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DMGP2022 Day1 準決勝:アイタvs. がらがらどん

ライター:川﨑 大輔
撮影者:瀬尾 亜沙子

 デュエルをすることと物語を紡ぐことは同じだ。

 終わらない物語が無いように、デュエルをすることが終わる日も来る。

 少なくとも、それまでやっていた環境でのデュエマでは無くなる日も来る。

アイタ 「今年は全国大会が無いから、ここでの勝利にそれほどモチベーションが上がらないんですよね」

 試合開始前にアイタはそうぼやいた。

 3年ぶりに開催されたグランプリ。これまでのグランプリにおいて準決勝には独特の緊張感があった。それは、もちろん決勝戦に向けての緊張感ではあるが、それ以上に「全国大会」の出場権が確定する戦いであるという緊張感があったのだ。

 しかし、2022年度に限って言えば全国大会に代替するイベントこそ発表されているものの招待の条件はこの二日間のDMGP2022でトップ8に入賞すること。つまり、彼らはすでにその権利を獲得してしまっている。「優勝」というタイトルをモチベーションにするのであればもちろんこの対戦は大事な一戦、だが、「その先の戦い」までも視野に入れるならここの対戦にそこまで本気にはなれない、そうアイタは語っているのだ。

 なぜ、アイタはそこまで言うのか。

 それは、彼が過去に「その先の戦い」のために全力を尽くした仲間たちとデュエマをしていたからだ。

 かつてデュエマで「調整チーム」が流行したことがあった。最近(と言っても3年前だが)で言えばDMGP9thのカリヤドネループを世に送り出した「マラかっち」が有名だが、それこそDMGP2ndからDMGP5thあたりにかけてはいくつもの有名チームがあった。

 今でもYouTuberとして活躍するZweiLanceやフェアリーも所属していた「Heaven's Dice」や、同じく一旦は解散したもののナツメとシオンのYouTubeチャンネルにその名を残す「紅茶派閥」。他にもmarugaやいがぐり王子が所属していた「AQUAWAVE」やHARUやイヌ科の所属していた「Mystic Plant」、無尽蔵のサブウエポン率いる「E.V.A」、darkblue率いる「Blue Meteor」など当時は枚挙にいとまがないほどの調整チームが存在していた。

 彼らはみな、DMGP優勝を、その先にある全国大会優勝を、そしてさらに先にある日本一の称号を目指すべく志を同じくして集まった同志だった。

 今でもYouTubeチャンネルにその名を残していたり、「マラかっち」のように発展的統合を遂げた調整チームも存在しているが、しかし、当時の形のまま残っているチームは筆者の知る限りはほぼいない。当時若者だった彼らも、生活環境の変化などで同じチームであり続けることが難しくなっていったのだろう。少なくとも、それまでやっていた環境でのデュエマでは無くなる日が来たのだろう。

 それはアイタがかつて所属していた「原一派」も同じだ。

 アイタのプレイヤープロフィール、調整したメンバーの項にはこう書かれている。

 原一派(解散済み)と。

 最初、アイタの存在に気が付いていなかった筆者だったが、プレイヤープロフィールにこの文字を見つけて思わずかつて「原一派」の中心メンバーだったえじまに確認をしてしまった。

川﨑 「このアイタってプレイヤー、もしかして原一派の選手?」

えじま 「あ、そうですね、なかじです」

 かつて、プレイヤープロフィールなどで調整相手として名前がよく上がっていた選手であるなかじ、それがアイタだったのだ。

 なぜ改名したかや、なぜアイタという名前なのかについてはここでは語らないが、名前を変えたアイタはDMGP6th以降の大型大会にはあまり積極的には参加していなかった。

 だが、今回、久々の大型大会ということでかつての「原一派」のメンバーから誘われたこともあり今回の参加を決め、そしてそのメンバーたちと調整したという。

 調整メンバーが皆、闇火ドルマゲドンを選択するなか「Twitterで見つけて見た目がかっこよかったから。見た目がかっこいいデッキはつよい」という理由で選んだ4Cガイアッシュを選択して。


Game 1

先手はがらがらどん。

 がらがらどんは《ウェイボール <バイロン.Star>》を、アイタは《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》をマナチャージする。

 ここで2ターン目にがらがらどんが《シブキ将鬼の巻》をプレイしさらに手札を充実させる一方で、アイタはカードをプレイマットにこすりつけながら気合を入れてドローするが「ダメかー」とつぶやく。がらがらどんはさらに続くターンに《アストラルの海幻》をプレイしつつ墓地に《禁断の轟速 レッドゾーンX》をディスカードして着々と準備を進める。

