全国大会2017 デッキテク:ばやし。選手『青黒デ・スザーク』
デュエル・マスターズ全国大会2017、今年の日本一を決定する大会で熱き戦いを繰り広げたデッキの中で「誕ジョー! マスター・ドルスザク~無月の魔凰~」から登場し、直近のCSでも結果を残してきた新進気鋭のカードである《卍 デ・スザーク 卍》、それに水文明を追加したデッキタイプ『青黒デ・スザーク』を紹介していこうと思う。
ばやし。 デュエル・マスターズ 全国大会2017 日本一決定戦 |
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ポイント1:水文明が足された理由
《卍 デ・スザーク 卍》を使う上での弱点は存在している。墓地を増やす準備段階での相手の《蒼き団長 ドギラゴン剣》をはじめとする速攻や、黒単デ・スザークにおけるリソース不足、その弱点を克服させるために水文明を採用したのである。
《蒼き団長 ドギラゴン剣》に対する水文明の決戦兵器《異端流し オニカマス》。毎ターンのドローを可能とし、防御面では《超次元ガロウズ・ホール》、《デモンズ・ライト》を射出できる《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》を採用、《卍 デ・スザーク 卍》の“どのような形にもなれる”能力を現したように弱点を補ったのである。
ポイント2:《悪臭怪人ゴキーン》の採用理由
《卍 デ・スザーク 卍》の真骨頂は、破壊しても破壊しても《卍 デ・スザーク 卍》が墓地から復活してくるタフさと、相手のクリーチャーを破壊しタップインさせる制圧力にある。普通のビートダウンであれば、一回テンポを取った《卍 デ・スザーク 卍》からの挽回は厳しいが、《阿修羅サソリムカデ》《凶鬼07号 ジャバランガ》をはじめとする『ムカデループ』は《阿修羅サソリムカデ》一枚から逆転されてしまう可能性が存在する。
それを防ぐために採用されたのが《悪臭怪人ゴキーン》である。
《悪臭怪人ゴキーン》の能力で自分と相手のデッキを操作できるので、トップドローからの逆転を防ぐために相手のデッキトップを常に不要札にしたり、《英知と追撃の宝剣》を連続使用したりすることで逆転の目を潰すことに成功したのであった。
ポイント3:《洗脳センノー》の採用理由
ジョーカーズである《洗脳センノー》がなぜ採用されたか、それは前述したポイント1の水文明を採用した理由に近かった。《卍 デ・スザーク 卍》の弱点の速攻を防ぎきるには《異端流し オニカマス》だけでは足りない。
召喚を封じきる《洗脳センノー》はある意味《異端流し オニカマス》より強い場面もあり、《蒼き団長 ドギラゴン剣》《阿修羅サソリムカデ》等の召喚以外の方法で盤面を広げてくるデッキに対して有利なのである。
《異端流し オニカマス》では足りない部分を《洗脳センノー》で補強することにより《卍 デ・スザーク 卍》の支配を盤石にしたのであろう。
総括
『黒単デ・スザーク』に水文明を追加した《卍 デ・スザーク 卍》は、苦手であった《蒼き団長 ドギラゴン剣》等の踏み倒し速攻デッキに対して一方的にやられてしまうことは無くなった。デュエル・マスターズ全国大会2017では、他にも光文明を追加した『白黒デ・スザーク』が活躍したこともあり、今後《卍 デ・スザーク 卍》の“どのような形にでもなれる”能力を体現したデッキタイプの増加に注目していきたい。
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