DMGP8th DAY1 決勝戦:おんそく vs. L
時は2019年4月12日。平成最後のDMGPとなるDMGP8th、その1日目の決勝戦。
両者席に着き、決勝戦の準備が整った。
「このデッキは間違いなく最強だと思ってます」
そう語るおんそくの使用デッキは、自身が所属する2ブロック専門調整チーム「2ブロックしたい会」が送り出した『火自然スタンプパラス』。
おんそくが所属する2ブロック専門調整チーム「2ブロックしたい会」が送り出したデッキだ。
見るものに衝撃を与える強烈な動きを見せるこのデッキは、一人のビルダーが生み出し「したい会」で今大会に向け調整した、チームの集大成。
チームメイトが夢を託したデッキを手にし、関東のアイドルは自信に満ちた様子でカメラに手を振る。
対するは3回戦で2bye明けのえんがわに勝利し、決勝戦まで駆け上がってきたL。
100人規模以上の大会での入賞やGP予選抜けは初めてながらも、GP8thが始まってから約14時間もの間冷静に『バラギアラ』を使用し続け、ここまで勝ち抜いてきた。
「予想以上の結果が出てるので、あとはデッキを信じるだけですね」と、決勝戦という舞台に立ってもその冷静さは崩れない。
緊張の瞬間。おんそくはアイドルからプレイヤーに。Lは表情を変えず。
静まり返った会場の中、二人の「よろしくお願いします」と言う声が響いた。
Lは≪レッツ・ゴイチゴ≫でスタート。
3ターン目に≪奇石 ミクセル≫を召喚するが、これはおんそくの《KAMASE-BURN!》によって破壊される。
4ターン目はマナをチャージするのみだったLに対し、おんそくは動いた。
《“必駆”蛮触礼亞》で《印鑑D》、更にG・G・Gで《“轟轟轟”ブランド》を召喚。
そして《印鑑D》は攻撃時に《革命類侵略目 パラスキング》に進化し、『火自然スタンプパラス』の圧倒的な攻撃力をLに叩きつける。
しかし、《》がトリガー。《“轟轟轟”ブランド》と相討ちをとることでダイレクトアタックを防ぐ。
アンタップし2回目の攻撃を終えた《革命類侵略目 パラスキング》もB・A・Dによって破壊され、バトルゾーンが空になるおんそく。
一方、シールドが無くなったLは≪龍装艦 チェンジザ≫から唱えた≪魂フエミドロ≫で2ブースト。
ターンを渡したのち、手を組んで祈るL。このターンを凌げば、9マナに到達し≪天地命動 バラギアラ≫に手が届く。
おんそく、ターンエンド。
「よし!」
ターンが思わず声が出たL。落ち着いて手札を整理し宣言する。
「召喚。≪天地命動 バラギアラ≫、≪天地命動 バラギアラ≫、≪天地命動 バラギアラ≫、≪天地命動 バラギアラ≫、≪天地命動 バラギアラ≫」
輪廻∞の≪輪廻暴冥≫によって≪コンダマ≫を蘇生し、続けて《始虹帝 ミノガミ》を召喚。≪天地命動 バラギアラ≫の終わりなき輪廻∞が始まる。
そして輪廻∞の果て。無限に唱えられる≪「本日のラッキーナンバー!」≫によって、おんそくの全ての行動が封じられた。
おんそく 0-1 L
先手となったおんそくは≪幻緑の双月≫でブースト。
Lも2ターン目に≪レッツ・ゴイチゴ≫でブーストし、増えた1マナで≪ツインパクト・マップ≫を唱え≪奇石 ミクセル≫を回収。
だが、おんそくは≪奇石 ミクセル≫着地よりも速く《印鑑D》を召喚し、≪幻緑の双月≫で攻撃。
1本先取された上≪奇石 ミクセル≫を構えられ後がない今、1枚でも多くシールドを割って3ゲーム目に託したいおんそく。
トリガーの影響を受けやすい≪幻緑の双月≫で先に攻撃。
≪輪廻暴聖≫がトリガー。《印鑑D》はタップされ、B・A・Dにより破壊。手札を得られず、一気に苦しくなるおんそく。
Lは≪魂フエミドロ≫と≪奇石 ミクセル≫で、余裕をもって≪天地命動 バラギアラ≫召喚の準備を整える。
≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫と《“轟轟轟”ブランド》を召喚。《“轟轟轟”ブランド》は山札の下に送られるが≪奇石 ミクセル≫を除去し、逆転の望みを繋ぐ。
……が、≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫の攻撃に≪デーモン・ハンド≫がトリガー、≪幻緑の双月≫攻撃にはまたもや≪デーモン・ハンド≫がトリガーと、今日はLの日だと言わんばかりのトリガーの嵐。
更に「逆転は許さない」とばかりに、空になったバトルゾーンに≪奇石 ミクセル≫が降り立つ。
盤石となりつつあるLは、≪ツインパクト・マップ≫から《》を回収し、もう一度≪ツインパクト・マップ≫。《》を手札に加え、即≪レッツ・ゴイチゴ≫を使用。
続くターンに≪ジャミング・チャフ≫で場の≪奇石 ミクセル≫を《KAMASE-BURN!》から守る。
「マナ次9ですよね」と確認するおんそく。頷くL。
おんそくは祈るように気合をこめ、ターンエンド。
そのターンエンドに、Lは2体の≪天地命動 バラギアラ≫を召喚することで答えた。
輪廻∞の≪輪廻暴冥≫で蘇生された≪コンダマ≫ と≪マッド・デーモン閣下≫が登場。
おんそくのターンを挟み、更に2体目の≪マッド・デーモン閣下≫と3体目の≪天地命動 バラギアラ≫がバトルゾーンに並んだ。
ここまで到達したバラギアラはもう止まらない。
《始虹帝 ミノガミ》が登場し、輪廻∞のループが始まると、おんそくは勢いよく右手を差し出すのだった。
………という展開になると、誰もが思っていた。
Twitterではおんそくへの労いやLへの祝福のコメントが流れ始め、生放送は二人の決着を祝っている。
しかし、Lは忘れていた。《始虹帝 ミノガミ》を召喚することを。
「≪輪廻暴冥≫で≪コンダマ≫をバトルゾーンに出します。輪廻∞でマナを……あっ」
もうバラギアラは止まらない!!
