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DMGP5th Round 4:きのこ vs. パタ@いっせー

予選もいよいよ折り返しの4回戦を迎えた。このラウンド対戦するプレイヤーはきのことパタ@いっせー。

お互いの戦績は2-1。予選を抜けるためにはもう負けられない。むしろここで勝って波に乗る。ここで乗らねば残す4Rも勝てるはずもない。

そんな事を考えているかどうかはともかく、勝利だけを前に見つめる選手たちの試合の一部始終を見届けよう。

きのこは愛知県のDM専門店「WINNERS」に所属する女性プレイヤー。「WINNERS」の文字が刻まれた赤いパーカーを背負う。使用デッキは「4色オールデリート」。

対面するパタ@いっせーはまさにその「WINNERS」の代表。「ジョバンニスコール」、「バッシュギヌス」など今までのGPにおいて数々の奇抜かつ洗練されたデッキを用いて優秀な成績を残してきている。今回の使用デッキは「火水闇ドギラゴンバスター」。

そして何より目を引くのは互いの盤面の《禁断 ~封印されしX~》。ただし、パタ@いっせーの《禁断 ~封印されしX~》は2015年全国大会「デュエルマ☆スターカップ」の準優勝の銀プレート版。

それを見て対戦前からパタ@いっせーを尊敬するプレイヤーと仰ぐきのこは緊張気味。後に聞くと、この時互いのデッキリストはほぼ把握済み。きのこは構築自体もパタ@いっせーにアドバイスを受けていたそうだ。

周囲には赤い「WINNERS」パーカーを羽織ったギャラリーがこの同門対決の行く末を見守っている。

果たして「WINNNERS」の名を背負って次につなぐのはどちらの選手か。

3ターン目まではお互いマナセットでターンを終える静かな立ち上がり。
先に動いたのは先行4ターン目のパタ@いっせー。
マナ武装の入った 《裏切りの魔狼月下城》 によりきのこの手札を3枚奪う。返しのターンきのこの行動はマナチャージのみにとどまる。

5ターン目、パタ@いっせーは 《リロード・チャージャー》 で順調に手札とマナを整える。

対するきのこはここでマナ武装の入った 《獅子王の遺跡》 で3ブースト。先ほどの 《裏切りの魔狼月下城》 のディスアドバンテージを取り戻した形になる。

返しの6ターン目、パタ@いっせーの手札から放たれたのは 《超次元ガロウズ・ホール》《アクア・アタック を場に出し、さらに手札の増強を図ろうとする。

ここで待っていたとばかりに自信満々にきのこ手札から唱えられたのは 《超次元ガード・ホール》
《アクア・アタック を処理して出てきたのは《時空の支配者ディアボロス Z》 。パタ@いっせーの使用するデッキで処理できるのは 《テック団の波壊Go!》 など限られた除去手段しかない。彼の表情にも焦りが見える。

なんとか盤面を形成したいパタ@いっせー。 《Mの悪魔龍 リンネビーナス》で先ほど 《リロード・チャージャー》 で墓地に落とした 《光牙忍ハヤブサマル》 を復活させる。

ここで返す後手7ターン目、きのこの 《時空の支配者ディアボロス Z》《禁断 ~封印されしX~》の封印2枚とその鼓動自体を選択し、 ≪最凶の覚醒者デビル・ディアボロス Z≫ に裏返る。きのこ、少し考えたうえで 《超時空ストームG・XX》 への進化は先送りと判断。

これが凶と出るか吉と出るか。

先手8ターン目パタ@いっせー、ここでドローするやいなや深く長考。相手の手札から 《テック団の波壊Go!》 がもし唱えられたが最後、封印が外れ ≪伝説の禁断 ドキンダムX≫に禁断開放してしまった時点でその後の展開が非常につらくなる。予断は許されない状況だ。

手札から悩んだ末に 《超次元ガロウズ・ホール》 で自身の場の 《Mの悪魔龍 リンネビーナス》 をバウンスしながら、 《激沸騰!オンセン・ガロウズ》 を場に出す。―祈る両の手にも力がこもる。

しかし、後手8ターン目きのこはドローしたカードを見るや否やそのままターンを渡す。

ここで先手9ターン目、パタ@いっせーは先ほど手札に帰った 《Mの悪魔龍 リンネビーナス》 を場に出す。パタ@いっせーの鼓動の封印は残り、2枚。

返しのきのこの一手、 《ボーイズ・トゥ・メン》
《光牙忍ハヤブサマル》 をタップしたきのこは ≪最凶の覚醒者デビル・ディアボロス Z≫ のアタックトリガーでパタ@いっせーの盤面を一掃。パタ@いっせーの額に汗が浮かぶ。

