をさせていただいています」
【#超CS北海道】
— カードボックス_デュエマ (@CARDBOX_DM) August 10, 2025
本戦決勝ラウンド
決勝戦の決着がつきました。
数々の強敵に打ち勝ち、
ご友人同士の対決を制したのは…
【水単サイバー】を使用した、
「徒花」選手です!!
優勝おめでとうございます🎉🎉🎉 pic.twitter.com/9NxO0c6B4A
--「超CSは他の公式イベントと比べてもかなり精力的にイベントの中身をポストしているイメージがありますよね。特に精力的になったのは……超CSⅤくらいからでしょうか?実際、運営としてXでイベントの状況を精力的にポストしようと考えた理由ってなんですか?」
清水「一番大きいのは超CSはグランプリと違って(デュエチューブでの)配信がないということですね。そこで、代わりと言ってはなんですが、会場の空気感をできるだけ伝えるにはどうすればいいかと考えた結果、Xでポストをすることで会場の雰囲気や熱量を会場に来れなかった方に伝えようということになりました。やっぱり、せっかく本戦があって参加している人たちがいるんですから、それは伝えたいなと」
--「ネクストワンさん(※超CSの主催)の方には何度かインタビューさせていただいたのですが、皆さん、会場でのプレイヤーの熱量をすごく大事にされますよね。実際に広報としてポストをしていく中で特に気を付けていることってありますか?」
清水「そうですね……感覚としての話なんですけど、あまりお堅い感じの通知や告知ばかりじゃなくて、できるだけ自分の友だちとかに『こんな面白いことがあったぜ!』ってイメージで伝えられればいいかなと思ってツイートの内容を考えています」
--「たしかにその方がより熱量がダイレクトに伝わる感じがしますね。ちなみに、このXでイベントの内容を告知するって言うのは清水さんの提案なんですか?」
清水「うーん、どうでしょう……元々、僕はイベント側の担当ではなくて、例えば新店舗の告知だったりとかそういう直営店舗絡みの広報というのをメインでやっていましたので。事前準備なども含めてイベントの担当になったのは超CSⅥからです」
--「最初にXで広報を始めた時はイベント担当ではなかったということですが、最初ころ……多分2年前とかになると思うんですが、その頃を今から振り返ってみて大変だったなと思うことってありますか?」
清水「そうですね……やっぱ一番最初は『配信の代わりをXでやる』といっても、何をやればいいのか全く分からなかったんですよね。なので、とにかく最初は手当たり次第になんでもポストをしていって、で、そこで反応が良かったり、面白くできたなというものを残していってって感じですね。そういう、形を作っていくという作業がやっぱり大変でしたね」
--「なるほど。最初はとにかく色々やってみて、そこからブラッシュアップしていったという感じですか」
清水「そうですね。あと後長さん(※)の写真がとにかくいいですし、面白い写真も撮ってきてくれますので……そこに引っ張られてクオリティが上がっているという部分もあると思います」
--「後長さんの写真、最高ですからね」
※後長 京介氏:グランプリや全国大会などでは公式テキストカバレージのカメラマンを担当している。超CSではXでのポスト用の写真を撮るべく会場内を駆けずり回っている。過去の超CSにおいてデザイン担当として主催者インタビューも受けている。カバレージライターの塚本氏に溺愛されている。
【#超CS Ⅷ in 北海道】
— カードボックス_デュエマ (@CARDBOX_DM) August 10, 2025
決勝ラウンド進出者128名には
《超竜ヴァルキリアス》上位賞プレイマットが
配布されます🎊
おめでとうございます! pic.twitter.com/SxZtIrJW6i
--「実際に、Xでの広報をやっていて、反応があるなと思ったり、手ごたえがあったもので記憶に残っているものってありますか?」
清水「そうですね、やはりトップ8の集合写真やトップ8のブレイクダウンは多くの反応があって注目されているイベントなんだなと改めて実感することが多いです。それと印象に残っているのは、超CSⅦ横浜で親子チームがコスプレをしているのをポストしたやつですね。ものすごく反応が大きかったです」
--「イベント中以外の広報も担当されているとのことですが、イベント中以外のポストで反応が大きいものはなんですか?」
清水「基本、イベント前のポストは注目度が高いのですが、超CSセットのデザインを発表した時のポストが毎回反応がいいんですよね。苦労して用意したセットではあるので、そのリアクションがいいのはチーム一同、ものすごく励みになっています」
--「なるほど。当日以外はイベント準備のチームですもんね。実際にイベントを準備して、当日になって、会場に来て感じることとかはありますか?」
清水「イベントが上手く回っているかのチェックなども含めて、会場内を歩いている時間も長いんですが、その時に参加者の人たちの笑顔をみたりすると、イベントをやってよかったと嬉しい気持ちになりますね。繰り返しになりますけど、とにかく会場の熱気に毎回励まされてイベント運営をしています」
--「で、その熱気をさらに公式アカウントから皆さんにお届けするわけですね」
清水「そういうことになりますね」
北海道での超CSについて
