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最強位決定戦:メタゲームブレイクダウン~オリジナル~

ライター:河野 真成(神結)

 良い環境とは何か。それは人によって答えが異なる。

 ただ傾向として、トッププレイヤーたちはしばしば「一強環境」を好むケースも多い。

 一強環境とは、特定の「最強のデッキ」が存在する環境のことだ。例えば【水火ミッツァイル】や、【水闇自然デッドダムド】といった、1つのデッキが支配している環境のことである。

 それでは何故、彼らは「一強環境」を好むのだろう?

 それは、目標が明確になりやすいからだ。もっと言えば、環境がハッキリしている方が、自らのデッキ選択・デッキ構築によって勝ちやすいのだ。

――あのデッキさえ使いこなせば、あのデッキさえ倒せば、この大会は勝てるんでしょ?

 彼らにとっては、これほど面白いことはない。デッキの選択し甲斐がある、構築の考え甲斐がある。

 プレイヤーが使用するデッキは、常に1つ。そのため、選択をせねばならない。
その選択の背景には、彼らの見出したこの環境への答えがある。

 そして今回、プレイヤーたちが選択したデッキは、以下の通りだ。

使用者数 デッキ名
7 サガ(内訳)
・水闇サガ 5
・水闇自然サガ 1
・水闇火サガ 1
6 水闇自然オービーメイカー
5 4c邪王門
3 水闇自然ジャオウガ
3 火単我我我ガイアール・ブランド
2 水魔導具
1 水闇タマシード
1 水闇自然ジウォッチ
1 水闇自然クイーンアマテラス
1 5cネバー
1 光水火ロマイオン天門
 それでは分布を元に、彼らの選択ついて考察していこう。

サガを使わないという選択

 客観的に判断して、最強位決定戦のメインフォーマットはオリジナルである。決勝まで進出すれば実に6回戦をオリジナルで戦うからだ。
 それ故に、長期戦に耐えうるデッキ――すなわち、強度の高いデッキを選ぶというのが、妥当な判断に思える。
 
 強度の高いデッキとしてまず思い付くのは、当然《絶望神サガ》を軸としたデッキだ。  オリジナルはCS開催数も多く、メタゲームは読みやすい。CSにおいて最も結果を残しているのが【水闇サガ】を始めとした《絶望神サガ》のデッキなのだ。
 
 それ故に、筆者はオリジナルにおいては【水闇サガ】や【水闇自然サガ】といったデッキが合わせて全体の半数近くを占めると想定していた。最強位決定戦のように、閉じた環境で全員が優勝を狙いくるような大会であれば、なおのことだ。
 
 ところが実際の分布は上記の通り、7/31と20%を少し超える程度に収まっている。
 
 これはどうしてなのか。
 その理由の一端について、◆ドラ焼きは次のように話してくれた。
 
「サガは、最終的に選択出来ませんでした。オリジナルでサガが強いことはわかっていて、色々なパターンのサガデッキも作りました。それでも、結局サガミラーはどんなにやっても55%以上の戦績は出ませんでした。長い戦いの中で、常に5割勝負に勝ち続ける選択をするというのは、僕には取れないものでした」(◆ドラ焼き/最強位)

 サガを選択する上で、避けては通れないというのがミラーである。

 どのデッキにおいてもミラーマッチを極めた先はじゃんけんになるのだが、それでも【5cネバー】だとか【水闇自然ハンデス】のようなロングゲームにもつれるようなミラーマッチであれば、やり込みによって差を付けられる部分も生じる。

 しかし、サガループのような高速かつ強力なループデッキのミラーであれば、差を付けるのはほぼ無理だろう。◆ドラ焼き自身はサガに強いサガも考案したようだが、「結局ちゃんと回ったときのサガには勝てる訳ではない」と結論付けて、使用を断念したようだった。
 
