超CSⅨ福岡 決勝戦:Koigami vs. やぶさか(宮城県)
ライター:小屋 悠雄(sword)
撮影:堀川 優一
時は、2019年にまで遡る。まだアドバンスフォーマットというものはなく、殿堂レギュレーションと呼ばれていた頃の話である。
当時のデュエルマスターズは、超天篇。
超GRゾーンの存在が、環境にありとあらゆる形で破壊の限りを尽くした。
その中でも、一際輝き続けていたカードがある。
2019年3月に発売された超天篇第1弾から登場したカードだが、
超天篇が進むにつれて加速していたGRクリーチャーのインフレによって、このカードはとてつもない兵器へと化していた。
そして生まれた超天篇最強デッキが、【火水ジョーカーズミッツァイル】。
《ザババン・ジョーカーズ》と《メラメラ・ジョーカーズ》などの1コストルーター呪文を使って手札を回しながら、《“魔神轟怒”万軍投》でGRクリーチャーを展開して盤面4体のジョーカーズクリーチャーをタップさせることで《夢のジョー星》を使うことでマナと手札を伸ばし、タップされたクリーチャーをコストに《BAKUOOON・ミッツァイル》を召喚してひたすらGRクリーチャーを展開し続けるデッキなのだが、
最速3ターン・平均4ターンほどの速度を有していながらも相手の受け札や逆転の手段を≪本日のラッキーナンバー!≫や《ジェイ-SHOCKER》などで封殺しながら大展開した盤面のクリーチャーで総攻撃を仕掛けるビートダウンとは名ばかりな最強のソリティアデッキだった。
そのデッキの登場によって超天篇の環境は紛うことなくミッツァイル一色の世界となり、数々のGRクリーチャーの強さを完全に出し切った後、2020年1月1日に殿堂入りとなった。
あれから時は7年経った。
時代の進み切ったアドバンスフォーマットの主軸となる戦略は、サイキックかドラグハートかの二つに大きく分かれることとなる。
アドバンスのデッキパワーのインフレと《とこしえの超人》のようなメタ(妨害)クリーチャーの流行、
これらの要因によってGR召喚を主軸としたデッキは現環境に存在し得ないと思われた。
この時が来るまでは。
晴天から始まった超CSⅨ福岡は、長きに渡るアドバンスフォーマットならではのカードパワーの激しい戦いだった。
安定したデッキパワーを持つ【4Cテレポート】や【シータモルトVERSUS】、
凶悪なハンデスコントロールとして環境に名乗りを挙げた【水闇デスパペット】、
様々な強化を得たことで多角的な打点生成力を得たビートダウンである【火闇バイク】、
《ラッキー・ダーツ》1枚から全てのデッキをありとあらゆる呪文で破壊する【ダーツデリート】、
多種多様なアドバンスのデッキがこの福岡国際センターへと集まっていた。
そして、それらを全て乗り越えて生き残ったのはこの二人だけとなった。
その一人はKoigami。
大阪で活動されているプレイヤーで、CSに月2回ほど足を運ぶという競技的な経験も十分にある。
「このデッキが好きだから」という理由で彼の相棒となっているデッキは、【ガイアハザード退化】。
一見カジュアルなようにも思われるかもしれないデッキ選択だが、Koigamiはこのデッキで【ダーツデリート】との確率勝負や【光自然リバース】との実力が問われる長期戦を全て制してここに立っている。
好きなデッキを使いこなしてここまで勝ち上がれるのは、愛だけでは説明できないほどのデッキパワーとプレイヤーの実力を有している証拠である。
そこに立ち向かうもう一人のプレイヤー、その名はやぶさか(宮城県)。
ハンドルネーム通り宮城県で活動している彼は、週に2・3回ほどCSに出場しているほどのデュエル・マスターズという競技に熱心なプレイヤーである。
しかし我々は、そんな彼のデッキ選択に度肝を抜かれることとなる。
そのデッキ名は、【火水ミッツァイル】。
一体どんな動きをするのか、
そもそも何故生きているのか、
何故ここまで勝ち残っているのか、
デッキの全容を知らない人にとっては疑問しか浮かばないだろう。
ただ、1つだけ言えることがある。
自分たちはこれから、新たなアドバンスの歴史を目の当たりにするだろう。
ここまで勝ち上がってきた両者ともに大型大会の決勝戦は初めてで、お互いに緊張を隠せない様子だった。
Koigami「これ勝ったら全国行くんだよな…」
状況と実感が追い付いていないKoigamiと、淡々と準備を進めるやぶさか(宮城県)。
反応は違っても、境遇は全く同じである。
ジャッジからルール説明と予選順位の確認をされ、予選順位が高いKoigamiが先攻を取る形となった。
機は熟した。
今、この福岡の地でアドバンスの新たな1ページが刻まれる……!
