超CSⅨ福岡 Round 4:あっとん vs. かにかまぼこ
ライター:加藤 太一
撮影:堀川 優一
今大会は、雰囲気が明らかに前回と違っていた。違っているのは、フォーマットであり、開催地であり、そして何よりも、
孤独。
前回は、勝利を分かち合う仲間がいた。
敗北に寄せる肩があった。
背中を押す声があった。
今回は、どれもいない。
頼れるのは自分と、自分の信じたデッキ。
会場の雰囲気は、前回よりも尖っていた。
剥き出しの闘志。
今日この日、福岡国際センターは自分こそが最強だと証明するための闘技場と化していた。
その渦の中心は、このフィーチャーテーブルといっても過言ではない。
今回の開催地、福岡を本拠地とするあっとんは、現在北九州ランキング1位。地元開催の今回に懸ける思いも強い。福岡を背負って立つ男は、愛用の刀を研ぐようにシャッフルを繰り返す。繰り返すたびに、その瞳の集中力が深くなる。
向かい合うかにかまぼこも強豪ひしめく愛知県で指折りのプレイヤーだ。こちらもその牙を、静かに、戦いの刻を待つ。二人の間に会話はない。しかし、問題ない。これから語り合うのだから。
先手を取ったのはあっとん。
《烈しき切札 ドギラゴン逆》と《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を続けてマナチャージし、超次元ゾーンから睨みをきかせる2枚の≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫がアドバンスの王道とも言える「4cテレポート」であることを隠そうともしない。曰く、アドバンスで最もパワフルで、最も自由なデッキ。
対するかにかまぼこは2ターン目に《グレートブルーの海幻》をチャージすると《地龍神の魔陣》をプレイ。
マナに置かれたのは《創世竜 Drache der’Zen》。殿堂入り後は数を減らした「創世竜ループ」のキーパーツに、思わずあっとんも「知らないデッキきた……」と思わず漏れ出た声。両者の間にこの試合初めての笑みが浮かぶ。
さらに次のターンには《覇王の特権大使、キサラギ》をプレイし、その左眼を解放。
あっとんの手札を確認し、一度場に出てしまえば対処しにくい《烈しき切札 ドギラゴン逆》を事前に捨てさせる。しかしあっとんも手札に残った《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ / 「未来から来る、だからミラクル」》の呪文側から3ドローで引き込んだ《超次元サプライズ・ホール》、《モーニング・ABYFLHA・カイザー》と怒涛のドロー連鎖で失った手札を一気に補充。
これには思わずかにかまぼこも顔を顰める。
返しのターン、かにかまぼこはついに《創世竜 Drache der’Zen》をバトルゾーンに送り出す。マナゾーンから続けて《グレートブルーの海幻》を1マナでプレイし、しっかりとカードを2枚回収。締めには2枚目の《「ウチの左眼は困惑の左眼なのゼナ(>▽Ф)」》で虎の子の《鬼修羅と跳次元の決断》を叩き落とすことに成功!
お互いが決め手に欠ける中、勝負は長期戦にもつれ込む……
はずだった。
ターンドローを見て大きく頷いたあっとんがプレイしたのは、先ほど失ったはずの《鬼修羅と跳次元の決断》!
福岡の看板を背負った男の元に、この土壇場でデッキが応えた。
ここからが「4cテレポート」の真骨頂。ターンの初めに覚醒したのも併せて2体の≪ラスト・GOLDEN・ドラゴン≫と≪新空のネビュラ ユリア・マティーニ≫を同時に展開し、4枚ドロー&4マナアンタップで一方的にリソースを獲得、≪新空のネビュラ ユリア・マティーニ≫の効果で《創世竜 Drache der’Zen》を選ぶことで「創世竜ループ」の肝である2体目の《創世竜 Drache der’Zen》をも封じる。
尚も攻撃の手を緩めることなく、アンタップしたマナで《地封院ギャイ<まかしとき!>》を召喚し、攻撃時に《烈しき切札 ドギラゴン逆》と《剣轟の団長 ドギラゴン王道》を同時宣言!!


《剣轟の団長 ドギラゴン王道》が《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》と《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を従えながら攻撃! 後続の《鬼修羅と跳次元の決断》も確保しつつ、≪新空のネビュラ ユリア・マティーニ≫を超次元ゾーンに戻して再利用も見据える冷静なプレイ。かにかまぼこは次のターンの行動が大きく制限されてしまった。
《剣轟の団長 ドギラゴン王道》のトリプルブレイクで、ここまで全く見えなかった《ウルの天宝》と《理想と平和の決断》が同時にトリガー、《~世紀末の善悪~》が先ほど手札に加えた《鬼修羅と跳次元の決断》を捨てさせ、ドラマチックな相手ターン中の大量展開を可能にしたが、無情にもあっとんは《烈しき切札 ドギラゴン逆》の効果で守られている。
次のターンも《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》が召喚されると、大量のドラゴンによる攻撃を止める手段はもう残されていなかった。
Winner: あっとん
かにかまぼこ「4テレ結構見てたんだけどな〜」
確かに《~世紀末の善悪~》はオリジナルフォーマットでも大活躍中の強力なカードだが、《鬼修羅と跳次元の決断》など特徴的な呪文を擁するアドバンスフォーマットでは、相手を妨害する手段になりながらゲームエンド級のパフォーマンスを発揮することもある。《ウルの天宝》で早出しすることも可能で「4cテレポート」に大きなプレッシャーがかかっていたことは間違いない。
あっとん「地元のフィーチャーで負けられないです」
しかし、あっとんは乗り越えた。地元の重圧を、ハンデスの脅威を。自分が最も強く、最も自由だと信じた《鬼修羅と跳次元の決断》の風を背に受けて。
想いは全て、デュエマで語り合った。互いに挨拶を交わし、すぐに切り替えて次の試合へ。
見据えるのは「優勝」
まだまだ、始まったばかり。
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あっとん 超CSⅨ福岡 アドバンス構築 |
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かにかまぼこ 超CSⅨ福岡 アドバンス構築 |
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