DMGP2025-2nd Day1(アドバンス)準決勝:とり🐥 vs. OKAFUKU
ライター:伊藤 敦(まつがん)
撮影:坂井 郁弥
準決勝。グランプリでは、3位までに日本一決定戦の出場権利が配られる。つまり、ここで勝てば日本一決定戦の権利が手に入るという大一番。
その机の片側に座るのは、とり🐥。過去にはDMGP2023-1st DAY2(オリジナル)でトップ8に入賞したほか、最強位決定戦と2023年度の日本一決定戦に出場した経験を持つ関西の強豪だ。近年では認定ジャッジ資格も取得し、CS開催に協力するなど、コミュニティへの貢献度も高い。
一方もう片側には、準々決勝のフィーチャーマッチで「現代最強の決闘者」ことkaisoraを下したばかりのOKAFUKUが座る。
まずは超次元の確認から。《禁断 ~封印されしX~》があり、超次元はドラグハート・ウエポンが一揃いというとりに対し、つかみどころのない超次元のOKAFUKU。そして確認を終え、デッキをシャッフルする時間帯。10月下旬、とうに陽も落ちたというのに、暖房がかかっているのか、はたまたプレイヤーたちの熱気のせいか、会場内は妙に蒸し暑かった。
そんな中、OKAFUKUは自分のデッキのシャッフルでカードをこぼしてしまった様子。慌てて裏向きにしつつ、「はは……w」と笑いかけてとりに表側が見えていたかさりげなく確認しようとするが、とりはリアクションせず真相を明かさない。
OKAFUKU「……ゾンバス(《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》)って1ですか?1ですよね」
とり🐥「1ですか……?あ、1枚しか採用してないです」
失敗を弥縫するかのように、とりの超次元を再度確認するOKAFUKU。フィーチャーマッチで特に緊張を強いられた直後ということもあり、表情には疲労の色が濃い。それでもやがて対戦準備が整うと、順位先攻でどちらが1ゲーム目の先攻かを確認する。
OKAFUKU「97位です」
とり🐥「僕68位なんで」
OKAFUKU「ずっと後手です……どうせ後手なんで。しょうがねぇ」
とり🐥「ずっとですか?」
OKAFUKU「上がってからずっとですよ」
97位上がりで、ずっと後手でも勝てるデッキ……それはとり🐥にとっては警戒すべき情報と言えた。もしOKAFUKUがこぼしたカードも見えていたなら、それでほとんどデッキの予測は可能だっただろう。だがそれでも、とり🐥は表情一つ変えなかった。相手に与えられた情報であることを警戒したのかもしれない。どうせこれからマナゾーンとバトルゾーン、それから手札枚数にプレイ履歴と、追いきれないほどの情報の処理に脳のリソースを割くことになる。ゆえに、余計なことを考えている余裕はない。
2年半ぶりの大型大会での入賞で、ひとまず準々決勝という壁は一つ越えた。ならばとり🐥にとって今度こそ狙うは、タイトルのみ。
それに対し、OKAFUKUはその見えている疲労困憊具合以上におそらく必死だった。超次元の構成と《禁断 ~封印されしX~》の採用から、とり🐥のデッキはおそらくモルト系。それもマナゾーンに水文明を要求している《爆勇王剣 ラッシュ・ギガハート》が採用されていることから、先週発売したばかりのパックに収録されている《双龍覇王 モルトVERSUS》を採用した火水自然型である可能性が高く、相性的にかなり不利と言わざるをえない。となれば勝つには、どうにかして紛れを起こす必要がある。
集中を削ぐ。油断させる。ミスを誘う。どんなに格好悪くても、最後に立ってさえいればいい。だからOKAFUKUにとってここからの対戦こそが、正念場。
ジャッジのアナウンス。視界が狭まる。アドレナリン。「「よろしくお願いします」」伏せていた5枚を手にする。思う言葉はただ一つ。「「勝ちたい。」」2つのエゴが激突する、灼熱の準決勝がいま始まった。
Game 1
それぞれ《双龍覇王 モルトVERSUS》《忍蛇の聖沌 c0br4》とチャージした返しの先攻2ターン目、とり🐥が早くもゲームを動かしにいく。《地封龍 ギャイア》チャージからの《メンデルスゾーン》!だが《メンデルスゾーン》《ボルシャック・栄光・ルピア》というめくれで1マナブーストのみ。九死に一生を得た格好のOKAFUKUは《裏斬隠 テンサイ・ハート》チャージから《同期の妖精 / ド浮きの動悸》を送り出す立ち上がりとなる。それでも返すとり🐥は《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》チャージは《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ》の呪文側で《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》をマナに落としつつ、最低限「2→4→6」の格好は作る。一方OKAFUKUは《忍蛇の聖沌 c0br4》チャージから《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》を送り出し、ドラグナーのビッグアクションに備える。
はたして、《炎龍覇 グレンアイラ / 「助けて!モルト!!」》チャージからとりが送り出したのは……《双龍覇王 モルトVERSUS》!
