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全国大会2018 南東北エリア予選 決勝第1回戦:ZweiLance(宮城) vs. Sayum(福島)

予選ラウンド上位16名のプレイヤーが決定し、ここからが決勝ラウンド。

そして、決勝ラウンドの1回戦目ではエリア予選シード権を獲得した選手が登場する。

ここでフィーチャーするのは、先日2ブロックで開催されたDMGP7thにて『闇単デ・スザーク』を使用してトップ4入賞したZweiLance。生放送やテキストカバレージにおいて、基本に圧倒的に忠実ながらも、それゆえに職人芸と言えるプレイングを見せたことは記憶に新しい。

また、自身の使用した『闇単デ・スザーク』の記事を発表したり、YouTube上のチャンネルに出演したりと情報発信に意欲的なプレイヤーである事でも知られている。

そんなZweiLanceが2ブロック構築で開催されるこの南東北エリア予選で持ち込んだデッキは、もちろん『闇単デ・スザーク』だ。現在、2ブロック構築のメタゲームで圧倒的猛威を振るっている『火水ブランド』に対して、数少ない優位を取れる可能性があるデッキである。

とはいえ、昨日の北東北エリア予選でも、決勝戦で全国大会経験者であるかじゅあるが使用する『闇単デ・スザーク』が、koharuの使用する『火水ブランド』に敗れている。そうなると、ある意味、日本中の『デ・スザーク』使いの期待は、無月無双のZweiLanceにいやでもかかってくることとなる。

対するは、福島のSayum。使用するのは、昨日の北東北エリアでも注目されていた屈指のパワーカードである《》《ドラゴンズ・サイン》《煌龍 サッヴァーク》の組み合わせを取り込んだ光水自然、いわゆる『バントビッグマナ』である。

はたして、最強無月使いが無双を見せるか、それともSayumが新たなアーキタイプの風穴を開けるか。

先攻:ZweiLance

先攻はジャンケンでZweiLance。《卍 デ・スザーク 卍》をマナチャージ。対するSayumは《フェアリー・シャワー》をマナチャージする。

2ターン目も《堕魔 ドゥグラス》をチャージするのみのZweiLanceに対して、Sayumは早速《フェアリー・ライフ》を使用してマナ加速する。ここでマナゾーンに置かれた《煌龍 サッヴァーク》によって相手のデッキ傾向が見えたところで、ZweiLanceは《堕魔 グリギャン》を召喚し墓地を増やす。

続くターンのSayumの行動は《ドンドン吸い込むナウ》《》を手札に入れバウンス効果は発動しないアクション。一方のZweiLanceは《堕魔 ヴォーミラ》を召喚し、墓地を増やし、《》と5枚の魔導具が墓地にある状態とする。

見た目の状況は厳しそうなSayumは、まずはさきほど手札に入れた≪奇石 ミクセル≫を召喚し、さらに殴り手となる《終末の時計 ザ・クロック》を追加してターンを終える。≪奇石 ミクセル≫の効果があるうちにゲームを決めるプランか。

ここでZweiLanceはSayumの手札の枚数を確認。手札は2枚。ここで《堕魔 ヴォーミラ》で墓地から《堕魔 ヴォガイガ》を呼び出すと、長考の末に《堕魔 ヴォガイガ》をさらに回収し、そして《》を召喚して≪奇石 ミクセル≫を除去する。ここで、無月の門を一応宣言するものの、バトルゾーンに出すことは見送る。

Sayumはマナチャージすると≪白米男しゃく≫をプレイし、マナゾーンから《煌龍 サッヴァーク》を回収するとターンエンド。ここで、再びSayumの手札が2枚であることを確認すると、再び《堕魔 ヴォガイガ》を召喚。墓地に送り込む4枚のうち、4枚目が《追憶人形ラビリピト》であることを見ると、小さく頷き回収する。残る3マナでは召喚できないので、ここは《堕魔 グリナイブ》を召喚し、無月は使わずターンを終える。

