DMGP2026-1st Day2(オリジナル):メタゲームブレイクダウン
ライター: 山口 海斗(ジャイロ)
DMGP2026-1stより追加されたフロアルールに、「本イベントにおいて使用されるラバーマットは、公式もしくは無地を使用してください。」というものがある。となると気になるのは、どんなラバーマットが使われ、本戦進出まで果たしたのかだろう。
今回は両日のTOP128、全256名分全ての調査に成功した。
Day1からDay2へのメタゲームの変遷と共に考察していきたい。
まずは早速Day1、アドバンスにおけるラバーマット使用率環境から見ていこう。
DMGP2026-1st Day1 TOP128使用ラバーマット分布
9 ≪アビスラブ=ジャシン帝≫(全国大会2025日本一決定戦 出場)7 ≪悪魔世界ワルドバロム≫(全国大会2024日本一決定戦 出場)
6 ≪飛翔龍 5000VT≫(DMGP2025-1st デュエマGPセット)
6 ナシ
5 ウェディング(デュエプレ選手権会場販売)
3 その他(母数4)
6 その他(母数3)
6 その他(母数2)
53 その他(母数1)
入手性の高さが使用率の高さに直結するラバーマット使用率環境において、存在数の少ない全国大会ラバーマットがワンツーフィニッシュを飾ったのは快挙と言えるだろう。
しかし考えていただきたい。
本大会のTOP128ということは、最低でも予選9回戦のうち7回以上を勝利しなければならない。
すなわち、全国大会レベルの実力者がTOP128入りしやすい構図ができあがっているのだ。と考えるとこの結果も極めて妥当なものに見えてくる。
3番手につけた≪飛翔龍 5000VT≫は順当な結果にも見えるが、《飛翔龍 5000VT》単体のカード人気によるものも大きいだろう。もしくは「クリーチャーを並べすぎるとカウンターをしてやるぞ」という隠れたメッセージ性を狙ったプレイヤーもいたかもしれない。
ラバーマットが無くても良いというプレイヤー層も忘れてはならない。その結果が母数3位タイのラバーマットナシ勢の存在だ。
そもそもデュエル・マスターズはダイスやカウンターといったコンポーネントがいらない、カードだけで遊べるゲームだ。
ラバーマットを使わなかったプレイヤーは、むしろデュエル・マスターズを最もプリミティブな形で体現しているのではないだろうか。
デュエル・マスターズ プレイスからの伏兵、「ウェディング」のランクインを想像できたものはいないのではないだろうか。
大会全体を見渡した時のデュエル・マスターズ プレイス関連のラバーマットを使用したプレイヤーは一定数いたが、ここまで人気なのは外れ値でもある。
デカいキャラクターは人気もドデカい。それを魅せてくれたのがウェディングなのだ。
波乱のラバーマットシーンを魅せたDMGP2026-1st Day1だが、Day2になりメタゲームはうねりをみせる。
DMGP2026-1st Day2 TOP128使用ラバーマット分布
8 ≪飛翔龍 5000VT≫(DMGP2025-1st デュエマGPセット)8 ≪アビスラブ=ジャシン帝≫(全国大会2025日本一決定戦 出場)
7 ≪超覚醒ラスト・ストームXX≫(超CSⅦベスト128)
7 ≪偽りの希望 鬼丸「終斗」≫(DMGP2026-1st デュエマGPセット)
6 ≪CRYMAX ジャオウガ≫(DMGP2024-2nd デュエマGPセット)
4 ナシ
2 その他(母数3)
17 その他(母数2)
48 その他(母数1)
超CSⅦの上位入賞賞として配布された≪超覚醒ラスト・ストームXX≫が母数3位タイに躍り出た。Day1は母数2だったため大躍進の結果だ。
また、母数0から母数7と大大大躍進を遂げたのが≪偽りの希望 鬼丸「終斗」≫のラバーマットだ。
前日に配られたのだから当たり前か。
ピックアッププレイマット
ここでは、母数1のプレイマットにおいてプレイヤーのセンスが輝いているものをご紹介したい。・「10th ANNIVERSARY特性プレイマット」(Day1)
非常事態宣言に伴い中止となった幻のイベント、DMGP10th。
せめてアイテムだけでもと限定通販で購入できた幻の一品だ。公式品ながら、ロゴだけという攻めたデザインも渋く、大人の味わいが楽しめる。
・デュエルマ・スターカップ限定全国2015(Day2)
全国大会の参加賞であるラバーマットの使用者は全体で32名。中でも最も古かったのが、2015年大会ことデュエルマ・スターカップだ。
その古さで言えば「DMGP1st」の優勝者が招待されていたほど。歴戦の戦士であることが伺える。
・「ラバーマット ドラゴン・サーガVer.」(Day1)
WHFにて発売された初の公式ラバーマット。
