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最強位決定戦 優勝者インタビュー:◆ドラ焼き選手

ライター:河野 真成(神結)
撮影者:後長 京介

※撮影時のみマスクを外しています。
 最強位決定戦の激戦を制したのは、DMGP2022で本大会への出場権を獲得した◆ドラ焼きであった。

 彼は2019年度のDMPランキング総合1位であり、全国大会やGPで上位の戦績を残しているのはもちろんのこと、動画投稿やライターとしての活動もしている、かなりマルチなプレイヤーだ。
 
 その実力は誰しも認めるところでありながら、ここまで不思議とタイトルには縁がなかった。しかし今回、遂に初タイトルを手にする瞬間が訪れた。震える手でプレイした《"逆悪襲"ブランド》による劇的な勝利は、名場面として今後も語り継がれることだろう。

 優勝の興奮も冷めやらぬ中、喜びデュエマへの向き合い方などについて、インタビューをさせていただいた。


――まずは最強位獲得、おめでとうございます。

◆ドラ焼き「ありがとうございます」

――『最強位』を獲得したいまの心境を聞かせてください。

◆ドラ焼き「そうですね。タイトルを獲るのはは初めてのことなので、嬉しいです。全国大会や、GPも惜しいところまではいってたけど……というのが続いていたので」

――◆ドラ焼きさんは現在こうして競技的にデュエマをプレイしてらっしゃると思うのですが、デュエマを始めたキッカケとは、どのようなものだったのでしょうか?

◆ドラ焼き「それでいうと、物心ついたときの最初の記憶が、デュエマのカードを持っていたんですよ」
 
――えっと、幼少期の記憶の最初がデュエマ……?
 
◆ドラ焼き「そうです。一番古い記憶が4歳くらいなんですけど、その時にはカード持っていました」

――……ちなみにその時のカードって、どんなのがあったとか覚えていますか?

◆ドラ焼き「第4弾(※闇騎士団の逆襲、《悪魔神バロム》などが収録されている弾)ですね。年の離れた兄がいたので、その影響で、家にカードがあったので遊んでいました」

――自分でデッキを組んで遊ぶようになった、というのはいつ頃ですか?
 
◆ドラ焼き「小学校低学年くらいだったと思います。親にカードを買ってもらっていました」

――ちなみに当時の切り札的なものってなんでした? ◆ドラ焼き《悪魔神バロム・エンペラー》《悪魔神バロム》が好きでしたね」

――初めて出た大会の話について、教えてもらってもいいですか?

◆ドラ焼き「初めて出たのが小学校4年生の時で、その時あったルールで『スーパーデッキを10枚まで入れ替えて遊ぶ』というものがあったんですけど」

――ありましたね、昔やっていましたね、そういう大会。

◆ドラ焼き「自分は黒城凶死郎が好きだったので、黒城の『キャッスル・オブ・デーモン(DMC-38)』を改造して出た、というのが最初でしたね」

――あれってどんなデッキでしたっけ?

◆ドラ焼き「青黒の《電脳封魔マクスヴァル》とか入っているデッキです」

――あー……1枚だけ《英知と追撃の宝剣》とか入っていたやつですね。

◆ドラ焼き「そうです、そうです。それが最初の大会ですね」

――◆ドラ焼きさんが最初に競技として取り組んだ、というのはいつ頃だったのでしょうか?
 
◆ドラ焼き「一度小学校高学年でデュエマから離れるんですけど、中学校になって近所の公認ショップに遊びに行ったんですよ。その時、小学校5年生の時に使っていた【5cコントロール】を持っていったら、《勝利宣言 鬼丸「覇」》にボコボコにされまして……」

――強いですからね、《勝利宣言 鬼丸「覇」》

◆ドラ焼き「それで負けたのが悔しくて、その時強いカードを使ってデッキを組もう、勝とう、と思うようになりました。特にその時、高知県には強いプレイヤーがいっぱいいたので、その人たちに勝とうと思って環境デッキを組んだり調べたりした、というのがキッカケですね」

