DMGP2026-1st Day1(アドバンス)準々決勝:motohi vs. 天馬
ライター:伊藤 敦(まつがん)
撮影:坂井 郁弥
アドバンス・フォーマットで開催されたDMGP2026-1st Day1。約4600名が参加したこの大会も、ついにトップ8にまで絞られた。
フィーチャーマッチにはじゃきーとえぬかわまっどとの対戦が選ばれる一方で、残り3卓は今や少し広く感じる決勝トーナメントの対戦エリアを1テーブルずつ贅沢に使用し、6名が2名ずつ並んで座る構図となった。
そのうちの一席から、風の流れを感じた。
motohiは《禁断 ~封印されしX~》を開示していた。さらに超次元には《ギル・トップギア》に加えて2枚ずつの《芸魔温泉!オンセン・ガロウズ》と《時空の忠剣ハチ公》があり、「俺は走る」と言外に訴えていた。
対するは、超CSⅣ京都で4位に入賞した経験を持つ天馬。
だが、誰が相手だろうと関係ない。風の赴くままに走るだけ。
目指すは風の向こう側。ゴールは勝利。シグナルが変わる。レースが今、開始した。Game 1
予選順位18位のmotohiが先攻で初手を開くと、風が死んでいた。《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》2枚に《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》3枚。走り出したいのに、肝心のバイクがない。駐車場に置いてきたか。仕方なく2ターン目に《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》を送り出し、バイクの到着を待つプラン。
一方の天馬は《宇宙妖精エリンギ》《R.S.F.K. / オールイン・チャージャー》とマナチャージして《フェアリー・Re:ライフ》で加速。相手も速い。こうなると余計に早く走り出したいmotohiだが、3ターン目にもバイクは到着しない。どうやら山から向かっている最中のようだ。仕方なく2体目の《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》を出すと、もはやバイクの到着を待たずに自らの足で歩き出す。すなわち《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》でシールドブレイク……通る。だが、返す天馬は《宇宙妖精エリンギ》チャージから《R.S.F.K. / オールイン・チャージャー》の呪文側でさらに加速。猶予はない。しかし、とにかく山からバイクが届かない。なおもmotohiは歩く。《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》でブレイク。通る。さらにブレイク。通る!
しかしそんな競歩に後れをとる天馬ではない。《剣轟の団長 ドギラゴン王道》チャージから送り出したのは《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》!圧倒的なパワーはさながらF1マシン。《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》1体を処理された上にシールド3枚という状況は、バイクなしではこれ以上さすがに歩けない。仕方なく《終止の時計 ザ・ミュート》を召喚し《禁断の轟速 ブラックゾーン》を捨ててターン終了。「Zラッシュ」の制限のないターンを返すこととなってしまう。
天馬のマシンがうなりをあげる。《剣轟の団長 ドギラゴン王道》を超次元ゾーンに送りながら唱えた《鬼修羅と跳次元の決断》で《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》を超次元送りにしながら≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫を呼び出し、残り4マナから《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》を設置すると、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の攻撃時に満を持して「D・D・D」《剣轟の団長 ドギラゴン王道》!進化ではなく横に並べると、効果で《宇宙妖精エリンギ》を呼び出しつつ、さらに攻撃中の《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》に《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》を「P侵略」させ、シールドを回復させつつ《終止の時計 ザ・ミュート》をフリーズしながらT・ブレイクを叩きこむ……だがそこで唐突に、ラップタイムのカウントが止まる。S・トリガー、《終止の時計 ザ・ミュート》!
ついにmotohiのもとにバイクが届く。それもとびっきり速いマシンである《偽りの希望 鬼丸「終斗」》が。《宇宙妖精エリンギ》をバトルで倒し、まずは《終止の時計 ザ・ミュート》で攻撃して《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》を割ると、残る天馬のシールドは3枚。そして《偽りの希望 鬼丸「終斗」》での攻撃時、「侵略」《禁断の轟速 ブラックゾーン》2枚と《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》!
≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》を「封印」し、《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》でW・ブレイク。通る。《禁断の轟速 ブラックゾーン》で最後のシールドをブレイク……通る!
