超CSⅨ福岡 Round 1:英進んにょお!?勢 vs. めめはる
ライター:伊藤 敦(まつがん)
撮影:坂井 郁弥
1500名強が北九州に集った、超CSⅨ福岡。そこには、様々な意味が込められている。4ヶ月ぶりとなるアドバンス・フォーマットの大型大会であること。「ドラ娘100%パック」発売直後の大会であること。そして何より、殿堂施行直後の大会であること。
つまり「混沌」と呼ぶに相応しい未定義の環境が、プレイヤーたちの目の前に広がっている現状。だがそれゆえに、普段よりもさらに熱い環境とも言える。未知の荒野を自らの足で踏破すること以上に心躍ることはないからだ。
英進んにょお!?勢「俺なんだ、最初に呼ばれるの……たぐくんだと思ってた」
そんな大会の開幕からいきなりフィーチャーマッチとして呼ばれたのは、先月開催されたチーム戦の超CSⅨ新潟で優勝したばかりの英進んにょお!?勢。一足飛びで日本一決定戦の出場権利を獲得し、今や北九州エリアの希望を一身に背負ったプレイヤーが、地元福岡に凱旋を決めた形だ。
めめはる「これって動画とかに残るんですか?文章ってどんな感じになるんでしょうか……ミスとかしたら残っちゃったり……」
一方、対するめめはるも福岡勢。だが、先月多数のフィーチャーマッチを経験したばかりの英進んにょお!?勢とは対照的に、まさかの1回戦からのフィーチャーマッチで緊張を隠せない様子。
英進んにょお!?勢「フィーチャーマッチ、この間のがすごかったな……楽しすぎた。ジャッジが知ってる人ばかりで」
めめはる「緊張します……ウキウキで来たらこれで……」
英進んにょお!?勢「いや俺も別に緊張する……それこそ超CSの決勝くらいw」
めめはる「一番最初が一番緊張しますよね……動画でしか見たことない光景だから、本当にすごいなーと」
英進んにょお!?勢「横に人がおらんのがなー。この前はチーム戦で人がおったからそこまで怖くなかったけど」
めめはる「本当に怖い……」
恒例のアドバンス特有の仕草として、互いに超次元ゾーンを確認する。めめはるの側には《禁断 ~封印されしX~》がある。ただでさえオリジナルフォーマットとは異なり環境デッキの情報が少ない上に、殿堂施行直後ということもあってデッキは読めない。となれば頼りになるのは、結局プレイヤーの地力のみ。
地元開催のアドバンテージを生かして超CS2連覇を目論む英進んにょお!?勢の勢いを、同じく地元勢のめめはるが止められるか。Game
ジャンケンで先攻をとったのは英進んにょお!?勢が《頂上接続 ムザルミ=ブーゴ1st》をチャージして《ヘブンズ・ゲート》系のデッキであることを明かしたのに対し、めめはるのチャージは《超次元サプライズ・ホール》。《禁断 ~封印されしX~》があることを考えると、「ダーツデリート」が濃厚か、というところ。だが2ターン目も《シンクロ・ルピア / 「D4に敗北は許されない!」》をチャージするのみだった英進んにょお!?勢に対し、返すめめはるのアクションは《キリモミ・ヤマアラシ》チャージから《虚ト成リシ古ノ蛇神ノ咆哮》!
英進んにょお!?勢「そっちかー……」
「光水火ゴスペル」。「ドキドキつよいデッキ 25の王道」に選ばれるほどに一世を風靡したソリティア系のアーキタイプだが、《世界のY チャクラ・デル・フィン》に代表される軽量の呪文封じや《クイーン&かぼちゃうちゃう》などのどかしづらいメタクリーチャーが横行したことで、最近は影を潜めていたアーキタイプだ。そしてこのデッキについてはアドバンスならではの強化がある。《ヘブンズ・ゲート》系デッキに対する必殺技が。
当然それを知らないはずもない英進んにょお!?勢は、3マナ目をチャージから《シンクロ・ルピア / 「D4に敗北は許されない!」》の呪文側で手札補充を図る。だが返すめめはるが《アーティスト・リンク・ホール》チャージから《氷柱と炎弧の決断》を唱えると、見た目は順調そのもの。早くも次のターンには走ってきかねない。それでも、英進んにょお!?勢はマナチャージしてようやく4マナ目。《理想と平和の決断》で4回収することしかできない。
はたして、対するめめはるのアクションは……《虚ト成リシ古ノ蛇神ノ咆哮》チャージ、《氷柱と炎弧の決断》。まだ《水晶の王 ゴスペル》が引けていないか。それとも必要なパーツを探しているのか。いずれにせよ英進んにょお!?勢としては、貴重な1ターンをもらえた形となる……の、だが。
英進んにょお!?勢「んー……ダメだなぁ」
闇マナが作れておらず、5マナ目として《真気楼と誠偽感の決断》をチャージしてのアクションは《支配の精霊ペルフェクト / ギャラクシー・チャージャー》の呪文側。遅きに失している感が強い。
それでも、《水晶の王 ゴスペル》さえ引かれていないならば勝負になる。頼む、あと1ターン……!
だが、返すめめはるは《虚ト成リシ古ノ蛇神ノ咆哮》をチャージすると……1マナをタップ。
《キリモミ・ヤマアラシ》から、《水晶の王 ゴスペル》!
さらに攻撃時。
《オールデリート》!英進んにょお!?勢「……投了で。ありがとうございました」
≪伝説の禁断 ドキンダムX≫の「禁断解放」を見届けるまでもなく、英進んにょお!?勢は自らの負けを潔く認めるのだった。
Winner: めめはる
戦いを終えた両者に、今回のデッキ選択について話を伺った。
英進んにょお!?勢「まずゾージア系のデッキとバイクが明らかに母数が抜けているというのがあって、加えて殿堂施行によって自己完結する早期のループがおらず、殴るデッキが主体となるメタゲームになると考えました。となると受けて返すことが望ましく、さらに『カリスマBEST』で《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》への対策として自分のS・トリガーになりながら返せる《シンクロ・ルピア / 「D4に敗北は許されない!」》が追加されたことで、《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》にも抗えるということで選択しました」
めめはる「自分が初めてCSに出たデッキがゴスペルで。加えて殿堂前の環境で猛威を振るっていた《我竜塔第一層 セイント・キャッスル》《世界のY チャクラ・デル・フィン》系のデッキが少なくなったから、今が使えるタイミングかもと。せっかく地元の福岡で大きい大会に出れるからほかの《鬼修羅と跳次元の決断》とかにも先攻で動ければぎりぎり戦えるかなと。自分が好きなデッキで、《オールデリート》を使ったワンショットで超CSを戦いたいなと思って選択しました」
大型大会、さらにはアドバンス。メタゲーム読みも一筋縄ではいかない……だがだからこそ、デュエル・マスターズなのだ。
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英進んにょお!?勢 超CSⅨ福岡 アドバンス構築 |
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めめはる 超CSⅨ福岡 アドバンス構築 |
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