2ドローから《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を超次元ゾーンに送ってそのまま出すと、《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ》を回収しつつ《同期の妖精 / ド浮きの動悸》を手札に戻す。一方OKAFUKUは処理終了後、《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》効果で1ドローしたのち、「メガ・ラスト・バースト」を使用するかどうかを考える。「ジャストダイバー」の《双龍覇王 モルトVERSUS》は選べないため、《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を戻すかどうか。
OKAFUKU「んー……悩ましいこれ」
少考し、使わないことを選択。だが返すターンはとり🐥の手札が3枚もあることを確認したのち、《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》チャージから《同期の妖精 / ド浮きの動悸》出し直しと苦しい展開。
他方、ターンが返ってきたとり🐥は《双龍覇王 モルトVERSUS》効果で2ドローすると、プランを考える。そして不要な《メンデルスゾーン》を送り、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》装備!
OKAFUKU「っふー……」それを見てOKAFUKUは深く息を吐く。《同期の妖精 / ド浮きの動悸》《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》という盤面なのに、前のターンにいなかったスピードアタッカーのT・ブレイカーが殴ってくる。これがオリジナル・フォーマットでは成しえない、超次元を使ったアドバンスの暴力だ。
まずは《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ》チャージから《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》を7コストで普通に召喚。これでドラゴン1体目。そして《双龍覇王 モルトVERSUS》プレイヤー攻撃時、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》効果解決。めくれたのは……何と《双龍覇王 モルトVERSUS》!?
OKAFUKU「山上固定ですよね?」何という皮肉なWDreaMか。ドリーム・クリーチャーのルールにより同名の2体目はバトルゾーンには出ない。裏目で≪爆熱王DX バトガイ銀河≫に「龍解」できず、そのままW・ブレイクが走る。
……と、その前にOKAFUKUが《裏斬隠 テンサイ・ハート》の「ニンジャ・ストライク」を宣言。《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》を捨てて5指定で《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を止め、「革命チェンジ」からの「龍解」も確実に防いでW・ブレイクを受け止める。ここで《忍蛇の聖沌 c0br4》なら……だが、S・トリガーはない。そうなると依然厳しいことには変わりはない。《双龍覇王 モルトVERSUS》を処理したとしても次の《双龍覇王 モルトVERSUS》が出てくることが確定しているからだ。
OKAFUKU「ほんまか?……ほんまかー」
OKAFUKUにできることは少ない。返すターンのアクションは、《同期の妖精 / ド浮きの動悸》チャージから《異端流し オニカマス》召喚+《カレイコの黒像》設置のみ。せめて《爆銀王剣 バトガイ刃斗》のめくりだけは封じる。
OKAFUKU「終わりっ!」
だが、とり🐥のターン開始時、みたび《双龍覇王 モルトVERSUS》の効果が走る。《カレイコの黒像》でも止められない、継続的なドロー+アクションがとりに無限の選択肢をもたらす。とり🐥「ちょっと考えます」
やがて最適なプランを模索し終えると、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》を超次元ゾーンに送ってそのまま出し、呪文をロックして《同期の妖精 / ド浮きの動悸》の「メガ・ラスト・バースト」を封じる。打点を放置できないOKAFUKUは《異端流し オニカマス》で手札に戻すが、とり🐥は続けて《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》を召喚すると、このターン2体目のドラゴン着地で今度こそ≪爆熱王DX バトガイ銀河≫が「龍解」。そのまま攻撃させ、何も出さずにT・ブレイク。
ここで今度こそ《忍蛇の聖沌 c0br4》がトリガーするも、2枚墓地肥やしで《アーテル・ゴルギーニ》が落ちず、蘇生は《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》。
続けて《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》でダイレクトアタック時、「革命チェンジ」《時の法皇 ミラダンテⅫ》!これ自体は《異端流し オニカマス》で戻されてしまうが、仮に残る2回の攻撃はブロックでやり過ごせたとしても返しのターンにできることは何もなく、事実上の追加ターン獲得に等しい……ということは、つまり。OKAFUKU「負けで大丈夫です」
とり🐥 1-0 OKAFUKU
OKAFUKU「……そりゃきちーっすよ」
1ゲーム目は、「水闇COMPLEX」が「火水自然モルト」に不利な理由がすべて詰まったような対戦内容だった。ほとんどオリジナル基盤そのままの「水闇COMPLEX」には、ドラグハートを咎める手段が基本的にないのだ。
OKAFUKU「おっ、本戦来て初めて先攻来た……熱い!逆に何で後攻なのにずっと勝ててるのか……不思議ですよねー」
それでもOKAFUKUは精一杯の虚勢を張る。とりのミスや不運を前提としなければ、ここからの2ゲーム連取は厳しい。
対して、とり🐥はトラッシュトークには付き合わない。集中を切らさずミスをしなければ、「火水自然モルト」はあらゆる状況を解決できると、そう信じているのだろう。
OKAFUKU 「……デュエマ楽しっ」
熱量を保ったまま、2人は2ゲーム目へと進む。
Game 2
《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》《アーテル・ゴルギーニ》というマナチャージから《異端流し オニカマス》を送り出したOKAFUKUに対し、とり🐥はそう毎回《メンデルスゾーン》が引けるわけもなく《夢双龍覇 モルトDREAM》《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》とチャージしての2パス。だが返すOKAFUKUが《同期の妖精 / ド浮きの動悸》チャージからの《冥土人形ヴァミリア・バレル》で《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ》をぶち抜くと、これまでポーカーフェイスを貫いていたとり🐥の表情が一瞬曇る。そして返しでドローしたとり🐥は……《地封龍 ギャイア》チャージのみ。初動をぶち抜かれての3パス!
