DMGP3rd 準々決勝:W vs. F氏
GP3rdの長かった戦いもいよいよ終わりが見えてきた。残りラウンドはわずか3回。これを勝ち抜けば、総勢1886名の頂点に立つこととなり、いち早く日本一決定戦の切符を手に入れることができるのだ。
中にはTOP8の証であるGP仕様の 《偽りの王 ヴィルヘルム》 手に入れてほっと一息ついている人もいるかもしれない。しかし、ここまで来れば優勝をめざし、ベストを目指すのが何よりだ。
今回のフィーチャーマッチはそんな激戦を勝ち抜いてきた、だけどどこかおっとりとした2人のゲームをお届けしたい。
先攻はw。
互いに、マナチャージを繰り返していくが3ターン目にwが動く。 《ゴーゴー・ジゴッチ》 の能力でwが手札に加えたのは、 《メガ・マナロック・ドラゴン》 。F氏は3ターン目もマナチャージのみでターンエンド。そして、wの第4ターン。 《メガ・マグマ・ドラゴン》 をマナチャージし、勢いよく3マナをひねる。
F氏「あ、それ新弾の強い奴じゃ……。」
F氏がそう言い終わる前に放たれた 《スクランブル・チェンジ》 。先ほど手札に加えた 《メガ・マナロック・ドラゴン》 が登場し、F氏の水・闇・自然とあるマナをすべて縛る。
F氏はターンが返ってくるも、出来ることがなくそのままマナをチャージするのみターン終了。続くwのターンには 《メガ・マナロック・ドラゴン》 の攻撃から 《蒼き団長 ドギラゴン剣》 が革命チェンジ、 《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》 を引き連れてF氏に襲い掛かる。
残りシールド3枚となっていたF氏に切り返す手段は残されていないのだった。
w 1-0 F氏
もうすでにご存じかもしれないが、TOP8以降は3本性2本先取。1本勝ったからと言って、まだ勝負はわからないのだ。しかし、このF氏、終始落ち着いていてどことなく落ち着きすぎている。先攻はF氏。
wは3ターン目の 《ゴーゴー・ジゴッチ》 から 《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》 を手札に加える形で、ゲームを展開する。
対するF氏も今度は4ターン目から 《フェアリー・シャワー》 を放ち、6マナへとジャンプアップする。
wの第4ターン、先ほどとはうってかわり 《メガ・マナロック・ドラゴン》 をチャージし、 《ウソと盗みのエンターテイナー》 を展開し、【天門ループ】の動きを制限する。
……はずだったのだが。
返しのF氏のターン、6マナタップして出されたのは 《黒神龍ブライゼナーガ》 !!シールドをすべて手札に加え、5枚のカードをF氏が眺め、ぽつりと呟く。
「ぁ、こりゃしんだな……。」
放たれたS・トリガーは4枚。まずは 《生死の天秤》 で 《ウソと盗みのエンターテイナー》 を除去し、 《サイバー・ブック》 でドローし、 《目的不明の作戦》 から再利用した 《生死の天秤》 で 《ゴーゴー・ジゴッチ》 を除去。《クリスタル・メモリー》 で山札から1枚手札に加える。
しかし、肝心の 《ヘブンズ・ゲート》 に繋ぐことができなかったのだ。そのまま半ばあきらめたかのようにターンを渡すF氏。
誰の目から見ても、終わりだと思ったこの試合。
しかし、まだ決勝トーナメントの魔物は潜んでいたのだ。
何かを念じるように力強く引いたwだが、その表情はとても暗い。彼の手札には先ほど加えた 《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》 があり、これを出して攻撃すればほぼ勝利確定なのだが、なんと他の手札がすべて多色となっており、このターン5マナが用意できなかったのだ!!歯噛みするように 《ウソと盗みのエンターテイナー》 を出してターン終了。
まさかの事態で九死に一生を得たF氏。しかしその成果はとても大きい。 《黒神龍ブライゼナーガ》 を蓄えた抱負の手札があるのだから。F氏は 《音感の精霊龍 エメラルーダ》 でシールドゾーンにカードを1枚加えターン終了。
wも1ターン遅れて 《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》 から 《蒼き団長 ドギラゴン剣》 へと革命チェンジ。呼び出した 《勝利のアパッチ・ウララー》 から 《勝利のプリンプリン》 に繋ぐ事で、ブロッカーも無力化したかのように見えたのだが……めくれたカードは 《ヘブンズ・ゲート》 。