だがまだ、motohiのバイクは天馬の後塵を拝していた。ダイレクトアタックを決めるための最後の追い風が足りていなかった。
それでも構わなかった。motohiにはシールドがまだ2枚ある。再び時を止められれば、あるいは。
しかし天馬はエンド前に《流星のガイアッシュ・カイザー》を着地させて≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫の「封印」を剥がすと、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》を召喚しつつ《鬼修羅と跳次元の決断》も唱え、≪新空のコスモ アンタッチャブル・パワード≫でシールドを仕込んだ万全の状態で《剣轟の団長 ドギラゴン王道》を攻撃に向かわせる。
なぜなら、時を止められるのはmotohiだけの特権ではない。
「革命チェンジ」《時の法皇 ミラダンテⅫ》!さらに《剣轟の団長 ドギラゴン王道》の能力でマナから《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》までもが同時に着地し、まずは天馬がゴールまで駆け抜けた。
motohi 0-1 天馬
Game 2
《異端流し オニカマス》《轟速 ザ・レッド / 超次元キル・ホール》というマナチャージから《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》を送り出したmotohiに対し、《流星のガイアッシュ・カイザー》《偽りの希望 鬼丸「終斗」》とチャージした天馬には動きがない。一方motohiもまたしてもバイクはピットイン中か、なおも《異端流し オニカマス》チャージから《終止の時計 ザ・ミュート》を送り出すと、再び歩きの1点ブレイク……通る。ここで返しに《~輝きは奇跡そのもの~》をマナに置いた天馬が思案する。《R.S.F.K. / オールイン・チャージャー》か《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》か。選択は……《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》。返すターンの走りを最大限に警戒するプランをとる。
だがmotohiはその警戒を逆手にとる。《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》チャージから《セブ・マゴアクマン / ブルー・テレポートホール》+《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》と横並びで展開し、《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》で《我竜塔第七層 ハッスル・キャッスル》を割ると、さらに《終止の時計 ザ・ミュート》でもう1点ブレイク。これは《宇宙妖精エリンギ》を踏み抜くが、「G城」で割られたシールドは「S・トリガー・プラス」のカウントに含まれず、結果タップなしで2ドローマナ加速のみの結果となる。
だがそれだけでも、天馬にとっては十分だった。マナチャージから《鬼修羅と跳次元の決断》!《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》と《セブ・マゴアクマン / ブルー・テレポートホール》を超次元送りにしつつ《宇宙妖精エリンギ》で《終止の時計 ザ・ミュート》を踏むと、motohiのバトルゾーンは《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》1体のみとなってしまう。それでも風は、まだ死んでいない。
返すmotohiが走らせたのは《轟速 ザ・レッド / 超次元キル・ホール》!呪文側で《時空の忠剣ハチ公》を送り出すと、そのままプレイヤーへの攻撃時に「侵略」《轟く跳躍 テレポートゾーン》!
《宇宙妖精エリンギ》を超次元送りにしつつ《芸魔温泉!オンセン・ガロウズ》を呼び出し、W・ブレイク!最終コーナー、通ればジャスキルもありうる局面。はたして天馬のシールドにトリガーは……だが、《終止の時計 ザ・ミュート》!
風が、天馬の味方をする。「Zラッシュ」の《改竄の炎 ボルメテウス・ハック》が立ってはいたものの、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》がそれを踏むと、天馬の視界を遮るものは何もない。さらに《轟く跳躍 テレポートゾーン》への攻撃時、「D・D・D」《剣轟の団長 ドギラゴン王道》!《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》に重ねつつさらに呼び出したのは《流星のガイアッシュ・カイザー》!
《芸魔温泉!オンセン・ガロウズ》も踏まれ、盤面はゼロ。motohiにできることはもはや、神風を待つことくらいしかない……が。
ノーアクションでターンを返したmotohiを尻目に天馬が唱えたのは《鬼修羅と跳次元の決断》!≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫と≪新空のコスモ アンタッチャブル・パワード≫を呼び出し、1ゲーム目と同様に手札からシールドを埋めて反撃をケアすると、なおも≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫攻撃時「革命チェンジ」《時の法皇 ミラダンテⅫ》!
そうしてmotohiは風になった。チェッカーフラッグは、天馬のために揺れていた。
motohi 0-2 天馬Winner: 天馬
motohi「『火闇レッドゾーン』を試したんですが、あまりにもひねりがなくて。真っすぐにしか顔を詰めれないんですよね。メタカードを置いて圧をかけるのではなく、《影速 ザ・トリッパー》で時間を稼いで《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》とかでハンデスして、でもそのあと結局普通に殴るし、詰めきれなかったら楯で返すみたいな。それって『火水レッドゾーン』で《終止の時計 ザ・ミュート》《終末の時計 ザ・クロック》4投で同じことができるんじゃないか?と思ったのが一番最初のきっかけです。バイクがすごい好きで、バイクを使うこと自体は決まってたんですよ。最初に触りはじめたのが火闇型だったけど、ハンデスでもそうでなくても、多色の枚数も多いしこれは殴るデッキとしてどうなのか、テンポとるにしても結局殴るんじゃ別のデッキでもよくないか?と別の方法ないかなと考えていました。そのときに、昔火水バイクが強かった時代があったなと。《超戦龍覇 モルトNEXT》のときのCSで流行ってたことを思い出して、あのときのメタ置きながら走る動きが強かった、GPでも結果残したのを再現できないかと。で、調べてくうちに上も下もかなり充実してて、《セブ・マゴアクマン / ブルー・テレポートホール》で《時空の忠剣ハチ公》呼べるしで色配分も偏りなくて、かつ単色ばっかりで相手に《偽りの希望 鬼丸「終斗」》も出させないからこっちのメタクリも生きるしで良いことづくめだなと」
気づけば風は止んでいた。それでも、ほの見えた地平線の先に向いた熱はきっと、再び走りたがっていた。
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motohi DMGP2026-1st アドバンス構築 |
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天馬 DMGP2026-1st アドバンス構築 |
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