超CSⅨ新潟:カリスマってカリスマなんだ!~カリスマ探訪録~
ライター:河野 真成(神結)
撮影:瀬尾 亜沙子
カリスマを求めて
こんにちは、神結です。
突然ですが皆さん、カリスマしてますか?
7月18日、「悪感謝祭 カリスマBEST」が発売されました。
多数のカードが登場する中で、やはり注目されるのは《CRY-S-MAX ジャオウガ》や《世界竜皇 ボルシャック・ヒカリスマ》といったカリスマを冠するカードたちでしょう。


(※1:シモカワゴールデンラビッツ、通称金兎)
そんな新規のカリスマカードたちを上手く使いこなすには、どうしたらいいでしょうか?
カードの特性を知ること? デッキを使い続けること?
もちろん、それは間違いないでしょう。
しかしそれは、多くのプレイヤーにとっても同じこと。
皆が同じ事を取り組んだら、そこまで差は付きません。何か他のプレイヤーを出し抜けるようなことを考えねばなりません。
だとしたら、答えは1つ。
ずばり「カリスマとは何か」を知ることではないでしょうか。
もしカリスマを知ることが出来れば、《CRY-S-MAX ジャオウガ》にせよ《世界竜皇 ボルシャック・ヒカリスマ》にせよ、カリスマ好感度が上がって、今よりもっと上手く使えるとは思いませんか?
……という前提は置いておくにしても、日頃それなりの頻度で口にする「カリスマ」って言葉を、辞書的ではなく概念として伝えることは結構難しいです。
とはいえ、ここは超CSⅨ新潟という数千人のプレイヤーたちが集まる大会会場。
集団における平均的なカリスマ割合が何人に1人かはわかりませんが、誰もが優勝を目指して集うこの舞台においてなら、確かに普段よりも多くのカリスマが集っている筈。
また現在カリスマではなくとも、カリスマ見習いとかカリスマ有望株とか、そういった人たちにも会えるかもしれません。
というわけで、会場内でカリスマを探していきましょう!
カリスマとは……何もしない!?
会場内を歩いていると、笑顔でファンサービスに応じつつも、時に真剣な様子で戦いに挑むプレイヤーの姿を見掛けました。その表情には、覚悟が漂っており、これは……まさに覚悟のカリスマ!?
と思ったら、SGRのおんそくさんでした。
SGRは、デュエチューブリーグ(DTL)で現在絶好調で首位をキープ。その中で、おんそく選手はサブリーダーとしてチームを纏めつつ、オリジナリティ溢れるデッキを組み上げています。プレイヤー・ジャッジ・イベンター、そして動画出演など長い経験があることから様々な人と接してきているのは間違いなく、知人カリスマ割合も高いはず。
カリスマを知る手掛かりとしてはもってこいと言えるでしょう。
おんそく「なるほど……」
流石はSGRで個性的なメンツを纏めているおんそく選手。話が早い。
おんそく「思うにカリスマって、その本人が何かするわけではないんですよね」
カリスマは、何もしない?
おんそく「そう。言ってしまえば、何も言わないし、しない。でも周りの人間が、その人のために何かしたいと思うんですよね。ちょうどカリスマBESTに登場するバサラがそうですよね。No.2 ってバサラが何かして欲しいとかお願いされたわけじゃない。ザキラとアッシュもそうですよね」
確かに。No.2 が何かするときってバサラがお願いしているわけでないし、アッシュもザキラに頼まれて勝舞のところに行ったわけではないからな……。
カリスマがその気になれば無償で業務委託の発注が出来るかもしれないが、それはさておき、「この人のためならば……」って他人や部下から思われる人が、古今東西様々な成功を収めていることは間違いないでしょう。
理屈だけでは説明付けられない、人そのものが抱える“魅力”。それこそがカリスマの正体の1つ。
カリスマの鉄則1
・本人が何もせずとも、その人のために周りが動く。これこそがカリスマ
ちなみにおんそくさんが思いつく、カリスマ的プレイヤーっていますか?