--「今回、初めての北海道での大型イベントとなったわけですが、北海道で開催するに至った経緯ってなにかありますか?」清水「うーん……イベント会場を決める担当がいるんですが、基本的にそのものが決めた場所が候補になるという感じですね。今回もそうです」
--「ってことは、会場決定担当の方が今回は北海道に行きたいなと思ったから北海道になったわけですか?」
清水「そうかもしれませんね(笑)」
--「まぁ、半分冗談だとして、過去のインタビューでもきかせていただいているんですが、超CSは普段大型イベントを出来ない場所でイベントをやりたいというコンセプトもあるじゃないですか。その半分は、地元の人に楽しんでもらうというのもありますが、もう半分は色々な地方に参加者に旅行して欲しいというのもあるということで、そう考えると、主催者がいきたい場所にするというのは正解な気はしますね。やっぱ、夏の北海道はいいですから」
余談だが、筆者はウニが大好物であり、夏の北海道のウニは最高である。
清水「そうですね。今回もやったことのない場所でやろうというのは大きかったと記憶しています」
--「今回、北海道でやってみて印象的だったことってなんですか?」
清水「実は、いつもの超CSに比べてインフォメーションコーナーへの問い合わせがすごく多いんですよ。イベントとしてインフォメーションコーナーに頼らなくても運営できた方が……っていうのももちろんありますが、これはいい所もあって。つまり、イベントに初めて参加していたりで不慣れな方が多いから、インフォメーションコーナーへの問い合わせが多かったということでもあるんですよね」
--「なるほど。普段、北海道からだと遠いから大型イベントでれない、っていう方が、地元だから参加しているというわけですね」
清水「そういうことだと思います。地方で超CSやる意味として、普段遠いから出れない方に出て欲しいというのはあるので、それを実感できています」
--「実際、本戦のトップ8も8名中5名が北海道のプレイヤーですし、1名は元々北海道出身とのことでしたので、かなり北海道でやった意味のあるイベント結果になったと思います。逆に北海道でやって大変だったことはありますか?」
清水「やはり、遠いと色々大変ではありますね」
--「それは、物を運んだりとかですか?」
清水「そうですね。海を超えなきゃいけないとなると荷物を運ぶのが単純に大変だって言うのはありますし、読みにくくなりますね。今回、一週間前の津波の影響で船便が遅れて搬入が間に合わないじゃないかという危惧がありました。幸い大きな影響のあるものではなかったのでイベントは開催できていますが、間に合わなかったものもありました」
--「物理的な問題というのはありますよね」
デュエマのイメージとメッセージ
--「ちなみに清水さんってデュエマのイベント担当する前ってデュエマのプレイヤーだったんですか?」清水「基本的にはデュエマのプレイヤーではなかったですね」
--「まったくデュエマに触れたことはないんですか?」
清水「うーん……小学校に入る前の思い出なんですけど」
--「それはまたずいぶん昔ですね?20年くらい前ですか?」
清水「それくらいになります。当時、近所の公園で遊んでいて、茂みの中にもぐりこんだんですよ。そしたら、そこにデュエマのカードがあったのが一番覚えている思い出ですね」
--「公園に落ちてるの、無茶苦茶デュエマのカードって感じしますね。ちなみにそのカードが何だったかって覚えてますか?」
清水「覚えてます。《解体人形ジェニー》でした。なんか、イラストがすごい不気味で、落ちてたところも落ちてたところなので、なんかみちゃいけないものをみちゃったみたいな気持ちになって、すごく印象に残ってます」
--「あやうくトラウマになるところでしたね。担当になる前はデュエマをやっていなかったということなんですが、その視点で見て、デュエマのプレイヤーの印象ってどんな感じですか?」
清水「元々がコロコロのコンテンツだからっていうのが大きいんだと思うんですが、年齢が幅広いなというのと、みんなカッコいいものが好きだな、って感じます」
--「といいますと?」
清水「超CSだったりファンフェスだったりで参加セットや販売品の告知をすると、普通だとやっぱかわいいものの反応が圧倒的に大きいんですけど、デュエマだとカッコいいもののリアクションもすごく大きいんですよね」
--「実際、昔のカードのイラストだったり、カッコいいイラストのサプライが増えてますよね」
清水「そうですね。その辺も参考にしたいので、発表された時はたくさんリアクションをいただけるとありがたいです」
--「最後に、超CSに参加する、もしくは参加したいと考えているプレイヤーへのメッセージをお願いします」
清水「超CSは本戦がトーナメントだったりでハードルが高いイメージがあるかもしれませんけど、競技プレイヤー以外でも楽しめる要素をできるだけ用意したいと考えているので、もっと気軽に参加してみよう!って考えてもらえたらうれしいです」
--「本日はお忙しい中、ありがとうございました」
「超CSにもっと幅広く多くの人に参加してほしい」という気持ちが「広報ポストも友人同士での楽しみのように伝えたい」という形で伝わってくるポストにつながっていると感じられるインタビューだった。イベントの改善に向けて、ポストのリアクションを大きく参考にしているとの事なので、是非ともカードボックス公式アカウントをフォローして、盛大にリポストをしていただきたい。
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