DMGP6th Round 7:SST vs. ガタイは誤魔化せない
![](/wp-content/uploads/dmgp06_07_01.jpg)
予選第7回戦。順当に全勝卓をフィーチャーしようとしたところ、凄まじいマッチングが発生してしまった。
和やかにフィーチャーテーブルに入場した6人のプレイヤー。
その顔ぶれは、どこをフィーチャーしてもおかしくないほどの強豪揃いだった。
片や2回戦でもフィーチャーしたチーム「ガタイは誤魔化せない」。
A卓にはジャッジ大会を勝ち上がり今年全国へと進出したおんそく。
B卓はもはや何も言うまい、現全国王者dotto。
C卓はプロプレイヤーとして活動しつつ、2014年には全国大会へと進出した004。
それに相対するは、チーム「SST」。
A卓にはDMGP4thで2位となり今年全国大会に出場したしゅーいち。
B卓は2013年全国大会 2位、去年のDMPランキングでもCSのポイントのみで上位争いに食い込んだshio。
C卓は去年の関東大会で全国大会への切符を掴んだともき。
ここまで書けばもうお気付きだろう。
この6人全員、全国大会を経験している超強豪である。
納得の全勝、といったこの2チームの激突。
とはいえ負けてしまえば予選突破も危うくなるDMGP6th。あと1回勝つまでは、まだ気を抜くことはできない。
一方、ここで勝ったチームは決勝進出確定。
運命のRound7が幕を開ける。
まずは、C卓のともき vs. 004から見ていこう。
![](/wp-content/uploads/dmgp06_07_02.jpg)
「こういう場で再開できるのは本当に光栄」と話す二人。ゲームを通じて人間関係が広がっていくのも、デュエル・マスターズの魅力である。
が、ここは真剣勝負の世界。始まるや否や、緊張感が2人を包む。
じゃんけんで先攻はともき。ガッツポーズするともきと悔しそうな004。
《熱湯グレンニャー》セットエンドするともきに対して《ガヨウ神》セットで返す004。
『赤青ドギラゴン剣』と『ジョーカーズ』のマッチアップ。
環境を代表する高速ビートダウン同士の対戦、確かに先攻は是が非でも欲しい。
先攻ともきの《熱湯グレンニャー》キャストからゲームスタート。
に対して004はジョーカーズの代名詞、《ヤッタレマン》《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》の動き!
《ヤッタレマン》《パーリ騎士》《ジョジョジョ・マキシマム》を加える。《ヤッタレマン》《パーリ騎士》が加わったことで更なる展開が期待できそうだ。
が、ともきは手札から出した1枚のカードでその全てを否定する。
![](/wp-content/card/cardimage/dmx22b-023.jpg)
その中に仕込まれたカードは、《終末の時計 ザ・クロック》などの強力なストップトリガーであることが予想される。
たった1枚の横向きに置かれたシールド。これが004に尋常じゃないほどのプレッシャーを与える。
「《エメラル》はずるいよ~」と苦笑いする004。
それもそのはず、このシールドをケアしようとすれば自身のキルターンが遅くなってしまい、《“乱振”舞神 G・W・D》などで盤面を取られて負けてしまう。
かといってそのまま突っ込んでも仕込まれたシールドに攻撃を止められ、増えた手札から《蒼き団長 ドギラゴン剣》が走ってくることは概ね間違いないだろう。
苦笑いをしながらも熟考に熟考を重ね……
![](/wp-content/uploads/dmgp06_07_03.jpg)
先のターン回収した《ヤッタレマン》《パーリ騎士》。
そして元々持っていた《パーリ騎士》を効果なしで出し、残った1マナから《ガンバトラーG7》が降臨!
フルムーブで3ターンキルを狙いに行く004。仕込まれたシールドがブラフ……つまりトリガーでなければ、このまま勝利をもぎ取れる。
攻撃に向かう。小型で1枚ずつブレイク。
《エメラル》で埋めたシールドを含む最後の2枚を《ガンバトラーG7》で割り切る。
ここまでトリガーはなし。勝負は《エメラル》で仕込まれたシールドに委ねられ……
予定調和の《閃光の守護者ホーリー》。004の攻撃がともきに届くことはなかった。
ターンが返ってきたともき、4マナをタップし勝負を決定づける《ドープ DBL ボーダー》!
