全国大会2023 Round 2:オチャッピィ vs.シムレイ
ライター:秋山 大空
撮影者:堀川 優一(アノアデザイン)
オチャッピィ「よかったー、これ借りてきて。映えるよね」
自分で持っているが、どうせ全国で使うならカードのレアリティは高い方がいい。
と言うことで、友人のいなみから借り受けた『光闇火ドルマゲドン』でアドバンス戦に臨むオチャッピィ。
狙い通り、インパクト抜群である。
オチャッピィ「動画初めてなんよ。カバレージには呼ばれるんだけど」
オチャッピィ「いやー、嬉しい。もう帰っていい?」
シムレイ「じゃあ、どうぞ」
オチャッピィ「俺明日仕事だからワン(チャン)あるな」
シムレイ「俺明日入社式!」
お互い忙しい身で全国大会に出場していると言う世知辛い話題だが、緊張してガチガチになるよりずっと良い。
シムレイ「オチャさんだから話しやすくて良かったわ。ずっと暗い顔して試合するのもアレだし」
全国大会に出場している選手は僅か48名。
DMGP等の大型大会や普段のCSで顔を合わせた相手と当たることが多く、一年の総決算と言うプレッシャーを多少は和らげてくれるだろう。
先攻:シムレイ 3ターン目の《氷柱と炎弧の決断》でスタートするシムレイ。
1枚捨てて2枚引くモードを2回使うが、緊張から2回目の宣言を忘れかける。
オチャッピィ「落ち着いてやろうぜ ゆっくりゲームしよう」
そう言うオチャッピィだが、ゲーム展開はゆっくりさせてくれない。
《終断γ ドルブロ / ボーンおどり・チャージャー》でマナを増やし、次ターンには《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》や《魔光神官ルドルフ・アルカディア》圏内。
一方シムレイは、潤沢な手札から《AQvibrato》と《イシカワ・ハンドシーカー / ♪聞くだけで 才能バレる このチューン》を召喚。
後攻4ターン目。
オチャッピィ「1111!」
《FORBIDDEN STAR ~世界最後の日~》の封印を剥がしながら《魔光神官ルドルフ・アルカディア》を召喚するオチャッピィ。祈るシムレイ。
シムレイ「無理だよー。オチャさん、ほんとにやめてー」
ここで《魔の革命 デス・ザ・ロスト》が落ちればゲームエンドと言っても過言ではない…が オチャッピィ「あーマジか!」
進化クリーチャーは落ちず、ターンエンド。
無事5ターン目を迎え、《芸魔隠狐 カラクリバーシ》召喚まで辿り着いたシムレイ。
ここまで来た『水火マジック』は、なんでも出来る。
効果で《氷柱と炎弧の決断》を唱え、《魔光神官ルドルフ・アルカディア》を止めつつ手札交換。
攻撃時に《芸魔王将 カクメイジン》に革命チェンジし、《同期の妖精 / ド浮きの動悸》を添えた大量展開。
最後のシールドから《最終龍覇 ボロフ》がトリガーし、山札の上から1枚を墓地へ。 オチャッピィ「あと1枚だったか…」
《最終龍覇 ボロフ》1枚では今の盤面を凌ぐことは出来ないが、《神光の龍槍 ウルオヴェリア》は出しておきたい。
《神光の龍槍 ウルオヴェリア》を装備。バトルゾーンがA4サイズのドデカいカードに圧迫される。
しかし
シムレイ「活躍はさせないってことで」 《AQvibrato》攻撃時、革命チェンジ《芸魔隠狐 カラクリバーシ》から《氷柱と炎弧の決断》。
無情にも《最終龍覇 ボロフ》にブロック不可が付与され、ジャンボカードは役目を終えた。
Winner:シムレイ
全国大会と言う舞台であれば、限られた時間の中でも徹底的に練習したいところ。
普段二人はどうやって練習しているのだろうか。
シムレイ「千葉県で、仲のいい3人と週一くらいのペースで練習してました。深夜2時とかまでやってましたね」
シムレイ「他に、もっとちゃんと練習してる人を知ってるんで、自信があるとは言えないですけどやれることはやりました」
一方オチャッピィ。
オチャッピィ「年度末で仕事が忙しいんで、自宅にマイケル達を呼んで練習してました」
オチャッピィ「自分は19時頃からしか出来ないんで、家の鍵を渡して早く出来る学生組は16時頃から、社会人組は自分と同じ19時頃から日付が変わるまで。3週間くらい前からほぼ毎日やってました」
シムレイが言う選手がここにいた。それも、社会人としての限界ギリギリを攻めるような練習量の選手が。
しかし残念ながら、その練習量をもってしても超えられないものが存在する。
シムレイ&オチャッピィ「この対面は五分寄りと言うか、ジャンケンって感じですね」
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