おんそく「さすがにTIGHT(2019年DMPランキング5位)じゃないですか。本人は謙遜するけど、TIGHTってTIGHTのために周りが動くじゃないですか。そういうのを見ていると、カリスマなんだなってなりますね」
筆者もTIGHT選手のカード持ちとして3年ほど下積みをさせていただいた時期があるので、非常に納得の人選です。
仮にこのタイプの人に無茶振りされても、なんか嬉しさが勝るんですよね。なんなんでしょうね、あれ。それがやっぱりカリスマというものなんでしょうか。
おんそく「あとはflat-くんともですかね。彼はYouTuberのflat-として人格と、経営者としての人格があるじゃないですか。YouTuberの方の人格はそうではないかもしれないんですけど、経営者としての彼は間違いなくカリスマだと思うんですよね。色んな人が付いてきているのが、その証拠かな、と」
おんそくさん、ありがとうございました。
みんなはカリスマのために
カリスマに一定の解像度が得られたところで、更により深いカリスマ理解を得るべく会場を歩いていると、孤高の存在が目につきました。
チーム戦に孤高の選手が出ていることについては、孤高×3が集まったチームは存在しうるからよしとしまして。
仲間と談笑している様子は流石に孤高ではないような気がしますが、この際一旦全てのツッコミをスルーさせていただいた上で紹介させていただくと、彼の名はFTG(※2)所属のるるる。(※2:flat- gaming)
リーガーの中でも高い人気を誇り、リーグ戦で既に50試合以上をこなしているFTGの“絶対エース”であれば、カリスマについての知見もあることでしょう。
るるる「(カリスマを見たことは)もちろんありますよ」
おお、頼もしい回答。
るるる「Zwei(lance)さんですね」
るるるのチョイスは、チームSAGAのリーダーZweilance。約10年以上も競技シーンを牽引するスペシャリストとしてお馴染みです。
るるる「自分がデュエマを始めたときに見ていたのが、『フェアリー・プロジェクト』だったので、Zweiさんはなんとなく悪?のカリスマみたいな認識でした。熱血みたいな印象もありますからね。意外とクールだったりするんですけど」
フェアリー・プロジェクトとは、フェアリー(魔王軍)とZweilance(SAGA)の2人にトッププレイヤーたちによるYouTubeチャンネルです。いまでこそ競技シーンを取り扱うYouTubeチャンネルは増えましたが、フェアリー・プロジェクトはまさにその先駆け。
特に2017~19年頃にデュエマを始めたプレイヤーたちにとっては、ある種の原点的な要素があるのは間違いないでしょう。
そうした意味でも、Zweiさんは確かにカリスマofカリスマかも。
続いて、るるる選手の思うカリスマ的なカードとは?
るるる「え、なんでしょうね。《「貪」の鬼 バクロ法師》はかっけえんですけど、カリスマかというと……」
るるる選手が好きなカードと公言している《「貪」の鬼 バクロ法師》は、瞬間的に強力な火力を出すことはありつつも、しっかり可愛いところもあるカード。先日のDTLの試合では、《「貪」の鬼 バクロ法師》をよく知るるるる選手が、カルマ選手の邪王門に対して、鬼エンド発動しているのに鬼タイムを発動させずに完封した、なんてシーンもありました。
(《「貪」の鬼 バクロ法師》が可愛かったシーン)
るるる「彼、萌えキャラなんですよ。なんだろう、カリスマっていうと……《アシステスト・インコッピ》とかしか思いつかないですね」
え、インコッピってそうなんだ。
るるる「あ、待って。いました。《煌龍 サッヴァーク》はカリスマじゃないですか?」
《煌龍 サッヴァーク》。
初登場は新DMシリーズながらも強力な効果とカッコイイデザインもあり、未だ人気の高いカードです。そして【サバキ】というデッキは、デッキの40枚のスロットのうち、《煌龍 サッヴァーク》のためと言えるようなカードで大半が構成されています。
カリスマのために働く。これは確かに、おんそくさんの言っていたカリスマとも合致。
るるる「意外と近くにカリスマっていましたね」
カリスマの鉄則2
・《「貪」の鬼 バクロ法師》は可愛い。《煌龍 サッヴァーク》はカリスマ。《アシステスト・インコッピ》は知らん。
るるる選手、ありがとうございました。
カリスマとは、たぶん無秩序
予選が終了後、各選手がそれぞれ雑談や交流に励む中、彼はいました。あれはまさしく、覇道のカリスマ……!
