デュエル・マスターズ

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DMGP2026-1st Day2(オリジナル)準々決勝:ピンキ→ vs. 幸あれ

ライター:伊藤 敦(まつがん)
撮影:坂井 郁弥

 デュエル・マスターズは、ドラゴンとともに歴史を紡いできたカードゲームだ。

 《ボルシャック・ドラゴン》《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》《ボルバルザーク・エクス》《蒼き団長 ドギラゴン剣》。時代を作ってきたドラゴンの例は、枚挙に暇がない。「ドラゴンが強いこと」は間違いなくデュエル・マスターズらしさを象徴する部分であり、今でも毎年様々な強化を受け続けている。

 とはいえ、ゲーム環境においてドラゴンが常に最強であり続けたかというと、そんなことはない。ドラゴンはほとんどループをしないため、ドラゴンである以上ほぼ必ず相手のシールドと付き合う必要がある。そしてそうである以上、大体どの環境でもドラゴンには、ループをはじめとした何らかの超えられない壁があることが多い。

 だがそれでも、頂点を目指すべくドラゴンを相棒に選んだプレイヤーが、今回見事にトップ8まで勝ち上がっていた。

 地元千葉勢のピンキ→は予選ラウンドを8勝1敗の32位で通過すると、その後も4連勝。「火光自然ドギラゴン王道」は、デュエチューブリーグ「魔王軍」所属であり、今回はYouTube生放送の解説席に座っている◆ドラ焼きが自身の出演する動画で紹介したデッキリストを参考にしたものだという。

 一方、対戦相手で大阪勢の幸あれは予選全勝の9位通過でここまで勝ち上がっているということで、本日負けなし。使用デッキの「ペテンシージャオウガ」は、受けデッキでありながらも新カードの《切札竜 ボルメテウス・リバース・ドラゴン》《CRYMAX ジャオウガ》とのシナジーに着目した最新のフィニッシュ手段を搭載しており、こちらもドラゴンのカードパワーの恩恵を受けたデッキと言える。
 つまるところ勝負の焦点は、どちらがよりドラゴンに愛されているか。2本先取の準々決勝が、始まった。

Game 1

 予選順位で先攻の幸あれが《宇宙妖精エリンギ》《飛翔龍 5000VT》とチャージして《大集合!アカネ&アサギ&コハク》を送り出し、《CRYMAX ジャオウガ》をマナに置いたのに対し、ピンキ→は《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》《R.S.F.K. / オールイン・チャージャー》というチャージから《メンデルスゾーン》を唱え、《世界のY チャクラ・デル・フィン》《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》とめくってしっかり2ブーストに成功する。そして幸あれが4マナ目として《宇宙妖精エリンギ》を置くだけで終えた返しのターン、いきなりクライマックスが訪れる。

 すなわち、《偽りの希望 鬼丸「終斗」》チャージからピンキ→が送り出したのは《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》さらに登場時効果で一応《大集合!アカネ&アサギ&コハク》をタップしつつも、プレイヤーへの攻撃時に「D・D・D」《剣轟の団長 ドギラゴン王道》横に並べつつ、さらに《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》のめくり効果を解決すると《宿禰マロン》がこんにちは。4ブーストから《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》《~輝きは奇跡そのもの~》を山札の上に仕込みつつ、《剣轟の団長 ドギラゴン王道》の登場時効果で手札から《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》あらゆる全てを顧みない最速の全力展開で、一気に勝負を決めにかかる。
 まずは《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》でW・ブレイク……通る。そして「行っちゃおう」と《宿禰マロン》で1点……通る。《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》でW・ブレイク。

 だがその2枚を、幸あれは迷わず公開する。

ピンキ→「つんよっ」
《逆転の影ガレック》《逆転の剣スカイソード》

 6肥やし+蘇生のモードを選択し、《大集合!アカネ&アサギ&コハク》を蘇生。効果で1枚を手札に加えると、続けて《逆転の剣スカイソード》の効果で《剣轟の団長 ドギラゴン王道》をマナ送りにする。

