全国大会2025 準々決勝:紅蓮 vs. さんやみ
ライター:河野 真成(神結)
撮影:堀川 優一
予選8回戦を終え、いよいよ本戦が始まる。予選1位の紅蓮は、同8位のさんやみとの対戦となった。
紅蓮の使うデッキはいわゆる【4c王道アルファディオス】だが、紅蓮のリストは《創世竜 ゴルギーネクスト》や《華謡の精霊カンツォーネ》、そして《偽りの希望 鬼丸「終斗」》など、リストに独自の工夫が見られる。
対してさんやみの使用デッキは【水闇COMPLEX】。
ご存じ水・闇のハイスペックカードを惜しみなく採用したコントロールデッキであるが、今回のリストには《DG ~裁キノ刻~》という、ちょっと特殊なカードの採用も見られる。
準々決勝からは2本先取。
いざ、決戦へ。
Game1
先攻:紅蓮
紅蓮の《大集合!アカネ&アサギ&コハク》埋めに対して、さんやみは《忍蛇の聖光 c0br4》。2ターン目も互いにマナ埋めのみで終えた3ターン目、紅蓮は《支配の精霊ペルフェクト / ギャラクシー・チャージャー》の呪文面からスタート。《天彩の精霊ミルディアス》を2枚拾える嬉しい展開となった。この相手を考えるなら、手札の質もだが量も重要だろう。
元々、水闇COMPLEXでGP優勝経験もある紅蓮だ。どのようにゲームを進めるかの構想は用意している筈だ。
対してさんやみは、《冥土人形ヴァミリア・バレル》のスタート。ハンデスされたのは《天彩の精霊ミルディアス》。≪ギャラクシー・チャージャー≫のお陰で手札が守られたような恰好だ。
4ターン目紅蓮は再びの≪ギャラクシー・チャージャー≫で、今度は《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》2枚に《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》という3枚ヒットの大当たり。これを受けて、追撃の《天彩の精霊ミルディアス》を召喚すると、《冥土人形ヴァミリア・バレル》を手札へと返す。
既に紅蓮のマナは7枚ある。手札も5枚。かなりゲーム展開だ。
さんやみは少し首を傾げながら、もう役割の薄い《DG ~裁キノ刻~》を埋めると、再び《冥土人形ヴァミリア・バレル》。《天彩の精霊ミルディアス》が手札に戻り、《偽りの希望 修羅丸「終斗」》が墓地へと落ちる。
下準備は整ったので、そろそろ大きく動きたい紅蓮。
ノーチャージでまずは《大集合!アカネ&アサギ&コハク》から。2枚を見て手札に加える選択をすると、続いて4マナで《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》を召喚。

《冥土人形ヴァミリア・バレル》を処理してターンを終える。
依然として苦しげなさんやみだが、水闇のキーカードとも言える《アーテル・ゴルギーニ》のキャストに成功する。マイナスと墓地肥やしで、ひとまず《大集合!アカネ&アサギ&コハク》を退場させた。
紅蓮は返しに追撃の《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》を投げて《アーテル・ゴルギーニ》を処理すると、いよいよ攻撃を開始。《創世竜 ゴルギーネクスト》をD・D・Dにて宣言すると、効果で《華謡の精霊カンツォーネ》が登場する。
このまま紅蓮が圧殺するのだろう、と思われた。
だがこの2点から、さんやみは起死回生の《忍蛇の聖光 c0br4》をトリガー。

