DMGP7th Round 2:ペン山ペン太郎 vs. よざくら
初の2ブロックCSであるDMGP7thの1回戦が終了し、デッキの使用者数等が見えてきた2回戦。
フィーチャーテーブルの席に着いたのは、『闇単卍デ・スザーク卍』を使用するペン山ペン太郎と『光ゼロサッヴァーク』を使用するよざくらだ。
「レギュレーションが違う2つのフォーマットを同時に触るのは大変です」と話すのは、新潟から遠征を繰り返し、去年は1年で車の走行距離が5万kmを超えたペン山ペン太郎。
一方、「構築の幅が通常の殿堂レギュレーションと違うので楽しいです」と話すよざくらはDMGP5thの優勝者であるナツメのデッキの制作者であり、高いデッキ構築センスを持っているようだ。
両者ともに、通常の殿堂レギュレーションを中心に活動しており2ブロック構築の調整を本格的に始めたのは最近になってからとのことだが、普段とは違うこのレギュレーションでどんな戦いを繰り広げるのだろうか。
先攻:ペン山ペン太郎
先攻のペン山ペン太郎は2ターン目に《堕魔 ドゥリンリ》を召喚し、更に3ターン目には《堕魔 グリギャン》で墓地を増やし、無月の門の準備を整える。
一方よざくらは3ターン目に《剣参ノ裁キ》で《戦慄のプレリュード》を手札に加える。
迎えた4ターン目。『闇単卍 デ・スザーク 卍』のキーカードは4コストのカードが非常に多く、何をプレイするかによって今後の展開が大きく左右される重要なターンだ。
ペン山ペン太郎は《堕魔 ヴォーミラ》を召喚し、墓地を行動可能な領域に変え手札消費の激しさをカバーする。
対するよざくらの4ターン目。《戦慄のプレリュード》でコストを軽減し《サッヴァークDG》を召喚。
デッキのほとんどを呪文とメタリカで構成された『光ゼロサッヴァーク』にとって、表向きにした3枚を手札に加えるのは容易なことだ。
よざくらは表向きにした3枚を手札に加えた後、ターン終了時に《サッヴァークDG》の効果で《魂穿ツ煌世ノ正裁Z》をプレイ。
《堕魔 ヴォーミラ》をシールドに送り、《魂穿ツ煌世ノ正裁Z》は《剣参ノ裁キ》と同じシールドに重ねられた。
これによって《サッヴァークDG》の最後の効果が満たされ、《サッヴァークDG》を犠牲に《煌龍 サッヴァーク》が《堕魔 ドゥリンリ》を除去しつつバトルゾーンに登場するが、直後に無月の門・絶で《》が召喚され、今後の展開を牽制する。
今後の展開の要である《堕魔 ヴォーミラ》を失い、ペン山ペン太郎に『闇単卍 デ・スザーク 卍』の弱点である手札消費の激しさが重くのしかかる。
しかし、相手の手札も無くなり試合がもつれ込めば強みを発揮するのは『闇単卍 デ・スザーク卍』だ。
ペン山ペン太郎は召喚した《堕魔 ヴォガイガ》で墓地の《追憶人形ラビリピト》を回収する。
返すターン、《》の効果でマナのアンタップを阻害され、使えるマナはチャージしたカードを含めて3マナ。
よざくらはアンタップされたマナを使い《剣参ノ裁キ》を唱え、シールドの紋章を増やしターン終了。
そしてペン山ペン太郎は《堕魔 ドゥポイズ》と前のターンに手札に加えた《追憶人形ラビリピト》を召喚。
《堕魔 ドゥポイズ》の効果で自身と≪卍月 ガ・リュザーク 卍≫を使い《煌龍 サッヴァーク》の除去を試みるが、《煌龍 サッヴァーク》はシールドに表向きで置かれている《堕魔 ドゥリンリ》を墓地へ送り生き残る。
ターン終了時に無月の門・絶で≪卍月 ガ・リュザーク 卍≫が復活し、ラビリピトの効果によってよざくらの手札を叩き落とす。
お互い手札が無くなり、よざくらはドローのみでターンを終える。
一方でペン山ペン太郎のトップデックは《堕魔 ドゥポイズ》。
自身と≪卍月 ガ・リュザーク 卍≫を破壊するが、《煌龍 サッヴァーク》は代わりにシールドの《堕魔 ヴォーミラ》を墓地に送る。
シールドゾーンにある表向きのカードは残り3枚。これを全て取り除かない限り《煌龍 サッヴァーク》は生き残り続けるだろう。
表向きの裁きの紋章を減らすため、ペン山ペン太郎は《堕魔 ヴォーミラ》でシールドをブレイク。
しかし、トリガーした《隻眼ノ裁キ》によって《追憶人形ラビリピト》をタップされた上、表向きの裁きの紋章を補充される。
ターン終了時に≪卍月 ガ・リュザーク 卍≫と《追憶人形ラビリピト》で再びよざくらの手札をゼロにするが、続くターンに《煌龍 サッヴァーク》のアタックで《追憶人形ラビリピト》が破壊されてしまう。
ペン山ペン太郎のターン、≪卍月 ガ・リュザーク 卍≫が《煌龍 サッヴァーク》と相討ちし、よざくらの裁きの紋章を1枚削り≪卍月 ガ・リュザーク 卍≫を復活させずにターンを終える。
ドラゴン・W・ブレイカーによってシールドに表向きのカードを2枚追加した後シールドをドラゴン・W・ブレイク、トリガーは無し。
ペン山ペン太郎は再び《追憶人形ラビリピト》召喚。更に《堕魔 ドゥグラス》を追加し《堕魔 ヴォガイガ》でシールドをブレイク。ターン終了時に≪卍月 ガ・リュザーク 卍≫を復活させるが、バトルゾーンでは《煌龍 サッヴァーク》が存在感を放っている。
よざくらはトップデックの《憤怒スル破面ノ裁キ》とドローした《隻眼ノ裁キ》で裁きの紋章を増やしつつ、≪卍月 ガ・リュザーク 卍≫の動きを止める。
そしてシールドを2枚、裏向きで追加しつつドラゴン・W・ブレイク。
《撃髄医 スパイナー》がトリガーするも《煌龍 サッヴァーク》を除去するには至らない。
更によざくらは、《堕魔 ドゥリンリ》を出すのみでターンを終えたペン山ペン太郎の最後のシールドをドラゴン・ブレイク。
返ってきたペン山ペン太郎のターン。
山札切れも近づき、如何にして《煌龍 サッヴァーク》の攻撃を耐えつつよざくらのシールドをブレイクするかを考えるペン山ペン太郎。
しかし、ここで制限時間終了のアナウンスが響く。
このターン中に勝負を決めなければ両者敗北となってしまうが、ペン山ペン太郎のアタックできるクリーチャー6体に対しよざくらのシールドは6枚。更にそのうちの2枚に《隻眼ノ裁キ》が表向きに重なっている。
シールドトリガー対策や出したターンにアタック出来るクリーチャーがほぼ入っていない『闇単卍 デ・スザーク 卍』では、このターンに勝負を決めることは不可能と言っていいだろう。
両者敗北となれば、勝っている相手と対戦することで上昇する予選突破の基準の一つである「オポーネント」が低下し、両者の予選突破への道は厳しいものとなる。
このターン中に勝負がつかないことを悟ったペン山ペン太郎は「オポーネント」に未来を託せるよう、出来る限りのことをした後、投了を宣言した。
Winner:よざくら
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