当然この隙にOKAFUKUは畳みかける。《アーテル・ゴルギーニ》チャージから《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》!《蒼き団長 ドギラゴン剣》捨てさせ1ドロー。
さらになおも返すとり🐥が4マナ目となる《双龍覇王 モルトVERSUS》チャージのみでターンを返したのに対し、《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》チャージからストレートに《アーテル・ゴルギーニ》を送り出し、4肥やし蘇生で《冥土人形ヴァミリア・バレル》ヒット!《炎龍覇 グレンアイラ / 「助けて!モルト!!」》を奪い去り、「ハイパー化」もしてリソース差を盤石なものとしていく。
それでもここでようやく《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》をチャージして5マナ目に達したとり🐥が《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を送り出し、《時の法皇 ミラダンテⅫ》を拾うと《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》への攻撃時にそのまま「革命チェンジ」させ、どうにか反撃の糸口を探ろうとする……の、だが。
OKAFUKU「処理終了ですか?では《冥土人形ヴァミリア・バレル》でハンデス、手札捨てられたので《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》でドロー。《異端流し オニカマス》のバウンス効果考えまーす」先ほどまでとはうってかわってOKAFUKUの口調が軽い。そのまま《時の法皇 ミラダンテⅫ》は手札に戻させ、クリーチャーの頭数は5対0という状態でOKAFUKUにターンが返ってくる。
とはいえ「ファイナル革命」がかかった状態では、そう大きなアクションは取れない……そう思われた。
だが《カレイコの黒像》を設置したOKAFUKUは、そのまま残る3マナをタップする。
《飛翔龍 5000VT》!そのまま《冥土人形ヴァミリア・バレル》を「ハイパー化」してW・ブレイク。ここでとり🐥も《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》の「G・ストライク」で《アーテル・ゴルギーニ》が≪蒼き覚醒 ドギラゴンX≫に「P革命チェンジ」するのはどうにか止めるものの、それならば無理に攻めなければいいだけだ。
OKAFUKU「終わりで」
返すとり🐥は一応6マナから《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》を送り出すものの、当然OKAFUKUは何もプレイしないまま《飛翔龍 5000VT》で残るシールド3枚をブレイク。そしてその3枚は、そのままとり🐥の手札へと重ねられたのだった。
とり🐥 1-1 OKAFUKU
連戦の疲労を感じさせない、目の覚めるような「水闇COMPLEX」のお家芸。これで決着は第3ゲームに持ち越された……しかしそれでもなおOKAFUKUは厳しそうな様子を見せていた。
OKAFUKU「後手きついんすよ、本当にやりたくないんすよ……」
さすがに見かねたのか、とりも一言二言応じていた。負けを引きずらずに切り替えたい意図もあったのかもしれない。
だがいずれにせよ、泣いても笑ってもあと1ゲーム。熱量は最高潮を迎えたまま、最終ゲームに突入する。
Game 3
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》 《双龍覇王 モルトVERSUS》というマナチャージのとり🐥に対し、《冥土人形ヴァミリア・バレル》《忍蛇の聖光 c0br4》チャージからのOKAFUKUの《同期の妖精 / ド浮きの動悸》が開幕のアクションとなる。だがとり🐥は今度こそ《炎龍覇 グレンアイラ / 「助けて!モルト!!」》チャージから《ボルシャック・栄光・ルピア》!これがきっちり2マナブーストをもたらす。返すOKAFUKUは2枚目の《忍蛇の聖沌 c0br4》チャージから《冥土人形ヴァミリア・バレル》で2ゲーム目の決定打となったランダムハンデスを繰り出す。手札3枚から《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》を落とすと、「ハイパー化」してターンを返す。
だがここで、とり🐥の動きが急激に加速する。その理由はすぐに明らかになった……ドローするや《ボルシャック・栄光・ルピア》チャージ、《炎龍覇 グレンアイラ / 「助けて!モルト!!」》→《夢双龍覇 モルトDREAM》!