 また筆者は失念していたが、全国大会2019で【JO退化】が大半を占めて理由は別の理由が存在していた。
 というのも、あの大会は「それなりに選択肢がある中で、『JOが総合的に一番強い』と思って持ち寄った結果、全員が同じ事を考えていた」という要素があるため、最初から最強のデッキが明快な今大会とは事情が異なっているのだ。
 
 加えて、次のような側面もある。
 
「オリジナルの最強はサガループで、サガを中心とした環境になるのは間違いないと思っていました。ですが当然、サガは強く意識されて、メタられることになります。であれば、逆にサガをメタってくるデッキを使う手もあるな、と考えました」(どんよく/2022年度DMPランキング下半期1位)

 最強であれば、メタられるのは必然である。
 特に《絶望神サガ》のループは「墓地」から「踏み倒す」という効果であるから、これに対応するメタカードは多い。《とこしえの超人》《若き大長老 アプル》《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ》《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》などなど……。
 サガループの起動はどんなに速くても3ターン目であることから、これらのカードは大抵間に合ってしまうのだ。
 
 もちろんサガ側もメタカードを《「敬虔なる警官」》《龍装鬼 オブザ08号 / 終焉の開闢》で除去したり、《龍頭星雲人 / 零誕祭》プランに切り替えたりと対応策はある。
 ただしメタカードは複数展開されるケースも多く、後者については《キャディ・ビートル》や墓地リセットなどで更に対策を重ねられてしまうというのが実情でもある。
 
 これらが主に、サガを使わないという選択の理由になるだろう。
 

それでもサガを使うという選択

 もちろん、上記を踏まえてもそれでもサガを使うという選択もある。
 
「アドバンスもそれ以外のデッキにあまり強さを感じなかったためサガを使ったんですが、オリジナルでもやっぱりサガ以外のデッキが強いと思わなかったんですよね」(目黒片倉ドラゴン/DMGP2022day1 優勝)

 どうであれ、サガ以外に納得出来るデッキがなければ、おのずと道は決まってくる。
 
 そして同じくサガループを選択したぴゅうは次のようなことを言っていた。
 
「オリジナルはやっぱりサガです。もちろん、ミラーは避けられないでしょうが……。ただ自分はアドバンスを3-0するつもりでやっています。予選を突破する標準は4-2です。まぁ、全部ミラーだったとしても1回くらいは勝てるんじゃないですかね。あともう一つ、他のデッキで【4c邪王門】とまともに対戦したくなかったんですよね」

 ぴゅうと言えば【光火ライオネル.Star】を始め、ブレーンのスパゲと共に独特のデッキ選びをすることで人気も高いプレイヤーだ。しかし全国大会2019のオリジナルでは【JO退化】を使用するなど、本当に強いと思った環境トップはちゃんと使ってくるプレイヤーでもある。
 
 彼の場合、アドバンスでの自信があったからオリジナルはミラー上等という選択が出来たのだろう。結果としてアドバンス2-1でオリジナルは3-0で予選を抜けたのは誤算ではあっただろうが……。
 
 また加えて後半で言っているように、前環境の覇者である【4c邪王門】の存在は無視出来ないものがあった。
 特に《龍素記号wD サイクルペディア》獲得後の【4c邪王門】は中盤以降までゲームが伸びれば無類の強さを誇り、長引けば長引くほど邪王門側が有利になっていくようなデッキだった。
 