《ウソと盗みのエンターテイナー》 に破壊される前提で、バトルゾーンに《音感の精霊龍 エメラルーダ》 、そして 《奇跡の精霊ミルザム》 が降り立ち、6枚の束となったシールドが出来上がり、 《蒼き団長 ドギラゴン剣》 のT・ブレイカーが友情コンボのように、次のシールドを開放する。
……そんな動きが2巡ほどされると、【天門ループ】はデッキの底まで掘り進み、淡々と相手に無限に 《アルカディア・スパーク》 を打つ準備ができあがる。
その様子を悟ると、wはジャッジに確認して投了を宣言するのだった。
w 1-1 F氏
「いやぁ、時間かけちゃってすみません」
真っ先にそう謝ったのはF氏だった。のらりくらりとした印象が強いが、やはりここまできた強者ということもあり、目の前に勝ちがあればそれを掴まないはずはないのだ。
しかしながら、闘争心はほとんどうかがえず、ただただ静かに、クールに準備を進めていく。
対して、あと1歩のところまで追いつめた所をまさかの事態で返されたw。届きかけた勝利がまた遠のいてしまうことでwには、大きなプレッシャーができると思われた。
しかし、彼もまた勝利をひたすら貪欲に求める強者だったのだ。
再び先手となったwは、今度は3ターン目に 《単騎連射 マグナム》 を召喚。今までとは打って変わり、バトルゾーンに着地をする事すら許さない。3戦通して初めて遭遇するカードにF氏も苦笑いを見せる。そして今まで通り、マナチャージをするのみでターンを返すと、彼の手札から放たれたのは――
《スクランブル・チェンジ》 からの 《メガ・マナロック・ドラゴン》 。
そして、革命チェンジ、 《蒼き団長 ドギラゴン剣》 。
脅威の高速4ターンキルモードに立ち会ったF氏は、 《蒼き団長 ドギラゴン剣》 のT・ブレイカーから 《転生スイッチ》 を捲り、 《単騎連射 マグナム》 のバウンスに成功するが、ほかのシールドは 《サイバー・ブック》 2枚がトリガー。
《メガ・マナロック・ドラゴン》 により、マナが実質0マナとなったF氏にターンを返し、次のターンできっちりトドメを刺すのであった。
w 2-1 F氏
Winner:w!!
時間こそそこまでかからなかったもの、非常に見応えのある試合となった。この後の2ラウンドも、見逃せない試合が続くはずだ。
果たして3度目のGPを制するのはドギラゴン剣か、別系統のアーキタイプなのかそれともまたしてもループなのか!?
中にはTOP8の証であるGP仕様の 《偽りの王 ヴィルヘルム》 手に入れてほっと一息ついている人もいるかもしれない。しかし、ここまで来れば優勝をめざし、ベストを目指すのが何よりだ。
今回のフィーチャーマッチはそんな激戦を勝ち抜いてきた、だけどどこかおっとりとした2人のゲームをお届けしたい。
Game 1
先攻はw。
互いに、マナチャージを繰り返していくが3ターン目にwが動く。 《ゴーゴー・ジゴッチ》 の能力でwが手札に加えたのは、 《メガ・マナロック・ドラゴン》 。F氏は3ターン目もマナチャージのみでターンエンド。そして、wの第4ターン。 《メガ・マグマ・ドラゴン》 をマナチャージし、勢いよく3マナをひねる。
F氏「あ、それ新弾の強い奴じゃ……。」
F氏がそう言い終わる前に放たれた 《スクランブル・チェンジ》 。先ほど手札に加えた 《メガ・マナロック・ドラゴン》 が登場し、F氏の水・闇・自然とあるマナをすべて縛る。
F氏はターンが返ってくるも、出来ることがなくそのままマナをチャージするのみターン終了。続くwのターンには 《メガ・マナロック・ドラゴン》 の攻撃から 《蒼き団長 ドギラゴン剣》 が革命チェンジ、 《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》 を引き連れてF氏に襲い掛かる。
残りシールド3枚となっていたF氏に切り返す手段は残されていないのだった。
w 1-0 F氏
Game 2
もうすでにご存じかもしれないが、TOP8以降は3本性2本先取。1本勝ったからと言って、まだ勝負はわからないのだ。しかし、このF氏、終始落ち着いていてどことなく落ち着きすぎている。先攻はF氏。
wは3ターン目の 《ゴーゴー・ジゴッチ》 から 《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》 を手札に加える形で、ゲームを展開する。
対するF氏も今度は4ターン目から 《フェアリー・シャワー》 を放ち、6マナへとジャンプアップする。
wの第4ターン、先ほどとはうってかわり 《メガ・マナロック・ドラゴン》 をチャージし、 《ウソと盗みのエンターテイナー》 を展開し、【天門ループ】の動きを制限する。