窮地に立たされたパタ@いっせー。ドローしたカードと盤面を何度も見返し口をふさぐ。

「残り10分」

ジャッジの制限時間のコールが響く。

パタ@いっせー、考える。考える。

考えた末に、慎重にマナをチャージして唱えた呪文は 《テック団の波壊Go!》 !!
「相手のコスト5以下のカードをすべて手札に戻す」モードを選択し、強制的にきのこの鼓動を ≪伝説の禁断 ドキンダムX≫に禁断開放させる。

今度は一転、窮地に陥ったきのこ。はらわたが露わになったこの状態ではうかつに攻撃することができなくなった。

少しでも負けの目を潰すためきのこが唱えたのは 《裏切りの魔狼月下城》 。パタ@いっせーの残りの手札をすべて墓地に落とす。

11ターン目、互いが互いのリソースを奪い合うこの状況。パタ@いっせーはドローしたカードを見て、そのままエンド。後1枚、 《テック団の波壊Go!》 さえあればそのまま ≪伝説の禁断 ドキンダムX≫を破壊して勝利できる。

一方、返しのきのこは潤沢な手札からさらに 《裏切りの魔狼月下城》 。一手でも誤れば確実に敗北するのは自分。ターンエンドする表情にも焦りが見る。
先手12ターン目、パタ@いっせーはトップから 《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》 を展開。これにより毎ターンエンド時にドローし手札を整えることができると同時に、万一攻め込まれたとしても、そのDスイッチで手札からも《テック団の波壊Go!》《超次元ガロウズ・ホール》 を撃てる厚い構えだ。
しかし、返しのきのこのターン、 《時の秘術師 ミラクルスター》《裏切りの魔狼月下城》 《獅子王の遺跡》 を含む7枚もの呪文を回収。そのまま《裏切りの魔狼月下城》 を唱えてパタ@いっせーの一切のリソースを許さない。

次のパタ@いっせーのターン。何もせずにターン終了。そして 《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》 でドロー。まだ勝利の一手を引き込めない。

次のターン、きのこの場に出したカードにパタ@いっせーは思わず「マジか!!」と声を漏らすことになる。
2枚目の 《時の秘術師 ミラクルスター》 だ。前のターンに唱えた 《裏切りの魔狼月下城》 を再度回収、そしてそのまま唱え、パタ@いっせーの手札を根絶やしにする。もはやリソースの差は歴然となった。

パタ@いっせーの最後の望みは相手の ≪伝説の禁断 ドキンダムX≫を除去するカード。それさえ引ければ勝てる。そう願ってドローするも……願いは届かなかった。

山札の枚数が残り数枚までに減ったきのこは後手14ターン目に 《怒流牙 サイゾウミスト》 を出して山札を回復。

最後のドローに望みをかけたパタ@いっせーの手札から場に出た 《メガ・マグマ・ドラゴン》 もきのこの盤面をせん滅するには至らず、無情にもターンはきのこに渡る。

後手15ターン目、きのこの手札からとどめの一撃と言わんばかりに 《テック団の波壊Go!》 によってパタ@いっせーの鼓動の封印を強制的に剥がしてパタ@いっせーの鼓動が ≪伝説の禁断 ドキンダムX≫に禁断開放されてしまった。

そして続く手の 《オリオティス・ジャッジ》 !!!!
こうして皮肉にもパタ@いっせーの ≪伝説の禁断 ドキンダムX≫の禁断開放による封印により、きのこの ≪伝説の禁断 ドキンダムX≫は守られ、 《オリオティス・ジャッジ》 による裁きによってパタ@いっせーの ≪伝説の禁断 ドキンダムX≫は地に伏したのだった。

Winner:きのこ!!

対戦後にパタ@いっせーは残りの山札には既に ≪伝説の禁断 ドキンダムX≫を処理できるカードは1枚しか存在しなかったと語る。

それさえ引ければあるいは……。最後まで勝利の為に諦めなかったパタ@いっせーは同門対決に勝利したきのこにこう激励して席を立った。

「絶対、勝ち残れよ!!!」

こうしてこのロングゲームを制したきのこはパタ@いっせーの思いを胸に、「WINNNERS」の誇りをその背に背負いながら次のラウンドへ向かうのだった。

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