Game 1
先攻:KoigamiKoigamiが≪天災デドダム≫をマナチャージする所から決勝戦が始まった。
先に動きを見せたのはやぶさか(宮城県)。
《新世界王の思想》をマナチャージしてアンタップした後、《ア・ストラ・センサー》を唱える。
手札に加えたのは《アーティスト・リンク・ホール》。
対するKoigamiは、《~世紀末の善悪~》をマナチャージしてターンを返す。
できることなら《禁断英雄 モモキングダムX》を着地させて早期の退化を狙いたい所だったが、その願いは簡単には届かない。
その間にやぶさか(宮城県)は《ザババン・ジョーカーズ》を唱えて《イッコダス・ケイジ/種デスティニー》を捨てながら手札を整え、《詠み人-シラズ-Machine / 招水呪文「マジックル」》の下面から《ザババン・ジョーカーズ》を手札に加え、順当に墓地へ呪文を貯めていく。
Koigamiの動きは、3ターン目の《ディザスター・チューン》からのスタートとなった。
手札を減らさずに《帝王坂∞<…………!>》をマナに送りながら≪天災デドダム≫を墓地に落とし、次のターンへの希望を繋ぐ。
やぶさか(宮城県)の3ターン目、ここから試合は動き出す。
最初の動きは《ザババン・ジョーカーズ》から入って手札を回し、その後《ア・ストラ・センサー》でデッキトップから3枚見て、その中から再び《ザババン・ジョーカーズ》を手札に加える。
これで墓地の呪文の枚数は、7枚。
シンパシーによる軽減が入り、やぶさか(宮城県)は《アーティスト・リンク・ホール》を1マナで詠唱!
"跳次元召喚6"を選択して現れたクリーチャーは、≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫!!
≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫自身が出たことによって能力を使用し、2枚ドローした後にマナを2枚アンタップさせる。
そして《ザババン・ジョーカーズ》を一度経由し、このターン捨てたカードが2枚であることを確認したやぶさか(宮城県)は《“魔神轟怒”万軍投》を"マスターG・O・D・S"によって1マナで唱える!!
3回のGR召喚で現れたのは……
《バルバルバルチュー》の能力で自分のシールドを1枚手札に加え、これ以上の動きが無いやぶさか(宮城県)はここでターン終了を宣言。
その時、相手のGR召喚を見逃さなかったKoigamiの手札から現れたのは《流星のガイアッシュ・カイザー》!!効果で2枚ドローした後、自分のターンを迎える。
そして、ここでKoigamiが引き寄せた1枚のカードによってこのゲームは突然の幕切れとなる。
Koigamiは《鬼修羅と跳次元の決断》の使用を宣言。
コストとして超次元ゾーンに送ったカードは、この1枚。
2回目で≪飛闘の覚醒者コスモ・セブθ≫まで現れ、出た時の能力で《回収 TE-10》とバトルしてマナの枚数を一気に10枚まで増加。
そして、≪飛闘の覚醒者コスモ・セブθ≫をタップさせることで《聖霊超王 H・アルカディアス》がハイパーモードへ!!
これにより、やぶさか(宮城県)は呪文による展開が一切許されなくなった!!
