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超CSⅣ静岡 Round 2:おんそく vs.ネト

ライター:秋山 大空
撮影者:瀬尾 亜沙子


 2年ぶりの大型大会となった超CSⅣ。
 『王来MAX 最終弾 切札! マスターCRYMAX!!』の発売もあり、先日開催された全国大会2019と比べメタゲームにも大きな変化が見られた。

 中でも注目すべきは、今大会までの一週間の間に一気にシェアを伸ばした『ガイアハザード退化』。

 《禁断英雄 モモキングダムX》のスター進化ギミックで《自然の四君子 ガイアハザード》を場に出し、早期の制圧から盤面を整えていくデッキだ。

 潤沢なマナと手札に加え、墓地から使用できる2種類のカードにより動きが止まることが少なく《自然の四君子 ガイアハザード》は通過点に過ぎないところが、このデッキの恐ろしいところだろう。

 Round 2のフィーチャーテーブルに着いたのは、全国大会2019にて3位に入賞した「アイドル」おんそく。

 おんそくが使用するのは、先述の『ガイアハザード退化』。
 対するは『光水闇ハンデス』を使用するネト。

 朝食を十分すぎるほど摂り、気合十分のおんそく。

 全国大会で入賞まで果たした相手を前に、ネトは呟く。

「強者とやれるのは楽しみだな」

「負けたくないな、負けたくない」

先攻:ネト

 先に動いたのは後攻のおんそく。
 2ターン目に《禁断英雄 モモキングダムX》を召喚。
 下に置くのは勿論《自然の四君子 ガイアハザード》

 ネトは3ターン目に《ブレイン・タッチ》《蒼き団長 ドギラゴン剣》を捨てさせるがおんそくの《生魂転霊》を未然に防ぐことは出来なかった。

 3ターン目に《自然の四君子 ガイアハザード》を登場させ、バトルゾーンの制圧にかかるおんそく。

 しかし、ネトの使用デッキは呪文主体の『光水闇ハンデス』だ。
 《自然の四君子 ガイアハザード》1体は致命傷にならない。

 再び《ブレイン・タッチ》《闘争と成長の決断》を捨てさせ、更なる妨害を試みる。おんそくは《闘争と成長の決断》を墓地へ送られ、マナチャージのみでターンエンド。

 続くターン、ネトは《魔王と天使のカナシミ》でおんそくの最後の手札を破壊。
 更に《オリオティス・ジャッジ》《自然の四君子 ガイアハザード》を除去。

 リソース確保の手段が豊富な『ガイアハザード退化』でも手札とバトルゾーンが無くなり、墓地から使えるカードがなければ出来る行動は限られる。

 苦しいおんそく。ここで引いたカードは…

《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》
 自身を手札に戻しながら《天災 デドダム》を手札に加え、おんそくの手札は2枚になる。たかが2枚、されど2枚。手札にある2枚のカードはどちらも強力なリソース補充カードだ。

 ハンデスカードが切れたネトは、マナチャージのみでターンエンド。
 おんそくは、この隙に《天災 デドダム》を2体召喚。
 墓地に《Disジルコン》《絶望と反魂と滅殺の決断》を落とし、一気にリソース面で優勢となる。

 一方ネトも《魔王と天使のカナシミ》《》で2枚の《》を捨てさせることに成功。
 おんそくの制圧を防ぎ、次のターンに望みを繋ぐ。

 ≪戦武の無限皇 ジャッキー≫での制圧を妨害されたおんそく。

 墓地から《Disジルコン》を召喚。続いて《絶望と反魂と滅殺の決断》を唱え、ネトの最後の手札《》を墓地へ送る。

 更に《絶望と反魂と滅殺の決断》の2つ目の効果。
 墓地から《禁断英雄 モモキングダムX》をバトルゾーンへ。下に置くのは《自然の四君子 ガイアハザード》だ。

 トップの≪サイバー・K・ウォズレック≫によって墓地の《ブレイン・タッチ》2枚を唱えるネトだがおんそくのバトルゾーンに≪戦武の無限皇 ジャッキー≫が登場。

 《アクアン》召喚による4ドローも一歩遅く、《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》によって《禁断英雄 モモキングダムX》の下から登場した《自然の四君子 ガイアハザード》がシールドをブレイクし勝敗が決した。

Winner:おんそく

「一週間前に組んだデッキなんですが、『ガイアハザード退化』とは対面したことがなかったんですよね」と話すネト。

 新しくメタゲームに登場したデッキの研究を煮詰め切れていないのはよくあることだが『ガイアハザード退化』ほどのパワーを持つデッキを止めるのは、研究が進んでもなお苦労するだろう。

 そのデッキを制圧寸前まで追い詰めたネトのデッキも、短い期間で相当に練られたことが伺える。

 惜しくも勝利を逃したネトだったが、「強い人と戦えて楽しかったです!」と笑顔を見せた。


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