DMGP2025-1st 主催者インタビュー:笹原 大輔氏 & 横山 一善氏
ライター:秋山 大空
撮影:後長 京介

約3年の断絶を乗り越え半年に一度開かれる一大イベントとして定着しつつある中、今年も無事にDMGP2025-1stとして開催された。
今回はそんなDMGP2025-1stの主催であるホビーステーションを代表してイベント担当の横山一善氏と笹原大輔氏に、携わることになったきっかけやこれからの目標について伺うことが出来た。
イベント運営について
――初めまして、本日インタビューを担当させて頂きます。よろしくお願い致します。笹原「よろしくお願いします」
横山「緊張しているので、お手柔らかにお願い致します」
――私も緊張しています(笑) では、最初の質問なのですが、お二人はいつ頃からイベント業務に携わるようになったのですか?

笹原「DMGP2022からです。あのビッグサイトで開かれた奴」
横山「よく覚えてるな、あんま覚えてないよ俺(笑)」
笹原「ギリギリ、覚えてました(笑)」
――なるほど、笹原さんは2022年から…すみません、紙が無くてPCに入力しているのですが…書くのが遅くて申し訳ないです。

笹原「それずるいですよ(笑)」
――横山さんは、以前Magic: The Gathering(※以下MTG)のイベント等を運営されていたと伺いました。DMGPの運営を担当するようになったのは、その縁もあるのでしょうか?
横山「そうですね…元々MTGのジャッジをやっていて、デュエマのイベント運営より歴は長いかもしれません。MTGのジャッジでGP等を経験して、DMGP-2ndが開催されるときに、ノウハウあるし、ジャッジの知り合い多いし、で関わることになりました。MTGの方は時間なくて、運営としてもプレイヤーとしてもやらなくなっちゃいましたね。普段は別の部署にいて、大型イベントの時だけお手伝いをさせて頂いています。…あんた(笹原)なんか喋りなさいよ」
笹原「あなたのターンでしょ(笑)」
――(笑) では、笹原さんは?

横山「元々ずっと店頭だったもんね。俺川崎店のオープン前からいるよ。カードゲームに関わって何年だろ…20年くらい?」
笹原「俺は18年くらい」
横山「ならほぼ一緒か。うわ~年取った~(笑)」
笹原「嫌だねぇ~(笑)」
横山「よく長いことやってたよね」
笹原「そうですねぇ」
――イベントに参加するのが好きで、そこから徐々に運営側へ…と言うエピソードはよく耳にします。お二人にもそう言ったご経験が?
笹原「私はイベントに参加するよりは、運営として関わるのが好きですね」
横山「いいことだね」
笹原「そうですね(笑)」
横山「素敵だね」
笹原「たった2日間のために長い時間をかけて準備して…この2日のために全力をかけるのが面白くて。その高揚感と達成感が癖になる感じですね」
横山「癖になってるんすか?」
笹原「いや~、なりますね」
横山「(笑)」
――私達ライター陣も、結構癖になっているかもしれません(笑)
横山「(ライター陣の)テーブルに何本もエナドリ置いてあるの見るとやばいなーと思います。お菓子とか、甘いもの中心に置かれてると、頭脳労働だなって感じがしますね。いつもありがとうございます」
――いえいえ、こちらこそイベントがないとお仕事が無いので…
横山「確かに、そりゃそうだ(笑)」
笹原「実際、ライターと運営は違うお仕事ですが似たようなところがあって。読み物を通じて体感して貰うのと、体験してもらうのとで違いはありますが、お互いいい空間づくりを目指していますよね」
横山「記事にしやすそうなこと言うね」
笹原「実は去年の主催者インタビューやカバレージ、バッチリ読んでましたから(笑)」
――カバレージ、読んで頂いているんですか!?
横山&笹原『読んでます』
――ありがとうございます! …以前の主催者インタビューと言えば、DMGP2023の主催者インタビューで「次世代への継承」と言うお話が挙がっていました。お二人は、引き継ぎたい目標はありますか?