《閃光の守護者ホーリー》の効果によりタップされた004のジョーカーズを一掃。
さらにshioのアドバイスにより「途中で《バイナラドア》を踏んでも致死打点+1になるように」ブレイクし、004を守るシールドが少しずつ削られ…
004「(トリガーが)結局何もなかった……」
チーム「SST」、ともきの勝利によりまずは1勝先行。
変わってA卓。
『赤青ドギラゴン剣』を操るおんそく vs. 『アナカラーシャコガイル』を操るしゅーいちの対戦となった。
![](/wp-content/uploads/dmgp06_07_04.jpg)
先攻を取ったしゅーいちが2コスト、4コストで軽快にブーストをした模様。すでにおんそくの攻め手に対応する構えを作っていた。
対する後攻おんそく、3マナ払って《プラチナ・ワルスラS》。そのまま攻撃し、手札を整える。
が、すでに5マナに到達しているしゅーいちは《怒流牙 佐助の超人》《斬隠蒼頭龍バイケン》。《斬隠蒼頭龍バイケン》のバウンスは《怒流牙 佐助の超人》を選択。
殴り返し手を用意したうえでダブルブレイクを迎え入れる……なんとそこには《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》!!
返しのターン、しゅーいちは《斬隠蒼頭龍バイケン》で《プラチナ・ワルスラS》を殴り返す。
盤石なしゅーいちに対し、3マナしか保持しておらず、盤面に何もいないおんそく。
が、そんな少ないマナでも決め切れるのが、今のバスターが環境トップたる所以だ。
おんそくはB・A・Dで《“龍装”チュリス》。そのアタックからはもちろん《蒼き団長 ドギラゴン剣》!
《プラチナ・ワルスラS》でため込んだ手札から《勝利のアパッチ・ウララー》を繰り出し、効果で《勝利のリュウセイ・カイザー》を呼び出す。
仕事の都合上で関東に引っ越したものの、かつて将輝星と共に“関西のアイドル”と呼ばれた男、おんそく。この力技こそが彼のスタイルだ。
![](/wp-content/uploads/dmgp06_07_05.jpg)
《怒流牙 佐助の超人》を宣言しながら《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》のDスイッチを使用。
まずは《怒流牙 佐助の超人》が登場。効果で《斬隠蒼頭龍バイケン》が捨てられ、《勝利のリュウセイ・カイザー》をバウンス。
そして、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》からは殿堂カード《超次元ガロウズ・ホール》!
《勝利のアパッチ・ウララー》を手札に戻し、《蒼き団長 ドギラゴン剣》は《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》で破壊。
おんそくのヘビーパンチを涼しい顔で捌き切った。
そして返しのターン。
しゅーいちは『アナカラーシャコガイル』の必殺技、《ロスト・ソウル》!!
![](/wp-content/card/cardimage/dmx14-045.jpg)
《超次元ガロウズ・ホール》で返された《勝利のアパッチ・ウララー》が。
今のおんそくが持ちうる勝ち筋が、全て灰に帰した。
引いた《熱湯グレンニャー》《異端流し オニカマス》《熱湯グレンニャー》を出していくおんそくを尻目に、しゅーいちは《水上第九院 シャコガイル》を召喚。
勝利へのカウントダウンを進めるとともに、5ドローで手札の守りをより硬くする。
勝負あり。誰もがそう思った。
![](/wp-content/uploads/dmgp06_07_06.jpg)
“元・関西のアイドル”、その目は死なず。
0枚の手札から《熱湯グレンニャー》で引いたカード、そしてこのターンのドロー。
その内容はなんと《龍装者 バルチュリス》と《蒼き団長 ドギラゴン剣》!!
相手の手札が弱ければ。相手のシールドに何もなければ。
非常に薄い勝ち筋。だがそこに光が差したなら、突き進むしかない。
意を決し、《熱湯グレンニャー》でアタックを宣言。シールドをブレイクする。
![](/wp-content/card/cardimage/dmr23-014.jpg)
流石にこれには苦笑いしつつ、《異端流し オニカマス》のアタックに《龍装者 バルチュリス》を宣言。
これに対して《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》スイッチ《テック団の波壊Go!》がバウンスモードで合わせられる。
攻撃終了後、《龍装者 バルチュリス》が登場。そのアタックで《蒼き団長 ドギラゴン剣》に革命チェンジ、手札に戻った《熱湯グレンニャー》2枚が再登場する。
が、それさえも《怒流牙 佐助の超人》《斬隠蒼頭龍バイケン》。《蒼き団長 ドギラゴン剣》がバウンスされ、《熱湯グレンニャー》の動き、そしておんそくの動きが止まる。
全ての攻め手を捌き切る。これぞ、DMGP4th 2位の本領。
もう少し試合が続くかと思われたが、しゅーいちの手札からは《悪魔の契約》。
すべてのマナを吹き飛ばし12ドロー。ちょうどデッキを引き切り、《水上第九院 シャコガイル》の特殊勝利が成立した。
shioも『ジョーカーズ』をぶん回し、dottoを圧殺。
チーム「SST」、3-0で勝利し予選突破。
WINNER:SST
TM and © 2024, Wizards of the Coast, Shogakukan, WHC, ShoPro, TV TOKYO © TOMY