超CSⅥ群馬:メタゲームブレイクダウン
ライター:宮崎 大(アーチー)
超CSⅥin福岡から1週間。地元福岡出身やっすー持ち込む【フィオナアカシック3】の優勝から環境はどう変わったのか。 最後の『デュエル・マスターズ全国大会2023』への出場者を決める超CSⅥin群馬の環境を覗いてみよう。TOP128使用デッキ分布
22 【フィオナアカシック】20 【水闇コンプレックス】
17 【水火マジック】
12 【水闇魔導具】
10 【闇単アビス】
5 【水闇自然ジャオウガ】
5 【光自然巨大天門】
4 【水火闇バイク】
3 【闇自然アビス】
3 【ブレスラチェイン】
2 【火単我我我】
2 【火自然アポロ】
2 【水火アポロ】
2 【光火アーマード】
2 【ガイアッシュ覇道】
2 【水闇自然ハンデス】
2 【水魔導具】
1 【光水火マナ退化】
1 【光闇メカ】
1 【ナイト天門】
1 【5c蒼龍】
1 【水闇自然DOOM】
1 【光水火ライオネル】
1 【火自然ボルシャック】
1 【光水火ゾージア】
1 【闇単ゼーロ】
1 【闇火自然アバク墓地ソース】
1 【光抜き4cカクメイジン】
1 【水闇自然デッドダムド】
1 【5cザーディクリカ】
①水火マジック
じゃーまん 超CSⅥ 群馬 TOP8デッキリスト オリジナル構築 |
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現環境においてビートダウン、所謂速攻系統で1番強いデッキは何か?と聞かれればほぼ間違いなく多くのプレイヤーはこのデッキを答えるだろう。
ZweiLance、のすけなどの2023年度全国大会出場を決めた多くのプレイヤーもこのデッキを使用した。
デッキパワーは間違いなく最強。この事実が共通認識のため、プレイヤーは【水火マジック】を使うか、対策するか、対戦を諦めるかの3択から選ぶことになる。
対策するなら【闇単アビス】や【闇自然アビス】、諦めるなら【フィオナアカシック3】だろう。
そのメタゲームの中、超CSⅥ福岡から構築面での変更点は《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》と《飛翔龍 5000VT》の採用の見直しだ。
この2種類のカードは前回大会で活躍を見せた【水闇COMPLEX】への勝率を上げるカードだ。
《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》は呪文面でコスト『1』を宣言することで、《DARK MATERIAL COMPLEX》の攻撃を封じることが可能。
《飛翔龍 5000VT》は《奇天烈 シャッフ》などのメタカードを1枚で処理してくれる優秀なカードである。
惜しくも優勝とはならなかったがじゃーまん3位入賞で意地を見せた。
②水闇COMPLEX
UMEBA 超CSⅥ 群馬 デッキリスト オリジナル構築 |
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超CSⅥ福岡で紅蓮を含めた多くのプレイヤーが世間に強さを知らしめた【水闇COMPLEX】。
環境に姿を現せてから約3週間、まだまだ構築も多様化している。
ほぼ全員の構築が違う中でTOP128に入ったプレイヤーの数が多いということは単にデッキの基盤が強いということだろう。
TOP128の入賞数20という結果から、引き続き環境に定着できる地力の強さを証明した。
プレイングでの開拓も多く見られた。【闇単アビス】の母数の増加により、《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》で《奇天烈 シャッフ》の効果を利用され《DARK MATERIAL COMPLEX》が攻撃出来なくなることが増えると思われたが、使われたくないカードは全てマナに埋めるプレイでケアしている様子が多かった。
【水闇魔導具】には結局解答を用意することができなかったが【フィオナアカシック3】の増加で相手することは少なくなった。
TOP8には残れなかったものの新たな可能性を感じさせてくれるデッキとしてここでは次なる期待をしたい。
③水闇魔導具
デデンネ 超CSⅥ 群馬 デッキリスト オリジナル構築 |
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約半年間ずっと環境トップを維持し続けている安定感は超CSⅥ群馬でも健在。
しかしTOP8に残らなかった理由はその”速度”にある。
【水火マジック】や【水闇自然ジャオウガ】、【火自然アポロヌス】などの環境を代表するデッキがビッグムーブを起こすターンは「3」。
しかし【水闇魔導具】の《堕∞魔 ヴォゲンム》着地ターンは「4」。
更に《「無月」の頂 $スザーク$》の着地ターンはおおよそ「4または5」。
1ターンの遅れは先攻後攻の影響をかなり大きく受ける。
多くのプレイヤーはそのデメリットをもデッキのパワーで乗り越えようと考えた。しかしその勇気も虚しく【フィオナアカシック3】の流行によって【水闇魔導具】は環境の通りが悪くなり、TOP8への道を阻まれることになった。
④フィオナアカシック3
Slash13 超CSⅥ 群馬 TOP8デッキリスト オリジナル構築 |
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前回チャンピオン、【フィオナアカシック3】は前回の9人より大幅にTOP128の数が増える結果に。
理由は明確、【水闇COMPLEX】の増加である。
【フィオナアカシック3】vs【水闇COMPLEX】の相性は【フィオナアカシック3】側に《飛翔龍 5000VT》が採用されているか否かに委ねられる。
1~2週間前の構築には採用されていないことが多かったが、超CSⅥ福岡を優勝したやっすーの構築を皮切りに《飛翔龍 5000VT》の採用はかなりテンプレート化した。
実際本戦に上がったほぼ全てのプレイヤーが《飛翔龍 5000VT》を採用している。
本戦では有利対面である【水闇魔導具】【水闇COMPLEX】や多発するミラーマッチを乗り越えTOP8には2人が進出。
⑤闇単アビス
きや 超CSⅥ 群馬 TOP8デッキリスト オリジナル構築 |
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高倍率CSの優勝をとことんかっさらい全国大会招待枠、全国ランキング1位を手にしたオチャッピィが強さを証明したこのデッキは今大会でも活躍。
《ブルーム=プルーフ》のメタや《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》のハンデス、そして《撃髄医 スパイナー》などの受け札など、癖が強いこのデッキに対して完璧なプレイングを行えるプレイヤーは数少ない。
ましてや《サーイ=サイクル》を手にし、リソース勝負まで行えるようになったこのデッキに太刀打ちできるデッキは数少ない。
また【水火マジック】との直接対決も【水火マジック】側のプレイスキルや構築次第だが、基本的には対応したゲームを進めることができる。
【闇単アビス】を使用し、TOP8に入賞したきやは全国ランキング上位で全国大会への出場を決めた強豪。
今回は《忍蛇の聖沌 c0br4》を4枚採用し防御力・攻撃力を両方を高めた構築を選択した。
【水火マジック】に対して《漆黒の深淵 ジャシン帝》の攻撃時に《忍蛇の聖沌 c0br4》を蘇生し、ブロッカーを作りながら盤面を展開していくプレイは目を見張るものがあった。
まとめ
ラーマ 超CSⅥ 群馬 TOP8デッキリスト オリジナル構築 |
今回、超CS群馬Ⅵの優勝を飾ったのは【フィオナアカシック3】だ。
【フィオナアカシック3】の連覇に環境はどう変貌するのか楽しみである。
その環境を変えるのは今この記事を読んでいるあなたかもしれない・・・
この度TOP128人に進出したプレイヤー含め全ての参加者、そして全てのデュエル・マスターズプレイヤーに感謝しこの記事を締めさせていただく。
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