迷うことなく《アーテル・ゴルギーニ》を蘇生させると、マイナスと蘇生を選択し、まずは《創世竜 ゴルギーネクスト》の除去しにかかる。
紅蓮は一度エスケープを切って、攻撃中のゾージアのEXライフを拾い、その後《創世竜 ゴルギーネクスト》は墓地へ。
続けて蘇生効果で《裏斬隠 テンサイ・ハート》を繰り出し、切り返しの準備に掛かる。
ここで紅蓮は、ターンを終了。依然として《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の支配下にあるが、盤面の様子は随分と変わった。
さんやみは《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》を呪文面で唱えると、ドローとバウンスを選択。《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》のEXライフを剥がし、続けて水闇の切り札である《魔誕の斬将オルゲイト》が投下される。バウンスは選ばず、これにてターンを終了。
《魔誕の斬将オルゲイト》が威張る展開になればそのままゲームエンドもありそうだが、紅蓮は《魔誕の斬将オルゲイト》に掛からない《王導聖霊 アルファディオス》を召喚して、再び攻勢へと向かう。
まずは《王導聖霊 アルファディオス》がハイパーエナジーのためにタップされた《忍蛇の聖光 c0br4》へと攻撃に向かい、効果で《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》を投下。
しかしこれに対してさんやみは《裏斬隠 テンサイ・ハート》を切ることで、7コストの動きを止めて追撃を許さない。
盤面を整理すると、紅蓮のバトルゾーンには《王導聖霊 アルファディオス》に《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》が2体、《華謡の精霊カンツォーネ》、そしてジャストダイバー中の《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》。
対してさんやみの盤面は、《魔誕の斬将オルゲイト》に《アーテル・ゴルギーニ》、そして《裏斬隠 テンサイ・ハート》だ。
遂に《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の支配からは逃れたさんやみは、まずは《アーテル・ゴルギーニ》をプレイすると、蘇生2回で≪同期の妖精≫と《冥土人形ヴァミリア・バレル》がバトルゾーンへ。バトルゾーンの《王導聖霊 アルファディオス》を退かしたあとに、≪♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり≫を唱えて7を宣言。これでターンを終了。水闇のデッキらしいコントロールへと移行していく。
返しの紅蓮は、≪ギャラクシー・チャージャー≫を唱えると、再びの《王導聖霊 アルファディオス》を召喚。
気付けば、紅蓮の山札は残り4枚だ。
紅蓮は《王導聖霊 アルファディオス》を攻撃させると、D・D・Dを宣言。《剣轟の団長 ドギラゴン王道》が登場する。更に《王導聖霊 アルファディオス》の効果でバトルゾーンに《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》を投下し、≪同期の妖精≫を破壊する。
だがこの状況を一番歓迎していたのは、さんやみの《魔誕の斬将オルゲイト》だった。

水闇デッキの切り札が、その本領を遂に発揮する。
まず《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の効果を反射して《華謡の精霊カンツォーネ》を破壊すると、続けて《剣轟の団長 ドギラゴン王道》を反射して、手札から《冥土人形ヴァミリア・バレル》を投下。
この《冥土人形ヴァミリア・バレル》が《王導聖霊 アルファディオス》を手札に返したことで、呪文のロックも解除。≪ド浮きの動悸≫も唱えられるようになり、これで《剣轟の団長 ドギラゴン王道》の進化元が手札へと帰っていく。
紅蓮は残るクリーチャーで全軍攻撃を掛けるが、1つは《冥土人形ヴァミリア・バレル》にブロックされ、更に追い討ちのように楯から≪「この先は修羅の道ぞ」≫をトリガーしたことで、絶望的な状況となってしまった。
返しにさんやみが≪「この先は修羅の道ぞ」≫を唱えると、山札の枚数的にも攻撃が届かないことを悟ったか、紅蓮はすぐさまこのゲームの投了を宣言。
第2ゲームへと進む。
紅蓮 0-1 さんやみ
Game2
先攻:紅蓮残り制限時間は20分。互いに、気持ち急ぎ目で準備が進み、試合が開始となる。
《ROYAL-減亜5》からスタートした紅蓮に対して、さんやみが《DG ~裁キノ刻~》を繰り出し、《創世竜 ゴルギーネクスト》によるD・D・Dからの展開を阻害する。
それでも紅蓮は≪ギャラクシー・チャージャー≫で足を伸ばしたことで、この《DG ~裁キノ刻~》を躱していく。
対してさんやみも《裏斬隠 テンサイ・ハート》をプレイし、墓地に《アーテル・ゴルギーニ》を置くことで、先のゲーム同様に受けの体制を整えた。
続くターンは、紅蓮は《DG ~裁キノ刻~》に対して《偽りの希望 修羅丸「終斗」》を当てて破壊。対してさんやみは≪修羅の死神フミシュナ≫をプレイすると、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》を叩き落とす。まさに嵐の前の静けさと言えるターンだったか。
5ターン目、いよいよ開戦の時だ。
紅蓮がプレイしたのは、《王導聖霊 アルファディオス》。

これを迷わず攻撃へと向かわせると、《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》を投下した。
T・ブレイクが通ると、さんやみのトリガー宣言はなかった。これでターンを終了する。
さんやみは≪同期の妖精≫、≪ボン・キゴマイム≫と召喚し、なんとか耐える姿勢を見せる。
あとは楯の《忍蛇の聖光 c0br4》に機嫌を聞くしかない。
一度攻め立てたら、《王導聖霊 アルファディオス》は止まらない。
紅蓮は《偽りの希望 修羅丸「終斗」》で≪同期の妖精≫を処理に成功。≪ド浮きの動悸≫は、《王導聖霊 アルファディオス》に睨まれているため使えない。
そして再び《王導聖霊 アルファディオス》で攻撃に向かい、同時にD・D・Dを宣言。まず《王導聖霊 アルファディオス》の効果で《華謡の精霊カンツォーネ》を投下して≪ボン・キゴマイム≫を処理し、その後に《創世竜 ゴルギーネクスト》が着地。