 じゃあどうするか、と言われたら答えは1つ。「まともに戦わない」選択をすればいい。
 それに最も適しているデッキこそが、サガループということになる。
 
 こういった要素が、ミラーやメタを考慮してもサガを使う理由となっている。
 

それぞれの選択の行方

 上記の前提を踏まえて、それぞれのデッキについて見ていこうと思う。
 

サガループ系統

 《とこしえの超人》《若き大長老 アプル》が次々と飛んで来る中で、それを乗り越え2位・4位と滑り込んだのは流石と言える。
 
ぴゅう
デュエル・マスターズ 最強位決定戦
オリジナル構築
 19 クリーチャー
4 《絶望神サガ》
4 《蒼狼の大王 イザナギテラス》
3 《「敬虔なる警官」》
2 《一なる部隊 イワシン》
2 《水上第九院 シャコガイル》
2 《超神星DOOM・ドラゲリオン》
1 《黙示賢者ソルハバキ》
1 《疾封怒闘 キューブリック》
 19 ツインパクト
4 《氷牙レオポル・ディーネ公 / エマージェンシー・タイフーン》
4 《》
4 《冥界の不死帝 ブルース /「迷いはない。俺の成すことは決まった」》
2 《叡智の聖騎士 スクアーロ/エナジー・ライト》
2 《》
1 《学校男 / ゾンビ・カーニバル》
1 《終断γ ドルブロ / ボーンおどり・チャージャー》
1 《》
 2 呪文その他
1 《ロスト・ウォーターゲイト》
1 《ブラッディ・タイフーン》


 一般的だったのは、水闇で構成されたサガだ。ルーターを常に撃てるような構成にして、サガをループ。最終的には《超神星DOOM・ドラゲリオン》《水上第九院 シャコガイル》の特殊勝利を狙う構築となっている。
 
 水闇サガのもっともシンプルな強みは、1回ルーターを撃つだけで「詰めろ」を掛けられる状態になることだ。対応できなければ、次のターンに《絶望神サガ》を起動させて勝つ。よって、サガ側に墓地があるか5マナ以上ある状況では、相手は常にメタカードを維持し続けなければいけない。対応を相手に要求する。
 
 ぴゅうの構築の面白い点は、メタカードを対処し合う展開となったとき最終的にリソース勝ち出来る《叡智の聖騎士 スクアーロ/エナジー・ライト》を採用している点だ。  基本的には≪エナジー・ライト≫側で撃つことにはなるが、クリーチャー面も《ガル・ラガンザーク》の対処という役割があるのも大きい。
 
 また《》を採用しているのも特徴的で、これは複数体並ぶ《若き大長老 アプル》などの処理に適している。特に水闇自然(俗にアナカラーなどと呼ばれる)デッキは2コストカードの採用が多く、これらをまとめて対処出来るのは嬉しい。リソースゲームになった際に、1対多交換が出来るのも魅力だ。
 
 一方準優勝だったけっしーは水闇自然での構築となっている。
 

けっしー
デュエル・マスターズ 最強位決定戦
オリジナル構築
 29 クリーチャー
4 《霞み妖精ジャスミン》
4 《悪魔妖精ベラドンナ》
4 《若き大長老 アプル》
4 《天災 デドダム》
4 《絶望神サガ》
2 《禁断竜王 Vol-Val-8》
2 《超神星DOOM・ドラゲリオン》
1 《ダンディ・ナスオ》
1 《黙示賢者ソルハバキ》
1 《Disジルコン》
2 《CRYMAX ジャオウガ》
 11 呪文その他
4 《キユリのASMラジオ》
1 《生命と大地と轟破の決断》
3 《B.F.F. モーメント》
3 《テック団の波壊Go!》

 
 このカラーリングの強みは、《天災 デドダム》《Disジルコン》を始めとして採用カードが単体としても強力なこと、そしてサガのループに拘らなくとも勝てることだ。
 
「サガに対するメタカードはやっぱり使われるケースが多かったのですが、(《キユリのASMラジオ》などで面を広げて)《CRYMAX ジャオウガ》で決めるゲームも多かったです。恐らく半分くらいはサガループではなく、《CRYMAX ジャオウガ》で勝ちました」(けっしー/最強位決定戦 準優勝)  サガループのカードを見せれば、相手は嫌でも意識せざるを得ない。これによって相手にメタカードをプレイさせ、その間に《天災 デドダム》などでリソースを伸ばしていく、なんていうことも出来るだろう。サガループのしやすさそのものは水闇に劣るが、柔軟な戦い方という点では勝っていると言えるだろう。
 
