超CSⅧ北海道 Round 1:れもたい vs. リノグレ
ライター:河野 真成(神結)
撮影:坂井 郁弥
2017年より開始された超CSも津軽海峡を越えて遂に北海道に初上陸だ。そんな記念の大会なのだから、最初にフィーチャーするべきは“北の超人”をおいて他にはいないだろう。
その名はリノグレ。
昨年、【水自然ジャイアント】でエリア予選から全国大会まで駆け抜け、見事日本一に輝いたプレイヤーだ。
やや緊張気味のれもたいを迎えての初戦となる。なおスリーブはリノグレが先日のファンフェス愛知で販売されていたファンフェススリーブで、れもたいが《悪魔世界ワルドバロム》である。
さて、今回の超CSから始まったこととして、オンラインデッキ提出がある。そのため、実は対戦開始前にすでに両プレイヤーのデッキの中身を、ライター側は把握している。
使用デッキはリノグレがヒロインBESTで超強化された【自然単キャベッジ】で、れもたいが《真気楼と誠偽感の決断》の入った【光水闇ヘブンズ・ゲート】。
地元北海道で、新たな相棒とともに戦うリノグレの試合模様をお伝えしよう。先攻:リノグレ
リノグレは《大虹帝 ミノガミ / 「ミノマルちゃん!わたしがついてるわ!」》をチャージしてターンを終了。対してれもたいは《真気楼と誠偽感の決断》のチャージでターンを終了。リノグレは2ターン目に《ジャンボ・ラパダイス》を唱えると、きっちりと4枚回収に成功。
ツインパクトでない《ボント・プラントボ》などは採用していないため、《ジャンボ・ラパダイス》以外のハズレはない。そして手札に【ヘブンズ・ゲート】に対するキラーカードとも言える《クイーン&かぼちゃうちゃう》も加わった。
れもたいのデッキが動くまでは、まだ遠い。リノグレは3ターン目、≪ボント・プラントボ≫を唱えると2マナブーストに成功。そのまま浮いた2マナで《クイーン&かぼちゃうちゃう》を着地させて、ターンを終える。こうなると1000年先も動けているか怪しいれもたいだが、それでも≪ギャラクシー・チャージャー≫でスタートすると、≪スターゲイズ・ゲート≫を回収。【ヘブンズ・ゲート】というデッキとしては上々の動きである。もちろん、スタートダッシュを決めたリノグレと比べると遅れをとっている感は否めない。
こうなると、《真気楼と誠偽感の決断》のケアに注力できるリノグレ。
まず《地封龍 ギャイア》をマナに置くと、2マナで《ジャンボ・ラパダイス》から発進。続けて3マナで追加の≪ボント・プラントボ≫を唱え、さらに≪「ミノマルちゃん!わたしがついてるわ!」≫でマナは9まで到達。ついでのように追加の《クイーン&かぼちゃうちゃう》も着地させ、さらに安全な状況を作っていく。
れもたい「手札何枚ですか?」
リノグレ「5枚です」
ここまでカードを使って動いて、手札の枚数は両プレイヤー同じらしい。恐るべし《ジャンボ・ラパダイス》。
れもたいは追加の≪ギャラクシー・チャージャー≫で《聖霊超王 H・アルカディアス》を加えると、《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》で2ドロー。《クイーン&かぼちゃうちゃう》が重いが、少しずつにじり寄っていく。続くターン、マナも手札も潤沢なリノグレが、遂に動き出す。
まずは≪「ミノマルちゃん!わたしがついてるわ!」≫を唱えると、9マナを捻って≪キャベッジ・セッションズ≫が発進開始。
《地龍仙ロマネアース / 仙なる大地》を経由して、≪超時空罠 デンジャデオン≫、≪コレンココ・タンク≫と繋がっていき、続けて≪超時空罠 デンジャデオン≫の効果でマナから《うららかもも&ミノマル ー献身のヒロインー》を召喚。
そのままセッションの第2部が始まり、《地封龍 ギャイア》が駆けつける。
しかし、ここまできてなんと追加の8コストがマナにいないリノグレ。山札が残り5枚程度となっていることもあり、ここでターンを終了。
ここで盤面の《うららかもも&ミノマル ー献身のヒロインー》は1枚。2枚の《真気楼と誠偽感の決断》だけは勘弁と“お願い”した状況になるが……れもたいの宣言は1枚のみ。これは当然《うららかもも&ミノマル ー献身のヒロインー》によって否認されてしまう。れもたいは≪ギャラクシー・チャージャー≫を唱えてさらにマナを伸ばし、9マナに達したので≪スターゲイズ・ゲート≫と宣言するも、これをプリンセスが認めるはずもない。
ターンが返ってきたリノグレは《グレート・グラスパー》をチャージすると、7マナで≪超時空罠 デンジャデオン≫を召喚。《うららかもも&ミノマル ー献身のヒロインー》を追加する。さらに第3セッションが始まり、《地封龍 ギャイア》、《グレート・グラスパー》、≪超時空罠 デンジャデオン≫、≪大虹帝 ミノガミ≫と展開していく。
さらに4マナで≪Q.Q.G.QX.≫まで召喚し、バトルゾーンには《地封龍 ギャイア》が2体に《うららかもも&ミノマル ー献身のヒロインー》が2体。
そしていよいよ、リノグレの攻撃が開始された。最初のT・ブレイクで《理想と平和の決断》をトリガーするが、これに対してリノグレは少考の後に1枚目の《うららかもも&ミノマル ー献身のヒロインー》の使用を宣言で、認められず。
さらに残る楯の2枚から《ヘブンズ・ゲート》と《光開の精霊サイフォゲート》をトリガーさせるが、プリンセス&ドラゴンによっていずれも封じられてしまい、そのままリノグレが勝利を決めた。
WINNER:リノグレ
実は……という裏話であるが、リノグレのデッキは提出期限ギリギリまで【水闇COMPLEX】で登録されていた。
【ファイアー・バード】を重く見た選択であろうが、初戦でいきなり《∞龍 ゲンムエンペラー》が3枚入った【ヘブンズ・ゲート】で厳しい戦いを想像していたのだが、どうやら土壇場で躱したようだった。
本人曰く「調整段階ではまだ超CS北海道のレギュレーションがわからなかったから、新殿堂環境で強そうだったキャベツを中心に調整していた」とのこと。
その中で【水闇COMPLEX】も候補として挙がってきたが、想定しているメタゲームであればそこそこやれるが様々なデッキに取りこぼしも多く、断念したとのことであった。
敗れてしまったれもたいもデッキには自信を持っていたとのことだったが、北の超人の前には及ばなかった。
初の北海道開催となった超CSⅧ。
地元パワーを武器に、全国王者リノグレはどこまで勝ち進むだろうか。
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リノグレ 超CSⅧ 北海道 オリジナル構築 |
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れもたい 超CSⅧ 北海道 オリジナル構築 |
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