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DMGP2024-2nd Day2(オリジナル)Round 8:アーチー/はっちCS vs. Lim

ライター:塚本 樹詩
撮影:後長 京介

 「天下夢双!!デュエキングDreaM」発売からわずか一週間での開催となったDMGP2024-2nd。

 しかも両日参加のプレイヤーには2フォーマットの練習が求められていた。

 それだけではない、GP開催直前に【光水闇マーシャルループ】というとんでもないアーキタイプ(デッキコンセプト)がオリジナルで突如姿を現したのだ!!

 どちらのフォーマットに比重を置くか?そもそも【光水闇マーシャルループ】を使うのか?

 7-0のラインで呼ばれた二人の選択はどうだったのだろうか?

 全勝でここまで来たということは予選突破の次の段階である、決勝ラウンドでの大事なアドバンテージである先攻の権利を取りやすいポジションを目指したい。

 そしていよいよジャッジのアナウンスが終わると、じゃんけんの結果、アーチー/はっちCSの先攻で試合が始まった。  オープニングハンドを確認したアーチー/はっちCSがマナチャージしたのは《絶対華麗!マーシャル歌劇団》。前日のアドバンスでは相方であるじゃきーと同じ【光水天門】を選択し、アドバンスに比重を置いて練習をしたというアーチー/はっちCSはこのデッキが勝ち山だという匂いを感じ【光水闇マーシャルループ】を選択したようだ。

 一方のLimのマナチャージは《龍后凰翔クイーン・ルピア》。現環境の王である【ファイヤー・バード】と新星【光水闇マーシャルループ】の相性はどうなのか?

 2ターン目に入るとアーチー/はっちCSがまずは《エメラルド・クーラー》を召喚して1ドロー、最高のスタートを切ってみせる。  Limも返しのターンは《ルピア&ガ:ナテハ》を召喚。ターン終了時に自身の能力でシールドから《ハッター・ルピア》を墓地に送り1ドローと、同じく上々の立ち上がりを見せる。

 序盤のキーとなる3ターン目《マーシャル・クイーン》は不在だったようで、ここでは《冥土人形ウォカンナ・ピエール》を召喚する。このデッキのフィニッシュ手段を序盤にうまく使いLimの山札の上から《雷炎翔鎧バルピアレスク》を墓地に送ることで《ルピア&ガ:ナテハ》を手札に戻す。

 こうなると《ハッター・ルピア》での攻めはないだろうと3ターン目にLimが召喚した《ハンプティ・ルピア》に対してアーチー/はっちCSはこれ読んでいたかのようなスピードで手札を公開する。

 2枚の《邪魂転生》《逆転の影ガレック》が公開されるとLimは《逆転の影ガレック》を選択して墓地に送る。

 ここでは《マーシャル・クイーン》の進化元を潰されるのが最もきついということで事前に前のターンに《学校男 / ゾンビ・カーニバル》をマナチャージして、これに備えていたアーチー/CSは自分のターンが来ると《邪魂転生》を使って一気に4枚ドロー。

 一旦、溜めのターンとなったアーチー/はっちCSよりも先に攻め込みたいLimだったが、ここでは手札に恵まれず《アシステスト・インコッピ》《ルピア&ガ:ナテハ》を召喚して、手札を増やし、同じく溜めのターンとして費やす。

 大量ドロー後の先攻5ターン目を迎えたアーチー/はっちCSは《カシス・オレンジ / ♥応援してくれるみんなが元気をくれ~る》召喚で山札の上から2枚のカードをそれぞれボトムに送った後で《マーシャル・クイーン》を進化させる!!  後は手札にコンボパーツが揃っているかどうかだが、3枚の手札をシールドに埋めた後で、手札から埋めた2枚のカードと元々置かれていたシールドの中から1枚を選んで手札に加える。

 その内容は、
《影世界のシクミ》
《影世界のシクミ》
《絶対華麗!マーシャル歌劇団》

 まずは1枚目の《影世界のシクミ》を使って山札の上から《サイバー・I・チョイス》《キール・ロワイヤル》《エメラルド・クーラー》と墓地に落とすと《キール・ロワイヤル》を選択してバトルゾーンに戻す。

 《キール・ロワイヤル》の能力はスタックしたままで2枚目の《影世界のシクミ》を使うと、次に山札の上から落ちた3枚は《マーシャル・クイーン》《キール・ロワイヤル》《逆転の影ガレック》!!