2014年、公式品として初めてのラバーマット(懸賞や配布品を除く)を公式品の使用を求められる本大会に持ち込む秀逸さ。思わず拍手すらしたくなる美しさだ。
ますます盛り上がるデュエル・マスターズのサプライ環境。皆も自身の愛を発信するツールとして、あるいは対戦相手や友人とのコミュニケーションツールとして、デュエル・マスターズライフの一助として楽しんでほしい。
それはさておき。
改めてDMGP2026-1st Day2のオリジナル環境を見ていこう。今度はラバーマットではなく、デッキタイプの環境だ。安心してほしい。
TOP128使用デッキ分布
20 光水闇邪眼帝18 光水自然der’Bande
12 光水自然創世竜
11 光水自然ゴルギーオージャー
11 火光自然ドリーム
7 光自然ドリームメイト
7 光水闇シーザー
6 4cアルファディオス
6 火光自然ドギラゴン王道
以下、母数5以下
光水闇邪眼帝
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サラー DMGP2026-1st オリジナル構築 |
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使用率1位。約6人に1人がこのデッキを使っていたと考えると、文句なしの勝ち組デッキであった。
《冥土人形ヴァミリア・バレル》や《~世紀末の善悪~》といった強力な手札破壊をメインの動きとして持ちつつ、S・トリガーもしっかり採用されているためデッキの防御力も申し分ない。
《~邪眼帝~》によって強力なクリーチャーの登場時効果を何回も使いまわせるため、一度型にハマると安全に勝ち切ることが可能だ。こちらも大型大会ならではの魅力だったのではないだろうか。
最新弾「逆転神VS切札竜」によって《世界のY チャクラ・デル・フィン》や《旋略のS アドミラル・アレグル》といった強化も受けており、引き続き活躍の見込めるデッキであることは間違いない。
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ΤERU DMGP2026-1st オリジナル構築 |
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そんな【光水闇邪眼帝】の派生リストとして、やや前に寄せたアグレッシブな型も紹介しておこう。
様々な特徴があるが、一番の違いは《死神の影遁デスプルーフ》の採用だろう。
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例えば《轟腕のR ダグラジャパニカン》が攻撃してきたとき、例えば《轟䡛合体 ゴルギーオージャー》がブロックしたとき。
意識外からのスレイヤーで刺すシノビの活躍に手こずったプレイヤーも多かったのではないか。《真気楼と誠偽感の決断》のカウントを進めているのもニクい。
光水自然der’Bande
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カルマ DMGP2026-1st オリジナル構築 |
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現環境最強の矛として君臨した新時代のメタビートダウン。それでいてロングゲーム適性もあるのだから驚きだ。
オリジナルフォーマットにおいては、出力先がメインデッキの40枚に限られているためより繊細なプレイを求められる。それだけ、強力なプレイヤーであるほど強力に扱ってくるのが対戦していて恐ろしい。
《轟腕のR ダグラジャパニカン》が入って以降は特に強力なデッキに仕上がっており、相手に様々な二択を押し付けることも可能になっている。
《ピザスターのアンティハムト》をよりプレイアブルにするために、《偽りの希望 鬼丸「終斗」》や《サケビ・ポエムシャウター / ♪いつまでも オレ様の歌は 終わらねぇ》など火文明のカードを厚めに採用した構築もあり、未だ開拓が続いているデッキだ。
ポテンシャルの高さは随一か。
光水自然創世竜
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ハマチ DMGP2026-1st オリジナル構築 |
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現環境のループデッキ枠。惜しくもTOP8には残れなかったが、強力なデッキタイプではあるので紹介しておこう。
特筆すべき点はタマシードをメインにループするため、呪文を唱えられない時でも、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の召喚制限がある中でもループから勝利を狙える点だ。