《爆熱剣 バトライ刃》《爆銀王剣 バトガイ刃斗》《熱血剣 グリージーホーン》の伝家の宝刀3点セットをまとった《夢双龍覇 モルトDREAM》が、《冥土人形ヴァミリア・バレル》へと攻撃する。《爆熱剣 バトライ刃》効果解決。《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ》着地。さらに《爆銀王剣 バトガイ刃斗》効果解決……《双龍覇王 モルトVERSUS》着地!OKAFUKU「うえーつっよ……つっえー!」
なおも連鎖は止まらない。《双龍覇王 モルトVERSUS》登場時効果で《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を超次元送りにしてそのまま着地させ、5枚から《地封龍 ギャイア》を回収。バウンスはしない。
とり🐥「ちょっと考えますね」
続けて《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》着地による「龍解」はしないことを宣言し、《夢双龍覇 モルトDREAM》アンタップ。《冥土人形ヴァミリア・バレル》で2ハンデス処理後、バトルが行われ《冥土人形ヴァミリア・バレル》が破壊されると、今度は《夢双龍覇 モルトDREAM》で《同期の妖精 / ド浮きの動悸》に攻撃。
《爆熱剣 バトライ刃》は《メンデルスゾーン》、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》効果は《双龍覇王 モルトVERSUS》で再びドリーム・クリーチャーのルールに阻まれ打点は増えず、《同期の妖精 / ド浮きの動悸》破壊時の「メガ・ラスト・バースト」で《夢双龍覇 モルトDREAM》は手札に戻ってしまうものの、それでも盤面には《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ》《双龍覇王 モルトVERSUS》と並んでいる状況でようやく長かった先攻4ターン目が終わる。
返すOKAFUKUはもはや5枚のシールドの中にありったけの《忍蛇の聖沌 c0br4》が埋まっていないと返せそうもないという状況なのだが、ここにきてドローが3枚目の《忍蛇の聖沌 c0br4》では思わず吹き出すしかない。そのままチャージから《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》を送り出すのみ。
そしてとり🐥にターンが返ると、《双龍覇王 モルトVERSUS》効果で開始時2ドロー、不要な《双龍覇王 モルトVERSUS》を送って《爆勇王剣 ラッシュ・ギガハート》を出し、公開された5枚の中には……《炎龍覇 グレンアイラ / 「助けて!モルト!!」》!
OKAFUKU「ぶっ」《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》が手札に戻ると、再びの《炎龍覇 グレンアイラ / 「助けて!モルト!!」》から先ほど手札に戻したはずの《夢双龍覇 モルトDREAM》が無人の荒野に降臨する。
こうなるととり🐥の不安材料は山札切れくらいだが、残り9枚としっかり確認。装備は《無敵剣 プロト・ギガハート》のみにして、≪爆熱王DX バトガイ銀河≫を裏向きで素出し。そのまま攻撃時、1ドローから《地封龍 ギャイア》!
T・ブレイクが通る。続けて《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ》で攻撃時、マナゾーンから《時の法皇 ミラダンテⅫ》も回収……それでもOKAFUKUもここで《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》をトリガーさせる。
……の、だが。
OKAFUKU「《無敵剣 プロト・ギガハート》ってカード本当につえーんだな……」
《地封龍 ギャイア》と《双龍覇王 モルトVERSUS》だけは手札に戻すが、もはやシールドは残されていないという状況。そのまま《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》から「P革命チェンジ」した≪蒼き覚醒 ドギラゴンX≫が、OKAFUKUを介錯したのだった。
とり🐥 2-1 OKAFUKU
OKAFUKU「さすがに無理ですあれは……頑張ってください」
とり🐥「ありがとうございます」
吐いた息とともに熱量が霧散する。だが戦いの余熱は、なおも熾火のように周囲の空気を火照らせていた。それほどの激闘だった。
そして何より、両者ともにまだ次の戦いがある。とりは決勝戦へ。OKAFUKUは3位決定戦へ。
OKAFUKU「さすがにきつい……」
確かに相性差はあったかもしれない。だがたまたまぶん回っただけで、一歩間違えていたら負けていてもおかしくはなかった……とりはおそらくそんなニュアンスを含め、こう答えたのだった。
とり🐥「そうですねやっぱ……先攻ゲーです」
Winner: とり🐥
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とり DMGP2025-2nd アドバンス構築 |
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OKAFUKU DMGP2025-2nd アドバンス構築 |
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