DMGP8th DAY2:来場アーティストインタビュー
今日もデュエル・マスターズのカードイラストを手がけるアーティストをお招きし、サイン会が行なわれました。
日曜日の来場アーティストは IWAO先生、Yuukoo009先生のお2人です。
プレイマットやカードにサインを入れていただけるサイン会が午前と午後に1回ずつ、そして最後にオリジナルのイラストを描いていただけるスケッチ会が行なわれました。
サイン会の間の昼休みにお時間を頂戴し、簡単にインタビューさせていただきました。
《バジュラ・ザ・スター》
《暗黒邪眼皇ロマノフ・シーザー》
《アーク・ビエジェル》など。
IWAO「《バジュラ・ザ・スター》が最初に描いたカードなので、DMX-24『輝け!デュエデミー賞パック』からですね」
――そのきっかけは?
IWAO「デュエル・マスターズのアートディレクターさんに、イラストの仕事をしたいとメールさせていただいて、自分の画風がちょっと大人向けというか、ダークファンタジー系だったので、その時は別のタイトルでスタートしたんですが、その後少しずつ子供向けのほうにも幅を広げていって、デュエル・マスターズでもお声がかかった感じです」
――当初は、デュエマのテイストに合わせるのは大変でしたか?
IWAO「童心に帰るというか、忘れてたものを思い出すために、おもちゃ売り場に足を運んだり、子供向けのテレビ番組を積極的に見たりして、子供に喜んでもらうにはどういう傾向がいいかを自分なりに考えました。
子供のほうが想像力が豊かなので、僕としては、複雑になりすぎない絵のほうがいいのかなと。シンプルでいてなおかつ特徴的な……オリジナリティのあるものにしたいなと。なかなか難しいんですけど……」
あとはグランプリ6thのプロモカードとして描かせていただいた《Dの牢閣 メメント守神宮》。よく使われているみたいで……。
あとは《命翼ノ裁キ》とかの紋章シリーズですね」
――紋章シリーズって、どうやってデザインされたんですか?
IWAO「《隻眼ノ裁キ》のイメージをいただいて、『これに似た形で、翼と首輪とお面で』という発注があって、絵の密度感とかを合わせつつ、やりすぎてシルエットがわかりにくくならないように気を付けて……という感じです」
――《超竜バジュラ》のリメイクにしてもそうですが、もとになる絵があって、それを自分なりに描くというのは、やはり難しいんでしょうか。
IWAO「僕の場合は、もとのデザイン部分が大変じゃなくなるので、ラクだというふうにとらえてます。もちろんオリジナルのモンスターをデザインするほうが好きって方もいらっしゃると思いますけど、僕はやってて楽しかったです」
IWAO「いやー、緊張しますね(笑)。緊張しすぎて、言葉が出なくて。もうちょっとファンの方としゃべりたかったんですけど……。北海道からこの大会のためにわざわざ来られたというお母さんと小さい子もいて、うれしかったですね」
――サイン会で人気のあったカードは何でしたか?
IWAO「やっぱり、プロモカード版の《Dの牢閣 メメント守神宮》ですね。《バジュラ・ザ・スター》も多かったですし、今回の限定プレイマットもけっこう買ってくれた方が多かったみたいで、それもありがたかったですね」
――このあとは、白いプレイマットにイラストを描くスケッチ会もありますね。
IWAO「そうですね、緊張します。予定では鉛筆でざっくりと頭がここ、腕がここってアタリをとって、それから細めのペンで少しずつ描き進めて、決まったところは太いペンで描いていこうかなと考えてるんですけど、実際のプレイマットを見てみたら材質が思ってたのとちょっと違って、うまくインクが乗るかなって心配もあります」
――普通の紙に描くのとは全然違いますし、それも初めての挑戦になりますね。それでは、最後にファンの方に一言お願いします。
IWAO「うまく言葉にまとめられないんですけど、本当に感謝しかないですね。これからの新しいカードでも、期待にこたえられるように頑張りたいと思います」
↑スケッチ会の模様。影を描き足すことで、
急に絵が生き生きとしてくるのに驚きます。
《“轟轟轟”ブランド》
《勝利天帝 Gメビウス》
《龍装者 バルチュリス》など。
Yuukoo009「アウトレイジ対オラクルのとき(2013年のエピソード3)からです。最初のきっかけは、アートディレクターさんがツイッターでイラストレーター募集していたのを見て、『興味あります』とリプライを送った感じですね」
――それで見事採用になったと。デュエマのイラストを描くとき、特に気を付けていることはありますか?