しかも、採用カードによっては相手の《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》を何度も出させて山札切れを狙ったり(EXライフが強制のため)と、見た目以上になんでもできるデッキタイプになる。
ループパーツの《レヴィヤの地版》が強力なS・トリガーであるため、受けのカードを無理なく採用できるのも魅力。
現環境の受けの固さを象徴するようなデッキだ。
光水自然ゴルギーオージャー
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いんふぃにてぃ吉川 DMGP2026-1st オリジナル構築 |
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地上戦も空中戦も特殊勝利もリソースゲームもできる。逆に何ができないんだとすら思えてくる。
それ故に、他のデッキ群から注目を浴びていたのもあってかBEST8にて惜敗。
《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》に弱い、手札破壊が苦手といったお茶目な部分もあるが、それら全てをプレイングで超えられる程の地力を持ったデッキだ。
特殊勝利、ビートダウンの切り替えが上手いプレイヤーほど強く扱えるデッキであり、玄人好みのデッキでもある。
もし、カウンターデッキが一世を風靡するなんて日が来た日には、すぐにでも環境の頂点に躍り出てくることだろう。
火光自然ドリーム
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ピンキ→ DMGP2026-1st オリジナル構築 |
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《メンデルスゾーン》+《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》による爆発力が魅力のデッキだが、《剣轟の団長 ドギラゴン王道》というエッセンスを加えることで確実な爆発力を手にしている。
《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》の攻撃に合わせて《剣轟の団長 ドギラゴン王道》を出すことで、デッキトップを固定するクリーチャーを出す。後はなんでも踏み倒せるという【火光闇ドラグナー】もビックリの捲りデッキとなっているのだ。
それぞれ1枚ずつ採用されたゲームエンド級のドラゴン達が、あらゆる対面に対して解答を有しており、捲っても楽しい、プレイを突き詰めても楽しいデッキに仕上がっている。
マナ加速を呪文に頼っているため、《轟腕のR ダグラジャパニカン》の攻撃先にされない、相手の《偽りの希望 鬼丸「終斗」》でドローされないなどの恩恵も受けられる点もチェックだ。
カウンターバイケン
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Grimoire DMGP2026-1st オリジナル構築 |
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そんな新時代のデッキ達がひしめく本大会において、優勝したのが【カウンターバイケン】だというのだから驚きだ。
新弾にて強化された《斬隠将撃龍ニバイケン》や《我竜塔第八層 バルザーク》を引っさげてはいるが、戦法自体はかなりクラシカルなもの。
だが、手札破壊をしてくる【光水闇邪眼帝】へは持ち前のマッドネス効果で戦い、【光水自然der’Bande】のように早期に攻撃してくるデッキはシノビならではの受けの固さで戦う。
【火光自然ドリーム】や【光自然ドリームメイト】のように攻撃を伴うデッキに対しても、ニンジャ・ストライクから自身の動きを通してくるため、実は現環境にマッチしているとも考えられる。しばらくの間、鳴りを潜めていたデッキタイプなのもあり、初見で対応するのは相当難しかったはずだ。
また、使用者の山札管理能力、相手の攻撃をどこまでなら受けきれるかを察する能力も図抜けて高かったことにも触れておきたい。
《裏斬隠 テンサイ・ハート》や《我竜塔第八層 バルザーク》のドローテキストが強制であるため、安易なドローや実行は命取りとなってしまう。それを一日で20戦も回し切って優勝したのだ。
デュエル・マスターズの歴史にまた一つ伝説が残された。
デュエル・マスターズ25周年の記念すべき幕開けは【カウンターバイケン】から。
何が起こるかわからないのがデュエル・マスターズとは言うが、ここまでとは……。
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