 またけっしーの構築について言えば、受けトリガーを多数採用している。これらをアグロ対面に踏ませて1ターンでも貰えればし、返しのターンに増えた手札からループに突入しやすい。
 
 この構築の幅広さもサガループの強いところと言えるだろう。
 前評判通り、今大会を象徴するデッキであったことは間違いない。
 

水闇自然オービーメイカー

 続いて多かったのが、TOP8にも残った水闇自然の《十番龍 オービーメイカー Par100》を軸としたデッキだ。
 
みみみ
デュエル・マスターズ 最強位決定戦
オリジナル構築
 34 クリーチャー
4 《とこしえの超人》
2 《桜風妖精ステップル》
4 《天災 デドダム》
4 《原始 サンナップ》
4 《Disジルコン》
3 《Disメイデン》
1 《ダンディ・ナスオ》
4 《十番龍 オービーメイカー Par100》
4 《極楽鳥》
2 《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》
2 《∞龍 ゲンムエンペラー》
 2 ツインパクト
2 《》
 4 呪文その他
4 《キユリのASMラジオ》

 
 このデッキはメタカードを軸にして、《∞龍 ゲンムエンペラー》《十番龍 オービーメイカー Par100》といった大型クリーチャーを出すことが出来る。

 特に《∞龍 ゲンムエンペラー》を返す手段はサガループにはなく、一度着地させればゲームを終わらせることが出来る。全力でこのカードに向かっていけばいい。

 その軸となるのが、山札からクリーチャーを引っ張ってくる《キユリのASMラジオ》だ。 「明日からは引けなくてもいいから、今日だけ《キユリのASMラジオ》を引ければ最強になれる」(みみみ/DMGP2022day2 ベスト8)

 みみみ選手らしい独特のコメントではあるが、このデッキの《キユリのASMラジオ》の強さを示しているとも言える。(なお余談ではあるが、この日の彼は準々決勝までずっと3ターンASMラジオをしていたらしく、「たぶん明日からは引けなくなるから、このデッキは今日でおしまい」という謎のコメントも残した)
 
「このデッキの魅力は、サガも含めて広い範囲のデッキに勝てます。火単以外には明確に不利と言えるデッキはないんじゃないでしょうか」(DAIDORA/DMGP2022day1 TOP8)
 
 惜しくもTOP4入りは逃してしまったが、「安定して勝てる」という前評判通りの結果は残したと言えるだろう。

4c邪王門

 《天災 デドダム》《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》をデッキエンジンとして、アグロデッキに対しては《百鬼の邪王門》《一王二命三眼槍》で耐久、それ以外のデッキには《龍素記号wD サイクルペディア》等と合わせてリソースを拡張しながら《時の法皇 ミラダンテⅫ》《》で締める。
 
 《絶望神サガ》の登場以前における最強のデッキは、間違いなく【4c邪王門】であった。  現状でも強力なデッキであることには間違いないが、唯一の泣き所こそがサガループなのだ。それは、使用者も承知の上だった。
 
 前述したどんよくの選択は、サガループをメタるデッキに強い【4c邪王門】だった。
 
どんよく
デュエル・マスターズ 最強位決定戦
オリジナル構築
 20 クリーチャー
4 《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》
4 《天災 デドダム》
4 《鬼ヶ大王 ジャオウガ》
3 《龍素記号wD サイクルペディア》
2 《一王二命三眼槍》
1 《蒼き団長 ドギラゴン剣》
1 《時の法皇 ミラダンテⅫ》
1 《黒神龍ブライゼナーガ》
 8 ツインパクト
4 《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ》
2 《》
2 《ボルシャック・スーパーヒーロー / 超英雄タイム》
 12 呪文その他
4 《百鬼の邪王門》
1 《生命と大地と轟破の決断》
1 《勝熱と弾丸と自由の決断》
3 《サイバー・ブレイン》
3 《豊潤フォージュン》


 また、今大会にはランキング上位で参加資格を得たプレイヤーが半数を占める。
 そんな彼らがランキング期間中に使用してきたのが、【4c邪王門】であったことも選択を後押しした。
 
