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超CSⅣ福岡 Round 3:どてら vs. ハラチャ

ライター:伊藤 敦(まつがん)
撮影者:後長 京介

 灰は灰に、塵は塵に。そして、九州のトロフィーは九州に。

 参加者600人超で予選7回戦となった超CSⅣ福岡。先週末の超CSⅣ静岡と大きく違う点があるとすれば、前週に発売した「マスター・ファイナル・メモリアル・パック」が使用可能となったことはもちろんだが、何よりも地元・九州勢が数多く参加しているというのがまず大きい。

 ここ九州の地での大型イベント開催は、2017年に熊本で開催された第1回目の超CS以来5年ぶり。ゆえに地元勢のりょーつが遠征勢にしてのちの日本王者となるセキボンからトロフィーを守りきって以来、九州のトロフィーが外に持ち出されたことはなかった。

 そのトロフィーが、久しぶりに相争われる機会が来たのだ。九州在住のデュエマプレイヤーとしては、地元の意地を見せて再びトロフィーを守りきりたいところだろう。

 そんな中で、開幕2連勝と順風満帆の立ち上がりでフィーチャーマッチエリアに現れたのはどてら。2018年春のGP6thでは「卍陸の孤島卍」の一員としてチームメンバーのZ・夕とともに1272チームの頂点に立った宮崎の強豪だ。

 一方、相対するは東京からの遠征勢であるハラチャ

ハラチャ「こんな有名な方と当たれるなんて……」

どてら「いえいえ、そう言っていただけてありがたいです!なかなか当たる機会もないと思うんで、楽しい対戦にしましょう!!」

 フィーチャーマッチは通常のマッチ進行とは別の進行をとるため、こうした会話の間にも通常の対戦開始アナウンスが先になされる。するとジャンケンの掛け声と、そのすぐ後に600名以上の参加者たちが一斉に手札を繰るパチパチという音の奔流が、二人がまだシャッフルをしている間に響いてくる。

ハラチャ「この音を聞くのも久しぶりなんですよね。普通のCSは出てるんですけど、GPとか超CSとなると……」

どてら「ようやくの大型大会ですからね……せっかくなんで楽しくいきましょう!」

 シャッフルが終わって対戦準備が整うと、既に何度もフィーチャーマッチを経験し余裕がある様子のどてらに対し、少し緊張気味のハラチャが自らを奮い立たすべく両の頬を張る。

 やがて、全勝をかけた第三回戦が幕を開けた。


Game

 ジャンケンで先攻をとったどてらが、「すみません、いきなり少し考えますね」と断ってから少考ののちにマナチャージしたのは《覚醒連結 XXDDZ》
 dottoを「魔王」、◆ドラ焼きを「DMロボット」とするならば、どてらはいわば「5Cの貴公子」。となれば、その意味するところは明白だ。

 対し、これを見たハラチャが少し考えてからチャージしたのは《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》。必然、タマシードを軸にしたデッキであることが明らかとなる。
 2ターン目は《流星のガイアッシュ・カイザー》《スロットンの心絵》をそれぞれマナに置きあうのみで、ファーストアクションとなったのはどてらの3ターン目《ドラゴンズ・サイン》チャージからの《フェアリー・ミラクル》。確定2マナ加速で一気にマナ差を広げる。

 一方、返すハラチャは《デュザメの黒像》チャージからの《デュザメの黒像》《禁断英雄 モモキングダムX》2枚を回収するが、出遅れている感は否めない。

 そしてその感覚は早くも4ターン目にいよいよ顕著となる。すなわち、《生命と大地と轟破の決断》をマナチャージして6マナとしたどてらは、《天災 デドダム》でさらにマナを伸ばしつつ《ロスト・Re:ソウル》を墓地に落としたのだ。

ハラチャ「……手札何枚ですか?」

どてら「3枚です」

 これを見て嫌な予感を覚えつつも、他にできることのないハラチャは《禁断英雄 モモキングダムX》チャージから再びの《デュザメの黒像》。ここでめくれた4枚が《禁断英雄 モモキングダムX》《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》《EVE-鬼MAX》《アルカディアス・モモキング》とすべて進化クリーチャーで、悩んだのち、《アルカディアス・モモキング》《EVE-鬼MAX》を回収する。

