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DMGP2023-1st Day2(オリジナル):TOP5カード紹介

ライター:高橋 穂(北白河)

 オリジナルで行われた、今回のDMGP2023-1st Day2。

 この記事では、数千人の参加者と数万のデュエマの中で無数に繰り出されたカードの数々のうち、独断と偏見で選んだ「是非注目しておきたいカード」をランキング形式で紹介していこうと思う。

 取り上げられるカードの数に限りはあるが、この5枚のカードたちを通してデッキ選択やカード選択の妙を感じていただけると幸いだ。

第5位:《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》

 個人的なこのGPのベストバウトである3位決定戦(と、その直前の準決勝戦)での札剣の活躍が印象的な《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》が5位となった。

 圧倒的な突破力を持つが《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》やその侵略元の引きに極端に依存するという【火自然アポロヌス】というデッキの特徴が良くも悪くも出た試合展開は必見だ。
 
 また、DMGP2022のアドバンス部門で活躍した【水火アポロヌス】などの派生デッキを持つこのカードだが、今回は元祖たる【火自然アポロヌス】に軍配が上がった形となった。

 登場以来一年半にわたって駆け抜け続けているこのカード。これからも活躍を期待したいところだ。

第4位:《絶望神サガ》

 効果判明時から今に至るまで、最速3ターン目ループ突入という手軽さと凶悪さをもって大ヒールとして(?)環境に君臨する《絶望神サガ》が4位にランクイン。

 予選ではセキボンZweiLancedottoといった強豪をはじめとして多数のプレイヤーが使用したこのカードだが……今回は、まさかの「狩られる側」に回ることとなってしまった。

 ベスト128に14人を送り込み2位のシェアを獲得した【サガループ】系列だが、最高順位はベスト16。

 あまりに暴れすぎてメタられる側に回った結果「踏み倒しメタ+墓地メタ」のような多角的な対策が基本となり、思うように動き回れない結果となってしまった。登場時には無敵に見えた【サガループ】も、メタゲームの論理からは逃れられなかったようだ。

 また、どこまで行っても特定のカード2枚を必要とするというコンボデッキ共通の弱点により、引きムラによる安定感の薄さも長期戦においては大きく響いた……という要素もありそうだ。

 なお、【サガループ】サイドもその弱点を克服せんと進化を続けているのも忘れてはならない。基本となる水闇型だけでなく水闇火型や水闇自然型といった派生形も登場しており、環境を考えるうえで外せない存在であるという状況はまだまだ続くだろう。

第3位:《キユリのASMラジオ》

 高いメタと押しつけ性能を誇る【水闇自然オービーメイカー】のキーパーツが3位にランクイン。前回のGP2022で活躍した【自然単オービーメイカー】から、完全にシェアがこちらに移り変わった形になる。

 みれうささぼーデデンネといった有名プレイヤーも選んだこのデッキだが、注目したいのがベスト8に進出したこっちゃーの構成。
 これまで必須とされていた《応援妖精エール /「みんな一緒に応援してね!」》を大胆に切り捨て、多数のメタクリーチャーと《CRYMAX ジャオウガ》を搭載した【水闇自然ジャオウガ】に寄せた構築は、多くのプレイヤーの度肝を抜いた。

 手札の噛み合わせが必要になる正攻法での《十番龍 オービーメイカー Par100》召喚より、《極楽鳥》《原始 サンナップ》《天災 デドダム》といった「出すとアンタップマナが発生する自然のクリーチャー」を《キユリのASMラジオ》で送り込んでシビルカウントと登場数を稼ぐのを狙う……という構築メソッドは、このデッキの新たな形を提示してくれたと言えるだろう。

 より構築の柔軟性の増したこのデッキに、引き続き注目していきたい。

第2位:《凶鬼98号 ガシャゴン / 堕呪 ブラッドゥ》

 2位に輝いたのは、準優勝を果たしたデデの【水魔導具】にも採用されたこのカード。

 DMGP2022で優勝を果たしたのち、対策の要であった《ガル・ラガンザーク》を殿堂入りで失ってなおこの結果を残すこのデッキの地力の高さには驚かされる。

 そして新入りたるこのカードは、待望の墓地対策となる一枚。軽量ドローとして《卍 新世壊 卍》のカウント稼ぎや各種ドルスザクの「無月の門」要員などの本来の使い方でも威力は十分だ。

 これに《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》を足すことで、第4位でも述べた【サガループ】への多角的対策が完成するのも見逃せない。どちらも単独で強力かつドローに変換できるので、とにかく腐らないのも嬉しい。

 他にも《堕∞魔 ヴォゲンム》採用型の構成も確認されており、殿堂入りも何のそので活躍するこのデッキはまだまだ注意していく必要があるだろう。

第1位:《U・S・A・BRELLA》

 トップに選んだのは、優勝を果たしたいっぺこの【火単我我我ブランド】にもフル搭載されていたこのメタクリーチャー。

 性質上【サガループ】を完封できたり、致命的なアドを稼がれる《キユリのASMラジオ》を無効化できることから、火文明の絡むデッキで採用率を伸ばしている。

 アタッカーとして見ても、受けを軽量呪文に頼る【青魔導具】などに対しては事実上除去耐性持ちとして運用可能。ダイレクトアタック役にも最適だ。

 また、種族がビートジョッキーであることから《一番隊 チュチュリス》《烈火大聖 ソンクン》などを併用する【火単B-我】に近いビートジョッキー型構築にも無理なく採用できるというメリットも大きい。

 もともとGRクリーチャー対策として産まれたこのカードが、ここに来てオリジナルにて真価を発揮する……という構図となるこのカード。

 火単の実力が知れ渡った今、このカードに阻害されないというだけで一定の価値が発生する日も近い……かもしれない。


 以上、手短ではあるがDMGP2023-1st Day2のTOP5カード紹介を締めさせていただく。読者の皆様の想像していたカードはあっただろうか?

 アドバンス部門となったDay1と見比べるなどして、楽しんでいただければ幸いである。

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