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DMGP2026-1st Day2(オリジナル)Round 6:カルマ vs. らいばーどSE

ライター:鈴木 響太(ボルスズ)
撮影:坂井 郁弥

 掌に「人」と、3度書いて飲み込む……というのは、古来より伝わる緊張の緩和法だ。「人を飲む」という行為が転じて、「相手を圧倒する」ということに繋がるわけだが、このDMGPの舞台でも、やはり「相手を圧倒する」ことは勝利への重要なファクターだ。

 そんな儀式を、らいばーどSEは舞台裏で一人、行っていた。大舞台を前に、自身のデッキをシャッフルする手が、微かに震えている。

 対戦相手は2025-1st-Day2の優勝者にして、Team SAGAのニューフェイスであるカルマ。ここまで5戦全勝できたという重圧も含め、誰でも緊張はするというものだ。

 それでもなお、この場に立ったからには対等。衆目に晒されるとしても、勝利へ向かう足は同じだ。
 お互いのデッキをシャッフルするうち、手の震えも次第におさまっていく。それは、らいばーどSEが覚悟を決めた表れでもあった。

 緊張の一戦が今、幕を開ける。

先攻:らいばーどSE
らいばーどSE:「マナチャージ考えます。」

 1ターン目から悩ましいハンドのらいばーどSE 。対面のデッキに検討がつかない以上、ある程度広く、かつ自身の動きを問題なく通せるよう手を作っていく必要がある。しばし考え、彼がマナに置いたのは《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》

 そう、彼が今回持ち込んだのは前年の覇者【水闇COMPLEX】。しかも、対するはその【水闇COMPLEX】を駆ってそのGPを制したカルマ。大一番のフィーチャーに、数奇な運命を辿るマッチアップが実現した。

 このマナチャージを受け、さしものカルマも若干の緊張が走る。こちらも少々考えて、マナに置いたのは《ピザスターのアンティハムト》。ターンを返すと同時に、カルマは手札をその場に伏せた。

 じっと、らいばーどESを見据えるカルマ。容易には御し難いこのマッチアップ、少しでも情報戦を有利に進めようという算段だろうか。

 続くらいばーどSEの選択は《同期の妖精 / ド浮きの動悸》を埋めての《星空に浮かぶニンギョ》を召喚。【4C der’Bande】のニューフェイス、《轟腕のR ダグラジャパニカン》に対して、マナ加速の妨害とスレイヤーによる展開の抑制を同時に行える1枚だ。これにはカルマ もテキストを確認し、方針の調整へ。そのターンは刺さりのイマイチな《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》を埋めるだけで終了した。

 迎えたらいばーどSEのターン。この時点でプレイできるカードは《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》《冥土人形ヴァミリア・バレル》という状況だが、悩ましい状況だ。

 《冥土人形ヴァミリア・バレル》の着地が叶えば、2体の妨害クリーチャーである程度安心してゲームを作れる反面、相手の《同期の妖精 / ド浮きの動悸》のバウンスは必須。ハンデスによってこの《同期の妖精 / ド浮きの動悸》を落とせなければ、メガ・ラストバーストが火を噴き、一気に流れはカルマへ傾きかねない。

 出すか、出さざるか。熟考の末、最後は度胸が決めてと言わんばかりに、《冥土人形ヴァミリア・バレル》をプレイ。手札の枚数は5枚。ジャッジの確認のもと、手札を重ねて上から何枚目を落とすかを宣言する形でハンデス処理が進められる。

らいばーどSE:「5枚目をお願いします。」

墓地に送られたのは……
 先ほど戻した《同期の妖精 / ド浮きの動悸》!!

 らいばーどSEの度胸が光るこのプレイに、カルマも流石に動揺の色を見せるが、すぐに立て直し、ここでは予定通り《轟腕のR ダグラジャパニカン》を召喚。シールドは《星空に浮かぶニンギョ》によって墓地へ置換されてターンエンド。

 勢いはらいばーどSEに移ったか、今引きの《飛翔龍 5000VT》をマナに置いてまずは《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》を召喚し、そのままタップすることで《冥土人形ヴァミリア・バレル》をハイパー化。さらに、《星空に浮かぶニンギョ》でのシールドブレイクが通り、《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》もハイパー化!

