全国大会2016 準々決勝:武田 vs. ダイコン
これより、予選ラウンドの上位8人による決勝ラウンドが始まる。
試合形式もシングルエリミネーションとなり、負けたプレイヤーはトーナメントを去る事となる。
仲間達の協力と、綿密な調整で日本一決定戦への道を切り開いた武田と、若干11歳にして、特に激戦区である関東ブロック代表になったダイコンの戦いをお届けしよう。
バトルゾーンには、ゲーム開始前からすでにカードが配置されており、武田側には、 《禁断 ー封印されしXー》 が、ダイコン側には 《》 が、その力を振るおうと佇んでいる。
測らずも禁断の新旧対決となったようだ。
ダイコンはすでに予選ラウンドでモルトNEXTを披露しているが、果たして武田はどんなデッキを使っているのだろうか。
予選ラウンドの通過順位に伴い、先攻はダイコン。
ダイコン「先攻をもらいます」
武田「先攻をどうぞ」
両者ともに気配りをきかせた丁寧なアクションと宣言により、ゲームが明瞭快活に進んでいく、先に動いたのは武田だ。
武田「 《一撃奪取 トップギア》 を召喚します」
このターン 《轟速 ザ・マッハ》 をチャージしている事から、武田のデッキは昨年の日本一決定戦でも猛威を振るった、バイクこと火単侵略である事が明らかになった。
第3ターン、ダイコンも 《フェアリーの火の子祭》 をプレイ、マナ加速してターンを終える。
返しの武田のターン。ここでダイコンは火単侵略の恐ろしさを再認識させられることとなる。
武田「 《一撃奪取 トップギア》 によりコストを1軽減し、 《轟速 ザ・ゼット》 を召喚します。コマンドが出た事で封印をひとつ外します。そして 《轟速 ザ・ゼット》 で攻撃する時……。」
武田は丁寧な宣言をしつつ、力強く 《轟速 ザ・ゼット》 をタップする。
武田「侵略で3枚出します!」
残り3枚だった武田の手札がすべて 《轟速 ザ・ゼット》 に重ねられ、 《禁断 ー封印されしXー》 の封印が一気に3枚外れる。そして、ダイコンのシールドから 《革命の鉄拳》 が墓地に送られ、 《超音速 ターボ3》 の攻撃により、シールドが2枚ブレイクされる。ダイコンのシールドからS・トリガーは出ず、 《超音速 ターボ3》 の能力によって武田の手札が補充される。
わずか3ターンにして、圧倒的有利に立った武田。これこそ侵略。これこそがバイク。ドギラゴン剣やデッドゾーンの台頭により、メタゲームでは2番手に甘んじていたが、新殿堂の施行によって再び環境最速の覇者として復権できる事を十分知らしめたと言っていいだろう。
しかし、ダイコンはエリア代表決定戦の決勝においても絶対的窮地から奇跡の大逆転を果たし、日本一決定戦へと駒を進めた強豪である。
第4ターン、ダイコンがプレイしたのは 《スクランブル・チェンジ》 。これによってコストを軽減して現れたのは……
《超戦龍覇 モルトNEXT》 !!
当然かのようにマナ武装は2つとも達成しているため、ダイコンもまた丁寧な宣言とともに効果を次々と処理していく。まずは 《》 の能力により、 《一撃奪取 トップギア》 を破壊。
続いて、 《超戦龍覇 モルトNEXT》 によって呼び出されたドラグハートは《爆熱天守 バトライ閣》 。そのままスピードアタッカーとなった 《超戦龍覇 モルトNEXT》 で 《超音速 ターボ3》 へと攻撃を仕掛ける。
《爆熱天守 バトライ閣》 の能力によって出てきたのは 《龍の極限 ドギラゴールデン》 。
登場時能力によって 《超音速 ターボ3》 を強制的にマナに送ってしまい、武田のマナが4マナ加速するという不測の事態が起こるが、結果的に盤面を押し返す事に成功する。
続く武田のターン。不測な事態は続くこともあるという事なのだろうか。なんと、武田の4枚の手札にはプレイアブルがなく、マナチャージのみでターンを終了する。
思わぬところで一転攻勢となり、ダイコンの第5ターン。
《メガ・マナロック・ドラゴン》 を召喚、 《》 の封印がひとつ外れる事で、武田の禁断と同じく残りの封印を2つにすると、ダイコンはいよいよ武田に攻撃を開始する。
《超戦龍覇 モルトNEXT》 一度目の攻撃、 《爆熱天守 バトライ閣》 の能力でめくられたのは 《熱血提督 ザーク・タイザー》 。ダイコンの手札に追加のドラゴンをもたらしつつ、 《爆熱天守 バトライ閣》 が ≪爆熱DX バトライ武神≫ へと龍解。ゲームは一気にクライマックスへと向かう。
しかし、ここで武田のシールドからS・トリガーが発動する。プレイされたのは 《超次元サプライズ・ホール》 。 《時空の踊り子マティーニ》 が登場し、とりあえずの防御手段として、武田を守る盾となる。
