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DMGP2025-1st Day2(オリジナル)準々決勝:-タケ- vs. てるふぇす

ライター:小林 隆介(004)
撮影:坂井 郁弥

 トップ8に入ったプレイヤーに渡される《飛翔龍 5000VT》のGPプロモ。
 その8人のうち5人が《飛翔龍 5000VT》をデッキに採用しており、まさにこの大会を象徴する強力カードだ。

 今回、準々決勝の卓についた2人とも《飛翔龍 5000VT》を採用している。
 水単ハイパーエナジー vs 火水闇覇覇覇ジャオウガ
 ハイパーエナジーを使うデッキ同士の対決であり、バトルゾーンを巡る攻防を制するのは一体どちらか。

Game 1

先攻:-タケ-  まず動いたのはてるふぇすだ。
 1ターン目から《バブル・ボール》を召喚し、2ターン目に動けない-タケ-を尻目に順調に《洗打の妖精》を召喚する。

 -タケ-は3ターン目に《貴布人 テブルカッケ=エディ》でリソースを伸ばす。

 早速ハイパーエナジーで《爆藍月 スケルハンター》を召喚し、《バブル・ボール》と合わせて3枚ドローと順調な滑り出しを見せるてるふぇす  出遅れた形となった-タケ-だが、ここで4マナで《飛翔龍 5000VT》を召喚!一気にバトルゾーンの優位を取り戻した。
 ハイパーエナジーデッキにとって小型クリーチャーを否定する《飛翔龍 5000VT》は天敵だ。

-タケ-《洗打の妖精》使いますか?」

 この問いにてるふぇすは小考し、相手の墓地を見る。

 《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》が墓地にあることを確認し、出した答えは「《洗打の妖精》使います」。

 《飛翔龍 5000VT》をバウンスはしたくないが、次ターンに《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》でリソースを削られると取り返しが付かない。

 クリーチャーを出せないてるふぇす《戦攻のシダン アカダシ / 「いいダシがとれそうだ」》を呪文面で唱えて手札を整える。
 -タケ-は更に《冥土人形ヴァミリア・バレル》《爆藍月 スケルハンター》を手札に戻して優位を保つ。
 てるふぇすにとって苦しい時間が続く。《ツイン・シックス》を召喚するのみ。

 準備は整った。

 -タケ-《貴布人 テブルカッケ=エディ》の効果で墓地から《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》を召喚し、リソースを叩き落す。更に《冥土人形ヴァミリア・バレル》をハイパー化してターンエンド。

 これでチェックメイトかと思われた。しかし、《洗打の妖精》で産み出した1ターンが希望を繋ぐ。

てるふぇす《飛翔龍 5000VT》を召喚。ハイパーエナジーで《魔誕の斬将オルゲイト》を召喚して《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》をバウンスします」

 《ツイン・シックス》がいたから盤面が繋がった。

 一転してバトルゾーンが《冥土人形ヴァミリア・バレル》だけになってしまった-タケ-
 今出せるのは《飛翔龍 5000VT》《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》だが、《魔誕の斬将オルゲイト》が重くのしかかる。
 やむを得ず《飛翔龍 5000VT》を召喚して《ツイン・シックス》をバウンスする。

 《魔誕の斬将オルゲイト》が効果をコピーし、《冥土人形ヴァミリア・バレル》がバウンスされる。
 徐々に傾いた天秤を立て直すてるふぇす

 そこからも-タケ-がクリーチャーを出さざるを得ない状況を押し付け続け、《魔誕の斬将オルゲイト》で効果を奪いまくる。
 《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》の出たとき効果を奪ったあとは、《ツイン・シックス》から進化してジャストダイバーを持った《~西方より来る激流の竜騎公~》がダイレクトアタックを決めた。

-タケ- 0-1 てるふぇす


 明確にゲームを分けたのが《洗打の妖精》による《飛翔龍 5000VT》のバウンスだろう。
 戻さない選択肢もある中で、冷静に互いのテンポを見極めたてるふぇすが1本先取した。

Game 2

先攻:-タケ-  今回の並べ合いもてるふぇす《バブル・ボール》スタートで先行する。
 -タケ-は2ターン目に《飛ベル津バサ「曲通風」》を召喚してクリーチャーを確保するも、てるふぇす《ツイン・シックス》でリードを保つ。
 3ターン目の-タケ-《貴布人 テブルカッケ=エディ》でリソースを広げる。

 普通のデッキが相手なら順調な展開と言えるが、エンジンのかかった水単ハイパーエナジーは更に速度を上げて突き放しにかかる。  てるふぇすは2体目の《ツイン・シックス》を出し、残った1マナで《魔誕の斬将オルゲイト》を召喚!

 《貴布人 テブルカッケ=エディ》をバウンスしながら3枚ドロー。
 3ターン目にしてクリーチャー4体、手札5枚と圧倒的な盤面を築いた。

 バトルゾーンには《飛ベル津バサ「曲通風」》のみ。《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》は出させてもらえない。
 こうなると-タケ-《飛翔龍 5000VT》でちゃぶ台返しを狙うしかないが、手札にその姿はない。

 ターン開始時ドローに祈る。

 加わったカードは……《飛翔龍 5000VT》、ではない。
 やむなく《貴布人 テブルカッケ=エディ》を召喚すると、デッキトップから《飛翔龍 5000VT》が墓地に送られる。
 バトルゾーンにクリーチャーは6体で残ったマナは1枚のみ。

 飛翔、ならず。

 この1枚のズレが勝負を決定づけた。

 次のターン、てるふぇす《飛翔龍 5000VT》《爆藍月 スケルハンター》でバトルゾーンを固め、NEO進化した《~西方より来る激流の竜騎公~》《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》に革命チェンジしてシールドへ攻め込む。

 G・ストライクでダイレクトアタック自体は凌ぐも、”パワー5000以下は出せず呪文も撃てない”状況はどうしようもない。
 -タケ-の投了宣言でゲームは決着した。

Winner:てるふぇす  朝の時点で水単ハイパーエナジーがベスト4に入るとは誰も予想していなかっただろう。

 ここまで「相手の分からん勝ちも多かった」という。

 だが、ローグデッキの強みを活かすには乗り手の高い理解度が必須である。

 Game 1でも《飛翔龍 5000VT》を巡る攻防で見事なプレイを見せた。
 残り2試合、まだまだてるふぇすの飛翔は続く。

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