DMGP7th 準決勝:えんがわ vs. dotto

実力が如実に表れるという風潮の2ブロック構築であったが、その風潮通りか、ベスト8の面々は何れも強豪ばかりだ。
その強豪揃いのベスト8を勝ち抜き、準決勝の舞台に立ったのは『水火自然クラッシュ“覇道”』を使用するdotto。
一部では「魔王」とも呼ばれている圧倒的な実力と、その二つ名のイメージとは反対の好青年ぶりはよく知られているだろう。
そんな彼に勝利するべく立ちはだかるのは『光ゼロサッヴァーク』を使用するえんがわ。
CSの優勝経験こそ少ないが、プレイが難しいデッキと言われている『光ゼロサッヴァーク』を駆りこの準決勝の舞台に立ったということからも、密度の高い調整とそれに裏打ちされた高いプレイングセンスが伺える。
果たしてえんがわは、猛進する「魔王」を止める「勇者」たり得るのか。
Game 1
序盤は後攻2ターン目にdottoが《フェアリー・ライフ》を撃つ以外は大きなアクションが無く、静かな展開となった。ゲームが動いたのは、えんがわの5ターン目。
えんがわは《隻眼ノ裁キ》を空撃ちし、シールドに裁きの紋章を追加する。
一方のdottoは≪龍装艦 チェンジザ≫を召喚。効果で《フェアリー・シャワー》を唱え、《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》のB・A・Dを使用出来るマナまで到達する。
ここで好機を見たえんがわ、《サッヴァークDG》を召喚。
効果により《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》《煌龍 サッヴァーク》《サッヴァークDG》を手札に加え、ターン終了時に《魂穿ツ煌世ノ正裁Z》で≪龍装艦 チェンジザ≫を除去しつつ一気に《サッヴァークDG》の条件を達成。《煌世主 サッヴァーク†》をバトルゾーンに送り出す。
dottoのデッキのメインカードである《“必駆”蛮触礼亞》のバトルさせる効果は強制的に使わなければならず、《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》にパワーで勝る《煌世主 サッヴァーク†》のみがバトルゾーンにいる状態では《“必駆”蛮触礼亞》から《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を出しても即座に破壊されるのみ。
えんがわは、dottoの《“必駆”蛮触礼亞》を中心としたクリーチャー展開を防ぐため《煌世主 サッヴァーク†》を単体でバトルゾーンに置くという、対『クラッシュ“覇道”』へのプレイングを忠実 且つ 正確に実行する。
しかし、最後の能力が発動する条件は満たしておらず、今の《煌世主 サッヴァーク†》はバトルゾーンを離れる状態にある。
そして、その隙を魔王dottoは見逃さなかった。

登場した《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》が《煌龍 サッヴァーク》とバトルする。

dottoは《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》で裁きの紋章が重なっていないシールドに攻撃する。
シールドをブレイクされたえんがわは、サバキZで《魂穿ツ煌世ノ正裁Z》を空撃ちし《煌世主 サッヴァーク†》の効果使用条件を達成。
ここで一旦dottoのターンは終了するが、《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》の効果により再びdottoのターンとなる。
追加ターン、2体目の《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》が召喚されシールドに攻撃。
シールドに表向きのカードが3枚となっていたが《煌世主 サッヴァーク†》は無く、《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》が《魂穿ツ煌世ノ正裁Z》の重なった2枚のシールドをブレイクする。
《魂穿ツ煌世ノ正裁Z》の空撃ちで表向きの裁きの紋章を維持するえんがわだが、dottoは更なる追加ターンに突入。
《フェアリー・シャワー》を唱えた後《ソーナンデス》を召喚。《ソーナンデス》で《煌龍 サッヴァーク》に攻撃時、《ドンジャングルS7》にJチェンジ。
効果で≪龍装艦 チェンジザ≫をバトルゾーンに出し、その効果で《フェアリー・シャワー》を唱えた後《ソーナンデス》の効果を使用。《ソーナンデス》を手札に加えターン終了。
3ターンにも及ぶdottoの猛攻が終わり、《煌龍 サッヴァーク》と裁きの紋章を消耗したえんがわにターンが回って来る。
えんがわは追加の《煌龍 サッヴァーク》をバトルゾーンに展開し、《煌龍 サッヴァーク》で攻撃時に《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》をプレイ。dottoのクリーチャーの動きを封じつつドラゴン・W・ブレイクで自身のシールドを裏向きに2枚追加。
更にアンタップされた《煌龍 サッヴァーク》が≪龍装艦 チェンジザ≫に攻撃、これを破壊する。
返しのターン、dottoは《ソーナンデス》を召喚。更に《“必駆”蛮触礼亞》で《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を撃ち出し、《ソーナンデス》からJチェンジした《ドンジャングルS7》がついに《煌龍 サッヴァーク》を破壊する。
そして《ドンジャングルS7》によって出た《“乱振”舞神 G・W・D》でシールドをブレイク。
しかしここで《隻眼ノ裁キ》がトリガーし、《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》がタップされる。

だが前ターンの《隻眼ノ裁キ》トリガーが響きダイレクトアタックには届かない。
dottoの猛攻を凌ぎ切ったえんがわ。残った《煌龍 サッヴァーク》で攻撃時に《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》を唱えドラゴン・W・ブレイク。トリガーは無し
更にアンタップされた《煌龍 サッヴァーク》の攻撃時、再び《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》をプレイ。
残った最後のシールドをブレイクし、そのまま三度起き上がった《煌龍 サッヴァーク》がダイレクトアタックを決めた。
えんがわ 1-0 dotto
Game 2
Game1では静かな序盤となったが、Game2の序盤はGame1のそれとは正反対となった。先攻のdottoは2ターン目に《フェアリー・ライフ》、3ターン目に≪白米男しゃく≫で《》を回収と、順調に手札の質とマナを高めていく。
一方えんがわも2ターン目に《憤怒スル破面ノ裁キ》、3ターン目に《転生ノ正裁Z》と順調なスタートだ。
そして4ターン目。
dottoが《フェアリー・シャワー》を唱えたターンの直後、えんがわは《サッヴァークDG》を召喚。効果で手札に加えた《剣参ノ裁キ》で《煌世主 サッヴァーク†》を回収し、《サッヴァークDG》2つ目の効果でそのままバトルゾーンへ。
Game1では《父なる大地》で除去されてしまったが、今のシールドに表向きになっているカードは3枚。《煌世主 サッヴァーク†》はバトルゾーンを離れない。
えんがわは今度こそ、dottoに《“必駆”蛮触礼亞》を撃たせない動きを完璧に実行してみせた。
《煌世主 サッヴァーク†》によって試合は中盤を抜き去り、一気に終盤へと加速する。
《憤怒スル破面ノ裁キ》2枚を唱え各シールドに裁きの紋章を追加するえんがわに対し、dottoは2ターン続けて≪龍装艦 チェンジザ≫を召喚し、逆転の機会を伺う。

《煌世主 サッヴァーク†》で攻撃時、アタックチャンスで唱えるのはGame1のフィニッシャー、《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》
バトルゾーンを離れない《煌世主 サッヴァーク†》が起き上がり、シールドをドラゴン・T・ブレイク。
そして《煌世主 サッヴァーク†》の2度目の攻撃。更に、ここでえんがわが見せたのは2枚目の《天ニ煌メク龍終ノ裁キ》。

えんがわ 2-0 dotto
Winner:えんがわ
dottoの猛攻を躱し、勝利を掴んだえんがわは決勝の舞台へと進む。
魔王の先に待つのは、神か悪魔か。
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