超CSⅧ大阪 ジャッジインタビュー:須賀 亮太氏
ライター:山口 海斗(ジャイロ)
撮影:坂井 郁弥
第1期認定ジャッジ、レベル2ジャッジ、本戦ジャッジマネージャー、ジャッジ専属カメラマン、宴会担当、ホテルのカギ返却担当(※)…これらの肩書を一人で背負えるのはこの男しかいない!
インタビュー:認定ジャッジ 須賀 亮太
(※)超CSⅧ北海道において、ホテルの鍵を返却せずに会場入りしてしまったジャッジに代わって鍵返却に奔走した経歴から。須賀、エピソードを語る
--「改めて、お忙しいところありがとうございます。いつも面白エピソードに事欠かない須賀さんですけど、今日は何かありました?」
須賀「大きく2つあって。1個目が、システムが上手くいかなかったことだね。」
須賀「北海道では出来たことが今日は上手くいかなかったり、新しいシステムだから正直何がエラーの原因かわからないし、調べる時間もないんだよね。こればかりはどうしようもなくて 。」
システムエンジニアでもある須賀からのするどい指摘が入る。
--「現場の貴重な意見ですね。それに匹敵するぐらいの出来事がまだあるんですか?」
須賀「2個目はズボンからムカデが出てきたことかな~。いままでもこれ以降もあんなにびっくりすること絶対にないと思う。」
朝、ズボンがムズムズしたので脱いで確認をしたところ、生きているムカデが出てきたという。なんでだよ。(噛まれたりはしてないらしく、一安心。)
須賀、仕事を語る
--「気を取り直して。まずは今日のお仕事についてお伺いできますか?」須賀「今日の主な役職はジャッジマネージャーになります。」
須賀「ジャッジマネージャーというのは、ジャッジが安心して稼働できるように、色んなサポートをしたり整備したりする仕事です。僕は中でも、スガツールの担当になります。」
--「スガツールというのは一体何なのでしょう?」
須賀「公式大会の裏には、実はスガツールというものが動いてまして。」
須賀「ジャッジがペナルティの管理をしたり不在卓の管理をしたり、みんながリアルタイムで確認できるツールです。昔はスプレッドシートで管理をしていたんだけど、それだと警告の累積管理がスムーズじゃなくて使い勝手が悪かったので。自分で警告管理のシステム作っちゃえって。」
--「おかげでジャッジがスムーズに稼働できているというわけですね」
須賀「これは自慢なんだけど、スガツールが導入されてからの大型は進行が1時間早くなってるんだよね。イベント序盤は特に不在時のドロップアウト処理に時間がかかっていたんだけど、ツールの導入でそこが巻けるようになったんだよね。」
2024年頃から明確に1時間早くなったという。続けて大型大会に出場しているプレイヤーは、ラウンドとラウンドの間が短くなっているなど思い当たる節があるのではないだろうか。
須賀、レベル2を語る
--「そういえば、今年の5月からレベル2ジャッジ(※)になられたんですよね。おめでとうございます。レベル2になってから変化などありましたか?」
(※)認定ジャッジの中でも、さらに一握りの者しか持っていない役職。
須賀「変化らしい変化は無いね。レベル2になってもやることは変わらないし」
須賀「でも、ジャッジをやる上での課題の提案やルールの改善提案とか、レベル1の時よりは積極的に発信できるようになったよ。僕がレベル2になれたのって、レベル1の頃から積極的にやってきたからだと思うんだよね。」
--「『ジャッジをやる上での課題』というと?」
須賀「何か事故が起きたときのトラブル対応って、ルールの質問と違ってジャッジ個人でも対応が変わるときがあるというか、正解がないんだよね。統一されていないことが「課題」かな。そこを統一できる仕組み作りを考えたり提案したりしています。」
--「有名な例だと、《聖霊王アルカディアス》がいる時に《エナジー・ライト》を唱えて2ドローしてしまった。起きている事象としては「カードを引いてしまった」ですけど、そもそもなんでミスが起きたのかを考えると《聖霊王アルカディアス》の能力忘れだから「その他一般のゲームルール抵触行為」が適切なペナルティ…といった感じですね」
須賀「そうだね。何に原因があって、何が起きちゃったのかを見なきゃいけないよねっていうのが大切かな。」
須賀「現状のルールブックだとわかりにくい部分でもあるから、改善点を提案するのも僕の役割かな。」
--「確かに、ペナルティの発行や巻き戻し対応がジャッジ毎に違うとプレイヤーもあれってなっちゃいますよね。他にも「課題」はありますか?」
須賀「あとはジャッジをやる上でのモチベーション維持かな。大型大会前後に宴会やBBQを開いたり、ジャッジ限定のファンイベント作ってみたり。ジャッジ報酬以外の付加価値は探していきたいよね。集合写真のカメラマンもその一環かな。」
--「ジャッジのモチベーションアップを探っていくうちに、最初に述べたような肩書だらけになってしまったと」須賀の企画するイベントのおかげでジャッジ同士の横の繋がりが増えたり人脈が広がったりした者も多い。かく言う筆者もその一人だ。そういった配慮もレベル2として評価された部分なのだろう。
須賀、2ブロックを語る
--「須賀さんと言えば、2024年度ジャッジ大会で優勝されるぐらいには「2ブロック愛好家」の印象も強いですよね」
須賀「新しい人や初心者にこそ遊んで欲しいフォーマットなんだよね。覚えるカードも少ないし、どのカードも手に入れやすいし」
須賀「2ブロックは忙しい僕でも勝てるチャンスがあるフォーマットだから夢があるよね。プールの狭さはやり込みやすさにも繋がるよね。」
--「今年のジャッジ大会にも出られますか?」
須賀「そうね。出るつもりだから一緒に遊びましょう!そして打ち上げにも行きましょう!」
--「たくさんありがとうございます。あと気になるところが……」
須賀「やばい、システムで例外エラーが出たみたい!ちょっと対応してきます!」--「!!お忙しいところありがとうございました!」
そう言うや否や、インタビュー中も携帯していた相棒のノートパソコンで復旧作業に取り掛かる須賀。
大型大会あるところに須賀の活躍あり。
大型大会に参加した時、あるいはラウンド間の進行が早かった時、須賀の活躍に思いを巡らせてみてはいかがだろうか。
おまけ 須賀、不幸を語る
(超CS会場にて本記事執筆中…)
須賀「ジャイロ君聞いて聞いて~!」
--「ごきげんですね。どうされました?」
須賀「パソコン落として壊れちゃった~。ハハハ…。」
--「Oh…。それは…」
特大の不幸に会いつつも、彼はイベントを笑顔で回す。イヤ、本当にお疲れ様です!!
須賀さんに良いことがありますように。
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