マナチャージして7マナとなったSayumは《煌龍 サッヴァーク》を召喚、《堕魔 ヴォーミラ》をシールドに張り付けるべく一応宣言するが、これは当然の《堕魔 グリナイブ》によるウルトラ・セイバーで身代わりとなる。ターンエンドするSayumに対して、最後の1枚となる手札の枚数を確認して自身のターンを迎えるZweiLance。

この1枚を《追憶人形ラビリピト》でディスカードさせると、そこから《堕魔 ヴォーミラ》《堕魔 グリナイブ》を召喚。ついに無月の門を発動させ《卍 デ・スザーク 卍》をバトルゾーンへと呼び出す。そして、殴れる3体でのアタックを開始するZweiLance。

1体目のアタックは《フェアリー・ライフ》がトリガー。さらに2体目のアタックで≪ゴルチョップ・トラップ≫がトリガーし、1枚の《堕魔 ヴォーミラ》《堕魔 グリナイブ》で守るものの、残る魔導具がマナへと飛ばされてしまう。
予定が狂った形となったZweiLanceはターンエンド。続くターンにSayumはドロー後に長考、そして手札を残してターンエンドする。しかし、この残した手札が《》であることが、《追憶人形ラビリピト》が召喚されディスカードされることで露わとなる。

こうしてSayumの手札を再びゼロとしたZweiLanceは、《堕魔 ヴォーミラ》《堕魔 グリナイブ》をだし、さらに、《堕魔 ドゥグラス》を召喚すると《卍 デ・スザーク 卍》でアタック。これが《フェアリー・ライフ》《フェアリー・シャワー》をトリガーする。ここでZweiLanceはターンを終え、今度は≪卍月 ガ・リュザーク 卍≫を門開放でバトルゾーンに出し、Sayumが《フェアリー・シャワー》で手札に入れた《》をディスカードさせる。

ターンが返ってきたSayumは《煌龍 サッヴァーク》《卍 デ・スザーク 卍》へと殴り返すが当然、《堕魔 グリナイブ》《卍 デ・スザーク 卍》を守る。
返しのターンでの憂いを絶つために≪卍月 ガ・リュザーク 卍≫《煌龍 サッヴァーク》と相打ちすると、ZweiLanceは《卍 デ・スザーク 卍》での攻撃を宣言する。このラストブレイクに対してトリガーは無く、《堕魔 ヴォーミラ》でのダイレクトアタックが宣言されるのだった。


Winner: ZweiLance


さて、ZweiLance がDMGP7thに続いて『デ・スザーク』を使用しているわけなのだが、試合開始前にデッキリストを確認していて、ひとつ気になる点があった。DMGP7thでは1枚も採用していなかった《堕魔 グリペイジ》が3枚も採用されていた事だ。

《堕魔 グリペイジ》というカードの有効性の是非もそうではあるが、そもそも多くの固定パーツで構成されている、いわゆる「スロットの圧迫が強い」デッキである『闇単デ・スザーク』というデッキにおいて、DMGP7thでは《堕魔 グリペイジ》を採用しなかったZweiLance がどのようにスペースを捻出したのか、非常に気になるポイントだ。

というわけで、実際にリストを見比べてみたところ、元々交換可能なパーツであっただろう《堕魔 ドゥリンリ》と1枚入れ替えており、そして残りの2枚はなんと固定枠ではないとはいえ比較的外せないパーツであろう《撃髄医 スパイナー》をすべて抜いて捻出していたのである。

かなり思い切った構築だったので、試合後のZweiLanceに理由を聞いてみた。

ZweiLance「『青赤クラッシュ』が増えている環境なので、決勝ラウンドまでには『赤単ブランド』などは駆逐されてると考えたんです」

自身がシード権で予選ラウンドを戦わなくていい事を踏まえ、速攻へのお守り的な役割である《撃髄医 スパイナー》ではなく、ミッドレンジ前後の戦いで明らかに優位をもたらす《堕魔 グリペイジ》の採用へとリストを踏み切ったという。

実際に、南東北エリアのトップ16以降のメタゲームはZweiLanceの予測に近く、ミッドレンジ前後のデッキ同士の戦いとなる状況が見て取れる。

はたして、環境を読み切った2ブロックの達人は、更なる無月無双を積み重ねるのか。
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