……はずだったのだが。
返しのF氏のターン、6マナタップして出されたのは 《黒神龍ブライゼナーガ》 !!シールドをすべて手札に加え、5枚のカードをF氏が眺め、ぽつりと呟く。
「ぁ、こりゃしんだな……。」
放たれたS・トリガーは4枚。まずは 《生死の天秤》 で 《ウソと盗みのエンターテイナー》 を除去し、 《サイバー・ブック》 でドローし、 《目的不明の作戦》 から再利用した 《生死の天秤》 で 《ゴーゴー・ジゴッチ》 を除去。《クリスタル・メモリー》 で山札から1枚手札に加える。
しかし、肝心の 《ヘブンズ・ゲート》 に繋ぐことができなかったのだ。そのまま半ばあきらめたかのようにターンを渡すF氏。
誰の目から見ても、終わりだと思ったこの試合。
しかし、まだ決勝トーナメントの魔物は潜んでいたのだ。
何かを念じるように力強く引いたwだが、その表情はとても暗い。彼の手札には先ほど加えた 《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》 があり、これを出して攻撃すればほぼ勝利確定なのだが、なんと他の手札がすべて多色となっており、このターン5マナが用意できなかったのだ!!歯噛みするように 《ウソと盗みのエンターテイナー》 を出してターン終了。
まさかの事態で九死に一生を得たF氏。しかしその成果はとても大きい。 《黒神龍ブライゼナーガ》 を蓄えた抱負の手札があるのだから。F氏は 《音感の精霊龍 エメラルーダ》 でシールドゾーンにカードを1枚加えターン終了。
wも1ターン遅れて 《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》 から 《蒼き団長 ドギラゴン剣》 へと革命チェンジ。呼び出した 《勝利のアパッチ・ウララー》 から 《勝利のプリンプリン》 に繋ぐ事で、ブロッカーも無力化したかのように見えたのだが……めくれたカードは 《ヘブンズ・ゲート》 。
《ウソと盗みのエンターテイナー》 に破壊される前提で、バトルゾーンに《音感の精霊龍 エメラルーダ》 、そして 《奇跡の精霊ミルザム》 が降り立ち、6枚の束となったシールドが出来上がり、 《蒼き団長 ドギラゴン剣》 のT・ブレイカーが友情コンボのように、次のシールドを開放する。
……そんな動きが2巡ほどされると、【天門ループ】はデッキの底まで掘り進み、淡々と相手に無限に 《アルカディア・スパーク》 を打つ準備ができあがる。
その様子を悟ると、wはジャッジに確認して投了を宣言するのだった。
w 1-1 F氏
Game 3
「いやぁ、時間かけちゃってすみません」
真っ先にそう謝ったのはF氏だった。のらりくらりとした印象が強いが、やはりここまできた強者ということもあり、目の前に勝ちがあればそれを掴まないはずはないのだ。
しかしながら、闘争心はほとんどうかがえず、ただただ静かに、クールに準備を進めていく。
対して、あと1歩のところまで追いつめた所をまさかの事態で返されたw。届きかけた勝利がまた遠のいてしまうことでwには、大きなプレッシャーができると思われた。
しかし、彼もまた勝利をひたすら貪欲に求める強者だったのだ。
再び先手となったwは、今度は3ターン目に 《単騎連射 マグナム》 を召喚。今までとは打って変わり、バトルゾーンに着地をする事すら許さない。3戦通して初めて遭遇するカードにF氏も苦笑いを見せる。そして今まで通り、マナチャージをするのみでターンを返すと、彼の手札から放たれたのは――
そして、革命チェンジ、 《蒼き団長 ドギラゴン剣》 。
脅威の高速4ターンキルモードに立ち会ったF氏は、 《蒼き団長 ドギラゴン剣》 のT・ブレイカーから 《転生スイッチ》 を捲り、 《単騎連射 マグナム》 のバウンスに成功するが、ほかのシールドは 《サイバー・ブック》 2枚がトリガー。
《メガ・マナロック・ドラゴン》 により、マナが実質0マナとなったF氏にターンを返し、次のターンできっちりトドメを刺すのであった。
w 2-1 F氏
Winner:w!!
時間こそそこまでかからなかったもの、非常に見応えのある試合となった。この後の2ラウンドも、見逃せない試合が続くはずだ。
果たして3度目のGPを制するのはドギラゴン剣か、別系統のアーキタイプなのかそれともまたしてもループなのか!?
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