 一方のアイタも3ターン目に《ボルシャック・栄光・ルピア》をプレイし《インフェル星樹》《流星のガイアッシュ・カイザー》がマナゾーンに落ちて、きつそうな表情と裏腹に順調な滑り出しを見せる。

 いや、違う。アイタがきつそうな表情をしているのは、自分の展開の話ではないのだ。まだ、相手が揃うか揃わないか、自分の力の及ばない所で祈り、耐えるだけのターンだからなのだ。

アイタ 「青は(火自然アポロヌスに比べてコンボパーツが)揃いにくいでしょ!頼むよ!」

 しかし、ここでがらがらどんが3マナをタップするとアイタは「ひゃー」と声をだす。アポロヌス系のデッキが3マナをタップしてくるのならば、出してくるカードはこれしかない。  そう《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》だ。

 そして、アポロヌスが《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》《ボルシャック・栄光・ルピア》とのバトルのためだけに出すはずがない。墓地に《禁断の轟速 レッドゾーンX》がある以上は手札に《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》があるということに他ならない。

 予定調和的に《ボルシャック・栄光・ルピア》をバトルで排除すると、ガラガラドンは《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》でアタックし、墓地の《禁断の轟速 レッドゾーンX》と手札の《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》の侵略を宣言し実行、《轟く侵略 レッドゾーン》の封印能力は待機したままでまずは《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》のメテオバーンを解決しアイタのシールドを全てブレイクする。

アイタ 「70%!!!」

 なにの確率かはわからないがアイタは叫びながらシールドをめくり、そして《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を見事トリガーする。

 《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》の能力で《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を手札に加えると、自身のマナを2枚失いつつもダイレクトアタックしつつある《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》を手札に戻しこのターンの敗北は回避。がらがらどんは待機していた《禁断の轟速 レッドゾーンX》の封印能力を《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》へと使用する。

 今度はがらがらどんが祈る番だ。

 いわゆる「オールインデッキ(リソースを一撃にすべてつぎ込むタイプのデッキの俗称)」である水火アポロヌスは、その一撃を躱されてしまったらとにかく相手が逆転の準備を整えるまでの時間で無理やりにでも勝負を決めるしかなくなる。ならば、がらがらどんは逆転の基盤となるあのカードがアイタの手札に無いことを祈るしかない。  《流星のガイアッシュ・カイザー》

 祈り届かず、あらゆる環境を定義するこのカードがアイタの手札からがらがらどんのコスト踏み倒しに反応してターンエンドにバトルゾーンに降臨する。《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》に置かれた封印もこの《流星のガイアッシュ・カイザー》の登場によってはがされる。

 逆転の準備が整ったアイタ。マナチャージして4マナの所から《メンデルスゾーン》をプレイし、続くターンの《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》に繋げようと考えるが……ここで捲れたのは2枚の《メンデルスゾーン》。最善の逆転パターンを失ったアイタはここで長考。なにせ、相手のバトルゾーンには進化元になるタマシードが残っているので進化クリーチャーを引かれただけで負けなのだ。

 結果、アイタは《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》でアタックすると《時の法皇 ミラダンテⅫ》へ革命チェンジすることを選択する。ブレイクされた3枚のシールドにはトリガーはなく《シブキ将鬼の巻》でシールドを減らしているがらがらどんの残りシールドは1枚。アイタは残る《流星のガイアッシュ・カイザー》でのアタックを検討した上でうっかり《爆殺!! 覇悪怒楽苦》でも踏んでしまったら優位から即敗北のパターンもあるため、アタックは行わずにターンを終える。

 運命のがらがらどんのターン。まずは《アストラルの海幻》をプレイし《シブキ将鬼の巻》を捨てると、残るマナで《異端流し オニカマス》を召喚しようとするが……アイタは《時の法皇 ミラダンテⅫ》を指さす。それは《時の法皇 ミラダンテⅫ》が召喚制限をかけているサイン。

 アイタは返しのターンで《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》を召喚しつつ、冷静に《時の法皇 ミラダンテⅫ》《流星のガイアッシュ・カイザー》で攻撃を宣言した。

がらがらどん 「無理に走るしかないと思って行ったんですけどね……」

アイタ 「70%なんで!知らんけど!」

アイタ 「これで少なくとも最後は先攻だ、助かる!」

アイタ 1-0 がらがらどん

 原一派の解散と前後するようにデュエマの大型大会に出ないようになったアイタと同じく、がらがらどんもデュエマから離れていた時期があった。

 神化編あたりから積極的にショップの大会などに出るようになっていたというがらがらどんも、エピソード3のあたりから生活環境の変化、端的には仕事が多忙になっていったことによって時間をとれずデュエマの大会から遠ざかることとなった。