 だが前のターン、どてらはここまでの展開から相手が5マナ出ないと動けないデッキであると知っていて、しかも自分は次のターンにどうあっても7マナ出ることが確定している状況にもかかわらず、《天災 デドダム》で見えた《ロスト・Re:ソウル》を墓地に落とした……その事実が意味するところは、ただ一つ。
 すなわち、先攻5ターン目、《龍風混成 ザーディクリカ》から《ロスト・Re:ソウル》7枚もあったハラチャの手札が、残らず墓地へと叩き落とされる。

 こうなると《ロマネス仙鬼の封》を埋めてターンを終えるしかないハラチャを尻目に、どてらは《天災 デドダム》からの《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》でさらなるマナ加速をしながら悠々と態勢を整える。

 そしてハラチャがなおも《サッヴァーク-MAX》をマナチャージしたのみでターンを返したのに対し、3体目と4体目の《天災 デドダム》で戦線を横に広げたどてらは、さらにマナから《生命と大地と轟破の決断》を唱え、《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》2体を呼び出すと、2度の《ドンドン吸い込むナウ》能力で既にかなり薄くなっていた山札を一周させて唱えたばかりの《生命と大地と轟破の決断》をそのまま回収する。

 そしてハラチャが引き込んだ《スロットンの心絵》をそのまま1ドローのモードで使用してターンを返したところで、ついにどてらが勝負を決めにかかる。

 すなわち《覚醒連結 XXDDZ》召喚から即座に攻撃、呪文封じ能力で「EXライフ」シールドを剥がしながらの《時の法皇 ミラダンテⅫ》「革命チェンジ」宣言!さらに《ドラゴンズ・サイン》《龍風混成 ザーディクリカ》を出し、墓地から再度の《ドラゴンズ・サイン》手札に戻した《覚醒連結 XXDDZ》を再度着地させるビッグプレイ。

 ここでハラチャも《時の法皇 ミラダンテⅫ》のT・ブレイクで発動した《ロマネス仙鬼の封》2枚で《覚醒連結 XXDDZ》こそ「EXライフ」ごと処理して対抗しようとするのだが、なおもどてらは前のターンからいた方の《龍風混成 ザーディクリカ》でハラチャのシールドをすべて割り切る。

 最後のシールドで発動した《ヴィオラの黒像》《時の法皇 ミラダンテⅫ》を除去しながら《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》を蘇生し、《カーネンの心絵》《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》《カーネンの心絵》《禁断英雄 モモキングダムX》とつなげるハラチャだったが、なおもどてらはデドダム4体とカツキング2体で計6体のアタッカーを確保する盤石ぶり。

ハラチャ「一応じゃあ……悪あがきはさせていただきます」
 そう言ったハラチャは続く《天災 デドダム》の攻撃時には《サッヴァーク-MAX》をタダ出ししてブロックし、別の《天災 デドダム》による攻撃もどうにか「S-MAX進化」による敗北回避を発動して耐えたものの、《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》によるさらなるダイレクトアタックに対しては、もはや耐えきる術を持たないのだった。

ハラチャ「通ります。ありがとうございました」

Winner: どてら

どてら「楽しかったです!最後もしかしたらキャッチされるかもと思いました。このマッチはどうしてもこういう感じになっちゃいますよね……」

ハラチャ「5Cだけ、本当に5Cだけちょっと見てなかったんですよ。しかも初手も事故ってて……《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》2枚に《ヴィオラの黒像》《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》《スロットンの心絵》っていう初手で。ドローが《デュザメの黒像》だったのでどうにか動けましたが、どの道《ロスト・Re:ソウル》には間に合わない動きだったので厳しかったです。にしても、いやー、1回負けちゃったかー……」

どてら「まあでも2連勝からの負けならまだ全然いけますよ。残りの4試合、お互い頑張りましょう!カバレージの方も、ありがとうございました!」

 普通のプレイヤーであれば緊張したりピリピリしたりしがちなフィーチャーマッチを、どてらが対戦相手を気遣いながらも終始爽やかに楽しんでいた姿が印象的だった。

 かくしてトロフィーよりも大きな器を示したどてらが、2つ目のトロフィー獲得に向けて好発進を切ったのだった。

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