ターンを渡されるも、この状況から返せる手段が無いと悟ったやぶさか(宮城県)はKoigamiに向かって一言。
やぶさか(宮城県)「投了します。」
Koigami 1-0 やぶさか(宮城県)
やぶさか(宮城県)は後手番ながらも流れを掴んでいたはずだったが、それに対してKoigamiが先攻というアドバンテージを活かしてわずか1ターンの差で1本先取した形となった。
【ガイアハザード退化】という長い間成長し続けた地上戦デッキならではの対応力が光った瞬間である。
だが、やぶさか(宮城県)もここで終わる男ではない。
Game 2
先攻:やぶさか(宮城県)先攻を貰ったやぶさか(宮城県)は、1戦目と変わらず《ア・ストラ・センサー》からのスタート。
《詠み人-シラズ-Machine / 招水呪文「マジックル」》を手札に加え、次のターンの準備を進めていく。
Koigamiは《鬼修羅と跳次元の決断》をマナチャージしてターンエンド。1戦目でゲームを決めた切札を今度は優秀な文明を持つ土地として活用していく。
一方のやぶさか(宮城県)は《詠み人-シラズ-Machine / 招水呪文「マジックル」》の下面から《アーティスト・リンク・ホール》を回収してターンを返す。
やぶさか(宮城県)にとっては先攻であることも相まってある程度は時間があると思われていた。
しかし、Koigamiはここで動き出す。
《帝王坂∞<…………!>》をマナチャージした後、2マナタップ。
《禁断英雄 モモキングダムX》を召喚。
禁断スター進化によって山札から《自然の四君子 ガイアハザード》が進化元に入り、相手に退化へのプレッシャーを与える。
できることならこのターンでゲームを畳みに行きたいやぶさか(宮城県)ではあったが、そこまで都合よく行かないことを彼は知っている。
やぶさか(宮城県)の3ターン目、《カツラデランス / 「アフロ行きま~す!!」》の下面を唱えて手札を回してターンエンド。
相手の退化を怖がるプレイより、次のターンに自分が勝てるプレイを優先したのだ。
ターンがKoigamiへ渡り、そしてお互いに祈る。
退化できればKoigami、できなければやぶさか(宮城県)が圧倒的優位を取れる場面。
Koigamiのトップドロー。
テーブルに伏せて絞りながらそのカードをゆっくり確認する……!
そして手札に持っていた《生魂転霊》をマナチャージし、《邪幽 ジャヴェール / 「ヤベーのを見たいか?」》の下面でマナ加速をしてターンを返してしまう。
一方、それを踏まえてホッと胸を撫で下ろしたやぶさか(宮城県)の4ターン目。
ここからは、【火水ミッツァイル】による超展開のお披露目である。
《龍素記号Mj リンシャンカイホ》をマナチャージした後、《イッコダス・ケイジ/種デスティニー》の下面を空撃ちするところから始まる。
これにより墓地の枚数が5枚となり、2マナで《アーティスト・リンク・ホール》を唱える。
もちろん"跳次元召喚6"を選択して≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫が召喚され、自身の効果で2ドローとマナが2枚アンタップされる。
次に《ザババン・ジョーカーズ》で手札を回し、そこから再び《アーティスト・リンク・ホール》を唱えて2体目の≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫を召喚。効果で再び2ドローと2マナアンタップが入る。
《メラメラ・ジョーカーズ》で手札を回し、そこから3度目の《アーティスト・リンク・ホール》からの≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫が跳次元召喚されて2ドロー2マナアンタップ。
そして、《メラメラ・ジョーカーズ》で手札を回して《詠み人-シラズ-Machine / 招水呪文「マジックル」》の下面から《ア・ストラ・センサー》を回収した後、やぶさか(宮城県)が一言。
やぶさか(宮城県)「このターン、呪文5回以上唱えました」
チャージ込みでマナが5枚あるのに加えて、≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫が3体いることによって実質11マナを使えるようになっているやぶさか(宮城県)。こうなれば彼の独壇場である。
《ア・ストラ・センサー》から《セイレーン・コンチェルト》を回収し、その《セイレーン・コンチェルト》からマナにある《龍素記号Mj リンシャンカイホ》を回収して手札の《新世界王の思想》をマナチャージしてアンタップ。
《詠み人-シラズ-Machine / 招水呪文「マジックル」》の下面から《“魔神轟怒”万軍投》を引っ張ってきた後、とうとう《龍素記号Mj リンシャンカイホ》の召喚宣言に入る!