 とはいえ、それだけだったならまだ幸あれのピンチに変わりはなかったところ、ピンキ→がターン終了を宣言したことで、幸あれがデッキの本領を開示する。
 ターン終了時に使用宣言、《流星のガイアッシュ・カイザー》《真気楼と誠偽感の決断》《真気楼と誠偽感の決断》

 1枚目の《真気楼と誠偽感の決断》でドロー+実行を選択し、捨てた《忍蛇の聖沌 c0br4》をそのまま実行して《天災 デドダム》を蘇生。さらに2枚目の《真気楼と誠偽感の決断》は実行+楯送りで2体目の《忍蛇の聖沌 c0br4》を実行しつつその《忍蛇の聖沌 c0br4》を楯にしまい、さらに《忍蛇の聖沌 c0br4》効果で《切札竜 ボルメテウス・リバース・ドラゴン》を蘇生する。

 そしてなおも自身のターンに入ると、《逆転の剣スカイソード》をマナに送りつつ「フシギバース」、《大樹王 ギガンディダノス》
 ドラゴンに不可能はない。

 後攻3ターン目に《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》効果をかけつつの《剣轟の団長 ドギラゴン王道》がいる状態でシールドを全ブレイクされようと、ドラゴンの力を使えばすべてを跳ね返せるのだ。さすがにこの状況から逆転するカードは、「火光自然ドギラゴン王道」には残されていないように思えた……だが。

ピンキ→「んー、なんか引っくり返せるカードあるかな……」

 ピンキ→は諦めない。《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》を召喚して《流星のガイアッシュ・カイザー》を破壊しつつ登場時効果で《天災 デドダム》をタップすると、意味深な言葉を発する。

ピンキ→「さて、信じよう」

 《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》《天災 デドダム》へと攻撃。めくれた山札の上は……?

ピンキ→「マジで来た!」
 《超竜バジュラズテラ》幸あれのマナが、1枚残らずすべて吹き飛ぶ!!

 それでも幸あれもこのターンのエンド前にも《流星のガイアッシュ・カイザー》《真気楼と誠偽感の決断》のセットを宣言し、実行2回で《逆転の剣スカイソード》《宇宙妖精エリンギ》を使用して2体の《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》のうち1体の「EXライフ」を剥がすのだが、ここまででかなり山札の枚数を使用しており、自分から攻めなければいけない状況に追い込まれてしまう。

 とはいえ、それでも「ワールド・ブレイカー」の《大樹王 ギガンディダノス》がプレッシャーになっている状況には変わりがない。追加打点として《飛翔龍 5000VT》を用意しつつ、先々のことを考えて《大集合!アカネ&アサギ&コハク》《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の「EXライフ」を小突く……だが、そこには先だって仕込まれていたS・トリガー《~輝きは奇跡そのもの~》

ピンキ→「まだあるかーこれ?」
 相手のクリーチャーがすべて寝た、値千金のターンが返ってきたピンキ→は、引き込んだ《R.S.F.K. / オールイン・チャージャー》の呪文側で「ガチンコ・ジャッジ」に勝利し1ドロー。すると引き込んだのは《偽りの希望 鬼丸「終斗」》登場時に《流星のガイアッシュ・カイザー》を倒し、《切札竜 ボルメテウス・リバース・ドラゴン》も踏み、《大集合!アカネ&アサギ&コハク》《宇宙妖精エリンギ》《忍蛇の聖沌 c0br4》と幸あれのクリーチャーたちを次々に踏みながらドローに変換していく。

 とはいえそれでも求めるカードにはたどり着けなかったか、やむをえず最後に残った《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》に手をかける。

ピンキ→「1体出したらまた《流星のガイアッシュ・カイザー》食らうんだよなー……」

 シールドに埋まってしまっている可能性もある。だが手をこまねいていても、状況は悪化するだけ。どれだけ確率が低いとしても、挑むチャンスがあるのならば……ピンキ→は意を決して《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》を、タップ状態の《逆転の影ガレック》に向けて攻撃に向かわせる。能力解決……何の操作もない山札の上は、はたして。