 そんながらがらどんがデュエマに復帰するキッカケとなったのは、皮肉にもデュエマから大型大会を遠ざけていた原因であるコロナウイルスだった。

 同郷の友人の店である青馬堂がコロナウイルスによって経営が少し厳しいと聞いたがらがらどんは、友人を助ける意味もあって十王篇から改めてデュエマを買い始める事となったのだ。

 そして、パックを買い、開封し、カードを集めていくうちに懐かしさもあり、だんだんとデュエマをやり始めるようになり、今年の4月からはついにCSなどへの参加を開始して本格的に復帰したのだ。

 そんながらがらどんが使用するデッキは水火アポロヌス。使用した理由を聞くとがらがらどんはこう答えた。

がらがらどん 「子どもの頃、ザキラが大好きでかっこよかったんですよね。特にザキラの切り札として印象に残ってるアポロヌスが、今、リメイクされて強いって話だったんで、このデッキを使いました」

Game 2

アイタ 「3ターン目に走られたら負けるんだよなー」

 というわけで、序盤の動きが重要なこの対戦において、もっとも運命をわけると言っても過言ではないのがシャッフル。相手がシャッフル済みの山札を三分割した上で、並びなおす順をお互いが選び、運命が確定したところで先攻がらがらどんでゲームがスタート。
 がらがらどんの初手は侵略クリーチャーが無く少々厳しい感じのもの。一方のアイタは《メンデルスゾーン》《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ /「未来から来る、だからミラクル」》《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー / お清めシャラップ》《流星のガイアッシュ・カイザー》《ボルシャック・栄光・ルピア》とパーツ自体は一撃からの逆転を十分に狙えるが、このターンのマナチャージが難しいもの。長考の末に《ボルシャック・栄光・ルピア》をチャージしてターンを返す。

 がらがらどんの2ターン目。《アストラルの海幻》をプレイすると、ディスカードしたのは《禁断の轟速 レッドゾーンX》。こちらもコンボ完成に向けてのパーツを順調に手に入れているようだ。アイタは《メンデルスゾーン》をプレイし、今度はしっかりと《ボルシャック・栄光・ルピア》《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》とめくって2マナ加速に成功する。

 運命の3ターン目。このターンに3マナタップされるときついアイタだが……がらがらどんがタップしたのは2マナ。しかし、召喚されたのはある意味もっときつい《異端流し オニカマス》。次のターンに《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》が来た時により返しにくい盤面を作られてしまったのだ。これにはアイタも「これはまずい」とこぼす。

 せめてもの抵抗とアイタは≪お清めシャラップ≫をプレイし、マナ加速しつつがらがらどんの墓地の《禁断の轟速 レッドゾーンX》を山札に戻しコンボパーツが揃っていないことにかけるが、この時のがらがらどんの手札には《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》《轟く侵略 レッドゾーン》《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》が揃っている。

 当然の3マナタップ。

アイタ 「43%!!……もないか……」

 そこからのダブル侵略、そしてメテオバーンによって再び全シールドがブレイクされるアイタ。

アイタ《最終龍覇 ロージア》《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》しかないか……」

 2枚のトリガーを期待して5枚のシールドをめくったアイタだったが、そのまま山札と混ぜ、最終戦に向けてシャッフルを開始した。

アイタ 1-1 がらがらどん

 まだ、集めたカードを見て、なんとなくデッキを組んでいる程度、本格的にデュエマに復帰していたわけではいなったがらがらどん。そんながらがらどんが本格的に復帰する運命的な出来事があった。

 王来篇第三弾『禁断龍VS禁断竜』。

 このパックを一人でむいていたがらがらどんはみたことが無いカードがでてきたことに気が付く。それは、「あたり」の文字とQRコードが印刷されたカード、つまり世界に20枚の《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》の引換券だった。

 その価値をまだ知らないが、しかし明らかに通常ではない雰囲気を出しているカードを見たがらがらどんは、前述のカードショップを営む友人に連絡すると、彼はすぐさまこう答えた。

「これは運命だろ!大会に出ろ!」

 デュエマを買い始めたのは、友人を助けたいという彼の選択だった。

 だが、彼は運命的な出会いを経て、競技デュエマに復帰し、そして今、準決勝を戦っている。

Game 3

 Game 1のラストで自ら語っていたように、ここで先攻はついにアイタ。ここで完全に勝負が決まってしまうからか、お互いに口数が少なくなった。毎ゲームの開始前にがらがらどんに話しかけていたアイタもここでは自身のデッキに対して小さく「たのむぞー」と語りかけるのみ。