Yuukoo009「僕は、色の配置ですかね。火文明は赤、光文明は黄色っていう文明の色がありますけど、それだけだとゴージャス感が出ないので、僕は火文明でも青を思いっきり入れたり、青にピンクを入れたりして、反対色が映えるようにしています。ただ、『火文明なので赤くしてください』って上から言われないように、どうやってうまくすり抜けるかというのが大事で……(笑)。うまくいけばリッチな雰囲気に仕上がるんで、そういう部分に特に注意していますね」
――なるほど、メインではない色をうまく使っているんですね。
――目が隠れているバージョンも、それはそれで見てみたい感じがします。
Yuukoo009「いや、今思えばそっちに決まってなくて良かったなと思いますよ(笑)。今のほうがいいです。目が出てるほうが目力があっていいんですね、きっと」
Yuukoo009「あとは、リュウセイシリーズ。このシリーズは人気があって、何人かのイラストレーターさんに引き継がれてきて今僕に定着しているみたいな感じなんですけど、僕がすごい好きだったカードなので、描けることになってすごくテンションが上がりました。今までなかった闇バージョンのリュウセイ(《リュウセイ・イン・ザ・ダーク》)をって言われたときは、『絶対にカッコよくしてやるぞ!』と。でもこれも難産でしたね、修正に修正を重ねて……。でも修正指示が的確で、言われた通りに直すとうまくいって。二人三脚みたいな感じで、200%くらいの実力を引き出してもらいました。
今ではけっこう、好きに描いてポンとOKをいただけるようになってきました。《リュウセイ・ジ・アース》も通常版とプロモ版と2種類描けて、大満足です」
Yuukoo009「そうですね、いい機会なので。よく聞くのは、『このカードはいつ手に入れたの?』とか、『どういうデッキを使ってるんですか?』とか。僕もデュエマやってるので参考にします。聞くと皆さん、語ってくれますね」
――今もけっこうデュエマをプレイされているんですね。そのデッキには、やっぱり自分の描いたカードを入れて?
Yuukoo009「いや、まったく関係ないです、カード選択は能力重視です(笑)。僕、使うのは光属性が好きなんですけど、描くのは火属性が多いので」
――じゃあ、もし今後光属性のカードをたくさん描いたら、そういうデッキを作るかもしれないですね。
Yuukoo009「それはやりたいですね。あと、今後やりたいことと言いますか、僕、コロコロコミックの付録カードを描くのがすごく好きで、テンションが上がるんです。やっぱり子供のころ、コロコロについてたカードってすごくスペシャル感があって、僕も絶対デッキに入れたかったんで。今後も付録と、応募者作品のカード化、そういうプレイヤーにとっての特別なカードを手がけていけたらと思ってます」
――楽しみにしています。それでは最後に、ファンの皆さんに一言。
Yuukoo009「ブランドシリーズが2年続いてきて、火文明の定番になってくれているのは、皆さんが愛してくれたおかげです。本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします」
↑インクののりにくいカードにサインを頼まれた際は、
丁寧に消しゴムをかけてからサインを描き入れていらっしゃいました。
以上、2日にわたって開催されたアーティストサイン会の模様をお伝えいたしました。次回もぜひお楽しみに!
日曜日の来場アーティストは IWAO先生、Yuukoo009先生のお2人です。
プレイマットやカードにサインを入れていただけるサイン会が午前と午後に1回ずつ、そして最後にオリジナルのイラストを描いていただけるスケッチ会が行なわれました。
サイン会の間の昼休みにお時間を頂戴し、簡単にインタビューさせていただきました。
IWAO先生
主な作品は、《バジュラ・ザ・スター》
《暗黒邪眼皇ロマノフ・シーザー》
《アーク・ビエジェル》など。
デュエマのイラストを描くようになったきっかけ
――いつごろからデュエマのイラストを描かれているんですか?IWAO「《バジュラ・ザ・スター》が最初に描いたカードなので、DMX-24『輝け!デュエデミー賞パック』からですね」
――そのきっかけは?
