超CSⅥ福岡 :ジャッジインタビュー~ジャッジ三銃士に迫る~
ライター:金子 幹(鐘子)
撮影者:瀬尾 亜沙子
超CSⅥ当日、ことここに至るまで筆者は悩んでいることがあった。
そう、毎回のイベントにつき恒例?ともなっているジャッジインタビューにあたり、今回はまだ誰にインタビューを依頼しようか決めかねていたのだ。
ここは無難にベテランのヘッドジャッジやサブヘッドジャッジ……それとも新進気鋭の9期や10期の若手のジャッジか……
もう取材のアポイントメントを取る時間は目前に迫ってきている。決断しなければならない。
――究極か至高か、そんな二択を突き付けられているかのように懊悩している矢先、3人の男が目の前に現れた。
--あれは………? 「ジャッジ三銃士を連れてきたよ!」
--ジャッジ三銃士!?
ヘッドジャッジ 小林 遼平。
「よっす、よろしく!!」
サブヘッドジャッジ 遊佐 俊則。
「がんばります。よろしくお願いします」
同じくサブヘッドジャッジ 圖師 康友。
「どうも、よろしくお願いします!」
そう、本イベントのヘッドジャッジ、サブヘッドジャッジの3人のお出ましだ。
サブ・ヘッドジャッジ 圖師 康友氏
--本日はお時間いただき、ありがとうございます。よくよく考えてみると、圖師さんとじっくり話すのはこれが初めてかもですね。圖師「よろしくお願いします。インタビューって初めてなので、結構緊張してるんですが確かにじっくり話したことはなかったですよね」
--このような機会がいただけて自分もありがたいです。それではさっそくですが、活動地域は今も宮崎で合ってますか?
圖師「はい、そうですね。宮崎CSとNISHIKICSのジャッジをメインに活動しています」
--圖師さんももう結構長いことジャッジ活動されている印象がありますが、実際今って何年目になるんでしょう?
圖師「自分は6期のジャッジなので、今年で6年目になりますね。きっかけは6期のジャッジ試験が最寄でやっていたから、という動機ではありましたが、もう気づけばかなり長く活動していますね…」
--確かに。そもそも圖師さんといえばGP6thでのご活躍が印象的(※)です。現在もプレイヤーとしての活動はされてらっしゃるんですか? ※1:圖師(=ハンドルネーム:Z)、どてら、夕の3人はGP6thの優勝チーム「卍陸の孤島卍」のメンバー。≪勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th≫の元ネタとなっている。
圖師「それが、僕は今はほぼプレイヤーとしては活動してないですね。ただ、チームの2人とは今でも交流があって。先に話していた自分がジャッジをしているNISHIKICSに、足を運んでくれるんですよ」
--なるほど。それはうれしいですね。それでは一旦話題を変えまして、今回はサブヘッドジャッジという大役を任されています。念のため確認したいのですが、公式イベントでのサブヘッドジャッジ経験は初めてになりますか?
圖師「はい、任命をされた時は、緊張よりも任命されていただいたことに対する不安がありました。とはいえ小林さんや遊佐さんの助けもあり、なんとか業務をこなすことはできました…」
--お疲れ様です。実際圖師さんはジャッジコミュニティ内でお二人とも交流があるかと思いますが、お二方の印象ってどうですか?
圖師「小林さんは、なんといっても頼りになる兄貴分、遊佐さんはオフラインで会うのは久々ですが、コミュニティ内でよく会話をしているので、それであまり久しぶりって感じでもないですね。そういった意味で、不安は払拭されました。実際今日も緊急の対応、延長時間の発行など迅速に行っている様子を見て、まだまだ成長しなければ、という思いに駆られましたね」
--圖師さんにとっては、それが今後の目標ということでしょうか
圖師「そうですね。ゆくゆくはヘッドジャッジを任せてもらえるようになるまで、今日できなかったことを学び、次につなげたいです!」
--ありがとうございました!
サブ・ヘッドジャッジ 遊佐 俊則氏
--今回もお時間いただきありがとうございます。前回は超CSVの大阪会場でインタビューされてましたね。実際その時と比べて何か心境の変化等ありますか?遊佐「よろしくお願いします。そうですね…そこでいくと自分自身特に変わったことはないです。ただあえていうなら前回と同じ役職である分、下に流した方がよい指示などの細分化はできてきたかなーとおもっています」
--流石です。実際、本日は特に目立ったトラブル等はなかったようで、かなり進行時間を巻いている印象ですが…
遊佐「はい、100分前後は巻いているんじゃないでしょうか。実際早めのデッキが流行っていることも要因の1つではあるとは思いますが、スタッフ、選手の迅速な進行のおかげでスムーズに大会進行ができています」
--100分も!?それはすごいですね。遊佐さんももう相当な経験を積まれてらっしゃるベテランジャッジではありますが、実際、遊佐さんはもう後任育成など、今後の展望はあったりしますか?