「ランキング中ずっと使っていたので、練度には自信があったんです。サガループに不利なのはわかっていましたが、メタを突破するだけのパワーはあります。3-0するのは難しいかもしれないけど、2-1は出来ると思っていて、『不利をワンチャン捲る』方が自分の性格的にも合っているので、最終的に【4c邪王門】に決めました」(オチャッピィ/2022年度DMPランキング下半期2位)

 実際ランキング期間中、彼らは厳しい対面にも経験と知識を武器に勝利し、そして今大会へと挑んでいる。

 だが結果として、5人の使用者は全員予選落ちしてしまった。

 もちろんオリジナルの戦績のみが予選の最終結果となるわけではないのだが、最終順位を鑑みても、サガループに勝てない選択して優勝するのは難しかったようだ。
 
火単我我我ガイアール・ブランド

 そして優勝を飾ったのは【火単我我我ガイアール・ブランド】であった。
 

◆ドラ焼き
デュエル・マスターズ 最強位決定戦
オリジナル構築
 40 クリーチャー
4 《凶戦士ブレイズ・クロー》
4 《ブンブン・チュリス》
4 《クミタテ・チュリス》
4 《カンゴク入道》
4 《斬斬人形コダマンマ GS》
4 《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》
4 《コッコ・武・ルピア》
4 《我我我ガイアール・ブランド》
4 《“罰怒“ブランド》
1 《“轟轟轟”ブランド》
1 《"逆悪襲"ブランド》
2 《グレイト“S-駆”》


 今大会以前に於いても、火単はメタの一角であった。《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》を採用しながら、素早くゲームを決めるための打点を作れるのが、このデッキの強みである。
 
 ただしサガループ側も《絶望神サガ》を準備した段階で《冥界の不死帝 ブルース /「迷いはない。俺の成すことは決まった」》をトリガーさせると、サガループを行うことが出来、最終的に《蒼狼の大王 イザナギテラス》が4体立つような盤面で受けられてしまう。

 そこで、◆ドラ焼きのすけは対サガループへの勝利を確実とするため、《コッコ・武・ルピア》を採用した構築を持ち込んだ。 《コッコ・武・ルピア》を入れた構築だと、色んな型のサガループに後手でも微有利以上を付けることが出来ました。殴るタイミングで墓地をリセットしてしまえば、相手の要求がまず≪エマージェンシー・タイフーン≫をトリガーして、その上でもう1枚何かしらを踏んで止まり、更にそこからサガを持っていないといけません」(のすけ/全国大会2019出場)

 また《コッコ・武・ルピア》は墓地リセット以外にも活躍を見せた。準々決勝では◆ドラ焼きが《コッコ・武・ルピア》《キャディ・ビートル》を破壊し、その後の《“罰怒“ブランド》へと繋げて勝利を収めている。

 のすけはオリジナルで0-3と振るわなかったものの、◆ドラ焼きは最後に劇的な勝利で優勝を飾った。

 それはこの「一強環境」において、構築と選択で掴んだ優勝だった。

総括

 オリジナルにおいてはかなり事前メタゲームがわかりやすく、サガループが強力なのは参加者の誰もが承知の事項であった。まさに「一強環境」と言える環境だった。

 まずサガかそれ以外かの選択があった。

 サガループは前評判通りの結果を残し、その強さを改めて示したと言える。
 
 だが優勝を飾ったのは、サガループに勝てる構築に組み上げた【火単我我我ガイアール・ブランド】であった。
 プレイヤーが生み出した、この環境への1つの回答であった。

 プレイヤーが使用するデッキは、常に1つ。そのため、選択をせねばならない。
 その選択の背景には、彼らが見出した答えがあった。この環境を勝ち抜く、構築と選択がそこにはあったのだ。
 
 今回紹介したプレイヤーの選択が、貴方の参考になったのなら幸いだ。
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