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DMGP2025-1st Day1(アドバンス)Round 3:リノグレ vs. めめみ🟣🌂

ライター:高橋 穂(北白河)
撮影:坂井 郁弥

 絶対的王者が、その象徴と言えるカードを背負ってフィーチャーマッチに現れる。

 フィクションのようにあまりにも「出来過ぎた」状況だが、これはまぎれもない事実だ。

 
 《悪魔世界ワルドバロム》のバナーを背後にシャッフルを進めるのは、「全国大会2024」の優勝者ことリノグレ。偶然の一致とはいえ、世界に一枚しかない金の《悪魔世界ワルドバロム》の所持者にとって、まさに玉座のごとくピッタリの場所と言えるだろう。

 両フォーマットとも【水自然ジャイアント】を使っての優勝が記憶に新しい彼だが、今回は新たな相棒を手にここまで二連勝中。全国大会のみならず、GPをも制さんという気迫に満ちている。

 そしてそんな王者リノグレと相対するのは、めめみ🟣🌂

 人生初のGP参加と「#フィーチャーme」で語る彼だが、まさかまだ予選の序盤で全国大会王者と戦うことになるとは思っていなかっただろう。

 しかしこのテーブルに着いたからには、相手が誰だろうと勝つしかない。ジャイアントキリングを果たすべく、早くも訪れた大一番に挑まんとする。

 全勝街道を歩み続けるのは、王者か、挑戦者か。

先攻:めめみ🟣🌂

 それぞれ1ターン目から《アリスの突撃インタビュー》《ネオ・ボルシャック・ドラゴン / ボルシャックゾーン》をマナに送り、「自己紹介」を果たす二人。本来永遠の友のはずの鳥と龍がぶつかり合う形となった。

 めめみ🟣🌂が選んだのは、オリジナルでも活躍中のビートダウン【ファイアー・バード】。
 優秀すぎるリソースと妨害性能、そして《龍后凰翔クイーン・ルピア》を絡めた決定力を兼ね揃えた、現環境どころかデュエマ史上においても最強格と名高い逸品だ。  そしてリノグレが駆るのは、こちらもオリジナルで話題のドラゴンデッキの最新型こと【火光自然ボルシャック】。
 《魂の呼び声》で積み込んだ大型ドラゴンを《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》で降臨させる動きは、動き出せばどんなデッキも粉砕しうる破壊力に満ちている。  面白いのは、アドバンスという環境にもかかわらず、どちらのデッキも超次元ゾーンのカードにほぼ依存しない構築であるということ。超次元ゾーンに《ウコン・ピッピー》や≪魔導竜バジュラ≫といった「ほぼこのデッキにしか入らない」専用パーツが見えた瞬間、両プレイヤーとも相手のデッキを悟ったことだろう。

 《ルピア&ガ:ナテハ》をチャージして《マジシャン・ルピア》を召喚、《龍后凰翔クイーン・ルピア》を捨てて2ドローするめめみ🟣🌂に対して、《超竜ヴァルキリアス》をチャージして≪ボルシャックゾーン≫でマナを伸ばすリノグレ

 しかしここでマナに落ちたのが非ドラゴンの《魂の呼び声》ということで、次のターンの最速《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》というルートは閉ざされてしまう。

 この隙に動き出したいめめみ🟣🌂だが、こちらは手札が芳しくない模様。悩みに悩んだ末、2体目の《マジシャン・ルピア》《ヤット・パウル》を捨ててさらに手札の拡充に努める。

 この手が緩んだ隙を見逃さないリノグレは、悩みながらもデッキのキーパーツたる《魂の呼び声》をプレイ。宣言はもちろん……。

 リノグレ「ドラゴンで」  その呼び声に応えたのは、デッキの主役こと《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》、あらゆる除去から龍を守る《インフィニティ・ドラゴン》、そして鳥たちを焼き尽くしゲームを終わらせる《禁断竜王 Vol-Val-8》  錚々たるドラゴンたちを山札に積み込み、次のターンの勝利に実質的なリーチをかけたリノグレ。何らかの応手が求められるめめみ🟣🌂は次の動きに悩まされることとなる。