――2~3年ブランクがあって《勝利宣言 鬼丸「覇」》っていうと、その5cって多分神化編とかのプールですよね? そりゃ、負けるか、という。
 
◆ドラ焼き「こっちは《ラスト・バイオレンス》とか撃ってるのに、って(笑)」

――それでは、最強位決定戦の話について聞かせてください。今回の最強位決定戦に出場するにあたって、どういった練習や、取り組み方をしていましたか? ◆ドラ焼き「基本的に僕が所属しているグループがセキボンさんとかdottoさんと一緒に調整しているんですけど、最強位ではそのグループから出場するのは僕一人だけだったんですよ。僕だけのために負担を負わせるのは申し訳ないなと思ったので、今回は誘っていただいたのすけくんとか関東の人と一緒にやりながら、dottoさんやセキボンさんたちとも練習をしていました。いいとこ取り、というのと言い方悪いですが、色んな人と回したことで研究の進むスピードも早かったですし、自分も自信を持って挑むことが出来ましたね。関東と関西、2カ所から応援して貰えました」

――今回のデッキ選択についてですが、【5c“魔神轟怒”万軍投】と【火単我我我ガイアールブランド】を使用されていました。使用を決めた一番の理由はなんでしたか?

◆ドラ焼き「アドバンスで多いと予想していたデッキは《絶望神サガ》系統のデッキと【水魔導具】だったんですが、この2つに有利なデッキを使いたかったんですよ。【火水アポロヌス】と【ガイアッシュ覇道】はメタゲーム上ほぼいないと思ったので割り切って、それ以外のデッキに5割以上を採れるデッキとして【5c“魔神轟怒”万軍投】を使用しました」

◆ドラ焼き「オリジナルの方は、サガを使うかサガに勝てるデッキを使うかの2択だったんですが、サガを使う場合、どんなにやっても『サガに有利なサガ』を組むことが出来なかったんですよ。どんなに多くても5.5割とかだったので、その5割を通し続けるというのは、自分には無理だと思ったので、サガは候補から外れました。それでサガに勝てるデッキとして形になったのがこの火単しかなかったので、これを使うしかない、という感じでしたね」

――《コッコ・武・ルピア》の活躍とかも印象的だったのですが、手応えはあまりなかった、という感じだったのでしょうか? ◆ドラ焼き「いえ、手応え自体はあったんですよ。ただ《コッコ・武・ルピア》にしてもそうなんですが、コッコだけでは勝てずそこに《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》まで合わせないとサガに有利にならないとか、そういう部分もあったんで……『使えば絶対勝てる』とは思ってなかったですね。【4c邪王門】にはどうやっても勝てない、というような不安要素もありました」

――サガには勝てる自信はあったけど、それ以外は不安要素もあった、という感じだったんですかね?

◆ドラ焼き「まぁ、でもサガに勝てるデッキって《十番龍 オービーメイカー Par100》と、水闇自然のサガとかになるんですが、これらにはだいぶ火単側が勝ち越すので……今回はメタ読みで勝った感じですね」

――今回、一番のポイントとなった試合とかはありましたか?

◆ドラ焼き「予選の5回戦でのすけくんと40枚ミラーをした試合ですね。正直、僕は対戦する前からここが実質の決勝戦だと思っていました」

――それは、どういった理由で? ◆ドラ焼き「今回の最強位に関しては、かなり僕たちの読み通りのメタゲームになっていたので、『今日は僕たちの日だぞ』となっていたので、本当に当たりたくなかったんですけど……。ここで勝った方が優勝する、という想いで試合に挑みましたね」

――そして見事優勝した、と。

◆ドラ焼き「ミラーなんでかなり運要素の強い試合なんですけどね(笑)」

――《こたつむり》も入ってない構築でしたが、G・ストライクを踏ませ合うみたいな、かなり珍しい進行でした。

◆ドラ焼き「あれは……すごく熱い展開でしたね。今日は本当に、あの試合だったと思います」
 
――最後になりますが、Twitterや生放送コメント応援してくれていた人も多かったと思います。皆さんへのメッセージをお願いします。

◆ドラ焼き「今回サポートしてくれた人たちにはまずありがとうと言いたいです。自分としてはこうやってタイトルを獲れて、結果が残ったのは嬉しいんですけど、まだまだ獲っていないGPのようなタイトルもありますし、デュエバサやフェアリーチャンネルの動画投稿でやりたいこともまだまだあります。これからまた1から積み重ねていくつもりでやっていくので、これからも応援をよろしくお願いします。これまでの応援も、ありがとうございます!」 

――ありがとうございました。


 物心ついた時からデュエル・マスターズが身近にあった少年は、コミュニティを広げながら成長していき、そして遂に頂点を掴み取った。

しかし、彼はそれに満足していない。次の目標を見据えている。
 
 きっとこれからも、我々に名勝負を魅せてくれるに違いない。

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