効果で《剣轟の団長 ドギラゴン王道》が登場し、そこから《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》が追加される。
もはや、《忍蛇の聖光 c0br4》でも止まらない。圧倒的な物量をもって、第2ゲームは紅蓮がそのまま押し切ってみせた。
決着は、第3ゲームへ。
紅蓮 1-1 さんやみ
Game3
先攻:さんやみ
紅蓮が一瞬でさんやみを屠ったことで、残り時間は13分と比較的猶予が残った。それでも、互いにスピーディーに準備が進められる。
さんやみは先攻で《DG ~裁キノ刻~》を埋める立ち上がり。対して紅蓮は《王導聖霊 アルファディオス》を埋めてターンを終了する。
2ターン目、さんやみは《DG ~裁キノ刻~》を召喚。対して紅蓮は《ROYAL-減亜5》で手札の《華謡の精霊カンツォーネ》を埋め、しっかりマナ加速を決める。
さんやみはやや悩んだ末に≪ボン・キゴマイム≫を埋めると、《冥土人形ヴァミリア・バレル》を召喚する。紅蓮は≪ギャラクシー・チャージャー≫から《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》に《天彩の精霊ミルディアス》を拾う。
さんやみの《DG ~裁キノ刻~》をあざ笑うかのように、ゲームは進んでいく。
なんとか先に盤面で蓋をしたいさんやみは、ノーチャージから決死の《魔誕の斬将オルゲイト》を投下して、ターンを終了。
しかし紅蓮はこれを咎めるように、≪ギャラクシー・チャージャー≫から《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》へと繋ぐと、《冥土人形ヴァミリア・バレル》を破壊し、更にアタックで《DG ~裁キノ刻~》を破壊。さんやみの盤面には単体の《魔誕の斬将オルゲイト》が残るだけとなった。
先のターンのノーチャージゆえに、まだ《アーテル・ゴルギーニ》は駆けつけない。
さんやみは≪ボン・キゴマイム≫を諦めてマナに埋めると、《裏斬隠 テンサイ・ハート》を召喚してターンを終了。
これで勝負はあったかと思った。《王導聖霊 アルファディオス》が駆けつければ、これでゲームは終わっていた。さんやみの手札状況を鑑みるに、《剣轟の団長 ドギラゴン王道》でも決着していただろう。
しかし、いずれも引けていなかった紅蓮。
それでも《偽りの希望 修羅丸「終斗」》を召喚して、《魔誕の斬将オルゲイト》とバトル破壊する。一番厄介なクリーチャーの処理に成功した。
残り時間は、あと5分。
さんやみとしては、苦しい盤面状況だったが、待望の《アーテル・ゴルギーニ》が間に合った。墓地から≪修羅の死神フミシュナ≫と《冥土人形ヴァミリア・バレル》を蘇生。2枚のハンデスをして、ターンを終える。的になるのを嫌って、《冥土人形ヴァミリア・バレル》はハイパー化をしなかった。
このターンでも、やはりいずれかのDREAMクリーチャーが駆けつけていれば、ゲームは紅蓮が勝利していたと思う。
しかしいまだに、紅蓮の前にその姿を現さない。
紅蓮は2体目の《偽りの希望 修羅丸「終斗」》を召喚し、≪修羅の死神フミシュナ≫を破壊して2ドローを稼ぐ。しかしさんやみがマナに何としても多色を置かないよう努力をしていたため、追加の行動が取れない。
どうやら、ゲームはさんやみに傾いたようだった。
さんやみは≪同期の妖精≫、《DG ~裁キノ刻~》、そして《飛翔龍 5000VT》と召喚し、今度こそ《飛翔龍 5000VT》を寝かせて《冥土人形ヴァミリア・バレル》をハイパー化。

盤石の盤面を用意した。
紅蓮は三度《偽りの希望 修羅丸「終斗」》を召喚するが、これは≪同期の妖精≫を選ぶしかない。3ドローするものの、すぐさま《冥土人形ヴァミリア・バレル》が3枚の手札を奪っていく。
さんやみは《飛翔龍 5000VT》を繰り出して《冥土人形ヴァミリア・バレル》をハイパー化すると、いよいよこの試合最初の攻撃を検討する。
まずは《飛翔龍 5000VT》が3点を刻む。ここには何もない。
続いて、《冥土人形ヴァミリア・バレル》がW・ブレイク。
やはり、何もなかった。
それは、この長い戦いの決着を意味していた。
紅蓮 1-2 さんやみWINNER:さんやみ
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紅蓮 全国大会2025 日本一決定戦 オリジナル |
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さんやみ 全国大会2025 日本一決定戦 オリジナル |
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