 とはいえ、2ターン連続の《マジシャン・ルピア》のおかげで選択肢自体は豊富なのは救いだった。(一番落としたい《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》が山札に逃がされていることもあり)《ハンプティ・ルピア》をチャージし、大型ドラゴンの踏み倒しを防ぐ《ハッター・ルピア》を立てることに成功する。  ひとまず相手の動きを封じて攻める側に回っためめみ🟣🌂だが、考えることはまだ多い。攻撃時効果を起点として動く【ファイアー・バード】というデッキの都合上、常にS・トリガーの恐怖に怯えることとなる。ここでもし除去トリガーでも踏んでしまえば《ハッター・ルピア》を失い、即座に負けにつながる……という事実はいかんともしがたい。

 じっくり悩んだ末、めめみ🟣🌂《ハッター・ルピア》をハイパー化して攻撃に入る。そして攻撃時のファイアー・バード・メクレイド5から出てきたのは2体目の《ハッター・ルピア》!ブレイクしたシールドからトリガーは出なかったこともあり、踏み倒しへの対策をさらに強固にしてターンを終える。

 このターンの踏み倒しによる勝利を封じられたリノグレは、逆にこの牙城を攻略する手立てを探す。《ボルシャック・ドラゴン / 決闘者・チャージャー》の呪文面で《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》を確保しつつマナを伸ばすと、《ボルシャック・スーパーヒーロー / 超英雄タイム》の呪文面で《ハッター・ルピア》1体を破壊して切り崩しにかかる。

 リノグレのマナが伸び《ハッター・ルピア》のメタの旬が過ぎてしまいつつある今、めめみ🟣🌂は動き出す。

 まずはスリーブにも描かれた《龍后凰翔クイーン・ルピア》を召喚しつつ、《マジシャン・ルピア》で残った《ハッター・ルピア》をハイパー化。

 《龍后凰翔クイーン・ルピア》攻撃時に自身を破壊してメクレイド8で2体目の《龍后凰翔クイーン・ルピア》召喚、さらにその攻撃時にまた自身を破壊してメクレイド8で《凰翔竜機マーチ・ルピア》召喚、《ハッター・ルピア》攻撃時にメクレイド5で《アリスの突撃インタビュー》から《龍后凰翔クイーン・ルピア》蘇生……と、怒涛のメクレイドラッシュをかける!

 この攻撃からS・トリガーが出なかったのを見届けると、さらに《龍后凰翔クイーン・ルピア》を攻撃しつつ破壊してメクレイド8。《アリス・ルピア》を召喚し、そこから捲れたのは《マジシャン・ルピア》《龍后凰翔クイーン・ルピア》……そして、ゲーム開始時からずっと探し続けていた《雷炎翔鎧バルピアレスク》  攻撃終了まで生き残れば仲間5体と引き換えの追加ターンで盤石な勝利を約束してくれるこの殿堂カードは、このターンだけで15枚もの山札をめくり続けた価値のある一枚といえるだろう

 すでにバトルゾーンには追加ターンに十分すぎるだけの鳥たちが揃っていることから、めめみ🟣🌂《ルピア&ガ:ナテハ》を手札から送り込みつつ《雷炎翔鎧バルピアレスク》で攻撃。

 そのままリノグレがシールドを手札に加えたのを見届けると、《マジシャン・ルピア》3体と《アリス・ルピア》《龍后凰翔クイーン・ルピア》の破壊を宣言してついに追加ターンが成就する!

 放っておいても破壊される《アリス・ルピア》を破壊して《龍后凰翔クイーン・ルピア》をバトルゾーンに残したり、《凰翔竜機マーチ・ルピア》の効果でさらに《龍后凰翔クイーン・ルピア》を蘇生したりときっちりバトルゾーンを整えなおすと、あとは詰めの時間。

 《龍后凰翔クイーン・ルピア》の攻撃で残ったシールド2枚から(これまでのどこかのタイミングでトリガーしていれば明確に逆転のカギになっていたはずの)《光鎧龍ホーリーグレイス》2体が出てきたのを見届けると、続く追加ターンでアンタップされた鳥たちがめめみ🟣🌂に大きな勝利をもたらした。

 Winner:めめみ🟣🌂
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