デュエル・マスターズ

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超CSV大阪 決勝Round 1:どんよく vs. 紅蓮

ライター:山口 海斗(ジャイロ)
撮影者:出端 敏夫

 予選8回戦という長丁場を終え、手元の時計は午後3時をまわる。午前9時から始まった本大会は今から本戦を始める。
 この場にいる128名は全員6勝以上している猛者達のみ。その中で紅蓮どんよくという両名が初戦でマッチングしたとなれば目が離せない。

 どちらも関西を拠点にしているだけあり、お互いのデッキタイプは既に把握済みのようだ。

 紅蓮は【光火サムライ】の展開力で勝負を狙い、どんよくは【晩餐サガ】で迎え撃つ。

 改めて【晩餐サガ】を見直して見ると、ある発見があった。名前を冠している《絶望神サガ》が強力なのは今更だが、その先に待つ《邪神M・ロマノフ》《蒼狼の大王 イザナギテラス》、加えて≪氷牙レオポル・ディーネ公≫というクリーチャー面を持った《氷牙レオポル・ディーネ公 / エマージェンシー・タイフーン》が強さを担保しているデッキだと。つまりこのデッキ、もはやナイトデッキといっても差支えはないだろう(異論は認める)。

 令和の世に生まれた戦国武闘会の再現戦。勝つのはサムライか、ナイトか。
 マイクを握ったジャッジの雄叫びが、戦国武闘会の始まりを告げる。

先攻:どんよく  《》による手札交換で順調にゲームを進めるどんよく。それを受けて紅蓮は一手一手が慎重になる。2コスト帯に豊富な選択肢がある【光火サムライ】を持つ紅蓮はしばらくの思考の末、《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》を召喚。最速のループは喰い止める。
 対してどんよくは淀みない。《邪招待》《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》を紅蓮の山札に戻し、再び紅蓮をループの脅威にさらす。

 しかしここは紅蓮の計算内。紅蓮は《竜装 ゴウソク・タキオンアーマー》をジェネレートする。【光火サムライ】のメインエンジンでもある《竜牙 リュウジン・ドスファング》のコストは5。つまり、4ターン目に《竜装 ゴウソク・タキオンアーマー》という軽減カードを使えるように、あえて2ターン目は《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》というメタカードを出してどんよくに除去を使わせていたのだ。

 紅蓮の読みは的中!どんよくは《竜装 ゴウソク・タキオンアーマー》を除去できず、≪エマージェンシー・タイフーン≫で手札を進めるのみ。《サイバー・K・ウォズレック / ウォズレックの審問》の呪文側でせめてもの抵抗を試みるが、紅蓮の手札に3コスト以下のカードは無い。もちろん《竜牙 リュウジン・ドスファング》は手札に待機中だ。

 紅蓮はどんよくの現状を確認する。先ほどの≪ウォズレックの審問≫空打ちもあり、どんよくの手札は2枚。マナは4枚あるが、《勝熱と弾丸と自由の決断》を含んでおり、水文明は1枚しかない。【晩餐サガ】という不利対面、捲るならこのタイミングだ。紅蓮は《竜牙 リュウジン・ドスファング》をジェネレート! 紅蓮「勝つよ!ここから!」

 《竜牙 リュウジン・ドスファング》は2枚目の《竜牙 リュウジン・ドスファング》を呼ぶ。

紅蓮「やっちゃうよ!ここから!!」

 2枚目の《竜牙 リュウジン・ドスファング》は3枚目の《竜牙 リュウジン・ドスファング》を呼ぶ!
 3枚目の《竜牙 リュウジン・ドスファング》によるメクレイドは不発に終わるも、盤面にかけるプレッシャーは大きい。今後、3枚の《竜牙 リュウジン・ドスファング》をクロスしたサムライがどんよくを攻めることになるだろう。

 しかしどんよくは狼狽えない。どんよくに迷いはない。成すことは決まっている。
 《蒼狼の大王 イザナギテラス》《蝕王の晩餐》を唱え、《龍素記号wD サイクルペディア》に変換。登場時効果で≪エマージェンシー・タイフーン≫を唱え、手札を整えた。戦国武闘会の終わりも近い。

紅蓮「ここ、なんでも良いよ!!」

 紅蓮はドローに想いを乗せるが、反応は鈍い。紅蓮は次点の策として、《ヴァルキリアス・武者・ムサシ「弐天」》で4ドローを稼ぎ次のターンで仕留める構えをした。

 サムライが最後の剣に手をかけたなら、ナイトは最後の弾丸に手をかける。

どんよく「勝ちたい!」

 初めて声を荒げるどんよく、まずは《絶望神サガ》を召喚。《蒼狼の大王 イザナギテラス》に変換し、効果で《蝕王の晩餐》を唱えると《龍素記号wD サイクルペディア》に変換。更に《蝕王の晩餐》を唱え≪サイバー・K・ウォズレック≫に変換。これこそが【晩餐サガ】の真骨頂。バトルゾーンを、墓地を、手足のように操り山札を掘り進める。《蝕王の晩餐》《冥界の不死帝 ブルース /「迷いはない。俺の成すことは決まった」》といった呪文を次々と放つその姿はまさしく戦国武闘会のナイトそのものだ!  先に待ち構えるのは…。  2体目の《絶望神サガ》の発掘であった。

Winner:どんよく

どんよく「あと1勝!ベスト32までは狙いたい!」

 DMPランキングの制度では年間のポイント上位15人が全国大会に出場できる。7/29時点で14位のどんよくにとって、超CSで貰える通常の8倍のポイントは喉から手が出るほど欲しいはずだ。まずは1勝、確実に積み上げていく。

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