ご存じ、魔王軍のリーダーdotto。
全国大会優勝を始め、これまで数々の実績を積んできたレジェンドであり、付いたあだ名は魔王。魔王らしく覇道を征く戦いぶりで、昨季のDTLを制覇しました。あと覇道といえば、GP7thで《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を使っていました。
そんなdottoさんの思うカリスマとは?
dotto「うーん…………」
思い悩んでいる様子。やはりこれはご本人のカリスマ値が高すぎて他のカリスマを認識できない可能性が……?
dotto「あ、いました。デッドマンさんですよ」
あーーーー、確かに。
dotto「デッドマンさんといえば、やっぱり発信力がすごかったんですよね。僕はデッドマンさんの動画とかブログとか全部観ていましたよ」
めっちゃファンじゃないですか。
dotto「そうなんですよ。でもそれって自分だけじゃなくて、あの時代(※だいたい2010年前後の話をしています)のプレイヤーってみんなデッドマンさんの動画観ていたんですよね」
これは本当にdottoさんの仰る通りで、その頃からデッドマンは誰もが知る人でした。
dotto「発信力も含めて、動画の演出とか、当時にしかできないような演出もあって……。それってデッドマンさんのカリスマ性なんじゃないですか」
カリスマの鉄則3
・カリスマは無秩序で、発信力がある
dottoさん、ありがとうございました。
無縁な人もいる
地方から、全国大会へ。そうした野望を燃やしているプレイヤーも多いことでしょう。今大会にはには地元北陸のプレイヤーを始め、そうしたプレイヤーたちが多数参加しています。
中でも比較的距離も近いこともあってか、南東北のプレイヤーも多数見られました。
現在、東北エリアランキングは、大が付くほどの激戦です。
そしてトップを争う1人が、世界三大魔導具使い(※3)という説もある、GP2022の覇者でもある上田秋都。(※3:ミノミーは確定として、残り2枠は桜田ファミリア、上田秋都、エレファントマスターの3人のうちいずれかではないかと思っている。じゃあもう四天王でもいいじゃんと思っていたりもする。それぞれのプレイヤーにたちの魔導具における実績は、長くなるので割愛。何処かのタイミングで)
地方から全国大会への門戸が開けた昨今。その中でも強く強く全国大会を目指す姿、それはきっと野望のカリスマに他ならないでしょう。
歯に衣着せない物言いが注目されることもありますが、それもデュエル・マスターズを想ってのこと。きっと。たぶん。そうした目標を掲げ、発信を続ける上田選手であれば、カリスマとは何かについての考えも持っているのではないでしょうか。
上田「え~。オレ、これまでの人生でカリスマとは無縁だったんだよな~」
カリスマの鉄則4
・カリスマと無縁な人もいる
それはさておき。
上田「まぁでも同じCSでも、プレイヤーが集まったり集まらなかったりするのって、主催のカリスマだったりするのかな、とは思うんだよな。東北だと選ぶほどCSないから、そういうことは起こらないんだけど」
人を集めるというのは、人を惹きつけるということではありますからね。
ちなみに、上田選手の思うカリスマって何ですか?