おんそく 1-1 L
祈りが届いたか、運命のいたずらか。それとも≪天地命動 バラギアラ≫に数だけよく似た何かの加護を得たか。
「今日めっちゃ顔むくんでるんですよね」と、DMのため前日のスキンケアを諦めた関東のアイドルの目と皮膚に希望の光が灯る。
兎にも角にも命が繋がったおんそく。決着は次のゲームへと持ち越された。
お互いチャージのみでターンを終える中、おんそくが先に《“必駆”蛮触礼亞》からの《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》で駆け抜ける。
更に《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》によるエクストラターン。B・A・DとG・G・Gによって登場した《“轟轟轟”ブランド》が攻撃し……
「ああああぁぁぁぁ!!」
Lは椅子から崩れ落ちた。
おんそく 2-1 L
……準優勝おめでとう、L! 今日には今日の、全国大会には全国大会の風が吹く!
そしておめでとう、おんそく! 君が平成最後のDMGPチャンプだ!
全てが終わった大会終了後、両者は再び出会う。
「今は吹っ切れました。次は間違えません」とL。
「全国で会いましょう」とおんそく。
全国大会での再会を誓い、2人は会場を後にした。
Winner:おんそく
両者席に着き、決勝戦の準備が整った。
「このデッキは間違いなく最強だと思ってます」
そう語るおんそくの使用デッキは、自身が所属する2ブロック専門調整チーム「2ブロックしたい会」が送り出した『火自然スタンプパラス』。
おんそくが所属する2ブロック専門調整チーム「2ブロックしたい会」が送り出したデッキだ。
見るものに衝撃を与える強烈な動きを見せるこのデッキは、一人のビルダーが生み出し「したい会」で今大会に向け調整した、チームの集大成。
チームメイトが夢を託したデッキを手にし、関東のアイドルは自信に満ちた様子でカメラに手を振る。
対するは3回戦で2bye明けのえんがわに勝利し、決勝戦まで駆け上がってきたL。
100人規模以上の大会での入賞やGP予選抜けは初めてながらも、GP8thが始まってから約14時間もの間冷静に『バラギアラ』を使用し続け、ここまで勝ち抜いてきた。
「予想以上の結果が出てるので、あとはデッキを信じるだけですね」と、決勝戦という舞台に立ってもその冷静さは崩れない。
緊張の瞬間。おんそくはアイドルからプレイヤーに。Lは表情を変えず。
静まり返った会場の中、二人の「よろしくお願いします」と言う声が響いた。
Game 1
先攻:LLは≪レッツ・ゴイチゴ≫でスタート。
3ターン目に≪奇石 ミクセル≫を召喚するが、これはおんそくの《KAMASE-BURN!》によって破壊される。
4ターン目はマナをチャージするのみだったLに対し、おんそくは動いた。
《“必駆”蛮触礼亞》で《印鑑D》、更にG・G・Gで《“轟轟轟”ブランド》を召喚。
そして《印鑑D》は攻撃時に《革命類侵略目 パラスキング》に進化し、『火自然スタンプパラス』の圧倒的な攻撃力をLに叩きつける。
アンタップし2回目の攻撃を終えた《革命類侵略目 パラスキング》もB・A・Dによって破壊され、バトルゾーンが空になるおんそく。
一方、シールドが無くなったLは≪龍装艦 チェンジザ≫から唱えた≪魂フエミドロ≫で2ブースト。
ターンを渡したのち、手を組んで祈るL。このターンを凌げば、9マナに到達し≪天地命動 バラギアラ≫に手が届く。
おんそく、ターンエンド。
「よし!」
ターンが思わず声が出たL。落ち着いて手札を整理し宣言する。
「召喚。≪天地命動 バラギアラ≫、≪天地命動 バラギアラ≫、≪天地命動 バラギアラ≫、≪天地命動 バラギアラ≫、≪天地命動 バラギアラ≫」
輪廻∞の≪輪廻暴冥≫によって≪コンダマ≫を蘇生し、続けて《始虹帝 ミノガミ》を召喚。≪天地命動 バラギアラ≫の終わりなき輪廻∞が始まる。
そして輪廻∞の果て。無限に唱えられる≪「本日のラッキーナンバー!」≫によって、おんそくの全ての行動が封じられた。
おんそく 0-1 L
Game 2
先攻:おんそく先手となったおんそくは≪幻緑の双月≫でブースト。