笹原「前回のインタビューで上森が言っていた、1万人超えは是非引き継ぎたいですね。私と横山で達成出来たら気持ちがいいだろうな、と」
デュエル・マスターズの魅力
――次の質問なのですが、デュエル・マスターズの魅力はどんなところだと感じますか?横山「正直に申し上げていいんですかね?実はカードの方は全く触っていなくて…」
笹原「私も同じです(笑)」
横山「MTGとあんまり変わらないよ、とは言われているんですが」
笹原「俺、好きなクリーチャー言えますよ」
横山「何?」
笹原「《黒神龍グールジェネレイド》」
横山「俺《ダンディ・ナスオ》とか《斬隠蒼頭龍バイケン》で止まってるよ…(笑)。主催をやっていて感じる魅力としては、プレイヤーの顔がいいですよね。めちゃくちゃ楽しそうにやってます。それといい意味で、真面目じゃないカードも多いじゃないですか」
――《鋼龍 クシャルダオラ》とか?
横山「そう、ビックリですよね(笑)」
笹原「ちゃんとアナウンスするんだ、と(笑)」
横山「作らなきゃいいのに、みたいなカードがいっぱいある(笑) 懐が広いんだなって思います」
笹原「ジョークカードのようなものを大事にすることが、誠実さみたいなものが伝わりやすくなっているんですかね」
横山「使うな、って言ったらそれで終わるもんね」
笹原「(頷く) 一生ホームページに、これは使えません。これはこう言う処理を行います。みたいなことを書き続けないといけない」
横山「歌を歌えません。みたいなね。俺も釣りしてる写真でカード作ってほしいよ(笑)」
笹原「まあ、作ってくれそうではありますよね」
開発陣の方たちへ。是非ご一考ください。

――いっぱいあります(笑)
横山「そこがいいと思います!面白くなきゃ続かないと思いますから!」
笹原「イベントをやってて、楽しさが素直に感じられるのが良いです。ジャッジやプレイヤーの誠実さが伝わりやすいな、と感じます。真面目に大事にしているから、ここまで楽しさが伝わりやすいのかな、と」
横山「好きなんだろうね。すっげー好きだから、誠実に向き合えるんだろうね」
笹原「普段やらなそうな人でもデュエマが好きってオープンにしてる人、いますよね」
横山「普通の人が、普通に胸張って好きって言えるところがすごいよね」
笹原「ですね。デュエル・マスターズを大事にしようとしてるって、すごくわかるんです」
DMGPの今後
――先ほども少しお話して頂きましたが…改めて、お二人は今後どういった方向でDMGPを盛り上げていきたいか、ご展望等はありますか?笹原「(横山を見る)」
横山「俺!?」
笹原「(頷く)」
横山「やっぱり、人数は増やしたいです。会場とか色んなハードルはあるんですけど、チケットが抽選なので来られない人がいる。そういうのを出来るだけ解消して行きたいです。来たい奴全員来いよ!みたいな。規模感も大きくしたいし、細かいところでも、あれをこうしたいああしたい、みたいなものがあります」

――最初期からどんどん規模が大きくなって、人数が増えても破綻しないのは、当たり前のように見えて実はとてもすごいことだな、と思います。
横山「致命的なことは起きてないよね」
笹原「そうですね」
横山「あっぶなかった~!みたいなことは結構あるけど」
笹原「(頷く)DMGP、イベントとして結構好きなんですよね。一番つええ奴を決めるって、目的が分かりやすくて」
さいごに
――それでは、最後の質問なのですが。社内に尊敬する人はいますか?横山「それ、絶対聞かれるから用意しておいてくださいってさっき言われました(笑)」
――絶対聞いておいて、と言われました(笑)
笹原「じゃあ、せーので言いますか」
横山「フルネームで」
笹原「ですね」
横山&笹原『せーの』
『上森 秀之』

横山「同じく。一番付き合いが長いですね。前職からの付き合いなんで、20年以上になりますかね」
――前職から!では、笹原さんは?
笹原「それこそ同じくらい。18年くらいです」
横山「そんなにだっけ?」
笹原「俺、アルバイトの時に会ってますからね」
横山「あー!そうだそうだ!お世話になったね~」
笹原「と言うか、いまだになってますね」
――本日はありがとうございました!
笹原「こちらこそ、ありがとうございました」
横山「これからも是非、よろしくお願い致します」


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