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超CSⅦ横浜 準決勝:3面三十路眼鏡 vs. LikiめのDMstudio

ライター:鈴木 響太(ボルスズ)
撮影者:瀬尾 亜沙子

 季節は夏真っ盛り。最高気温は35度にも到達する真夏の横浜で、ギラつく太陽よりも熱く、激しい幕開けとなった超CS Ⅶ in横浜も、残すところ準決勝と決勝のみ。

 激熱の予選を勝ち抜いたTOP128の中で、上位4種を占めた【火光闇ファイアー・バード】、【水闇COMPLEX】、【火光水ゴスペル】、【ヘブンズ・ゲート】が一堂に介したこの卓は、今大会の結論に近いと言えるのではないだろうか。  勝利を手にするのは【火光水ゴスペル】を厚く取った 3面三十路眼鏡  【火光闇ファイアー・バード】に重きを置いたLikiめのDMstudio

 灼熱の準決勝が、今火蓋を切る。

C卓 かつん vs みれちゃそ

先攻:LikiめのDMstudio みれちゃそ

Game1

 2ターン目の《異端流し オニカマス》から悠々と入るかつんに対し、かさばる多色を逃がすべく《ハンプティ・ルピア》を連続してマナへ埋めるみれちゃそ。

 続く3ターン目にようやく単色の《アリス・ルピア》をチャージし、都合3枚目となる《ハンプティ・ルピア》を戦場へ繰り出すと、天敵となる《飛翔龍 5000VT》を事前に排除することに成功した。

 しかし、かつんは揺るがない。《DARK MATERIAL COMPLEX》《同期の妖精 / ド浮きの動悸》を続けて召喚し、戦場を盤石なものにする。

 ターンが返り、マナチャージから《ハッター・ルピア》を召喚。

みれちゃそ《ハッター・ルピア》をハイパー化します。プレイヤーへ攻撃時、ファイアー・バードメクレイド5で。」

 丁寧な宣言から一転、みれちゃその表情に陰りが入る。
 繰り出されたのは《ルピア&ガ:ナテハ》。強固な【水闇COMPLEX】へ突っ込んでいく以上、少々心もとない戦力なのは確かだ。  追い打ちをかけるように、かつんがS・トリガーで宣言したのは≪「真実を見極めよ、ジョニー!」≫。みれちゃその3体すべてが手札へと押し流され、反対に《DARK MATERIAL COMPLEX》《飛翔龍 5000VT》2枚を含む3枚が装填される。

 しかし、手札が続かなかったのか返しのターンは《DARK MATERIAL COMPLEX》への装填と、《ブルー・インパルス / 「真実を見極めよ、ジョニー!」》のマナチャージのみで終了。

 同時に足が止まってしまった両者。
 帰ってきた《ハンプティ・ルピア》《同期の妖精 / ド浮きの動悸》を落とすと、みれちゃそのプレイングが光る。

みれちゃそ「呪文面のコストを参照して、除去は対象ありません。」

 バトルゾーンの《同期の妖精 / ド浮きの動悸》が放つラスト・バーストから《DARK MATERIAL COMPLEX》に2枚のカードが敷かれるのを避けたのだ。

 その後《電脳の女王 アリス / 不埒な再侵入》を出すのみに終わったかつんに、再度みれちゃそが仕掛ける。
 満を持して《龍后凰翔クイーン・ルピア》を召喚すると、《ルピア&ガ:ナテハ》でプレイヤーへ攻撃。

 だが、鉄壁の城【水闇COMPLEX】はそれを許さない。

 その攻撃に呼応して現れたのは《忍蛇の聖沌 c0br4》
 先に自身の能力で《忍蛇の聖沌 c0br4》を破壊し、次なる能力で《奇天烈 シャッフ》を墓地へ送るとすかさず場へと送り出すかつん。
 さらなる戦力投下を避けるため、宣言された数字は「5」。

 この時点の公開情報で、すでに《DARK MATERIAL COMPLEX》の起動は予想できる。
 《龍后凰翔クイーン・ルピア》を止められた以上、もはやとどめはかなわない。
 少しでも多くの情報を得るべく、《ハンプティ・ルピア》でシールドをブレイク。

 ターン開始時に加え、《同期の妖精 / ド浮きの動悸》の特攻でさらにカウントを進めると、かつんは粛々とダイレクトアタックを決めるのであった。

かつん 1-0 みれちゃそ  先んじてA卓ではみれちゃそのアドバイスを受けたLikiめのDMstudio のLimが先制しており、一進一退の攻防が進む。

Game2

 【水闇COMPLEX】有利と目されるこのマッチアップ、《龍后凰翔クイーン・ルピア》の2連マナチャージに対し、《異端流し オニカマス》スタートで返す前戦の再現かのような立ち上がり。

 勝負が動き出したのは先攻5ターン目。
 このターン召喚した《ハッター・ルピア》《ハンプティ・ルピア》が2体のみれちゃそがアクセルをかける。

 《ハッター・ルピア》のメクレイドで登場したのは《アシステスト・インコッピ》

 《異端流し オニカマス》2体と≪同期の妖精≫のみのかつんは当然この攻撃を受けるが、シールドからやってきたのは≪「真実を見極めよ、ジョニー!」≫!。
 しかし、かつんはこれを唱えない。《DARK MATERIAL COMPLEX》や、より効果的な除去となる《飛翔龍 5000VT》を引き込むべく、敢えて誘いをかけたのだ。