IWAO「デュエル・マスターズのアートディレクターさんに、イラストの仕事をしたいとメールさせていただいて、自分の画風がちょっと大人向けというか、ダークファンタジー系だったので、その時は別のタイトルでスタートしたんですが、その後少しずつ子供向けのほうにも幅を広げていって、デュエル・マスターズでもお声がかかった感じです」
――当初は、デュエマのテイストに合わせるのは大変でしたか?
IWAO「童心に帰るというか、忘れてたものを思い出すために、おもちゃ売り場に足を運んだり、子供向けのテレビ番組を積極的に見たりして、子供に喜んでもらうにはどういう傾向がいいかを自分なりに考えました。
子供のほうが想像力が豊かなので、僕としては、複雑になりすぎない絵のほうがいいのかなと。シンプルでいてなおかつ特徴的な……オリジナリティのあるものにしたいなと。なかなか難しいんですけど……」
特に思い入れのあるカード
IWAO「《バジュラ・ザ・スター》は最初に描かせてもらったカードで、当時は僕も詳しくなかったのでよく知らなかったんですけど、古くから人気の《超竜バジュラ》のリメイクということで、それを描かせてもらったのは光栄でした。あとはグランプリ6thのプロモカードとして描かせていただいた《Dの牢閣 メメント守神宮》。よく使われているみたいで……。
あとは《命翼ノ裁キ》とかの紋章シリーズですね」
――紋章シリーズって、どうやってデザインされたんですか?
IWAO「《隻眼ノ裁キ》のイメージをいただいて、『これに似た形で、翼と首輪とお面で』という発注があって、絵の密度感とかを合わせつつ、やりすぎてシルエットがわかりにくくならないように気を付けて……という感じです」
――《超竜バジュラ》のリメイクにしてもそうですが、もとになる絵があって、それを自分なりに描くというのは、やはり難しいんでしょうか。
IWAO「僕の場合は、もとのデザイン部分が大変じゃなくなるので、ラクだというふうにとらえてます。もちろんオリジナルのモンスターをデザインするほうが好きって方もいらっしゃると思いますけど、僕はやってて楽しかったです」
初のサイン会
――IWAO先生はサイン会が今回初めてとのことですが、午前の部をやってみていかがでしたか?IWAO「いやー、緊張しますね(笑)。緊張しすぎて、言葉が出なくて。もうちょっとファンの方としゃべりたかったんですけど……。北海道からこの大会のためにわざわざ来られたというお母さんと小さい子もいて、うれしかったですね」
――サイン会で人気のあったカードは何でしたか?
IWAO「やっぱり、プロモカード版の《Dの牢閣 メメント守神宮》ですね。《バジュラ・ザ・スター》も多かったですし、今回の限定プレイマットもけっこう買ってくれた方が多かったみたいで、それもありがたかったですね」
――このあとは、白いプレイマットにイラストを描くスケッチ会もありますね。
IWAO「そうですね、緊張します。予定では鉛筆でざっくりと頭がここ、腕がここってアタリをとって、それから細めのペンで少しずつ描き進めて、決まったところは太いペンで描いていこうかなと考えてるんですけど、実際のプレイマットを見てみたら材質が思ってたのとちょっと違って、うまくインクが乗るかなって心配もあります」
――普通の紙に描くのとは全然違いますし、それも初めての挑戦になりますね。それでは、最後にファンの方に一言お願いします。
IWAO「うまく言葉にまとめられないんですけど、本当に感謝しかないですね。これからの新しいカードでも、期待にこたえられるように頑張りたいと思います」
急に絵が生き生きとしてくるのに驚きます。
Yuukoo009先生
主な作品は、《“轟轟轟”ブランド》
《勝利天帝 Gメビウス》
《龍装者 バルチュリス》など。
デュエマのイラストを描くようになったきっかけ
――デュエマのお仕事はいつごろからされてていますか?Yuukoo009「アウトレイジ対オラクルのとき(2013年のエピソード3)からです。最初のきっかけは、アートディレクターさんがツイッターでイラストレーター募集していたのを見て、『興味あります』とリプライを送った感じですね」
――それで見事採用になったと。デュエマのイラストを描くとき、特に気を付けていることはありますか?