その後、≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫の効果を1回使用して2ドローしてマナを元通りに戻す。
それから《ザババン・ジョーカーズ》を唱えると、そこで《龍素記号Mj リンシャンカイホ》の効果が発動。《禁断英雄 モモキングダムX》の進化元である《自然の四君子 ガイアハザード》がKoigamiの手札へと戻される!!
そしてやぶさか(宮城県)は念には念を入れるために《“魔神轟怒”万軍投》を唱え、《バルバルバルチュー》2体と《アカカゲ・レッドシャドウ》が捲れる。そこで自分のシールドをひたすら手札に加えることでキーパーツのシールド落ちのケアも怠らない。
そして残っていた≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫の効果を2回分解決して4マナアンタップした後、ついにこのカードが満を持して召喚される。
自分の場にある《龍素記号Mj リンシャンカイホ》以外の7体のクリーチャーを破壊し、7回GR召喚!
《パッパラパーリ騎士》で墓地のジョーカーズをマナに運び、《回収 TE-10》で好きな呪文を墓地から手札に戻し、《バルバルバルチュー》でシールドも手札に加えられる。
そこへ《アーティスト・リンク・ホール》から《時空の吸引ドンドン・クロウラー》を召喚して《アーティスト・リンク・ホール》を手札に返すことで水1マナ払うだけで《龍素記号Mj リンシャンカイホ》の効果で《BAKUOOON・ミッツァイル》を手札に戻して使い回す動きが可能となる。
これにより全ての非公開領域に触れるようになったやぶさか(宮城県)にとって、ループ証明の初期盤面を作るのは非常に容易だっただろう。
Koigami 1-1 やぶさか(宮城県)
これが、アドバンスフォーマットにおいての現代ソリティアデッキの集大成である。
多種多様なパーツとのシナジーや洗練された綺麗なループルートは、可能な限りずっと見ていたいほどに素晴らしい。
しかし、泣いても笑っても次が超CSⅨ福岡のラストゲーム。
この福岡の地で日本一決定戦への切符を手に入れるのは「地上戦デッキの重鎮」か、「新進気鋭のソリティアデッキ」か。
Game 3
先攻:KoigamiKoigamiは2戦目と同様に《鬼修羅と跳次元の決断》をマナチャージ。
対するやぶさか(宮城県)は、《新世界王の思想》をマナチャージから《詠み人-シラズ-Machine / 招水呪文「マジックル」》の下面を唱えて《メラメラ・ジョーカーズ》を手札に加えていく。
Koigamiの2ターン目、《帝王坂∞<…………!>》をマナチャージからの《禁断英雄 モモキングダムX》召喚。もちろん《自然の四君子 ガイアハザード》が進化元へ入る。
やぶさか(宮城県)は、それに対して自分の動きを進めるしか無い。
《メラメラ・ジョーカーズ》で手札を入れ替え、《ア・ストラ・センサー》を唱えて《詠み人-シラズ-Machine / 招水呪文「マジックル」》を手札に加えた所で、やぶさか(宮城県)が祈りを込めて一言。
やぶさか(宮城県)「終了!!!」
再び、お互いに祈る瞬間となった。
決勝を戦う2人のプレイヤーだけでなく、この試合を見守っているジャッジ、観客含めたフィーチャーエリア全体が、今、Koigamiのトップドローに注目している。
2戦目は届かなかった祈り、今度はどうか。
今この場にいる人間全員が注目した、Koigamiのトップドローは…!!!
泣く泣くトップで引いた《自然の四君子 ガイアハザード》をマナチャージしてターンを返すこととなった。
奇しくも2戦目とほぼ同じ状況だが、2戦目と明確に違う所はKoigamiが先攻であることだ。
ここで退化できなかったとしても、やぶさか(宮城県)がこの状況を返すには"後手3ターン目にゲームを終わらせるか"、"Koigamiの4ターン目にも退化札を引かないことを信じて溜めるか"のどちらにしても厳しい戦いを強いられる2択となる。
このターンで全てが決まるかもしれないやぶさか(宮城県)の3ターン目。
《メラメラ・ジョーカーズ》で《イッコダス・ケイジ/種デスティニー》を捨てて手札を回す所から始まる。
次に唱えたのは《ア・ストラ・センサー》、デッキトップ3枚から《ザババン・ジョーカーズ》を手札に加える。
なんと、これで墓地の呪文の枚数は7枚。
1マナで《アーティスト・リンク・ホール》を唱え、≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫から2ドローとマナ2枚アンタップが入る。
そこから立て続けに、もう1枚の《アーティスト・リンク・ホール》が唱えられる!