ピンキ→「お願い……来た!」

《∞龍 ゲンムエンペラー》
 ドラゴンに不可能はない。

 まさか、こんなことが起こりうるのか。十王には十王……50000のパワーを持つキングマスターも、∞に対しては太刀打ちできない。

 あまりの事態に、天を仰ぐ幸あれ。逆転こそが、カードゲーム。マナは2枚。山札も2枚。

幸あれ「……そうかー……」

 さらに最後の希望とばかりに攻撃した《飛翔龍 5000VT》がブレイクした3枚のシールドの中には、なおも《~輝きは奇跡そのもの~》が埋まっており。

 ダメ押しに《暴龍のT ミリオンベジータ》を添えたピンキ→が《∞龍 ゲンムエンペラー》でタップ状態の《大樹王 ギガンディダノス》を踏むと、鎖から解き放たれて血に飢えた無数の猛竜たちが、幸あれへと殺到したのだった。

ピンキ→ 1-0 幸あれ

Game 2

 そしてそんなゲームの後に、幸あれに「幸」(ツキ)が残っているはずもなかった。

 4ターン目までマナチャージのみでノーアクションの幸あれに対し、ピンキ→はまたしても2ターン目の《メンデルスゾーン》で2ブーストを決めると、続くターンには《世界のY チャクラ・デル・フィン》《真気楼と誠偽感の決断》を先んじてケア。そして満を持して《偽りの希望 鬼丸「終斗」》から攻撃時に「D・D・D」で《剣轟の団長 ドギラゴン王道》を召喚して《偽りの希望 鬼丸「終斗」》の上に重ねると、《宿禰マロン》をマナから呼び出し、ジャスキルが生まれる。

 もちろん迷わずクリーチャーを進軍させたピンキ→に対し、幸あれの5枚のシールドの中には、《宇宙妖精エリンギ》《忍蛇の聖沌 c0br4》も埋まっていないのだった。

ピンキ→ 2-0 幸あれ

Winner: ピンキ→

幸あれ「……っくー!優勝……してください……」

ピンキ→「頑張りますw」

幸あれ「この試合はしゃーないですけど、さっきの試合、マジでとことんあと1枚やったー……。《超竜バジュラズテラ》出なかったらそもそも《CRYMAX ジャオウガ》出てたんで『およそいけるやろー』と思ってたら……《超竜バジュラズテラ》だけはほんま……てか《∞龍 ゲンムエンペラー》も入ってんのかよー……マジかよー!何投すか?」

ピンキ→両方1です」

幸あれ「最悪!『持ってる』と思います!」

 「龍に愛されし者」ピンキ→が、見事に準決勝進出を決めたのだった。

 ピンキ→
 DMGP2026-1st
 オリジナル構築
 32 クリーチャー
2 《友情地龍 ルピア・ターン》
2 《世界のY チャクラ・デル・フィン》
4 《宿禰マロン》
4 《偽りの希望 鬼丸「終斗」》
4 《~輝きは奇跡そのもの~》
4 《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》
4 《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》
4 《剣轟の団長 ドギラゴン王道》
1 《暴龍のT ミリオンベジータ》
1 《超竜バジュラズテラ》
1 《「GG」-001》
1 《∞龍 ゲンムエンペラー》
 4 ツインパクト
4 《R.S.F.K. / オールイン・チャージャー》
 4 呪文その他
4 《メンデルスゾーン》

 幸あれ
 DMGP2026-1st
 オリジナル構築
 35 クリーチャー
4 《大集合!アカネ&アサギ&コハク》
4 《天災 デドダム》
3 《裏斬隠 テンサイ・ハート》
3 《宇宙妖精エリンギ》
3 《~世紀末の善悪~》
2 《切札竜 ボルメテウス・リバース・ドラゴン》
4 《流星のガイアッシュ・カイザー》
3 《忍蛇の聖沌 c0br4》
3 《CRYMAX ジャオウガ》
3 《飛翔龍 5000VT》
1 《逆転の剣スカイソード》
1 《逆転の影ガレック》
1 《大樹王 ギガンディダノス》
 1 ツインパクト
1 《幻緑の双月 / 母なる星域》
 4 呪文その他
4 《真気楼と誠偽感の決断》


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