 しかし、かつての相棒の押せ押せムーブを見てもカルマ は依然冷静だ。改めて盤面のクリーチャーを数えるが、その数は目論見通り4体。そう、《飛翔龍 5000VT》の降臨である。
 一打逆転のカウンターが刺さり、《冥土人形ヴァミリア・バレル》以外のクリーチャーを手札へと押し流す。こうなると、先に《飛翔龍 5000VT》をマナへ置いてしまったらいばーどSE は俄然厳しくなってくる。ひとまず、《アーテル・ゴルギーニ》を召喚し、墓地肥やしと《轟腕のR ダグラジャパニカン》を除去することに。ハイパー化のために《アーテル・ゴルギーニ》を寝かせてターンを終了。
 この硬直状態、カルマにとっては願ってもいない状況だった。カルマ は、まだ動けないのだ。

 対面が重いカウンターを持ったデッキであることは、誰よりも熟知していることもそうだが、ここまで1枚もキーカードとなる《俳句爵 Drache der’Bande》にアクセスできていない。防御を貫通する手段も、攻撃の主役もまだまだ揃えなくてはならない今、カルマ は焦らない。

 《心転地と透幻郷の決断》を埋めて、最強リソースカード《キユリのASMラジオ》をプレイ。めくれたカードは《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》が2枚、《心転地と透幻郷の決断》《大集合!アカネ&アサギ&コハク》《偽りの希望 鬼丸「終斗」》。実質一択な提示を受けて、《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》《大集合!アカネ&アサギ&コハク》を選択。確認したデッキトップには……待ち望んでいた《俳句爵 Drache der’Bande》の姿が!
 すぐさま手札に加えてターンを返すが、この手札キャッチはいささか露骨だったか。転換期の気配を感じ取ったらいばーどSEに、焦りの影が見え始めた。

 だが、どんなに焦ってもらいばーどSEの手札はわずか1枚。デッキトップの強くない【水闇COMPLEX】としては苦しいが、ここからは常に回答を引き続けるしかない。

 重要な1枚。デッキトップからは《奇天烈 シャッフ》が駆けつける。切り札と蓋の両輪を揃えられたくないことを加味すると、継続的に自由を奪えるこのカードは願ったりかなったりだ。宣言は4。やはりリソース確保を遅らせる算段だ。

 そろそろ仕掛けどきが近いと、誰もが感じ取っていた。だが、カルマはまだ攻め込まない。

 《単騎連射 マグナム》をマナにチャージすると、《ピザスターのアンティハムト》からさらなる《ピザスターのアンティハムト》を踏み倒し、1体目の上に進化する形で《俳句爵 Drache der’Bande》が着地。さらに残った3マナで《偽りの希望 鬼丸「終斗」》を召喚!《奇天烈 シャッフ》を除去したことで、さらにもう1ターン、溜め込む時間を得たのだ。

 確実で堅実な勝利のために、我慢は惜しまない。それもこれも、【水闇COMPLEX】への深い理解があるからこそ、そしてこの【4C der’Bande】とも向き合ってきたからこその選択。

 一手、また一手と追い詰められていくらいばーどSE には苦しい展開が続いていた。手札、つまりは選択肢がないことは、水中で足を掴まれるような感覚に等しい。息も続かず、閉塞感に包まれる中、それでも彼は浮上するために手を伸ばす。

 決死の覚悟でプレイしたのは、≪ド浮きの動悸≫!この1ドローで、相手をもう一度縛るカードを引き込むしかない。相手の盤面を返しにいくしかない。カウンターを可能にするための時間を、作るしかない。祈るようにドローするらいばーどSE に、デッキが応えた。
 飛翔した《飛翔龍 5000VT》が、今度はカルマの後続を堰き止める。だが、G-NEOクリーチャーが持つ耐性によって、《俳句爵 Drache der’Bande》が盤面に残っている!それでも、もう1ターンの権利は近づいた。《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》が返ることで、《忍蛇の聖沌 c0br4》のカウンターは機能する。忘れずに《冥土人形ヴァミリア・バレル》のハイパー化を宣言し、さらなる縛りをかしていくことに。

 ともあれ、《俳句爵 Drache der’Bande》は残った。もうそろそろ我慢の限界だろう、一気呵成に攻め込む時だろう……見守る者の多くが、そしておそらくらいばーどSEがそう思ったであろう。

 しかし、それでもカルマはまだ……まだ攻め込まない。
 《俳句爵 Drache der’Bande》の攻撃時、能力でマナから《心転地と透幻郷の決断》を使用し、モード選択はまさかのエレメント除去が2回!これにより《冥土人形ヴァミリア・バレル》に加え、自身の《俳句爵 Drache der’Bande》をマナに逃すことでアタックをキャンセルすることに!