 《蒼き団長 ドギラゴン剣》《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》とチャージしての《メンデルスゾーン》は見事2マナ加速に成功。一方のがらがらどんも2ターン目に《異端流し オニカマス》を召喚する。

 そして、アイタは続いて《インフェル星樹》を召喚し、自身の《禁断 ~封印されしX~》から封印を2枚マナゾーンにおいて2マナ加速2ドローという途方もないアドバンテージを獲得する。これまでゲームターンが早すぎてみることができなかったが、これこそアイタのデッキの本来の動き、《インフェル星樹》こそがこのデッキの影の主役なのだ。

 そんな理想ムーブをしてもなお、水火アポロヌスには3ターン目に《瞬閃と疾駆と双撃の決断》から《ネ申・マニフェスト》《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》で触れることも許さぬ理不尽な死のパターンがある。そして、がらがらどんは3枚目のマナをチャージすると、その3枚をタップする。アイタは思わず問いかける。

アイタ 「ファイア(《瞬閃と疾駆と双撃の決断》)?マニフェスト(《ネ申・マニフェスト》)!?」

 その質問の意図を理解しているがらがらどんは答える。

がらがらどん 「マニフェスト!!」

アイタ 「あぶねー!!!間に合ったーーーー!!!!!!」

 がらがらどんが《禁断の轟速 レッドゾーンX》をディスカードした返しのターン、アイタの《流星のガイアッシュ・カイザー》がまさに間に合い、相手のクリーチャーが出たターンにプレイヤーへと攻撃できないというデュエマのルールを説明したテキストによって、少なくとも次のターンにがらがらどんがゲームを決めることはできなくなった。

 ドローして長考したがらがらどんはアイタの手札の枚数を確認する。アイタの手札はこれだけ展開してもなおも5枚。これこそ、4Cガイアッシュの強さ。

 結果、がらがらどんは《ネ申・マニフェスト》から《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》を進化、シンカパワーによってえらばれない状態となっている《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》が次のターンまで生き残れば、墓地の《禁断の轟速 レッドゾーンX》と手札の《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》でゲームを決めることも可能だ。がらがらどんはターンを終える。

 しかし、帰ってきたターンにアイタは選ばれないクリーチャーへの対抗策としてマッハファイターの≪闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー≫を召喚、《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》へとアタックして次ターンの憂いを断つ。手札に進化クリーチャーがいないがらがらどんは《シブキ将鬼の巻》を召喚して選択肢を求めるがなにも手に入らずターンエンドする。

 すでに大量のマナを確保しているアイタは、まず《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》をプレイすると《生命と大地と轟破の決断》を手札に加え、《ネ申・マニフェスト》を手札へと戻す。そして、残ったマナでBADと《流星のガイアッシュ・カイザー》の2重軽減のかかった《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》を召喚する。

 まずは《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》のマッハファイターで《異端流し オニカマス》を倒すと、続いて《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》でWブレイク。ここにはトリガーは無し。

アイタ 「悩ませて……」

 黙考の後に、アイタは≪闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー≫でWブレイクすると、ここにもトリガーは無し。最後に、陰の主役である《インフェル星樹》をタップする。

アイタ 「ブンまわったー!!!!」

アイタ 2-1 がらがらどん


がらがらどん 「そちらのシールド・トリガー、確認していいですか?」

 すでにゲームは終了しているので、アイタは5枚のシールドを表にする。そこにはトリガーは無し。

がらがらどん 「うわー、行けばよかったか―!!」

 2ターン目タマシードから3ターン目《カチコミ入道 <バトライ.鬼>》のプランも選択できたがらがらどんだったが、Game 1での逆転がチラついたのか、《異端流し オニカマス》《ネ申・マニフェスト》と並べてトリガーをケアできる選択を取った。

 自分の選択が自分の運命を決める。そして、それは繰り返し行われて、少しずつだけど自分の選択の価値を上げていくことができる。それこそが競技デュエマの最大の魅力であり、がらがらどんが、アイタがこのグランプリに参加した最大の理由だろう。

 誰にだって、それまでやっていた環境でのデュエマでは無くなる日は来る。

 その時、デュエマを辞めるのもひとつの選択肢だが、それでもいつかデュエマに復帰するのももちろんひとつの選択肢だ。

 それまでのようにか、新しい形でか。どちらであっても20年続いたデュエル・マスターズはいままでも、そしてこれからも帰ってくるプレイヤーを待っている。

 試合の後に、アイタ……なかじはこう語った。

なかじ 「はらさんも、デュエマ戻ろうよ!」

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