(まさか…3ターン目に決まるのか…!!)
フィーチャーエリア全体の空気が変わった瞬間だった。
そこから《ザババン・ジョーカーズ》、3枚目の《アーティスト・リンク・ホール》、《ア・ストラ・センサー》を2回、そして4枚目の《アーティスト・リンク・ホール》へと繋がり、《詠み人-シラズ-Machine / 招水呪文「マジックル」》2枚から《“魔神轟怒”万軍投》を2枚手札に加え……。
そして気付いた頃には、≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫が4体並んだ状況に加えて《次元の嵐 スコーラー》による追加ターンが獲得されていたのである。
《セイレーン・コンチェルト》からマナに置かれていた《龍素記号Mj リンシャンカイホ》を手札に加え、11枚の呪文を墓地からデッキに戻して1マナで《龍素記号Mj リンシャンカイホ》が召喚され、≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫1枚目で2ドローと2マナアンタップが入る。
《ザババン・ジョーカーズ》の捨てる効果よってコストが下がった《“魔神轟怒”万軍投》を唱え、クリーチャーが出たことによって再び≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫の効果でマナがアンタップされながら数々のGRクリーチャーのサポートによってチェインが繋がり……。
ついに《BAKUOOON・ミッツァイル》が召喚され、GRクリーチャーが12体揃い踏みとなった。
超天篇を戦ってきた人達からすれば、懐かしい光景と言えるものかもしれない。
そして、《BAKUOOON・ミッツァイル》《龍素記号Mj リンシャンカイホ》《セイレーン・コンチェルト》《ドリル・スコール》という全てのループパーツが揃い、先程の有限ランデスループの証明に入る。
そのループによって、再びKoigamiのマナと手札が全て潰された。
だが、ラストゲームであることを悟ったKoigamiは、敬意を評して相手のループ証明を最後まで見届けた。
そしてやぶさか(宮城県)は《パッパラパーリ騎士》によるマナ加速で13マナまで貯め、自分のドローしたカードをデッキに戻すドローロックの証明も最後までやり遂げ、最後に一言告げる。
やぶさか(宮城県)、Koigami「「ありがとうございました!!!」」
超CSⅨ福岡のラストゲームは、硬い握手で幕を閉じたのであった。Koigami 1-2 やぶさか(宮城県)
試合後インタビューの終わり際、優勝者のやぶさか(宮城県)選手に、
「決勝戦の試合や、超CSⅨ福岡全体を通して一言コメントをお願いします!」
という質問をさせていただいた。
すると、彼がこの大会で使っていたデッキを指しながら一言。
やぶさか(宮城県)「これこそが、デュエル・マスターズです!!」
優勝したことによる開放感からか、自信満々に言い切ってくれた。
これを聞いた筆者は「実は言い得て妙なのかもしれない」と感じた。
何故なら、この【火水ミッツァイル】というデッキの動きは全く見たことの無いもののようで、見たことがある過去のソリティアデッキと通ずる部分があると筆者が感じたからである。
例えば、ルーター呪文を唱え続けて墓地の呪文を増やして《アーティスト・リンク・ホール》に繋げる動きは、かの【水闇カリヤドネ】を彷彿とさせ、
アドバンスフォーマットだけでなく、かつての殿堂レギュレーションの足跡を追って辿り着いたデッキとして、デュエル・マスターズに新たな歴史の1ページを刻み込んだ。
晴天から始まった超CSⅨ福岡の頂に輝いたのは、デュエル・マスターズの歴史を紡ぎ続けた超天の最強デッキであった!
おめでとう!!やぶさか(宮城県)!!
Winner:やぶさか(宮城県)
|
Koigami 超CSⅨ福岡 アドバンス構築 |
|
|
|
やぶさか(宮城県) 超CSⅨ福岡 アドバンス構築 |
|
|
©ANYCOLOR, Inc.
TM and ©2026 Wizards of the Coast/Shogakukan/WHC/ShoPro ©TOMY