しかし、もはやダイコンのドラゴン軍団の進撃は留まる事を知らない。 ≪爆熱DX バトライ武神≫ の攻撃によりダイコンのデッキから呼び出されたのは、《超戦龍覇 モルトNEXT》 と 《蒼き団長 ドギラゴン剣》 の2体。 《超戦龍覇 モルトNEXT》 の登場により、盤面に追加された 《闘将銀河城 ハートバーン》 によりダイコンのドラゴンはすべてスピードアタッカーになり、総勢21打点を形成する結果となった。
しかし、このドラゴンの大群を目の当たりにしても、武田の目に宿る闘志は消えていない。何しろシールドはまだ3枚残っているのだ。
そして、その闘志に応えるかのようにブレイクされた武田のシールドからは《閃光の守護者ホーリー》 が登場、ダイコンのドラゴン軍団が沈黙する。さらに、最後にブレイクされたシールドからも 《ヘブンズ・フォース》 がトリガーし、 《一撃奪取 トップギア》 が登場。密かに覚醒条件を満たし、アタッカーとしても運営できる ≪舞姫の覚醒者ユリア・マティーナ≫ も携え、ダイコンの猛攻を凌ぐ。
九死に一生を得た武田のターン。
《轟速 ザ・マッハ》 を召喚し攻撃を宣言。そして攻撃時、侵略によって再び現れる 《轟く侵略 レッドゾーン》 、さらに封印が外れた事で ≪伝説の禁断 ドキンダムX≫ が禁断解放される。
ダイコンのドラゴン軍団をすべて封印しながら、 ≪伝説の禁断 ドキンダムX≫が二人の激闘に幕を下ろしたのだった。
WINNER 武田!!
禁断の新旧対決は武田に軍配が上がった。対戦後、二人は握手を交わすと、全力を出し尽くした疲労感もあってか、席に鎮座する。
中でも、ダイコンの目には今だ冷めやらぬ試合の熱気が残っており、じっと自分のデッキを見つめなおしていた。
かつて日本一に3度輝いたHIROや、認定ジャッジやイベント運営も含め幅広く活躍を見せるミキプルといった強豪プレイヤーを下し、この場まで登りつめてきたダイコン。
今回はTOP8という結果に終わってしまったが、彼ほど強いプレイヤーであれば再び大舞台に現れるのもそう遠い話ではないだろう。
そして、ARGO小倉店で待つ仲間たちや、着実に目標を達成していく武田がこの舞台で目指すのは優勝のみ。
果たして火単侵略、ひいてはレッドゾーンは新環境の覇者となりえるのだろうか?
試合形式もシングルエリミネーションとなり、負けたプレイヤーはトーナメントを去る事となる。
仲間達の協力と、綿密な調整で日本一決定戦への道を切り開いた武田と、若干11歳にして、特に激戦区である関東ブロック代表になったダイコンの戦いをお届けしよう。
バトルゾーンには、ゲーム開始前からすでにカードが配置されており、武田側には、 《禁断 ー封印されしXー》 が、ダイコン側には 《》 が、その力を振るおうと佇んでいる。
測らずも禁断の新旧対決となったようだ。
ダイコンはすでに予選ラウンドでモルトNEXTを披露しているが、果たして武田はどんなデッキを使っているのだろうか。
予選ラウンドの通過順位に伴い、先攻はダイコン。
ダイコン「先攻をもらいます」
武田「先攻をどうぞ」
両者ともに気配りをきかせた丁寧なアクションと宣言により、ゲームが明瞭快活に進んでいく、先に動いたのは武田だ。
武田「 《一撃奪取 トップギア》 を召喚します」
このターン 《轟速 ザ・マッハ》 をチャージしている事から、武田のデッキは昨年の日本一決定戦でも猛威を振るった、バイクこと火単侵略である事が明らかになった。
第3ターン、ダイコンも 《フェアリーの火の子祭》 をプレイ、マナ加速してターンを終える。
返しの武田のターン。ここでダイコンは火単侵略の恐ろしさを再認識させられることとなる。
武田「 《一撃奪取 トップギア》 によりコストを1軽減し、 《轟速 ザ・ゼット》 を召喚します。コマンドが出た事で封印をひとつ外します。そして 《轟速 ザ・ゼット》 で攻撃する時……。」
武田は丁寧な宣言をしつつ、力強く 《轟速 ザ・ゼット》 をタップする。
武田「侵略で3枚出します!」
わずか3ターンにして、圧倒的有利に立った武田。これこそ侵略。これこそがバイク。ドギラゴン剣やデッドゾーンの台頭により、メタゲームでは2番手に甘んじていたが、新殿堂の施行によって再び環境最速の覇者として復権できる事を十分知らしめたと言っていいだろう。
しかし、ダイコンはエリア代表決定戦の決勝においても絶対的窮地から奇跡の大逆転を果たし、日本一決定戦へと駒を進めた強豪である。
第4ターン、ダイコンがプレイしたのは 《スクランブル・チェンジ》 。これによってコストを軽減して現れたのは……
《超戦龍覇 モルトNEXT》 !!