Lも2ターン目に≪レッツ・ゴイチゴ≫でブーストし、増えた1マナで≪ツインパクト・マップ≫を唱え≪奇石 ミクセル≫を回収。
だが、おんそくは≪奇石 ミクセル≫着地よりも速く《印鑑D》を召喚し、≪幻緑の双月≫で攻撃。
1本先取された上≪奇石 ミクセル≫を構えられ後がない今、1枚でも多くシールドを割って3ゲーム目に託したいおんそく。
トリガーの影響を受けやすい≪幻緑の双月≫で先に攻撃。
≪輪廻暴聖≫がトリガー。《印鑑D》はタップされ、B・A・Dにより破壊。手札を得られず、一気に苦しくなるおんそく。
Lは≪魂フエミドロ≫と≪奇石 ミクセル≫で、余裕をもって≪天地命動 バラギアラ≫召喚の準備を整える。
≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫と《“轟轟轟”ブランド》を召喚。《“轟轟轟”ブランド》は山札の下に送られるが≪奇石 ミクセル≫を除去し、逆転の望みを繋ぐ。
……が、≪ゴリガン砕車 ゴルドーザ≫の攻撃に≪デーモン・ハンド≫がトリガー、≪幻緑の双月≫攻撃にはまたもや≪デーモン・ハンド≫がトリガーと、今日はLの日だと言わんばかりのトリガーの嵐。
更に「逆転は許さない」とばかりに、空になったバトルゾーンに≪奇石 ミクセル≫が降り立つ。
盤石となりつつあるLは、≪ツインパクト・マップ≫から《》を回収し、もう一度≪ツインパクト・マップ≫。《》を手札に加え、即≪レッツ・ゴイチゴ≫を使用。
続くターンに≪ジャミング・チャフ≫で場の≪奇石 ミクセル≫を《KAMASE-BURN!》から守る。
「マナ次9ですよね」と確認するおんそく。頷くL。
おんそくは祈るように気合をこめ、ターンエンド。
そのターンエンドに、Lは2体の≪天地命動 バラギアラ≫を召喚することで答えた。
輪廻∞の≪輪廻暴冥≫で蘇生された≪コンダマ≫ と≪マッド・デーモン閣下≫が登場。
おんそくのターンを挟み、更に2体目の≪マッド・デーモン閣下≫と3体目の≪天地命動 バラギアラ≫がバトルゾーンに並んだ。
ここまで到達したバラギアラはもう止まらない。
《始虹帝 ミノガミ》が登場し、輪廻∞のループが始まると、おんそくは勢いよく右手を差し出すのだった。
………という展開になると、誰もが思っていた。
Twitterではおんそくへの労いやLへの祝福のコメントが流れ始め、生放送は二人の決着を祝っている。
しかし、Lは忘れていた。《始虹帝 ミノガミ》を召喚することを。
「≪輪廻暴冥≫で≪コンダマ≫をバトルゾーンに出します。輪廻∞でマナを……あっ」
もうバラギアラは止まらない!!
おんそく 1-1 L
祈りが届いたか、運命のいたずらか。それとも≪天地命動 バラギアラ≫に数だけよく似た何かの加護を得たか。
「今日めっちゃ顔むくんでるんですよね」と、DMのため前日のスキンケアを諦めた関東のアイドルの目と皮膚に希望の光が灯る。
兎にも角にも命が繋がったおんそく。決着は次のゲームへと持ち越された。
Game 3
先攻:Lお互いチャージのみでターンを終える中、おんそくが先に《“必駆”蛮触礼亞》からの《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》で駆け抜ける。
更に《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》によるエクストラターン。B・A・DとG・G・Gによって登場した《“轟轟轟”ブランド》が攻撃し……
「ああああぁぁぁぁ!!」
Lは椅子から崩れ落ちた。
おんそく 2-1 L
……準優勝おめでとう、L! 今日には今日の、全国大会には全国大会の風が吹く!
そしておめでとう、おんそく! 君が平成最後のDMGPチャンプだ!
全てが終わった大会終了後、両者は再び出会う。
「今は吹っ切れました。次は間違えません」とL。
「全国で会いましょう」とおんそく。
全国大会での再会を誓い、2人は会場を後にした。
Winner:おんそく
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