Yuukoo009「僕は、色の配置ですかね。火文明は赤、光文明は黄色っていう文明の色がありますけど、それだけだとゴージャス感が出ないので、僕は火文明でも青を思いっきり入れたり、青にピンクを入れたりして、反対色が映えるようにしています。ただ、『火文明なので赤くしてください』って上から言われないように、どうやってうまくすり抜けるかというのが大事で……(笑)。うまくいけばリッチな雰囲気に仕上がるんで、そういう部分に特に注意していますね」
――なるほど、メインではない色をうまく使っているんですね。
特に思い入れのあるカード
Yuukoo009「やっぱりブランド系は全部ですね。サイン会でもたくさん描きました。デザインがかなり難航したんで、そのぶん気に入ってます。イメージはいただいたんですけど、そこに肉付けするところが難しくて。最初は猿人みたいな、野性味あふれるイメージで行こうとしていたんですけど、もっとロボットっぽいイメージが強かったらしくて。最初は顔の上半分をサングラスのようなもので隠して口元だけ出ている感じにしてたんですけど、逆に目元を出して口にマスクをつけたら、それがいいと」――目が隠れているバージョンも、それはそれで見てみたい感じがします。
Yuukoo009「いや、今思えばそっちに決まってなくて良かったなと思いますよ(笑)。今のほうがいいです。目が出てるほうが目力があっていいんですね、きっと」
Yuukoo009「あとは、リュウセイシリーズ。このシリーズは人気があって、何人かのイラストレーターさんに引き継がれてきて今僕に定着しているみたいな感じなんですけど、僕がすごい好きだったカードなので、描けることになってすごくテンションが上がりました。今までなかった闇バージョンのリュウセイ(《リュウセイ・イン・ザ・ダーク》)をって言われたときは、『絶対にカッコよくしてやるぞ!』と。でもこれも難産でしたね、修正に修正を重ねて……。でも修正指示が的確で、言われた通りに直すとうまくいって。二人三脚みたいな感じで、200%くらいの実力を引き出してもらいました。
今ではけっこう、好きに描いてポンとOKをいただけるようになってきました。《リュウセイ・ジ・アース》も通常版とプロモ版と2種類描けて、大満足です」
サイン会でのファンとの交流
――サイン会は2回目とのことですが、サインしながらファンの方といろいろお話されてましたよね。Yuukoo009「そうですね、いい機会なので。よく聞くのは、『このカードはいつ手に入れたの?』とか、『どういうデッキを使ってるんですか?』とか。僕もデュエマやってるので参考にします。聞くと皆さん、語ってくれますね」
――今もけっこうデュエマをプレイされているんですね。そのデッキには、やっぱり自分の描いたカードを入れて?
Yuukoo009「いや、まったく関係ないです、カード選択は能力重視です(笑)。僕、使うのは光属性が好きなんですけど、描くのは火属性が多いので」
――じゃあ、もし今後光属性のカードをたくさん描いたら、そういうデッキを作るかもしれないですね。
Yuukoo009「それはやりたいですね。あと、今後やりたいことと言いますか、僕、コロコロコミックの付録カードを描くのがすごく好きで、テンションが上がるんです。やっぱり子供のころ、コロコロについてたカードってすごくスペシャル感があって、僕も絶対デッキに入れたかったんで。今後も付録と、応募者作品のカード化、そういうプレイヤーにとっての特別なカードを手がけていけたらと思ってます」
――楽しみにしています。それでは最後に、ファンの皆さんに一言。
Yuukoo009「ブランドシリーズが2年続いてきて、火文明の定番になってくれているのは、皆さんが愛してくれたおかげです。本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします」
丁寧に消しゴムをかけてからサインを描き入れていらっしゃいました。
以上、2日にわたって開催されたアーティストサイン会の模様をお伝えいたしました。次回もぜひお楽しみに!
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