みれちゃそ「これ1点行く?」

meno《飛翔龍 5000VT》がド裏目だけど、テンポ的に行くべきかも。」

みれちゃそ「だよね。行くわ。」

 手短に相談を終え、残っている《ハンプティ・ルピア》でも攻撃するが、手札に加わったのはまさにその《飛翔龍 5000VT》!!  策士かつん、目論見通り有効牌を引き当てるファインプレー。
 そのうえで、返すターンは今引きの《アーテル・ゴルギーニ》のパワーマイナス2回+≪同期の妖精≫での殴り返しで《ハッター・ルピア》《アシステスト・インコッピ》を冷静に退ける。

 しかし、みれちゃそはなおも果敢に攻める。

 《アシステスト・インコッピ》《ハッター・ルピア》を立て続けに召喚すると、そのままハイパー化した《ハッター・ルピア》で攻め込む。
 山札から登場したのは《雷炎翔鎧バルピアレスク》。強力な切り札の一角だが、手札のない現状では心もとない。

 《アーテル・ゴルギーニ》に防がれたこの攻撃は《アシステスト・インコッピ》で肩代わりし、《雷炎翔鎧バルピアレスク》で≪同期の妖精≫を攻撃。
 ≪ド浮きの動悸≫で《ハッター・ルピア》が再度除去され、残った《ハンプティ・ルピア》2体がさらに攻め込む。

 残るシールドは1枚。だが、不屈の猛攻ももはや策士の前に届かない。

 ターンを受けたかつんは《奇天烈 シャッフ》を召喚すると、呪文を止めるべく「4」を宣言。
 さらに、先ほど抱えた《飛翔龍 5000VT》を、これ以上ないタイミングで投下!  召喚できるクリーチャーのいないみれちゃそは、マナチャージのみで終了。

 かつん軍の総攻撃を甘んじて受け入れた。

かつん 2-0 みれちゃそ

Winner:かつん

 この時点で戦局は 3面三十路眼鏡 1 - 1 LikiめのDm studio
 勝負は現状1-1のB卓に託された。

Game3

B卓 taki vs meno

 【火光水ゴスペル】を操るtakiと、【巨大軸ヘブンズ・ゲート】を操るmeno。《∞龍 ゲンムエンペラー》の処遇をめぐる攻防となった前2本と異なり、この3本目はスローな立ち上がりとなった。  ゲームが動き出したのは後攻5ターン目。
 《ヘブンズ・ゲート》から《邪光魔縛 ネロマノフ=ルドルフⅠ世》《冥界を統べる新月のハーデス》を呼び出し、《巨大設計図》をマナゾーンから回収。次に繋ぐmenoに対し、それらを《オリオティス・ジャッジ》であっさりと流すtaki。

 なおも《光開の精霊サイフォゲート》の召喚から《邪光魔縛 ネロマノフ=ルドルフⅠ世》を呼び出すのを見て、ついにtakiが動き出す。

 《T・T・T》のタップモードでブロッカーを全て行動停止にすると、そのまま伝家の宝刀《キリモミ・ヤマアラシ》+《水晶の王 ゴスペル》が炸裂!!

 墓地の呪文は上記の3枚に加えて《勇愛の天秤》《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》《ファイナル・ストップ》の6枚。

 しばし逡巡し、何を回収するか相談するtaki。
 というのも、この段階で公開領域に見える《ヘブンズ・ゲート》は4枚全て。
 1枚の手札交換と後のコスト軽減、どちらに比重を置くかはすぐに決まった。

 《オリオティス・ジャッジ》《ファイナル・ストップ》を残し、4枚を回収するとまずは《光開の精霊サイフォゲート》に向けて攻撃し、《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》を詠唱。
 《邪光魔縛 ネロマノフ=ルドルフⅠ世》の手札破壊を避けて、確実な勝利を狙いに行く形だ。
やはりDMGP2024‐1st Day2(オリジナル)で決勝戦を経験したtaki。チーム戦でのプレイングに一日の長がうかがえる。

 続く追加ターン、《T・T・T》《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》《勇愛の天秤》と引き込んだ《バーニング・フィンガー》《時の法皇 ミラダンテⅫ》まで引き当てる。

 EXライフを持たない《邪光魔縛 ネロマノフ=ルドルフⅠ世》に向けて攻撃をしつつ、革命チェンジで《光開の精霊サイフォゲート》を縛るtaki。
 手札破壊で《水晶の王 ゴスペル》を捨てさせたいmenoだが、大量の手札を前にここでは《氷柱と炎弧の決断》を捨てさせるのみにとどまる。

 猛攻は止まらない。

 追加ターンでは《氷柱と炎弧の決断》の使用でさらに手札を整え、再度《キリモミ・ヤマアラシ》+《水晶の王 ゴスペル》!!
 「落としてみろ」と言わんばかりに、《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》2枚を含む9枚の呪文を回収すると《水晶の王 ゴスペル》の攻撃で《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》を使用。
 落とされたカードは《キリモミ・ヤマアラシ》で、やはり有効にはならない。

 EXライフを避けてW・ブレイク、さらに《時の法皇 ミラダンテⅫ》のT・ブレイクも通り、さらなる追加ターンへ。  takiが唱えたのは  先ほどの《氷柱と炎弧の決断》で引き込んだ、こだわりの《S・S・S》

 EXライフを剥がしたうえで、完全なるとどめを刺したのであった。

Winner:taki

 『名は体を表す』というが、なるほど。 3面三十路眼鏡の面々は準決勝とは思えない落着きを感じさせた。

 真夏の外気よりもアツい熱戦の中、冷静な彼らのデュエマもあと一戦。

 全国大会の切符に、王手をかけた。

Winner:3面三十路眼鏡
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