 殴らない、安易には決して。それは、かつての愛機に向けた執着とも言えるほどの無二の信頼だった。

 このタイミングで、残り時間は2分を切った。せっかくの激闘、両者敗北で終わらせるわけにはいかない。

 らいばーどSEは、ここで攻勢に出る覚悟を決めた。まずは《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》を召喚、さらに1ドローで引き込んだ《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》を出して頭数を増やすと、《飛翔龍 5000VT》がシールドへ特攻!S・トリガーは……《攻守の天秤》!せっかく出したブロッカーを無力化されてしまうだけにとどまらず、《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》が無防備になってしまう事態に。

 一転攻勢。このT・ブレイクを受け、我慢に我慢を重ねたカルマ も、ついに解き放つ時が来た。
 再び、《ピザスターのアンティハムト》を連鎖させ、今度は進化させずに《俳句爵 Drache der’Bande》を着地。まずは《偽りの希望 鬼丸「終斗」》《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》を攻撃し、妨害を解除すると今度もシールドではなく、《飛翔龍 5000VT》に向けて《俳句爵 Drache der’Bande》が攻撃!

 そう、カルマは徹底している。徹底して、シールドを踏まずに準備を進めているのだ。
 マナから満を辞して宣言されたD・D・Dから、実行モード3回の宣言により、《世界のY チャクラ・デル・フィン》《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》が送り込まれ、さらに≪煙≫で《俳句爵 Drache der’Bande》をアンタップ。つまり、この流れで、安全に《世界のY チャクラ・デル・フィン》を起動する権利を得たのだ。

 順に、《俳句爵 Drache der’Bande》の攻撃時能力解決に入る。宣言された《キユリのASMラジオ》によって、山札は一周を迎える。呼び出すのは約束された起爆剤、《轟腕のR ダグラジャパニカン》《大集合!アカネ&アサギ&コハク》《世界のY チャクラ・デル・フィン》で増やしたシールドを即座に《轟腕のR ダグラジャパニカン》が食して、Zラッシュが発動する。これで、5以下の呪文によるカウンターはできず、《忍蛇の聖沌 c0br4》による踏み倒しもできない。

 《ピザスターのアンティハムト》を含めて、パワー15000の一撃が、《飛翔龍 5000VT》を打ち倒し、続け様に《轟腕のR ダグラジャパニカン》《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》を襲う。さらに、マナから飛び出した《単騎連射 マグナム》によって今度こそG・S以外の全てを奪う布陣が完成した!

 らいばーどSEに課せられたG・Sの要求数は3枚。健闘するも、高すぎる最後の要求を前に、《ピザスターのアンティハムト》によるダイレクトアタックを受け入れた。

Winner:カルマ

 カルマ
 DMGP2026-1st
 オリジナル構築
 27 クリーチャー
4 《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》
4 《大集合!アカネ&アサギ&コハク》
4 《俳句爵 Drache der’Bande》
4 《ピザスターのアンティハムト》
4 《轟腕のR ダグラジャパニカン》
3 《世界のY チャクラ・デル・フィン》
1 《単騎連射 マグナム》
2 《偽りの希望 鬼丸「終斗」》
1 《飛翔龍 5000VT》
 3 ツインパクト
1 《同期の妖精 / ド浮きの動悸》
2 《煙幕の聖沌 k3mur1 / 聖沌忍法 メカくしの術》
 10 呪文その他
1 《攻守の天秤》
1 《瞬閃と疾駆と双撃の決断》
4 《キユリのASMラジオ》
4 《心転地と透幻郷の決断》

 らいばーどSE
 DMGP2026-1st
 オリジナル構築
 30 クリーチャー
1 《DARK MATERIAL COMPLEX》
4 《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》
3 《星空に浮かぶニンギョ》
4 《冥土人形ヴァミリア・バレル》
2 《裏斬隠 テンサイ・ハート》
2 《「大蛇」の鬼 ジャドク丸》
1 《奇天烈 シャッフ》
4 《アーテル・ゴルギーニ》
3 《忍蛇の聖沌 c0br4》
3 《魔誕の斬将オルゲイト》
3 《飛翔龍 5000VT》
 10 ツインパクト
3 《同期の妖精 / ド浮きの動悸》
3 《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》
4 《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》


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