 ここではノータイムで《マーシャル・クイーン》を選択しバトルゾーンの《マーシャル・クイーン》の上に進化させる。

 最後に残った《絶対華麗!マーシャル歌劇団》を使って2ドローをした後で《キール・ロワイヤル》の能力を使って、まだ中身のわからないシールドを1枚選んですると、そのままキープして山札から1枚ドローする。

 これにより計3枚のカードをドローした後で《マーシャル・クイーン》の能力の解決にかかる。

 3枚の手札をシールドに埋めた後で、その中から2枚と先ほど《キール・ロワイヤル》で確認したシールドの3枚を選択し手札に戻す。そして公開されたカードは、

《逆転の影ガレック》
《逆転の影ガレック》
《邪魂転生》

 という最高の3枚!!

 アーチー/はっちCSほどのプレイヤーならばここから辿り着けるだろう。

 大事な一戦ということで丁寧に確認しながらも、まずは《邪魂転生》で盤面の《逆転の影ガレック》1体を残し3体破壊で6枚ドローすると、1体目の《逆転の影ガレック》の能力を使って2体の《マーシャル・クイーン》《カシス・オレンジ / ♥応援してくれるみんなが元気をくれ~る》の上に進化させ、《カシス・オレンジ / ♥応援してくれるみんなが元気をくれ~る》の能力で山札の上2枚を確認する。

 1枚を山札の上に残し、1枚をボトムに送ったことにより、ボトム3枚の内容は既に分かっていて、残りの未公開情報は初期盤面のシールド3枚と山札の上から2枚目3枚目となった。

 この時点でアーチー/はっちCSからはコンボに必要なパーツが全て揃っていたようなので、1体目の《マーシャル・クイーン》の能力で不確定なシールド2枚を含めた3枚のシールドを回収し《邪魂転生》《カシス・オレンジ / ♥応援してくれるみんなが元気をくれ~る》使って山札の上のカード知らない部分を引き切ると《学校男 / ゾンビ・カーニバル》《深海の伝道師 アトランティス》がついに揃う。  《マーシャル・クイーン》の能力がスタックされている状態で《マーシャル・クイーン》と進化元そして《学校男 / ゾンビ・カーニバル》の3体を《逆転の影ガレック》で蘇生させる状態になると《学校男 / ゾンビ・カーニバル》《マーシャル・クイーン》もろとも破壊できるので、墓地からこのセットを《逆転の影ガレック》で戻せるようになる。

 これに《深海の伝道師 アトランティス》が絡むと自身と《逆転の影ガレック》が戻せるようになるので、墓地から戻した《マーシャル・クイーン》によって再びこの2体の出たとき能力が使えるようになる。

 なので《深海の伝道師 アトランティス》用に上記のクリーチャー以外の余分なクリーチャーが1体いれば、この動きを無限に繰り返せるようになる。

 《マーシャル・クイーン》《深海の伝道師 アトランティス》《逆転の影ガレック》の2枚を使えば、この動きが繰り返せるので残り1枚は余裕ができ、後は2枚目の《逆転の影ガレック》がいれば、その分《マーシャル・クイーン》の能力が使えるようになるし、《冥土人形ウォカンナ・ピエール》がいれば相手の山札を全て削れるようになる。

 手札に来てしまった《学校男 / ゾンビ・カーニバル》に関しても、呪文面がトリガー呪文なので、これを《マーシャル・クイーン》の能力で使うことができ、墓地に落ちた《深海の伝道師 アトランティス》《逆転の影ガレック》も拾えるようになる。

 な、なんて美しいコンボなのだ!

 このループコンボをアーチー/はっちCSがわかりやすく説明をし、Limの山札切れにより試合が終わる。

 試合が終わるとすぐにアーチー/はっちCSは、カメラに向かって親指を立て自身の勝利を示したのであった。

WINNER:アーチー/はっちCS

 前日の結果が振るわなかったアーチー/はっちCSであったが、早々にトーナメントから離脱した後の時間で村井選手の力を借り【光水闇マーシャルループ】の練習を行ったという。最後まで迷えるように当日は【ファイヤー・バード】のデッキリストも用意していたが、自分の嗅覚を信じた結果が実を結んだようだった。

 「地元バフ」「今日はツイている」等の謙遜をみせていたアーチー/はっちCSであったが、元々は分析力も高く、常に環境の中で勝ちやすいデッキを選択して使っているようなプレイヤーなので、応用力の高さが伺える試合となった。

 前日に大勝した相方のじゃっきーが自身の最高到達点であるDMGP4位に並んだことにより、DMGPでは彼よりも上になりたい、優勝したいという願いがあるだろうが、それがいつ叶ってもおかしくないプレイヤーであることは間違いない。

 それが今日になるのか、はたまた別のDMGPになるのか全国大会になるのか?

 とにかく今は、もっと遅い時間帯でのアーチー/はっちCSのサムズアップが見たいという気持ちでいっぱいだ。
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