DMGP2025-2nd Day2(オリジナル)Round 1:大集結!アクア・ブラザーズ vs. 遠い昔、遥か彼方の銀河系で
ライター:小屋 悠雄(sword)
撮影:坂井 郁弥
昨日の興奮が冷めやらぬまま、戦いはDay2のチーム戦へと続いていく。集まったのはおよそ4200人、チームとしては1400組となる。
昨日の戦いで敗れてしまった人達も、この日のためだけに調整を重ねてきた人達も、目の前の戦いへ気持ち新たに仲間たちと戦っていく。
そんな中、今回フィーチャーエリアへ現れたのはDay1での決勝を派手に彩ってくれたとりが在籍する大集結!アクアブラザーズである。
今回共に戦うメンバーは、デュエチューブリーガーとして大活躍しているRikkyと、2人と同じ大阪で切磋琢磨しながら競技シーンで戦い続けるオガワの2人。
DMGP2025.1stで3位となったRikkyと、この大会の前日のDMGP2025-2nd Day1で2位となったとり、全国権利を持つこの2人がDMPランキングを走っているオガワ選手を【水単サイバー】3面という構成で全国の舞台まで連れて行く長い戦いが始まる。
そしてその相手となるチームは遠い昔、遥か彼方の銀河系で。彼らは調整グループの中でルーレットを回してランダムで決まった所で組まれた非常にユニークなチームである。
各々が個性的なデッキを持ち寄ってこの大型大会の長期戦に挑む。
A卓 オガワvs.1LDK龍世界B卓 とりvs.czナマニエ
C卓 Rikkyvs.あかしゃ
今回は、B卓のとりvs.czナマニエの試合をフォーカスしていく。
先攻:とり
先攻を取ったとり。早々に《マクスハト》をマナチャージしてターンを返す。
【水単サイバー】の自己紹介をするにはとてつもなく強いマナチャージと言えるだろう。
これだけではデッキタイプは未だに絞れないが、とりは《アストラルの海幻》で手札を整えていき、《裏斬隠 テンサイ・ハート》を捨てる。
そしてczナマニエは《コーライルの海幻》をマナに埋めながら《Dの天災 海底研究所》を設置。相手の《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》が出ても1ターン貰える状況を作ってターンを返す。
czナマニエの使用デッキは【光水ライオネル.Star】。
しかし、とりはそれに動じること無く《アストラル・ハート》を進化クリーチャーとして召喚し、手札を一気に増やす。
次のターンにチャージエンドを宣言したczナマニエに対して、とりは追い打ちをかけるがごとく《パクリオ》を繰り出し、相手の《理想と平和の決断》を盾に送ってリソースを奪いにかかる。
サイバーに対しての最大の解答をここで引き寄せていく。
このターンでのループがかなり難しくなったが、とりは焦ることなく《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 ー挑戦のヒロインー》を《アストラル・ハート》の上に進化、メクレイドで出てきたのは《アイドル・ハート》。
すると、サイバーが出たことによって《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 ー挑戦のヒロインー》の効果で《パクリオ》が手札に戻り、相手に更なる手札補充を要求させてターンを返す。
対してczナマニエは5マナタップで《スロットンの心絵》からの《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》にスター進化!
しかし。czナマニエ「出さないです。」
この場面でタマシードが出てこない。
その真相は、先程とりの手に返った《パクリオ》によって全てが明らかとなる。
先に《アストラルの海幻》で手札を整え、《パクリオ》を召喚してから先に《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 ー挑戦のヒロインー》の効果で《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》を戻す。
そこから《パクリオ》が答え合わせをしに行く。
そこで見えたのは《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》が手札に2枚ある状況だった。
とりは次のターンの連鎖を防ぐために《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》を1枚相手のシールドに置かれるが、主役が手に残った状況で返ったczナマニエのターンとなる。
即座に《「正義星帝」 <ライオネル.Star>》を出して1ドロー、そこから現れたのは《ジョーカーズの心絵》!!!
お互いにシールドが2枚追加され、場に残ったのはczナマニエの《異端流し オニカマス》ととりの《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 ー挑戦のヒロインー》。
ここから《MAX・ザ・ジョニー》があれば一気に形勢逆転となるが…!
czナマニエ「進化クリーチャーは出さないです。」
最高のフィニッシャーを引けず、ターンを返さざるを得なかったようだ。
ただ、まだループパーツが手札に集まり切ってないとりにとってはまだ安心はできない場面である。
とりが考えた末に行ったアクションは、《アストラルの海幻》の上に《アストラル・ハート》を進化させて手札を増やし、《黄昏ミミ&トワイライトMk.3 ー挑戦のヒロインー》の効果で《アストラル・ハート》を手札に戻し、残った4マナで今戻した2枚のカードで手札を増やすことだった。これにより、実質的にこれ以上ターンを返せない状況を作ったと言えるだろう。
しかし、ここまでの試合の流れによって手札が細くなったczナマニエは《♪なぜ離れ どこへ行くのか 君は今》を2回唱え、手札を増やすことしかできない。
そして、ここでゲームエンドを迎える。とりは《アストラル・ハート》でデッキトップ3枚を固定し、《Dの天災 海底研究所》を貼って相手の同名フィールドを剥がし、ついに《愛銀河マーキュリー・スターフォージ》が姿を現す!
そして即座に攻撃宣言、そしてメテオバーンによって墓地に置かれた《アイドル・ハート》のメクレイドによって現れたのは《ルード・ザーナ》!相手の《異端流し オニカマス》が何事も無かったかのように手札に戻される!
ここまで来れば水単サイバーのウイニングランと言えるだろう。
実質的な無限メクレイドから3枚目の《昇カオスマントラ》を掘り出し、そして一言。
とり「ループ証明します。」
無限メクレイドによって好きなサイバーの効果を使いながら山札を自由自在に操り、最終的には《シュトラ》によってマナが無くなり、それを《パクリオ》と《~墓碑に刻まれし魔弾の名~》によってczナマニエの手札が全て消え去り、《~墓碑に刻まれし魔弾の名~》から現れた《マクスハト》がデッキに戻ることでデッキが減らない証明をしたところでczナマニエが投了。
見事なサイバー捌きによってとりがこのゲームを制した。
WINNER:とり
そして、A卓のオガワはボルシャックの猛攻を受け切り、そのターンの返しにループ証明に突入して勝利。
C卓のRikkyは水単サイバーのミラーを《Dの天災 海底研究所》で完封し、その優位を保ったままループ証明に差し掛かり、この戦いを終わらせた。見事、3-0で大集結!アクアブラザーズの快調なスタートを切ることとなった。
WINNER:大集結!アクアブラザーズ
大集結!アクアブラザーズのデッキ選択は3面ともに水単サイバーという一貫性のあるフルパワーな構成であるが、理由は至極単純なものであった。
Rikky「オリジナルはサイバーが一番負けないからですね。どのデッキよりもパワーがあるので。」
一番強いデッキを使う、大型大会においては非常に正しい選択である。
関西の強豪プレイヤーである3人にとっての最強がこの構成だった、それだけの話である。
そして最後に、とりから今日のGPの力強い意気込みを聞かせてもらった。
とり「昨日は2位だったので、今回は優勝します!!!」
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オガワ DMGP2025-2nd オリジナル構築 |
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とり🐥 DMGP2025-2nd オリジナル構築 |
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Rikky DMGP2025-2nd オリジナル構築 |
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1LDK龍世界 DMGP2025-2nd オリジナル構築 |
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czナマニエ DMGP2025-2nd オリジナル構築 |
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あかしゃ DMGP2025-2nd オリジナル構築 |
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