上田「そりゃ、《「無月」の頂 $スザーク$》でしょ。《「無月」の頂 $スザーク$》を使うためにデッキ組んでるし」
《煌龍 サッヴァーク》もそうだったけど、【水闇魔導具】なんかもかなり《「無月」の頂 $スザーク$》のためのデッキではありました。魔導具とサバキ。あの戦いは、カリスマ同士の戦いでもあったのですね……。
カリスマの鉄則5
・《「無月」の頂 $スザーク$》もまたカリスマ
上田選手、ありがとうございました。
カリスマである宿命
ジャッジマネージャーのカリスマである中島さんのアナウンスもあり、大会はいよいよ終盤に差し掛かっています。私のカリスマを探す旅もそろそろ終わりに向かっていますが、最後にカリスマ界のニューフェイスを直撃して〆ようかと思います。
自らの目標やあるべき姿を発信し、それと同時に圧倒的な自信を備える。
最早カリスマであることを宿命付けられているといっても過言ではない、まさしく宿命のカリスマ。
そう、SGR所属のかいそら選手です。
ランキングでの実績は言うまでもなく、最強。今期はランキングも変わらず順調で、DTLでもチームは絶好調。個人としても、スーパーエース戦しっかり優勝をもぎ取り、チームを支えています。
そんなかいそら選手の思うカリスマとは?
かいそら「オレっす」
だよね。
カリスマの鉄則6
・かいそら
ちなみに、先ほどインタビューしていたるるる曰く、「どうせかいそらとかはるるは何て答えるかわかりきっているんで、インタビューする必要ないですよ」とのことではあったんですが、まぁまぁ、だからこそという要素のもありますので。
かいそら「カリスマってやっぱり、存在によって士気が上がったり、人に影響を与えたりする人のことだと思っていて」
意識してそうするかはともかく、カリスマが人を惹きつけたり、行動を起こさせたり……というのはこれまでの選手の話にもありました。
かいそら「例えばDTLの練習をしている中で、自分の発言によってチームメイトが前向きになってくれたりしますし、あとはこういう大型大会とかCSとかで、『かいそらさんが使っていたダーバンデの構築めっちゃ良かったです』とか『かいそらのプレイスタイルとか言動とか、めっちゃカッコイイです』とか言って貰えることがあって。自分の言動がみんなに影響を与えるんだなと感じるんですよ」
かいそら「やっぱりそれってカリスマなのかなって思うんですよね」
そうした中で、かいそら選手のようにカリスマの自覚があるというのは、カリスマの姿の1つと言えるかもしれません。
ちなみにカリスマ的カードとして挙げてくれたのは、《烈しき切札 ドギラゴン逆》でした。
かいそら「あのカードを中心にデッキが動いているというのもありますし、《蒼き団長 ドギラゴン剣》があれほど人気で色んなデッキに入っていたように、《烈しき切札 ドギラゴン逆》も使われていて……生まれながらのカリスマですよね」かいそら選手、ありがとうございました。
カリスマってカリスマなんだ!
カリスマ―――。
ここまで各選手たちの話を聞いて、カリスマとはどんな存在なのか、なんとなく浮かび上がってきたような気がします。
カリスマとは人を惹きつけたり、キンキラキンに輝いたり、無秩序だったり、頂点に立つポテンシャルがあったり、そして生まれながらカリスマがいたり。
貴方の周りにカリスマはいますか? 或いは、使ってみたいカリスマカードはありますか?
実際カリスマだと思うカードを見付けたなら、そのカードのために全員が尽くせるようなデッキを組むというのは、1つのデッキの在り方として参考にしたいとことです。
また、貴方の身近にカリスマがいるならば、彼とのデュエル・マスターズはより充実した楽しいものになるでしょう。少なくとも、私はそうでした。
カリスマBESTのカードを使いたい人はもちろん、カリスマ研究者、そしてこれからカリスマを目指すカリスマ見習い人に、カリスマの恩恵があらんことを。
それでは、また。
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