遊佐「後任は、今のところ…ですかね。育てたい気持ちもありますし、育てないといけない時期になって来たのも理解してはいるんですが…CSでは結構ワンマンでジャッジ活動していることもあり、ここは今後見直さないと、と思っている部分ですね」
--遊佐さんくらいになると一人で回せてしまうっていうのはある種の悩みではありそうですね…それでは次に今回共にヘッドジャッジ、サブヘッドジャッジ業務を共にしたお二方の印象についてお聞きしてもよろしいでしょうか?
遊佐「小林さんは言ってしまえば経験値が極まっていますよね。何しろ1期生として今でもずっと現役で活動されている方ですし、憧れももちろんあります。圖師さんもサブヘッド業務に就かれるのは初めてということで、下に流した方がいい案件などの助言をすることはあったものの、やはり地力がある方なので、何も心配はしていませんでした」
--ありがとうございます。3名のチームワークは傍から見てとれるほど連携されていました。それでは最後にこれからの目標をお伺いしてもいいでしょうか。
遊佐「先ほど後任はいない、という話はしたものの、宮城~福島のジャッジコミュニティで共に活動している(白ω黒)さんやあららぎさんといった仲間と呼べるスタッフと共に、今後も自身の地域のデュエルマスターズ競技イベントの充実を目指すのが当面の目標になります」
遊佐「そのうえで最終的にはこういった場でヘッドジャッジという役目を担えるように、フロアリーダーなど様々な役職で求められていることを勉強し、実践している最中です!」
--ありがとうございました!
ヘッドジャッジ 小林 遼平氏
--それではよろしくお願いします!えーと…小林「ちょちょ、もうこの前もやったじゃーん。もう自分に聞くこと他にあるかな笑」
--いえいえ、そんなことないですよ。では、改めまして。最初に本イベントではヘッドジャッジを務めている小林さんですが、実際サブ・ヘッドジャッジと大きく変わったりはするんですか?
小林「うーん、もちろん最終的な裁量としては自分にもあるんだけど、遊佐さん、圖師さんというサブ・ヘッドジャッジが2人いる分、話し合って決める部分も多いね。そういう意味じゃヘッドジャッジが3人いる、という感じで動いていたかも」
小林「実際、2人ともすごい優秀だから自分が助けられることも多かったよ!」
--お二方ともとても優秀な方ですよね。そういえば遊佐さんから1期のジャッジとして経験値が違うという話はされてたんですが、実感とかってありますか?
小林「経験値って、いうかはわからないけど、1期のジャッジとして、というか、そもそも自分自身がデュエマに振り切っているのは間違いないと思うよ」
--デュエマに振り切っている、というと。
小林「そう、例えば前回の話だとアドバンスフォーマットを広めたいって話があったと思うんだけど、それが実現できるように自分でアドバンスフォーマットのCSの開催回数を拡充して…たぶんアドバンスフォーマットのCSって自分が一番開いてるんじゃないかなぁ。他にも、仕事が忙しくてプレイヤーとして活動できなかった時期に、特に対戦相手もいないのに【4Cドッカンデイヤー】をずっと一人回ししてたり、とか。他の趣味をしていた時期もあるんだけど、なんかデュエマのことをずっと考えちゃうんだよね」
--なるほど…小林さんのデュエマ愛が伝わってきます。
小林「ありがとう。でも、実際さ。自分が主催してると出れないんだよ。アドバンスフォーマットの大会に」
--ああ、確かに。
小林「それで今、アドバンスフォーマットのCS開催のために後任を育ててるって段階まで来てる。例えば直近だと9期のダビデさん、10期のかれんさん、老眼鏡さんにいろいろ教えてるかな。ゆくゆくは彼らがヘッドジャッジをしているアドバンスフォーマットのCSに自分が参加したいからね」
--小林さんの本懐はそこにあるんですね。それでは、最後にジャッジや選手に向けて何か一言あれば伺ってもいいですか?
小林「自分は会場の誰よりもデュエマが好きだ!って気持ちで業務にあたってます!だからこそ、選手の皆さんもジャッジの皆にも忘れないでほしいのはお互いが『デュエマが好き』でここにきている、ってこと!ぜひ、そういった思いで次回のイベントも来てね!」
--ありがとうございました!
取材に協力いただいた3名にお礼の挨拶を交わし本取材をまとめる傍ら、今回いつもとは異なり三者三様のジャッジに臨む姿勢を聞くことで改めて彼らをはじめとするジャッジ一人ひとりが、それぞれの思いを持って誠心誠意業務に取り組んでいるということを実感した。
ジャッジそれぞれにジャッジになるまでの背景があり、今後の目標があり、そして今日というイベントを最高にするために全身全霊で取り組んでいる。
それらの姿はひとしく究極であり至高なのだ。
そういったジャッジスタッフとして活躍している彼らの熱い思いが、この記事で少しでも伝われば幸いである。
Q.ところでジャッジ三銃士ってなんですか?
A.わかりません。
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