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超CSⅦ横浜 決勝Round 1:アーチー軍 vs. ゆずシトラスパッションティー

ライター:原田 武(たけじょー)
撮影者:瀬尾 亜沙子

 チーム戦大型大会に出場するにあたって、避けては通れない関門がチーム編成だ。共に背中を預け合うに足る仲間がいなくては、過酷なトーナメントを勝ち上がることはできない。

 この問題に強者3人のドリームチームというアンサーを出したのがアーチー/はっちCS 率いるアーチー軍だ。全員がランキング上位常連かつ全国大会出場経験者であり、アーチー/はっちCS は自身のYoutubeチャンネルにて精力的に活動。SONるるるはデュエチューブリーグに「flat-gaming」通称FTGのメンバーとして参戦している。結果、予選を見事に通過してのけた。

SON「優勝してFTG入ったら?」
アーチー/はっちCS 「正式メンバーなるかー」

 軽口を飛ばしあう彼らの胸にはFTGのロゴマーク。白地に青の差し色が入った、爽やかなユニフォームが目に眩しい。  そんなアーチー軍の前に立ちはだかるのがチームゆずシトラスパッションティー。宮城からやってきた彼らは、なんと会社の同僚なのだという。

パルキア.「カードショップでばったり会ったのがきっかけで、一緒に遊ぶようになりました」
air/「先輩(パルキア.)に誘ってもらってCSに出るようになって……大型大会は今回が初めてです」
飢えたピラニア「僕は今年の3月から始めたばかりで、二人が遊んでいるところを見て動画から入りました」

 職場で培った信頼関係の賜物か、大型大会初出場ながら見事決勝Roundへ駒を進めたゆずシトラスパッションティー。試合前には互いに緊張をほぐし合う一幕も見られた。

 経歴も実績も異なる両チームだが、テーブルに着いた時点で条件はイーブン。

 強いほうが勝ち残る。ただそれだけである。

C卓:アーチー/はっちCSvs.飢えたピラニア

 先行のアーチー/はっちCS 、後攻の飢えたピラニア共に2ターン目の《勇愛の天秤》がファーストアクションとなる。

 それぞれのマナゾーンには《水晶の王 ゴスペル》《バーニング・フィンガー》《時の法皇 ミラダンテⅫ》《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》が並ぶ。間違いない、この対戦は【火光水ゴスペル】のミラーマッチだ。

 3ターン目もお互いに《勇愛の天秤》を唱える下準備の時間となり、アーチー/はっちCS の4ターン目がやってきた。《キリモミ・ヤマアラシ》《水晶の王 ゴスペル》の必殺コンボ、あるいは相手の動きを大きく阻害できる《ファイナル・ストップ》の詠唱が可能になる極めて重要なターンだが、ここでのアーチー/はっちCS の使用カードは《氷柱と炎弧の決断》

アーチー/はっちCS 「うーん……」

 苦し気に呻いたかと思うと、ドロー効果2回を使用してターンを終えた。

 先行4ターン目を乗り越えた飢えたピラニア。貴重な1ターンを無駄にはすまいと、先んじてビッグアクションに出る。  1コスト《キリモミ・ヤマアラシ》、そのまま6コスト軽減《水晶の王 ゴスペル》

 スピードアタッカーを得た水晶の王はもう止まらない。アーチー/はっちCS へと攻撃時、手札の《氷牙レオポル・ディーネ公 / エマージェンシー・タイフーン》を唱えつつ《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》への革命チェンジを宣言!





……そう、もう止まらない「はず」だったのだ。

緊張か、安堵か、あるいはその両方か。飢えたピラニア、ここで≪音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ≫の宣言に先んじて手札の《氷牙レオポル・ディーネ公 / エマージェンシー・タイフーン》を公開してしまう痛恨のミス!

 攻撃時に誘発する《水晶の王 ゴスペル》の効果と、≪音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ≫の革命チェンジ。その双方を宣言する前に《水晶の王 ゴスペル》効果の処理に移ってしまったため、≪音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ≫へのチェンジが行えなくなってしまったのだ。

 ジャッジの解説を受け思わず頭を抱える飢えたピラニア。とはいえここは待ったなしの真剣勝負の場、そのまま《水晶の王 ゴスペル》で攻撃を続行する。

 一方、九死に一生を得た形となったアーチー/はっちCS 。チームメイトに「まだある!」と力強く叫んだかと思うと、逆襲を開始した。まずはS・トリガーの《勇愛の天秤》で手札を入れ替え、ターンが回ってお返しの《キリモミ・ヤマアラシ》+《水晶の王 ゴスペル》
 墓地から回収した《勇愛の天秤》でさらに山札を掘り進め、《水晶の王 ゴスペル》攻撃時に《時の法皇 ミラダンテⅫ》に革命チェンジ!きっちり《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》を唱えつつ、飢えたピラニア《水晶の王 ゴスペル》を仕留める。  そして、今度こそ水晶の王は止まらない。追加ターンに入ったアーチー/はっちCS は再度《キリモミ・ヤマアラシ》《水晶の王 ゴスペル》をプレイ、《水晶の王 ゴスペル》でのW・ブレイクを敢行しつつまたも《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》  再び追加ターン。隠し玉の《ロスト・ウォーターゲイト》《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》を探すも、どうやらこれはシールドに埋まってしまっている様子。とはいえ三度目の《キリモミ・ヤマアラシ》+《水晶の王 ゴスペル》+《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》を叩きこみ、飢えたピラニアのシールドを残り1枚とする。

 最後のシールドに望みをかける飢えたピラニアだったが、無情にもS・トリガーは現れず……追加ターン4回、都合5ターンに渡る波状攻撃がアーチー/はっちCS に勝利をもたらしたのだった。

WINNER:アーチー/はっちCS

アーチー/はっちCS 「勝った!やった!」  先んじて勝利していたるるるとハイタッチし、喜びを分かち合うアーチー/はっちCS パルキア.の【闇自然アビス】のシークレットテク、《ア:ニーオ:マクア》を乗り越えたるるるの【水闇COMPLEX】さばきはさすがのデュエチューブリーガーであった。  そして程なくして、air/操る【水闇自然ジャオウガ】の妨害戦術をSONの【火光闇ファイアー・バード】が貫通。アーチー軍がその実力を見せつける結果となったのだった。

WINNER:アーチー軍
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