当然かのようにマナ武装は2つとも達成しているため、ダイコンもまた丁寧な宣言とともに効果を次々と処理していく。まずは 《》 の能力により、 《一撃奪取 トップギア》 を破壊。
続いて、 《超戦龍覇 モルトNEXT》 によって呼び出されたドラグハートは《爆熱天守 バトライ閣》 。そのままスピードアタッカーとなった 《超戦龍覇 モルトNEXT》 で 《超音速 ターボ3》 へと攻撃を仕掛ける。
《爆熱天守 バトライ閣》 の能力によって出てきたのは 《龍の極限 ドギラゴールデン》 。
登場時能力によって 《超音速 ターボ3》 を強制的にマナに送ってしまい、武田のマナが4マナ加速するという不測の事態が起こるが、結果的に盤面を押し返す事に成功する。
続く武田のターン。不測な事態は続くこともあるという事なのだろうか。なんと、武田の4枚の手札にはプレイアブルがなく、マナチャージのみでターンを終了する。
思わぬところで一転攻勢となり、ダイコンの第5ターン。
《メガ・マナロック・ドラゴン》 を召喚、 《》 の封印がひとつ外れる事で、武田の禁断と同じく残りの封印を2つにすると、ダイコンはいよいよ武田に攻撃を開始する。
《超戦龍覇 モルトNEXT》 一度目の攻撃、 《爆熱天守 バトライ閣》 の能力でめくられたのは 《熱血提督 ザーク・タイザー》 。ダイコンの手札に追加のドラゴンをもたらしつつ、 《爆熱天守 バトライ閣》 が ≪爆熱DX バトライ武神≫ へと龍解。ゲームは一気にクライマックスへと向かう。
しかし、ここで武田のシールドからS・トリガーが発動する。プレイされたのは 《超次元サプライズ・ホール》 。 《時空の踊り子マティーニ》 が登場し、とりあえずの防御手段として、武田を守る盾となる。
しかし、もはやダイコンのドラゴン軍団の進撃は留まる事を知らない。 ≪爆熱DX バトライ武神≫ の攻撃によりダイコンのデッキから呼び出されたのは、《超戦龍覇 モルトNEXT》 と 《蒼き団長 ドギラゴン剣》 の2体。 《超戦龍覇 モルトNEXT》 の登場により、盤面に追加された 《闘将銀河城 ハートバーン》 によりダイコンのドラゴンはすべてスピードアタッカーになり、総勢21打点を形成する結果となった。
しかし、このドラゴンの大群を目の当たりにしても、武田の目に宿る闘志は消えていない。何しろシールドはまだ3枚残っているのだ。
そして、その闘志に応えるかのようにブレイクされた武田のシールドからは《閃光の守護者ホーリー》 が登場、ダイコンのドラゴン軍団が沈黙する。さらに、最後にブレイクされたシールドからも 《ヘブンズ・フォース》 がトリガーし、 《一撃奪取 トップギア》 が登場。密かに覚醒条件を満たし、アタッカーとしても運営できる ≪舞姫の覚醒者ユリア・マティーナ≫ も携え、ダイコンの猛攻を凌ぐ。
九死に一生を得た武田のターン。
《轟速 ザ・マッハ》 を召喚し攻撃を宣言。そして攻撃時、侵略によって再び現れる 《轟く侵略 レッドゾーン》 、さらに封印が外れた事で ≪伝説の禁断 ドキンダムX≫ が禁断解放される。
WINNER 武田!!
禁断の新旧対決は武田に軍配が上がった。対戦後、二人は握手を交わすと、全力を出し尽くした疲労感もあってか、席に鎮座する。
中でも、ダイコンの目には今だ冷めやらぬ試合の熱気が残っており、じっと自分のデッキを見つめなおしていた。
かつて日本一に3度輝いたHIROや、認定ジャッジやイベント運営も含め幅広く活躍を見せるミキプルといった強豪プレイヤーを下し、この場まで登りつめてきたダイコン。
今回はTOP8という結果に終わってしまったが、彼ほど強いプレイヤーであれば再び大舞台に現れるのもそう遠い話ではないだろう。
そして、ARGO小倉店で待つ仲間たちや、着実に目標を達成していく武田がこの舞台で目指すのは優勝のみ。
果たして火単侵略、ひいてはレッドゾーンは新環境の覇者となりえるのだろうか?
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